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本編
61.無法回去
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昆明湖の周りを4分の1程進み、十七孔橋の前で紅夏は歩みを緩やかにした。
十七孔橋を渡った先に南湖島がある。
確かに普通なら船に乗った方が素晴らしい景色もよく見えるし早く着くのだろうが、紅夏と一緒なら距離はあまり関係がない。今頃案内役の沈は急いでこちらに移動していることだろう。
十七孔橋は長さおよそ150mの石造りの橋で十七の孔あなが空いているように見えることからこの名がつけられている。杭州西湖にかかる断橋がその原型だという。
彼らはその橋を寄り添いながらゆっくりと渡り、昆明湖の景色を楽しんだ。
先に龍王廟(雨乞いを祈願する場所らしい)にお参りをして、食事が用意されているという涵虚堂に足を踏み入れた。
「わぁ……」
思わず紅児は声を上げる。絶景だった。
涵虚堂は島の高台に位置している。昆明湖を望み、前回上った万寿山の手前の仏香閣がよく見えた。
この美しい景色を眺めながら食事ができるとは、なんて贅沢なのだろう。
紅夏にエスコートされて前に進み、しばし絶景に目を奪われていた。
そうしているうちに沈が着いたらしい。相当急いだだろうにその表は涼やかである。これをプロというのかと紅児は感心した。
「遅くなりましてたいへん申し訳ございません」
「かまわぬ」
「ありがたきお言葉、恐悦至極に存じます」
そう言って沈は用意された卓に紅夏たちを促した。
今回の席は景色がよく見えるよう隣合わせになっていた。思わず紅児は頬を染める。
確かに男女が2人でこのようなところに来るとしたら恋人同士や夫婦以外の何者でもないだろう。それでも四神宮の関係者以外にそれを知られるのはなんだか気恥ずかしかった。
(……って……)
当り前のように口元に前菜を運ばれ、それを食べている姿がそうでなくてなんだというのだ。
とはいえやめてくれと言ってもやめてくれるわけではないし、せっかくここの人々が見て見ぬふりをしてくれるのだからできるだけ気にしないことにした。
四神宮のまかないとは比べ物にならない程繊細な料理が次々と出され、その見た目も味も存分に楽しめた。ただ、なんとなくこのような料理を毎日出されていたら飽きてしまいそうだとも紅児は思った。
「……花嫁様はこのような料理を毎日口にされていらっしゃるのかしら」
呟いてから紅児は失言に気付いた。そんなことは当り前なはずである。
「いや、毎日ではないはずだ。花嫁様は庶民的な食べ物を好まれてよくこれこれこういうものが食べたいとおっしゃられている。しかも確か最近は故郷で食べた味を再現したいなどとおっしゃられていたな……」
「故郷の味、ですか……」
故郷の食べ物とこの国の物は全然違うと紅児は思う。国ではパンやジャガイモが主食だった。そして今までそれを恋しいとも感じなかった自分に紅児は愕然とした。それは紅児の若さによる柔軟性だったが、故郷の味を食べたいと思わなかった己がひどく不誠実に感じられた。
(懐かしい味……)
なんだろうと混乱した頭の中に思い浮かべる。
それなりに裕福な家に暮らしていた紅児には思い出の味という物が特になかった。食事は基本料理人が作っていたし、たまに母が気まぐれにお菓子を作ってくれたりもしたのだが……。
(母の作るお菓子の味ぐらいかしら)
ただそれらも漠然としていてよくわからない。
それよりも船が難破して助けられた紅児に、養母がなけなしの食べ物から作ってくれたスープの方がひどく心に残っている。
あれはまもなく春になろうという冬の終り。村では一番食べ物がなかった時期だった。
自分たちが食べるのに困るぐらいなのにその食べ物を見ず知らずの紅児に分けてくれた。
もちろん養父母の店は飯屋だったから、一般の家庭よりは食材がある。それでも冬の間は飯屋としてあまり機能していないことが多かった(ここ何十年かは冬の寒さが厳しすぎて客がまずいなかったという要因もある)。
