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93.言葉は多分自動翻訳的なかんじなんだと思う
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お風呂の準備ができるのを待っている間、こんなことを聞かれた。
「真崎は、書を読むか?」
「書って? 習字のこと?」
「習字?」
文浩に声をかけられて首を傾げた。で、書というのは本のことだと知った。本と言っても書と言っても同じものだと通じたことから、やっぱりこの世界の言語は俺の元の国の言語とは違うということがわかった。書って言ったら俺だと習字かなって思うし。
そんなことはともかく、この世界の言葉、というかこの国の言語は全部漢字で、ところどころ意味は通じるけど読みづらい。やっぱり中華異世界にいるようなかんじだ。
「あんまり読まない」
だってこっちの本って絵が少なくて全部漢字だし。
「そうか……」
文浩は残念そうだった。
「真崎さまは別の世界からいらっしゃいましたから、話し言葉は通じても、本などはあまり読めないのだそうです」
「ああ、そういうことか」
雷月のフォローに肩を竦めた。元の世界にいた時だって積極的に本を読んでいたわけじゃないから、読めなくてもいいかなと思ってしまう。あ、でも暇つぶしとかで読めたらいいかな。暇つぶしとか考えられるほど暇があるとは、現時点では考えづらいけど。ま、でもいつまでもこのままではいられないよな……。
「絵本などはオススメしていますが、真崎さまがかわいいのでつい……」
雷月にそう言われて頬が熱くなった。俺も、雷月に抱かれたくてたまらないからいいんだ。
「そうだな。真崎はとてもかわいい」
文浩が真顔で同意した。俺はそんな文浩を睨んだ。
「……かわいい相手にあんなひどいことするんだ?」
何度だって言ってやる。俺は本当にショックだったんだ。そう簡単に癒えるものじゃない。
「言い訳はせぬが、挽回はさせてもらえると助かる。真崎、そなたが快感で啼くところが見たい。それが私の腕の中ならばどんなにいいか……」
「……今更、遅い」
また目が潤んできた。
だって、だって。
俺は雷月にしがみついた。雷月は優しく俺を抱きしめてくれる。
そうだ。いくらヤられたってかまわないけど、俺はこういうふれあいもほしかったんだ。ただ抱きしめてくれたり、髪を撫でてくれたり、食事もこうやって椅子とテーブルでさせてくれたり。そんなちょっとしたこともしてくれなかったのにって思ってしまう。
文浩から視線を感じていたが無視した。俺は雷月が好きなんだ。
部屋の扉をノックする音がした。文浩が扉を開ける。
「入浴の準備が整いました。例の墊子も敷きましたが……」
「入浴の手伝いは必要ない。我々で行う」
「ですが皇子は……」
「私の世話は不要だ」
「かしこまりました」
侍従と文浩が扉のところで話しているのは聞こえた。ディエンズ、ってなんだろう? こっちの物の名前って時々なんだかわからないものがある。もしかしてそういう名前なんだろうか。ちら、と扉の方を見れば文浩が壁のようになっていて侍従の姿は見えなかった。一応、俺の姿が見えないようにしてくれているのかなと思ったら胸が疼いた。
気のせいじゃないっていうのはわかってる。
……絶対に言わないけど、本当は文浩の姿を見て一目惚れしたんだ。俺よりでかくて逞しくて、
「そなたが私の運命か」
なんて言われて。え? なに? ってときめきかけた途端に犯されて。
そのショックで、恋心は霧散した。でも、俺の心は文浩を覚えていたみたいだ。
また忘れてしまえばいいと思う。俺には雷月がいるのだから。
「真崎さま、入浴されますか?」
「うん」
「では……」
また白い靴下を履かされてどきどきする。部屋を一歩でも出る際は身につけなければいけないこの靴下になんかエロスを感じた。もー、俺ってばどんだけなんだよ。お風呂だろ?
雷月に抱き上げられてベールを頭から被せられた。これで誰も俺の顔は見えない。そのまま前みたいに風呂場へと運ばれた。
脱衣所へも誰も入ってこられないようにと、文浩が入ってから雷月が結界魔法をかける。
「かわいい真崎さまを誰にも見せたくありませんから」
「か、かわいくなんて……」
かわいいって言いすぎだから! 毎日毎回言われてるけどあまり恥ずかしさは変わらない。
「真崎さまはまだそんなことをおっしゃられるのですか?」
か、悲しそうな顔とかされたって俺がかわいいなんて言われる容姿じゃないことは間違ってないし!
「真崎さまがかわいいという証明は後ほどさせていただくとして……まずは身体を洗いましょうね」
「う、うん……」
かわいいという証明って……俺、何されちゃうワケ? あーんなこととかそーんなこととかされちゃうの? って思ったら尻穴がきゅんきゅんした。もうっ、俺のこの身体の淫乱っぷりはなんなんだよぉ。
浴室の椅子に座った雷月の上に後ろ向きに座らせられて、俺は身体を洗われた。
「んっ、んっ……」
「ここはたくさんいじりますから念入りに洗わないといけませんね」
泡をつけた指で乳首をくにくに揉まれるのがたまらない。ちんちんも泡で洗われた。さすがに尻穴は周りだけで、お湯で流してもらった。でもその後で洗浄魔法をかけるのだからどんだけだと思う。つか、洗浄魔法かけてもらえれば乳首とか洗われなくてもよかったのでは?
