5 / 30
4.もうみんな知ってました
しおりを挟む
「よー、カイエ! 俺たちリックのこと応援するから!」
「……は……?」
翌朝である。朝食をとろうと食堂に行ったら同僚たちからこんな声をかけられた。だからなんで知ってるんだお前ら。
「なんの話なんだ……?」
わかってはいたがつい聞き返してしまった。
「リックがさ、三年も片思いしてたっていうじゃねーか。フられた~って言ってたけど諦めないっていうから応援することにしたんだ。ま、せいぜいがんばれよ~」
何をどうがんばれというのか。しかも応援ってなんなんだ。そこに俺の意志はないのか。
内心たそがれていたらリックが降りてきた。やっと起きたらしい。
「おはよー、カイエ! 起こしてくれればいいのに~」
「何言ってやがる。自力で起きろ!」
もう共同の部屋じゃないんだぞ。
「……寝ぐせついてんじゃねーか。鏡見て直してこい!」
「食べてから~。カイエが直してくれよ」
「甘ったれんな!」
リックは当たり前のように朝食を自分の皿に盛ると俺の横に座った。前は正面だったのにどういう心境の変化なんだろう。俺たちが並んで腰かけていると周りからの好奇の視線が痛い。ったく見世物じゃねえんだぞ。
「……カイエ、ごめん。昨日みんなに見られちゃってさ、どうしたんだって詰め寄られたから答えちゃったんだ」
「昨日って……あー……」
そういえば裸のまま蹴り出したっけ。
「みんな心配してくれちゃってさー。ほら、俺童顔だから……」
俺が襲ったと? まぁ客観的に見たらそれっぽいわな。
「カイエ、カッコイイじゃん。だからなんか、やっかみ? みたいなのもあったらしくて……」
なんとなくわかる。でも現実はそんなにうまくいってない。告白はされても受けないようにしたし、権力を笠にきて相手をさせられることはあるけど、すぐにお役御免になる。最近はその手のコナはかけられないから、上の人たちの間でも俺の早漏は伝わったのではないかなと思う。
「……持って生まれたものでねたまれちゃたまんねーよな。ちょっと待ってろ」
トレイを片付けてからリックの髪を直しに戻った。なんか懐かしいなと思いながらくせっ毛についた寝ぐせを丁寧に直していく。本当は一度全体を濡らした方がいいのだが、そんな時間はないので梳かして油をつけて固めるぐらいだ。
「カイエってちゃんと努力してるじゃん……櫛とか持ち歩いてるし」
「?」
「騎士なんだから身だしなみもキチンとしなくちゃだろ?」
「……そうだよね」
当たり前のことは努力とは言わない。リックはもう少し努力した方がいいとは思うが。
「歯磨きしてから行けよ」
「はーい」
ほっとくとリックはそのまま出ようとするからな。兵士の時はそれでもよかったが俺たちは騎士だ。いわゆる国の顔である。きちんとするに越したことはなかった。
同僚たちの視線が何故か痛い。俺、なんかしたか? ああ、リックのせいか。困ったもんだ。
「あれ、確実にデキてない?」
「デキてないらしいぞ」
「天然? アイツ天然なの?」
「罪深いよな~」
なんか同僚がわけわからないことを言っていたが、俺とは関係なさそうなので歯を磨きにいくことにした。
歯を磨いて改めて身だしなみを整え、鏡をチェックしてから部屋を出る。部屋には大きい鏡がないので給料で買った。
「自分好き? 自分スキーか?」
と同僚にからかわれたが、
「騎士たるもの身だしなみをしっかり整えるのは義務だろ? 部屋の鏡じゃ全身は見られないから」
と答えたらため息をつかれた。なんなんだいったい。
訓練場に出て、ウォーミングアップと称して筋トレを始める。もちろん軽く身体を動かしてからだ。騎士たるものすぐに動けるようにしておかなければならない。今日も王城内の巡回だ。身体が鈍ってしかたがない。
「カイエ~」
なんか子犬みたいなのがご機嫌でかけてきた。
「おせーよ」
「筋トレ一緒にやろー」
「先に身体をほぐしてからだ。怪我するぞ」
「わかったー」
別にリックのことが嫌いなわけじゃない。気心も知れてるし、こうしてまた一緒に訓練できると思ったら心が弾んだ。
だからって身体を許すとかにはならないだろ? あくまで俺とリックは友人だ。
