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恋人とセフレがいる日常(その後の番外編)
新年度直前の週末もエロが止まらない(12)変態の言い分は何度聞いても理解できない
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シャワーを浴びて、すっきりしてから朝食だ。
もうすっかり岡が朝飯当番で悪いなと思うのだが、俺も安田もそれほど飯を作ることに対して意欲的ではないというか、だいたいコンビニなどで買ってきてしまうことが多い。作らなくても買えるんだからいーじゃんてやつだ。
あんま食にこだわりないんだよなと思いながらも、岡の用意してくれる飯はうまい。
味付けがほんのりとしてあるスクランブルエッグに肉厚のベーコン。レタスとトマト、ハムのサラダにトースト。更に肉がごろごろ入ったビーフシチュー。(これは昨夜岡が作っていたらしい。どんだけまめなんだ)
「うめえなこのシチュー」
安田がおかわりする。
「先輩はどうですか?」
「俺もおかわり。うまいけど、睡眠時間削ってまで作るなよ」
「先輩においしく食べていただきたいですから」
俺が誰かに抱かれるを見るのが好きだけど、基本的に岡は俺が大好きなんだよな。そこらへんの思考がどう両立しているのかがわからない。
「岡ってさー、安田のことはどう思ってんの?」
「先輩の大事な親友ですよね。先輩のことが好きでたまらないから、先輩のことめちゃくちゃ気持ちよくさせてくれるじゃないですか。だから僕にとっても安田さんはとても大事な存在です」
爽やかな笑顔で言われて、安田が「マジかよ……」とちょっと引いていた。安田、すまん。
安田はガシガシと頭を掻いた。
「ま、しょーがねーよな……」
そして一瞬遠い目をする。俺のカレシが変態すぎてすまん。
「ったく、智がアナニーしてるなんて知ってたらもっと早く犯しまくって俺の恋人にしてたのによー」
「遠慮しすぎましたね」
ふふっと岡が笑む。
安田は親友だが、確かに抱かれてもいいぐらいではあったわけで。そうなると俺が岡を襲う前に安田に襲われていたら、安田と恋人になる未来もあったかもしれない。何しやがんだーで殴り合いになった可能性も0ではないが。
とはいえ、全ては過ぎたことだ。
朝食を終えて、コーヒーを飲んでいたらピンポーンとインターホンが鳴った。
「湯川ですかね」
そういえば昨夜、朝一で来いみたいなこと岡が言ってたなと苦笑した。
岡が確認をしに行き、「湯川が来ました」と伝えてくれた。ここはそれなりにセキュリティがしっかりしたマンションだから、家の玄関の前にマンションのエントランスにも鍵がかかっている。今のはエントランスの鍵を開けたのだろう。
「今朝は安田さんが先輩を抱きましたから、すぐに湯川に抱いてもらってもいいですね。それとも安田さんに抱かれた後だということだけ教えて僕が抱かせてもらってもいいですか?」
岡は上機嫌である。
「……なんで俺、こんな変態が好きなんだろうな」
「先輩、僕を捨てたら許しませんよ」
「許さないって……どうすんだよ?」
「監禁して、メス穴が完全にしまらなくなるぐらい犯しまくりますね」
さらりと言われてゾッとした。でも岡のこと大好きなんだよなぁ。
「捨てねえよ」
むしろ俺が飽きられて捨てられる側だろ。
もう一度インターホンが鳴り、岡が玄関へ向かった。
「智、愛されてんなー」
「ああ……」
「束縛されんの好きだったのか」
「……岡だからな」
安田に茶化される。多分、ずっと俺の方が岡を好きだと思う。
「智文さん、安田さん、湯川が来ましたよ」
「……お、お邪魔します……おはようございます」
