81 / 653
第1部 四神と結婚しろと言われました
81.熱を受けるのはたいへんでした ※R15
しおりを挟む
寝室の扉を開き、朱雀はそっと床に香子を横たわらせる。その時にはすでにガウンが取り去られており、香子はその素早さにある意味感心した。
『なかなかに煽情的だな……』
薄絹の夜着はあからさまに透けているものではないが、見る者が見れば情欲を煽るだろう。朱雀は赤くなった香子の髪に口づけた。
『始めよう』
すっと夜着の合わせを開く。香子は恥ずかしさに顔を背け、胸をそっと手で隠すようにした。朱雀はそれに薄く笑みを浮かべる。
香子はそれほど大きくはない自分の胸を、少しだけ気にしていた。だがその行動は朱雀を意識したようにも見え、熱を与えるだけという約束をしていなければ今にもむしゃぶりついてしまっていただろう。しかも夜着の下には何も身につけていない。一歩間違えれば朱雀の前にどうぞと差し出されたごちそうのようでもあった。
朱雀は苦笑しながら香子の腹に手を当てる。そして臍の下の丹田の位置を探し当てると、そこに顔を寄せた。
ぺろぺろと舐められると、香子の体がひくりと震える。
最初はくすぐったさだけだったが、次第にじわじわと体が熱くなってきた。
『……あ……』
香子の唇から思わず声が漏れる。熱は丹田から広がり、その熱さのせいか秘部から蜜がとろとろと流れはじめた。
(何、これ……?)
胸まで伝わってきた熱に乳首がじんじんしてくる。そしてその熱は容赦なく全身を覆い、香子はあまりの熱に瞳を潤ませた。
そんな香子の様子を朱雀が見ている。
『香子、大丈夫か?』
香子はいやいやをするように首を振った。
全然大丈夫なんかじゃない。
こんな熱を二時間もただ抱え続けたらどうにかなってしまいそうで、香子は朱雀に手を伸ばした。
「……こわい……こわいよぅ……朱雀さまぁ……」
熱に浮かされて、香子はすでに自分が何をしているのかよくわかっていなかった。朱雀はその姿にごくりと唾を飲み込む。
『香子、香子、触れてもよいか? そなたの熱を少しでも紛らわせるにはこうするしかない……』
そう言って朱雀は香子の胸の頂に口づけた。
「……ああっ……!」
熱で敏感になっているそこをちゅうっと吸われ、香子の体が跳ねる。
『我だけではそなたを傷つけてしまうやもしれぬ。玄武兄を呼んでもよいか?』
全身を巡る熱をどうにかしてほしくて、香子はわけもわからぬままこくこくと頷いた。それに朱雀が香子の胸をやわやわと揉むことで応えた。
「やああっ……!」
『玄武兄!』
居間に向かって朱雀が声をかける。ほどなくして扉が開き、玄武が入ってきた。
すぐに床に近づき、目尻を伝って流れる涙を唇で吸う。
『玄武様……朱雀様……助けてぇ……』
『香子……』
玄武は愛しくてならないというように香子を眺め、そして朱雀に目配せした。朱雀が心得たように香子の足を広げ、その間に体を入れる。
そして二神と香子は、互いの熱に溺れた。
* *
香子の体の熱が沈静化するのと、力尽きたように寝入ったのはほぼ同時だった。
『一時辰といったところか……』
発散させるようにしたにも関わらず、約二時間香子の熱は消えなかった。もしかしたら身の内に熱を取り込みやすいのかもしれない。
『朱雀、さすがに毎日これを与えるのは酷だろう』
『……いずれ慣れてもらわねば困ります。我の子を産んでもらうにはこれしか方法がありません』
それに玄武は眉を寄せた。朱雀が言うことは間違っていない。だがまだ慣れない体に与えるには朱雀の熱はきつすぎるように感じる。
『この先続けるかどうか、決めるのは香子だ』
『はい』
ただ、と朱雀が続ける。
『髪の色を替えるには熱を与え続けた時間に比例しますから、十日も続ければ体に準備はできるでしょう』
『確かにな』
丸一日熱を受け続けるか、細切れに一日分の熱を受けるかということらしい。日をあまり開けないことが条件で、もちろん最後は朱雀自身を受け入れなければ意味がないのだが。
『先日与えた熱も有効か』
『はい、これであと十日も続ければと』
朱雀の言に玄武は内心複雑だった。おそらく十日の間熱と愛撫を受け続ければ朱雀を受け入れることはそれほど苦ではないかもしれない。一度体を重ねれば情が生まれるだろう。
(もしかしたら、香子は朱雀を選ぶかもしれぬ……)
朱雀は玄武を立てたのか、部屋を出ていった。香子の隣に寄りそいながら、玄武はそんなことを思った。
『なかなかに煽情的だな……』
薄絹の夜着はあからさまに透けているものではないが、見る者が見れば情欲を煽るだろう。朱雀は赤くなった香子の髪に口づけた。
『始めよう』
すっと夜着の合わせを開く。香子は恥ずかしさに顔を背け、胸をそっと手で隠すようにした。朱雀はそれに薄く笑みを浮かべる。
香子はそれほど大きくはない自分の胸を、少しだけ気にしていた。だがその行動は朱雀を意識したようにも見え、熱を与えるだけという約束をしていなければ今にもむしゃぶりついてしまっていただろう。しかも夜着の下には何も身につけていない。一歩間違えれば朱雀の前にどうぞと差し出されたごちそうのようでもあった。
朱雀は苦笑しながら香子の腹に手を当てる。そして臍の下の丹田の位置を探し当てると、そこに顔を寄せた。
ぺろぺろと舐められると、香子の体がひくりと震える。
最初はくすぐったさだけだったが、次第にじわじわと体が熱くなってきた。
『……あ……』
香子の唇から思わず声が漏れる。熱は丹田から広がり、その熱さのせいか秘部から蜜がとろとろと流れはじめた。
(何、これ……?)