筋トレをいったんやめて柔軟を手伝ってやる。騎士は身体が資本だ。基礎訓練はしっかりやるべきだ。
「背中押す?」
「ああ、頼む」
俺ちょっと身体が硬いんだよな。
「あ~、カイエの背中~」
「ちゃんと押せよ!」
「はーい」
やっぱり痛いがどうにか足のつま先を持つことができた。
「カイエって身体硬いよね」
「……ちょっとな」
「ちょっとじゃないと思うよ。顔とかつかない?」
「いててててっっ!」
「もー、そんなんじゃエッチの時好きな体位できないじゃん」
「うっせ! しないからいいんだ!」
「ええ~、エッチしようよ~」
「お前とはしない!」
いったいどういう会話なんだ。
「おーい、朝礼始まるぞー」
「はーい」
騎士団長が降りてきたらしい。柔軟をやめて立ち上がり、リックの身だしなみをチェックして列に並んだ。
「おはよう、諸君」
「「「おはようございます!」」」
「本日も騎士団員として、規律ある生活を送るように。王が降臨したことで世界中が活性化している。気候変動や災害は起こりにくくなったが、魔物もまた恩恵を受けているようだ。王都近くの森で魔物の目撃情報が増えている。気を引き締め、有事に備えよ!」
「「「はっ!!」」」
いつもならこれで終りだが、騎士団長はこちらの方を見やった。俺? じゃないよな?
「ところで、昨日寮で裸で駆けまわっていた輩がいたと聞いたのだが……」
あああああ!!
「はーい! 僕です!」
そこで何故貴様は手を上げるんだ!
「君は……確か一昨日騎士に昇進したリックか」
「はい! 騎士団長、よろしくお願いします」
「何故裸で駆けまわっていたのかね? 誰かに襲われたのなら忌憚なく言うといい。我々はそのような卑怯な輩を許しはしない」
どうしてここで聞くかなぁ! 襲われそうになったのは俺なんだけど!
「いえ! カイエを口説こうとして蹴り出されただけです!」
正直かっ! ああもうやだ。
やっぱり故郷に帰ろうかな。
俺はあまりのいたたまれなさに、その場で顔を両手で覆いしゃがみこんだ。
「……は……?」
翌朝である。朝食をとろうと食堂に行ったら同僚たちからこんな声をかけられた。だからなんで知ってるんだお前ら。
「なんの話なんだ……?」
わかってはいたがつい聞き返してしまった。
「リックがさ、三年も片思いしてたっていうじゃねーか。フられた~って言ってたけど諦めないっていうから応援することにしたんだ。ま、せいぜいがんばれよ~」
何をどうがんばれというのか。しかも応援ってなんなんだ。そこに俺の意志はないのか。
内心たそがれていたらリックが降りてきた。やっと起きたらしい。
「おはよー、カイエ! 起こしてくれればいいのに~」
「何言ってやがる。自力で起きろ!」
もう共同の部屋じゃないんだぞ。
「……寝ぐせついてんじゃねーか。鏡見て直してこい!」
「食べてから~。カイエが直してくれよ」
「甘ったれんな!」
リックは当たり前のように朝食を自分の皿に盛ると俺の横に座った。前は正面だったのにどういう心境の変化なんだろう。俺たちが並んで腰かけていると周りからの好奇の視線が痛い。ったく見世物じゃねえんだぞ。
「……カイエ、ごめん。昨日みんなに見られちゃってさ、どうしたんだって詰め寄られたから答えちゃったんだ」
「昨日って……あー……」
そういえば裸のまま蹴り出したっけ。
「みんな心配してくれちゃってさー。ほら、俺童顔だから……」
俺が襲ったと? まぁ客観的に見たらそれっぽいわな。
「カイエ、カッコイイじゃん。だからなんか、やっかみ? みたいなのもあったらしくて……」
なんとなくわかる。でも現実はそんなにうまくいってない。告白はされても受けないようにしたし、権力を笠にきて相手をさせられることはあるけど、すぐにお役御免になる。最近はその手のコナはかけられないから、上の人たちの間でも俺の早漏は伝わったのではないかなと思う。
「……持って生まれたものでねたまれちゃたまんねーよな。ちょっと待ってろ」
トレイを片付けてからリックの髪を直しに戻った。なんか懐かしいなと思いながらくせっ毛についた寝ぐせを丁寧に直していく。本当は一度全体を濡らした方がいいのだが、そんな時間はないので梳かして油をつけて固めるぐらいだ。