でかい身体を縮めるようにして、申し訳なさそうに湯川が入ってきた。せっかくハンサムなんだからもっと堂々としてりゃいいのにと思う。がたいは安田とタイなんだけど、顔はハンサム系なんだよな。これはモテるだろう。
「おう、昨日ぶりだな」
安田が苦笑しながら声をかけた。途端に湯川の顔がパッと明るくなる。ホント、湯川って安田のことが好きなんだな。
「なんでそんなに拗らせたワケ?」
安田を抱きたいとか抱かれたいならわかるけど、なんで安田が抱いた相手を抱きたいとか思うんだろう。かえって憎らしく思うもんなんじゃないだろうか。
「や、安田先輩は神様なんですっ! 安田先輩を抱きたいとか、抱かれたいなんて絶対に思えませんっ! ですができれば、安田先輩が愛してる人のことも愛したいなって……」
ますますわけがわからなかったが、拗らせていることに変わりはなかった。
「俺は気持ちよければなんでもいいけどな。でも俺が一番好きなのは岡なんだぜ?」
「それでも、安田先輩が愛している人にはかわりありませんっ!」
曇りのない目だった。うん、変態だな。
「大丈夫ですよ、先輩。もし湯川が先輩に嫌な感情を抱くようでしたら、始末しますから」
岡がすっごく恐ろしいことをにこにこしながら言った。うちのカレシはとても物騒です。
「そうだなー。俺も智のこと愛してるから、そんなことになったらソイツのこと殺してくださいっていうぐらいひどい目に合わせるかもな?」
安田もニヤニヤしながらとんでもないことを言い出した。
あんまりいじめてやるなよ。
「ま、俺をヤるのが嫌になったら言えよ? 別にどうしてもお前に抱かれたいわけじゃないからな?」
「は、はい……」
湯川は悲しそうな顔をした。岡がにこにこしながらこんなことを言い出す。
「ところで、今の智文さんは安田さんに朝えっちをされたばかりなんだけど……」
「抱きたいですっ!」
湯川の目の色が変わった。
「僕の後でもいいかな?」
「はいっ、もちろんです!」
やっぱり変態だな。
俺は岡に促されて寝室へ向かったのだった。
ーーーーー
変態大集合(ぉぃ
もうすっかり岡が朝飯当番で悪いなと思うのだが、俺も安田もそれほど飯を作ることに対して意欲的ではないというか、だいたいコンビニなどで買ってきてしまうことが多い。作らなくても買えるんだからいーじゃんてやつだ。
あんま食にこだわりないんだよなと思いながらも、岡の用意してくれる飯はうまい。
味付けがほんのりとしてあるスクランブルエッグに肉厚のベーコン。レタスとトマト、ハムのサラダにトースト。更に肉がごろごろ入ったビーフシチュー。(これは昨夜岡が作っていたらしい。どんだけまめなんだ)
「うめえなこのシチュー」
安田がおかわりする。
「先輩はどうですか?」
「俺もおかわり。うまいけど、睡眠時間削ってまで作るなよ」
「先輩においしく食べていただきたいですから」
俺が誰かに抱かれるを見るのが好きだけど、基本的に岡は俺が大好きなんだよな。そこらへんの思考がどう両立しているのかがわからない。
「岡ってさー、安田のことはどう思ってんの?」
「先輩の大事な親友ですよね。先輩のことが好きでたまらないから、先輩のことめちゃくちゃ気持ちよくさせてくれるじゃないですか。だから僕にとっても安田さんはとても大事な存在です」
爽やかな笑顔で言われて、安田が「マジかよ……」とちょっと引いていた。安田、すまん。
安田はガシガシと頭を掻いた。
「ま、しょーがねーよな……」
そして一瞬遠い目をする。俺のカレシが変態すぎてすまん。
「ったく、智がアナニーしてるなんて知ってたらもっと早く犯しまくって俺の恋人にしてたのによー」
「遠慮しすぎましたね」
ふふっと岡が笑む。
安田は親友だが、確かに抱かれてもいいぐらいではあったわけで。そうなると俺が岡を襲う前に安田に襲われていたら、安田と恋人になる未来もあったかもしれない。何しやがんだーで殴り合いになった可能性も0ではないが。
とはいえ、全ては過ぎたことだ。
朝食を終えて、コーヒーを飲んでいたらピンポーンとインターホンが鳴った。
「湯川ですかね」
そういえば昨夜、朝一で来いみたいなこと岡が言ってたなと苦笑した。
岡が確認をしに行き、「湯川が来ました」と伝えてくれた。ここはそれなりにセキュリティがしっかりしたマンションだから、家の玄関の前にマンションのエントランスにも鍵がかかっている。今のはエントランスの鍵を開けたのだろう。
「今朝は安田さんが先輩を抱きましたから、すぐに湯川に抱いてもらってもいいですね。それとも安田さんに抱かれた後だということだけ教えて僕が抱かせてもらってもいいですか?」
岡は上機嫌である。
「……なんで俺、こんな変態が好きなんだろうな」
「先輩、僕を捨てたら許しませんよ」
「許さないって……どうすんだよ?」
「監禁して、メス穴が完全にしまらなくなるぐらい犯しまくりますね」
さらりと言われてゾッとした。でも岡のこと大好きなんだよなぁ。
「捨てねえよ」
むしろ俺が飽きられて捨てられる側だろ。
もう一度インターホンが鳴り、岡が玄関へ向かった。
「智、愛されてんなー」
「ああ……」
「束縛されんの好きだったのか」
「……岡だからな」
安田に茶化される。多分、ずっと俺の方が岡を好きだと思う。
「智文さん、安田さん、湯川が来ましたよ」
「……お、お邪魔します……おはようございます」
でかい身体を縮めるようにして、申し訳なさそうに湯川が入ってきた。せっかくハンサムなんだからもっと堂々としてりゃいいのにと思う。がたいは安田とタイなんだけど、顔はハンサム系なんだよな。これはモテるだろう。
「おう、昨日ぶりだな」
安田が苦笑しながら声をかけた。途端に湯川の顔がパッと明るくなる。ホント、湯川って安田のことが好きなんだな。
「なんでそんなに拗らせたワケ?」
安田を抱きたいとか抱かれたいならわかるけど、なんで安田が抱いた相手を抱きたいとか思うんだろう。かえって憎らしく思うもんなんじゃないだろうか。
「や、安田先輩は神様なんですっ! 安田先輩を抱きたいとか、抱かれたいなんて絶対に思えませんっ! ですができれば、安田先輩が愛してる人のことも愛したいなって……」
ますますわけがわからなかったが、拗らせていることに変わりはなかった。
「俺は気持ちよければなんでもいいけどな。でも俺が一番好きなのは岡なんだぜ?」
「それでも、安田先輩が愛している人にはかわりありませんっ!」
曇りのない目だった。うん、変態だな。
「大丈夫ですよ、先輩。もし湯川が先輩に嫌な感情を抱くようでしたら、始末しますから」
岡がすっごく恐ろしいことをにこにこしながら言った。うちのカレシはとても物騒です。
「そうだなー。俺も智のこと愛してるから、そんなことになったらソイツのこと殺してくださいっていうぐらいひどい目に合わせるかもな?」
安田もニヤニヤしながらとんでもないことを言い出した。
あんまりいじめてやるなよ。
「ま、俺をヤるのが嫌になったら言えよ? 別にどうしてもお前に抱かれたいわけじゃないからな?」
「は、はい……」
湯川は悲しそうな顔をした。岡がにこにこしながらこんなことを言い出す。
「ところで、今の智文さんは安田さんに朝えっちをされたばかりなんだけど……」
「抱きたいですっ!」
湯川の目の色が変わった。
「僕の後でもいいかな?」
「はいっ、もちろんです!」
やっぱり変態だな。
俺は岡に促されて寝室へ向かったのだった。
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変態大集合(ぉぃ
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