「紅児」
呼ばれてはっとした。村での暮らしを思い出していてつい食事中だということを忘れてしまっていた。
差し出された食べ物に口を開ける。
「……おいしい、です」
口の中でとろけるような食感。とんでもない贅沢をしていると思う。
〈如何した?〉
〈故郷の味について、つい考えてしまって……〉
〈そうか〉
相変わらずの無表情なのに心話でかけられる言葉は優しくて。
すぐ横に己を想ってくれる素敵な方がいるのに、他のことを考えてしまったことを嫌だと思った。
〈あんまり覚えてないなって思ったら……おっかさんが作ってくれたスープを思い出したんです〉
〈そうか〉
ただ聞いてくれるだけで十分だった。
そんな風にして食事を終え、散策に戻る。
来た道をゆっくり後戻りして風光明媚な景色を眺めた。
美しいと思う。けれど何故か心に響いてこない。
それは紅児自身のせいだと彼女にもわかっていた。
おなかもいっぱいになり、じわじわと事の深刻さが鮮明になってきたのだ。
船に乗れない。
帰れない。
いったいなんの為に遣いまで出してもらったのか。
(あ)
紅児が船に乗れないことを紅夏は前回の時にわかっていたようだった。
ならば花嫁はどうなのだろうか。
〈紅夏様……私が船に乗れないってこと、花嫁様は……〉
〈知っていらっしゃるはずだ〉
〈……そうですか〉
ならば何故、とも思う。
けれど遣いはすでに出した後だからそのままにしておくほかなかったのだろう。
〈花嫁様と、話した方がいいですよね……〉
〈そなたのよいように〉
紅児は頷いた。
そう、結局どうするか決めるのは己なのだ。
その後また馬の店に寄り、食事をしながら紅夏と馬が何事かを話してから四神宮に戻った。
戻った時間は前回ほど遅くはなかったが、さすがにまだ考えがまとまらない為花嫁に話すのは翌日以降にしようと決めた。
その夜、紅夏はまた養父母に品物等を届けに行ってくれる予定だったが翌日に回してくれ、一晩中紅児を抱きしめていてくれた。
これからの不安と紅夏の優しさに、後から後からこぼれる涙はなかなか止まってはくれなかった。
無法回去:帰れない、という意味です。
十七孔橋を渡った先に南湖島がある。
確かに普通なら船に乗った方が素晴らしい景色もよく見えるし早く着くのだろうが、紅夏と一緒なら距離はあまり関係がない。今頃案内役の沈は急いでこちらに移動していることだろう。
十七孔橋は長さおよそ150mの石造りの橋で十七の孔あなが空いているように見えることからこの名がつけられている。杭州西湖にかかる断橋がその原型だという。
彼らはその橋を寄り添いながらゆっくりと渡り、昆明湖の景色を楽しんだ。
先に龍王廟(雨乞いを祈願する場所らしい)にお参りをして、食事が用意されているという涵虚堂に足を踏み入れた。
「わぁ……」
思わず紅児は声を上げる。絶景だった。
涵虚堂は島の高台に位置している。昆明湖を望み、前回上った万寿山の手前の仏香閣がよく見えた。
この美しい景色を眺めながら食事ができるとは、なんて贅沢なのだろう。
紅夏にエスコートされて前に進み、しばし絶景に目を奪われていた。
そうしているうちに沈が着いたらしい。相当急いだだろうにその表は涼やかである。これをプロというのかと紅児は感心した。
「遅くなりましてたいへん申し訳ございません」
「かまわぬ」
「ありがたきお言葉、恐悦至極に存じます」
そう言って沈は用意された卓に紅夏たちを促した。
今回の席は景色がよく見えるよう隣合わせになっていた。思わず紅児は頬を染める。
確かに男女が2人でこのようなところに来るとしたら恋人同士や夫婦以外の何者でもないだろう。それでも四神宮の関係者以外にそれを知られるのはなんだか気恥ずかしかった。
(……って……)
当り前のように口元に前菜を運ばれ、それを食べている姿がそうでなくてなんだというのだ。
とはいえやめてくれと言ってもやめてくれるわけではないし、せっかくここの人々が見て見ぬふりをしてくれるのだからできるだけ気にしないことにした。