「カイエってちゃんと努力してるじゃん……櫛とか持ち歩いてるし」
「?」
「騎士なんだから身だしなみもキチンとしなくちゃだろ?」
「……そうだよね」
当たり前のことは努力とは言わない。リックはもう少し努力した方がいいとは思うが。
「歯磨きしてから行けよ」
「はーい」
ほっとくとリックはそのまま出ようとするからな。兵士の時はそれでもよかったが俺たちは騎士だ。いわゆる国の顔である。きちんとするに越したことはなかった。
同僚たちの視線が何故か痛い。俺、なんかしたか? ああ、リックのせいか。困ったもんだ。
「あれ、確実にデキてない?」
「デキてないらしいぞ」
「天然? アイツ天然なの?」
「罪深いよな~」
なんか同僚がわけわからないことを言っていたが、俺とは関係なさそうなので歯を磨きにいくことにした。
歯を磨いて改めて身だしなみを整え、鏡をチェックしてから部屋を出る。部屋には大きい鏡がないので給料で買った。
「自分好き? 自分スキーか?」
と同僚にからかわれたが、
「騎士たるもの身だしなみをしっかり整えるのは義務だろ? 部屋の鏡じゃ全身は見られないから」
と答えたらため息をつかれた。なんなんだいったい。
訓練場に出て、ウォーミングアップと称して筋トレを始める。もちろん軽く身体を動かしてからだ。騎士たるものすぐに動けるようにしておかなければならない。今日も王城内の巡回だ。身体が鈍ってしかたがない。
「カイエ~」
なんか子犬みたいなのがご機嫌でかけてきた。
「おせーよ」
「筋トレ一緒にやろー」
「先に身体をほぐしてからだ。怪我するぞ」
「わかったー」
別にリックのことが嫌いなわけじゃない。気心も知れてるし、こうしてまた一緒に訓練できると思ったら心が弾んだ。
だからって身体を許すとかにはならないだろ? あくまで俺とリックは友人だ。
筋トレをいったんやめて柔軟を手伝ってやる。騎士は身体が資本だ。基礎訓練はしっかりやるべきだ。
「背中押す?」
「ああ、頼む」
俺ちょっと身体が硬いんだよな。
「あ~、カイエの背中~」
「ちゃんと押せよ!」
「はーい」
やっぱり痛いがどうにか足のつま先を持つことができた。
「カイエって身体硬いよね」
「……ちょっとな」
「ちょっとじゃないと思うよ。顔とかつかない?」
「いててててっっ!」
「もー、そんなんじゃエッチの時好きな体位できないじゃん」
「うっせ! しないからいいんだ!」
「ええ~、エッチしようよ~」
「お前とはしない!」
いったいどういう会話なんだ。
「おーい、朝礼始まるぞー」
「はーい」
騎士団長が降りてきたらしい。柔軟をやめて立ち上がり、リックの身だしなみをチェックして列に並んだ。
「おはよう、諸君」
「「「おはようございます!」」」
「本日も騎士団員として、規律ある生活を送るように。王が降臨したことで世界中が活性化している。気候変動や災害は起こりにくくなったが、魔物もまた恩恵を受けているようだ。王都近くの森で魔物の目撃情報が増えている。気を引き締め、有事に備えよ!」
「「「はっ!!」」」
いつもならこれで終りだが、騎士団長はこちらの方を見やった。俺? じゃないよな?
「ところで、昨日寮で裸で駆けまわっていた輩がいたと聞いたのだが……」
あああああ!!
「はーい! 僕です!」
そこで何故貴様は手を上げるんだ!
「君は……確か一昨日騎士に昇進したリックか」
「はい! 騎士団長、よろしくお願いします」
「何故裸で駆けまわっていたのかね? 誰かに襲われたのなら忌憚なく言うといい。我々はそのような卑怯な輩を許しはしない」
どうしてここで聞くかなぁ! 襲われそうになったのは俺なんだけど!
「いえ! カイエを口説こうとして蹴り出されただけです!」
正直かっ! ああもうやだ。
やっぱり故郷に帰ろうかな。
俺はあまりのいたたまれなさに、その場で顔を両手で覆いしゃがみこんだ。
20
あなたにおすすめの小説
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる