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第4部 四神を愛しなさいと言われました
121.周りの事情もですが、もう少し手加減してほしい
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香子の部屋には、四神の派閥のようなものがある。
延夕玲は青龍の、紅児は朱雀の、黒月は玄武の、そして新たに加わった白風は白虎である。
紅児はすでに朱雀の眷属である紅夏に嫁いでる。香子がどちらの領地に移るか決めた際、紅夏と共に朱雀の領地へ移り住むことが決まっていた。
夕玲もまた青龍の眷属である青藍に猛アプローチされている。青藍は夕玲の保護者である皇太后にはすでに挨拶を終え、更には彼女の両親にも挨拶を済ませていた。
夕玲も青藍を憎からず思ってはいるが、ずっと白雲に淡い恋心を抱いていた為まだ想いの切り替えがうまくいってはいない。別に操立てする必要もないのだが、真面目な夕玲としてはそれが不誠実だと思えてしまうのだ。
だがすでに皇太后と両親にも挨拶をされてしまっている。夕玲が青藍に嫁ぐことは決定していた。
紅児は朱雀の領地に、夕玲は青龍の領地へ向うことになる。彼女たちはできることなら香子にも同じところへ移り住んでほしいと思っていた。
それは当然ながら女性の眷属たちも同様だった。
黒月は香子には玄武の領地に来てほしいし、白風は白虎の領地に香子を迎えたいと思っている。
そんなわけで表面上はドライな関係だが、内心はバチバチだったりする。一番かわいそうなのは、紅児と同じ香子の部屋付きの侍女である林雪紅だ。彼女にもまた朱雀の眷属である紅炎がアプローチしている。
恋愛は自由だと香子も思ってはいるが、四神の眷属には”つがい”というものがいる。それは己の神やその花嫁よりも優先される唯一無二だ。それを見つけた眷属は何がなんでもその”つがい”を得ようとする。周りが見ていて心配になるほどの猛アプローチをするので、香子としては心配になってしまう。
だから、かつて紅夏が紅児を口説こうとした際香子はできるだけ間に入るようにしたし、青藍が夕玲を口説こうとした時も同様だった。
『そんなにがっついていたら逃げられるわよ!』
しまいには彼らにそんなことまで言ってしまった。いろいろな攻防があったのである。
そして紅炎にも、林の仕事中は口説くなと香子は釘を刺した。それに今紅炎は朱雀付きの眷属のはずである。紅夏はとっとと職務放棄をして紅児にべったりだからだ。だというのに眷属がまた四神宮で”つがい”を見つけてしまうとはどうなっているのかと、香子は頭痛を覚えた。
と、なかなかに四神宮にいる人々の関係も複雑であったりする。
香子が知らぬ間に紅炎は林を口説こうとしているし、林もちょうど成人した。それを知った紅炎は、林の就業時間が終わると彼女を香子の部屋に迎えにいくようになった。
もちろん紅児には紅夏が迎えにくるし、夕玲には青藍が迎えにくる。それを女官である楊芳芳や侍女たちはニヨニヨしながら見守っていた。
香子が女官や侍女のことを気にかけていることを彼女たちもよく知っているので、そのことは香子には知らされていない。
香子は四神に愛されていればいいのである。
さて、香子の話に戻ろう。
(明日の夜は青龍様となんてぇ……)
香子も青龍に我慢をさせている自覚は大いにある。
だが一度抱かれると長いのだ。目覚めた時の空腹がすごいのもどうにかしてもらいたい。それだけ四神の本気を受け取っているということなのだが、香子はまだ自分の身体の変化についていけないでいた。
それに。
『香子、久しぶりだ……』
『そなたに触れたかった』
食休みもそこそこに朱雀と玄武に迫られてしまい、香子としては泣きたくなった。
久しぶりに昼間一人で眠ることができたが、それだけではとても足りないのである。
玄武に抱き上げられて部屋に一度向かい、入浴の準備をされてそのまま玄武、朱雀と共に浴室へ向かった。
今日はもう、玄武と朱雀は香子を片時も放してくれないようである。
『お風呂では、嫌ですよ』
『触れるのもだめか?』
『んっ……』
そんな、耳元で甘く囁かないでほしいと香子は思う。ただでさえ玄武のバリトンに香子は弱いのだ。
『……触れているではありませんか……』
湯舟に浸かる際も玄武の腕の中だ。その逞しい身体に香子はほう、とため息をついた。すぐ横には朱雀もいる。朱雀の身体もまた少し褐色がかっていて逞しい。
身体が二神に反応していることに気付いて、香子は頬を染めた。
これではもうパブロフの犬のようではないかと香子は思う。
『香子、口づけを……』
『んっ……』
玄武に口づけられて、香子は震えた。抱きしめられて口腔内を舐められる。四神の舌は長くて肉厚だから香子の舌を決して逃がしてはくれない。
その舌で彼らは香子の全身を舐めるのだ。思い出しただけで香子は身体が熱くなるのを感じた。
『ぁっ……』
玄武に口づけを解かれても、今度は朱雀に口唇を塞がれてしまう。
このままではのぼせてしまいそうだと香子は思ったが、すでに人ではない香子には無縁だった。おかげで浴室でも先に玄武と朱雀にたっぷり触れられてしまい、色気をまき散らしながら玄武の室へ運ばれ、情熱的に二神に愛されてしまった。
胸の大きさを固定するとはいえ、三日は三神にとっても長かったらしい。
これ以上ないほど香子は愛され、翌朝は昨夜の痴態を思い出して頭を抱えるのだった。
延夕玲は青龍の、紅児は朱雀の、黒月は玄武の、そして新たに加わった白風は白虎である。
紅児はすでに朱雀の眷属である紅夏に嫁いでる。香子がどちらの領地に移るか決めた際、紅夏と共に朱雀の領地へ移り住むことが決まっていた。
夕玲もまた青龍の眷属である青藍に猛アプローチされている。青藍は夕玲の保護者である皇太后にはすでに挨拶を終え、更には彼女の両親にも挨拶を済ませていた。
夕玲も青藍を憎からず思ってはいるが、ずっと白雲に淡い恋心を抱いていた為まだ想いの切り替えがうまくいってはいない。別に操立てする必要もないのだが、真面目な夕玲としてはそれが不誠実だと思えてしまうのだ。
だがすでに皇太后と両親にも挨拶をされてしまっている。夕玲が青藍に嫁ぐことは決定していた。
紅児は朱雀の領地に、夕玲は青龍の領地へ向うことになる。彼女たちはできることなら香子にも同じところへ移り住んでほしいと思っていた。
それは当然ながら女性の眷属たちも同様だった。
黒月は香子には玄武の領地に来てほしいし、白風は白虎の領地に香子を迎えたいと思っている。
そんなわけで表面上はドライな関係だが、内心はバチバチだったりする。一番かわいそうなのは、紅児と同じ香子の部屋付きの侍女である林雪紅だ。彼女にもまた朱雀の眷属である紅炎がアプローチしている。
恋愛は自由だと香子も思ってはいるが、四神の眷属には”つがい”というものがいる。それは己の神やその花嫁よりも優先される唯一無二だ。それを見つけた眷属は何がなんでもその”つがい”を得ようとする。周りが見ていて心配になるほどの猛アプローチをするので、香子としては心配になってしまう。
だから、かつて紅夏が紅児を口説こうとした際香子はできるだけ間に入るようにしたし、青藍が夕玲を口説こうとした時も同様だった。
『そんなにがっついていたら逃げられるわよ!』
しまいには彼らにそんなことまで言ってしまった。いろいろな攻防があったのである。
そして紅炎にも、林の仕事中は口説くなと香子は釘を刺した。それに今紅炎は朱雀付きの眷属のはずである。紅夏はとっとと職務放棄をして紅児にべったりだからだ。だというのに眷属がまた四神宮で”つがい”を見つけてしまうとはどうなっているのかと、香子は頭痛を覚えた。
と、なかなかに四神宮にいる人々の関係も複雑であったりする。
香子が知らぬ間に紅炎は林を口説こうとしているし、林もちょうど成人した。それを知った紅炎は、林の就業時間が終わると彼女を香子の部屋に迎えにいくようになった。
もちろん紅児には紅夏が迎えにくるし、夕玲には青藍が迎えにくる。それを女官である楊芳芳や侍女たちはニヨニヨしながら見守っていた。
香子が女官や侍女のことを気にかけていることを彼女たちもよく知っているので、そのことは香子には知らされていない。
香子は四神に愛されていればいいのである。
さて、香子の話に戻ろう。
(明日の夜は青龍様となんてぇ……)
香子も青龍に我慢をさせている自覚は大いにある。
だが一度抱かれると長いのだ。目覚めた時の空腹がすごいのもどうにかしてもらいたい。それだけ四神の本気を受け取っているということなのだが、香子はまだ自分の身体の変化についていけないでいた。
それに。
『香子、久しぶりだ……』
『そなたに触れたかった』
食休みもそこそこに朱雀と玄武に迫られてしまい、香子としては泣きたくなった。
久しぶりに昼間一人で眠ることができたが、それだけではとても足りないのである。
玄武に抱き上げられて部屋に一度向かい、入浴の準備をされてそのまま玄武、朱雀と共に浴室へ向かった。
今日はもう、玄武と朱雀は香子を片時も放してくれないようである。
『お風呂では、嫌ですよ』
『触れるのもだめか?』
『んっ……』
そんな、耳元で甘く囁かないでほしいと香子は思う。ただでさえ玄武のバリトンに香子は弱いのだ。
『……触れているではありませんか……』
湯舟に浸かる際も玄武の腕の中だ。その逞しい身体に香子はほう、とため息をついた。すぐ横には朱雀もいる。朱雀の身体もまた少し褐色がかっていて逞しい。
身体が二神に反応していることに気付いて、香子は頬を染めた。
これではもうパブロフの犬のようではないかと香子は思う。
『香子、口づけを……』
『んっ……』
玄武に口づけられて、香子は震えた。抱きしめられて口腔内を舐められる。四神の舌は長くて肉厚だから香子の舌を決して逃がしてはくれない。
その舌で彼らは香子の全身を舐めるのだ。思い出しただけで香子は身体が熱くなるのを感じた。
『ぁっ……』
玄武に口づけを解かれても、今度は朱雀に口唇を塞がれてしまう。
このままではのぼせてしまいそうだと香子は思ったが、すでに人ではない香子には無縁だった。おかげで浴室でも先に玄武と朱雀にたっぷり触れられてしまい、色気をまき散らしながら玄武の室へ運ばれ、情熱的に二神に愛されてしまった。
胸の大きさを固定するとはいえ、三日は三神にとっても長かったらしい。
これ以上ないほど香子は愛され、翌朝は昨夜の痴態を思い出して頭を抱えるのだった。
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