俺は納得がいかないものを感じながらやっと湯舟に浸かることができたのだった。
「真崎は、書を読むか?」
「書って? 習字のこと?」
「習字?」
文浩に声をかけられて首を傾げた。で、書というのは本のことだと知った。本と言っても書と言っても同じものだと通じたことから、やっぱりこの世界の言語は俺の元の国の言語とは違うということがわかった。書って言ったら俺だと習字かなって思うし。
そんなことはともかく、この世界の言葉、というかこの国の言語は全部漢字で、ところどころ意味は通じるけど読みづらい。やっぱり中華異世界にいるようなかんじだ。
「あんまり読まない」
だってこっちの本って絵が少なくて全部漢字だし。
「そうか……」
文浩は残念そうだった。
「真崎さまは別の世界からいらっしゃいましたから、話し言葉は通じても、本などはあまり読めないのだそうです」
「ああ、そういうことか」
雷月のフォローに肩を竦めた。元の世界にいた時だって積極的に本を読んでいたわけじゃないから、読めなくてもいいかなと思ってしまう。あ、でも暇つぶしとかで読めたらいいかな。暇つぶしとか考えられるほど暇があるとは、現時点では考えづらいけど。ま、でもいつまでもこのままではいられないよな……。
「絵本などはオススメしていますが、真崎さまがかわいいのでつい……」
雷月にそう言われて頬が熱くなった。俺も、雷月に抱かれたくてたまらないからいいんだ。
「そうだな。真崎はとてもかわいい」
文浩が真顔で同意した。俺はそんな文浩を睨んだ。
「……かわいい相手にあんなひどいことするんだ?」
何度だって言ってやる。俺は本当にショックだったんだ。そう簡単に癒えるものじゃない。
「言い訳はせぬが、挽回はさせてもらえると助かる。真崎、そなたが快感で啼くところが見たい。それが私の腕の中ならばどんなにいいか……」
「……今更、遅い」
また目が潤んできた。
だって、だって。
俺は雷月にしがみついた。雷月は優しく俺を抱きしめてくれる。
そうだ。いくらヤられたってかまわないけど、俺はこういうふれあいもほしかったんだ。ただ抱きしめてくれたり、髪を撫でてくれたり、食事もこうやって椅子とテーブルでさせてくれたり。そんなちょっとしたこともしてくれなかったのにって思ってしまう。
文浩から視線を感じていたが無視した。俺は雷月が好きなんだ。
部屋の扉をノックする音がした。文浩が扉を開ける。
「入浴の準備が整いました。例の墊子も敷きましたが……」
「入浴の手伝いは必要ない。我々で行う」
「ですが皇子は……」
「私の世話は不要だ」
「かしこまりました」
侍従と文浩が扉のところで話しているのは聞こえた。ディエンズ、ってなんだろう? こっちの物の名前って時々なんだかわからないものがある。もしかしてそういう名前なんだろうか。ちら、と扉の方を見れば文浩が壁のようになっていて侍従の姿は見えなかった。一応、俺の姿が見えないようにしてくれているのかなと思ったら胸が疼いた。
気のせいじゃないっていうのはわかってる。
……絶対に言わないけど、本当は文浩の姿を見て一目惚れしたんだ。俺よりでかくて逞しくて、
「そなたが私の運命か」
なんて言われて。え? なに? ってときめきかけた途端に犯されて。
そのショックで、恋心は霧散した。でも、俺の心は文浩を覚えていたみたいだ。
また忘れてしまえばいいと思う。俺には雷月がいるのだから。
「真崎さま、入浴されますか?」
「うん」
「では……」
また白い靴下を履かされてどきどきする。部屋を一歩でも出る際は身につけなければいけないこの靴下になんかエロスを感じた。もー、俺ってばどんだけなんだよ。お風呂だろ?
雷月に抱き上げられてベールを頭から被せられた。これで誰も俺の顔は見えない。そのまま前みたいに風呂場へと運ばれた。
脱衣所へも誰も入ってこられないようにと、文浩が入ってから雷月が結界魔法をかける。
「かわいい真崎さまを誰にも見せたくありませんから」
「か、かわいくなんて……」
かわいいって言いすぎだから! 毎日毎回言われてるけどあまり恥ずかしさは変わらない。
「真崎さまはまだそんなことをおっしゃられるのですか?」
か、悲しそうな顔とかされたって俺がかわいいなんて言われる容姿じゃないことは間違ってないし!
「真崎さまがかわいいという証明は後ほどさせていただくとして……まずは身体を洗いましょうね」
「う、うん……」
かわいいという証明って……俺、何されちゃうワケ? あーんなこととかそーんなこととかされちゃうの? って思ったら尻穴がきゅんきゅんした。もうっ、俺のこの身体の淫乱っぷりはなんなんだよぉ。
浴室の椅子に座った雷月の上に後ろ向きに座らせられて、俺は身体を洗われた。
「んっ、んっ……」
「ここはたくさんいじりますから念入りに洗わないといけませんね」
泡をつけた指で乳首をくにくに揉まれるのがたまらない。ちんちんも泡で洗われた。さすがに尻穴は周りだけで、お湯で流してもらった。でもその後で洗浄魔法をかけるのだからどんだけだと思う。つか、洗浄魔法かけてもらえれば乳首とか洗われなくてもよかったのでは?
俺は納得がいかないものを感じながらやっと湯舟に浸かることができたのだった。
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