胸まで伝わってきた熱に乳首がじんじんしてくる。そしてその熱は容赦なく全身を覆い、香子はあまりの熱に瞳を潤ませた。
そんな香子の様子を朱雀が見ている。
『香子、大丈夫か?』
香子はいやいやをするように首を振った。
全然大丈夫なんかじゃない。
こんな熱を二時間もただ抱え続けたらどうにかなってしまいそうで、香子は朱雀に手を伸ばした。
「……こわい……こわいよぅ……朱雀さまぁ……」
熱に浮かされて、香子はすでに自分が何をしているのかよくわかっていなかった。朱雀はその姿にごくりと唾を飲み込む。
『香子、香子、触れてもよいか? そなたの熱を少しでも紛らわせるにはこうするしかない……』
そう言って朱雀は香子の胸の頂に口づけた。
「……ああっ……!」
熱で敏感になっているそこをちゅうっと吸われ、香子の体が跳ねる。
『我だけではそなたを傷つけてしまうやもしれぬ。玄武兄を呼んでもよいか?』
全身を巡る熱をどうにかしてほしくて、香子はわけもわからぬままこくこくと頷いた。それに朱雀が香子の胸をやわやわと揉むことで応えた。
「やああっ……!」
『玄武兄!』
居間に向かって朱雀が声をかける。ほどなくして扉が開き、玄武が入ってきた。
すぐに床に近づき、目尻を伝って流れる涙を唇で吸う。
『玄武様……朱雀様……助けてぇ……』
『香子……』
玄武は愛しくてならないというように香子を眺め、そして朱雀に目配せした。朱雀が心得たように香子の足を広げ、その間に体を入れる。
そして二神と香子は、互いの熱に溺れた。
* *
香子の体の熱が沈静化するのと、力尽きたように寝入ったのはほぼ同時だった。
『一時辰といったところか……』
発散させるようにしたにも関わらず、約二時間香子の熱は消えなかった。もしかしたら身の内に熱を取り込みやすいのかもしれない。
『朱雀、さすがに毎日これを与えるのは酷だろう』
『……いずれ慣れてもらわねば困ります。我の子を産んでもらうにはこれしか方法がありません』
それに玄武は眉を寄せた。朱雀が言うことは間違っていない。だがまだ慣れない体に与えるには朱雀の熱はきつすぎるように感じる。
『この先続けるかどうか、決めるのは香子だ』
『はい』
ただ、と朱雀が続ける。
『髪の色を替えるには熱を与え続けた時間に比例しますから、十日も続ければ体に準備はできるでしょう』
『確かにな』
丸一日熱を受け続けるか、細切れに一日分の熱を受けるかということらしい。日をあまり開けないことが条件で、もちろん最後は朱雀自身を受け入れなければ意味がないのだが。
『先日与えた熱も有効か』
『はい、これであと十日も続ければと』
朱雀の言に玄武は内心複雑だった。おそらく十日の間熱と愛撫を受け続ければ朱雀を受け入れることはそれほど苦ではないかもしれない。一度体を重ねれば情が生まれるだろう。
(もしかしたら、香子は朱雀を選ぶかもしれぬ……)
朱雀は玄武を立てたのか、部屋を出ていった。香子の隣に寄りそいながら、玄武はそんなことを思った。
76
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる