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48.俺だけとか言われたらときめくよな?
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「……天使って、俺だけ?」
抱かれた後、なんか気になってしまってジャンに聞いてみた。
「ああ、カイトが初めてだな。奴隷商のオヤジも、長年奴隷を扱っているが天使は初めてだと言っていたぞ」
「へえ……じゃあ、やっぱそんなにいないんだ……」
確かにこの世界では、みんな三十歳まで童貞だと「天使」になるのがわかっているから回避しようとするだろう。俺には何の知識もなかったし、こっちに来てからは娼館にも男しかいないことを知ったからこの歳まで童貞のままだったのだ。
あれ? と思った。
じゃあ早川先輩は?
「先輩……確かいなくなった時三十越えてたはず……」
「元の世界でも童貞だったのか」
「そういうことだよね」
あんなにセンスもよくてモテたのになんでだろうと思ってしまった。
「……ゲイだったとか?」
「ゲイとはなんだ?」
「ん? ああ、俺の元の世界には男と女って性が分かれてたんだよ。この世界の人は俺にとってはみんな男なんだ。で、男を恋愛対象として見る男のことをゲイっていう」
「そうなのか」
「もしかしてゲイだったから童貞だったのかな。それか、機会がなかっただけって場合もあるけど」
俺みたいに。
「この世界の人で天使になるのって珍しいんだよな?」
「ああ。あまりいないな。ただ……僕たちのようにイチモツがでかいと誰からも相手をしてもらえなくて困るという場合もある」
「そっか」
でかすぎるのも問題なんだな。確かにジャックのなんて俺でもないと無理そう……と考えて頬が熱くなった。
「な、なぁ……」
「なんだ?」
「ジャックって童貞ではなかったんだよな?」
「ああ、それほどがたいがでかくなる前に筆おろしは済ませたはずだ。だが……それほどよくはなかったようで二度と娼館には行かなかったようだな」
ってことはジャックって素人童貞!? ちょっとどきどきしてきた。
「ジャンは?」
「僕は村でお嫁さん候補の子とヤりまくってたな。優しくないとか怒られてフられたが」
「えええ? お嫁さん候補ってっ!?」
初耳だぞ。つか、そんな相手いたんだ?
「あくまで候補だ。うちの村では嫁一人に対して夫が三、四人いるのが普通だからな」
「……そんなこと言ってたね」
「僕と兄さんは一緒でないとだめだと言ったことが直接の原因かもしれないがな。おかげで」
ジャンは俺を抱きしめた。どきどきしてしまう。
「こんなにかわいい嫁が手に入った」
「か、かわっ、かわっ……」
もうなんでコイツらは俺のことをかわいいかわいいと言うのか。そりゃあ巨人族に比べれば小さいかもしれないけど、こっちの世界でも俺はそれほど小さい方ではなかったはずだ。早川先輩の方が俺より小さいし!
「あ、あの……でも、候補の段階でヤりまくるの?」
「身体の相性は重要だろう? 候補と言われてから毎日ヤッてたぞ」
だから俺も毎日ヤられてたわけだ。
「でもジャックは……」
「さあ、そこまでは知らん。できなかったとは言っていた」
素人童貞だったのかぁ。めちゃくちゃ抱かれまくってるけど。そう思ったらなんか愛しくてたまらなくなった。そしてやっぱりジャンがヤリチンだということを知って、ちょっとムッとした。
「そういうことが好きだから……調教師になったの?」
「そうだな……がたいのいい奴をいかにして組み伏せるかということを考えていた気がする。それにうってつけだったのが奴隷商のところだったというだけだ。調教師になったところで商品に手を出さないのは常識だしな」
「……じゃあ、俺だけ?」
「カイトだけだ」
「う~……」
俺は両手で顔を覆った。なんか嬉しいような、複雑なような。でも、俺が天使だから抱いただけで別に俺が好きとかそういうんじゃないんだよな。つーか初対面でヤられたじゃん。そこに好きとかなんとか気持ちが介在してたらかえって怖いじゃん。
俺って女々しすぎ?
「……一目惚れしたと言ったら?」
「え……?」
俺は思わず顔を覆った手を外した。至近距離でジャンが楽しそうな表情をしている。もう、コイツらの顔よすぎてやだ。顔の熱が去らなくて困ってしまう。
「か、からかうなよ……人が悪いぞ」
「からかってなんかいない。泥酔したお前を見た時、欲しいと思った」
「え……」
腰を抱かれ、ちゅ、と唇にキスを落とされてどきどきする。
「て、天使だから……?」
天使だとどんなに大きいイチモツでもよがって受け入れられるから欲しいと思ったんだよな? きっとそういうことだよな?
「天使だと聞いてはいたが、それをまず確かめろと言われた。だが、確かめる前にカイトは僕たちのだと思った」
「ええ……」
これは俺が都合よく解釈してしまっていいのだろうか。それともただのぬか喜びで終わってしまうのか。
「カイトが天使だったというのはただの結果だ。そうでなかったとしても、僕はお前を買い取っただろう」
「うう~……」
そんなこと言わないでほしい。
だって嬉しくなってしまうから。もう早川先輩のこともどうでもよくなってしまいそうだから、そんなリップサービスはしないでほしい。
「……天使でよかった」
「え?」
「そうでなければカイトを壊してしまうところだった」
俺が天使じゃなくても二輪挿しするつもりだったのかよこの鬼畜め。
熱くなっていた頭が少し冷えた。
抱かれた後、なんか気になってしまってジャンに聞いてみた。
「ああ、カイトが初めてだな。奴隷商のオヤジも、長年奴隷を扱っているが天使は初めてだと言っていたぞ」
「へえ……じゃあ、やっぱそんなにいないんだ……」
確かにこの世界では、みんな三十歳まで童貞だと「天使」になるのがわかっているから回避しようとするだろう。俺には何の知識もなかったし、こっちに来てからは娼館にも男しかいないことを知ったからこの歳まで童貞のままだったのだ。
あれ? と思った。
じゃあ早川先輩は?
「先輩……確かいなくなった時三十越えてたはず……」
「元の世界でも童貞だったのか」
「そういうことだよね」
あんなにセンスもよくてモテたのになんでだろうと思ってしまった。
「……ゲイだったとか?」
「ゲイとはなんだ?」
「ん? ああ、俺の元の世界には男と女って性が分かれてたんだよ。この世界の人は俺にとってはみんな男なんだ。で、男を恋愛対象として見る男のことをゲイっていう」
「そうなのか」
「もしかしてゲイだったから童貞だったのかな。それか、機会がなかっただけって場合もあるけど」
俺みたいに。
「この世界の人で天使になるのって珍しいんだよな?」
「ああ。あまりいないな。ただ……僕たちのようにイチモツがでかいと誰からも相手をしてもらえなくて困るという場合もある」
「そっか」
でかすぎるのも問題なんだな。確かにジャックのなんて俺でもないと無理そう……と考えて頬が熱くなった。
「な、なぁ……」
「なんだ?」
「ジャックって童貞ではなかったんだよな?」
「ああ、それほどがたいがでかくなる前に筆おろしは済ませたはずだ。だが……それほどよくはなかったようで二度と娼館には行かなかったようだな」
ってことはジャックって素人童貞!? ちょっとどきどきしてきた。
「ジャンは?」
「僕は村でお嫁さん候補の子とヤりまくってたな。優しくないとか怒られてフられたが」
「えええ? お嫁さん候補ってっ!?」
初耳だぞ。つか、そんな相手いたんだ?
「あくまで候補だ。うちの村では嫁一人に対して夫が三、四人いるのが普通だからな」
「……そんなこと言ってたね」
「僕と兄さんは一緒でないとだめだと言ったことが直接の原因かもしれないがな。おかげで」
ジャンは俺を抱きしめた。どきどきしてしまう。
「こんなにかわいい嫁が手に入った」
「か、かわっ、かわっ……」
もうなんでコイツらは俺のことをかわいいかわいいと言うのか。そりゃあ巨人族に比べれば小さいかもしれないけど、こっちの世界でも俺はそれほど小さい方ではなかったはずだ。早川先輩の方が俺より小さいし!
「あ、あの……でも、候補の段階でヤりまくるの?」
「身体の相性は重要だろう? 候補と言われてから毎日ヤッてたぞ」
だから俺も毎日ヤられてたわけだ。
「でもジャックは……」
「さあ、そこまでは知らん。できなかったとは言っていた」
素人童貞だったのかぁ。めちゃくちゃ抱かれまくってるけど。そう思ったらなんか愛しくてたまらなくなった。そしてやっぱりジャンがヤリチンだということを知って、ちょっとムッとした。
「そういうことが好きだから……調教師になったの?」
「そうだな……がたいのいい奴をいかにして組み伏せるかということを考えていた気がする。それにうってつけだったのが奴隷商のところだったというだけだ。調教師になったところで商品に手を出さないのは常識だしな」
「……じゃあ、俺だけ?」
「カイトだけだ」
「う~……」
俺は両手で顔を覆った。なんか嬉しいような、複雑なような。でも、俺が天使だから抱いただけで別に俺が好きとかそういうんじゃないんだよな。つーか初対面でヤられたじゃん。そこに好きとかなんとか気持ちが介在してたらかえって怖いじゃん。
俺って女々しすぎ?
「……一目惚れしたと言ったら?」
「え……?」
俺は思わず顔を覆った手を外した。至近距離でジャンが楽しそうな表情をしている。もう、コイツらの顔よすぎてやだ。顔の熱が去らなくて困ってしまう。
「か、からかうなよ……人が悪いぞ」
「からかってなんかいない。泥酔したお前を見た時、欲しいと思った」
「え……」
腰を抱かれ、ちゅ、と唇にキスを落とされてどきどきする。
「て、天使だから……?」
天使だとどんなに大きいイチモツでもよがって受け入れられるから欲しいと思ったんだよな? きっとそういうことだよな?
「天使だと聞いてはいたが、それをまず確かめろと言われた。だが、確かめる前にカイトは僕たちのだと思った」
「ええ……」
これは俺が都合よく解釈してしまっていいのだろうか。それともただのぬか喜びで終わってしまうのか。
「カイトが天使だったというのはただの結果だ。そうでなかったとしても、僕はお前を買い取っただろう」
「うう~……」
そんなこと言わないでほしい。
だって嬉しくなってしまうから。もう早川先輩のこともどうでもよくなってしまいそうだから、そんなリップサービスはしないでほしい。
「……天使でよかった」
「え?」
「そうでなければカイトを壊してしまうところだった」
俺が天使じゃなくても二輪挿しするつもりだったのかよこの鬼畜め。
熱くなっていた頭が少し冷えた。
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