四神宮のまかないとは比べ物にならない程繊細な料理が次々と出され、その見た目も味も存分に楽しめた。ただ、なんとなくこのような料理を毎日出されていたら飽きてしまいそうだとも紅児は思った。
「……花嫁様はこのような料理を毎日口にされていらっしゃるのかしら」
呟いてから紅児は失言に気付いた。そんなことは当り前なはずである。
「いや、毎日ではないはずだ。花嫁様は庶民的な食べ物を好まれてよくこれこれこういうものが食べたいとおっしゃられている。しかも確か最近は故郷で食べた味を再現したいなどとおっしゃられていたな……」
「故郷の味、ですか……」
故郷の食べ物とこの国の物は全然違うと紅児は思う。国ではパンやジャガイモが主食だった。そして今までそれを恋しいとも感じなかった自分に紅児は愕然とした。それは紅児の若さによる柔軟性だったが、故郷の味を食べたいと思わなかった己がひどく不誠実に感じられた。
(懐かしい味……)
なんだろうと混乱した頭の中に思い浮かべる。
それなりに裕福な家に暮らしていた紅児には思い出の味という物が特になかった。食事は基本料理人が作っていたし、たまに母が気まぐれにお菓子を作ってくれたりもしたのだが……。
(母の作るお菓子の味ぐらいかしら)
ただそれらも漠然としていてよくわからない。
それよりも船が難破して助けられた紅児に、養母がなけなしの食べ物から作ってくれたスープの方がひどく心に残っている。
あれはまもなく春になろうという冬の終り。村では一番食べ物がなかった時期だった。
自分たちが食べるのに困るぐらいなのにその食べ物を見ず知らずの紅児に分けてくれた。
もちろん養父母の店は飯屋だったから、一般の家庭よりは食材がある。それでも冬の間は飯屋としてあまり機能していないことが多かった(ここ何十年かは冬の寒さが厳しすぎて客がまずいなかったという要因もある)。
「紅児」
呼ばれてはっとした。村での暮らしを思い出していてつい食事中だということを忘れてしまっていた。
差し出された食べ物に口を開ける。
「……おいしい、です」
口の中でとろけるような食感。とんでもない贅沢をしていると思う。
〈如何した?〉
〈故郷の味について、つい考えてしまって……〉
〈そうか〉
相変わらずの無表情なのに心話でかけられる言葉は優しくて。
すぐ横に己を想ってくれる素敵な方がいるのに、他のことを考えてしまったことを嫌だと思った。
〈あんまり覚えてないなって思ったら……おっかさんが作ってくれたスープを思い出したんです〉
〈そうか〉
ただ聞いてくれるだけで十分だった。
そんな風にして食事を終え、散策に戻る。
来た道をゆっくり後戻りして風光明媚な景色を眺めた。
美しいと思う。けれど何故か心に響いてこない。
それは紅児自身のせいだと彼女にもわかっていた。
おなかもいっぱいになり、じわじわと事の深刻さが鮮明になってきたのだ。
船に乗れない。
帰れない。
いったいなんの為に遣いまで出してもらったのか。
(あ)
紅児が船に乗れないことを紅夏は前回の時にわかっていたようだった。
ならば花嫁はどうなのだろうか。
〈紅夏様……私が船に乗れないってこと、花嫁様は……〉
〈知っていらっしゃるはずだ〉
〈……そうですか〉
ならば何故、とも思う。
けれど遣いはすでに出した後だからそのままにしておくほかなかったのだろう。
〈花嫁様と、話した方がいいですよね……〉
〈そなたのよいように〉
紅児は頷いた。
そう、結局どうするか決めるのは己なのだ。
その後また馬の店に寄り、食事をしながら紅夏と馬が何事かを話してから四神宮に戻った。
戻った時間は前回ほど遅くはなかったが、さすがにまだ考えがまとまらない為花嫁に話すのは翌日以降にしようと決めた。
その夜、紅夏はまた養父母に品物等を届けに行ってくれる予定だったが翌日に回してくれ、一晩中紅児を抱きしめていてくれた。
これからの不安と紅夏の優しさに、後から後からこぼれる涙はなかなか止まってはくれなかった。
無法回去:帰れない、という意味です。
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