163 / 228
新しい村で愛されています(続々編)
番外編その4:仕事はできたんだよ? ホントだよ?(8)
しおりを挟む
みんなでピクニックを実現させる為には、まずインの休みをもぎ取らなければならない。
今のところインには決まった休みがなくて、この間の温泉旅行だって無理矢理時間を捻出した結果行くことができたのだ。
インはこのセイム村のトップなんだから毎日働いてるなんておかしいと思う。
なんでトップが休みを取る必要があるのかって?
トップの判断は絶対だ。そのトップが必要以上に疲れていたらまともな判断はできないだろう。それでかえってたいへんなことになるかもしれない。それにトップが働いていると周りは休みづらいものだ。だからトップが休むことで、周りにも休みやすい環境を作ることは大事だと俺は思っている。
ということを、昼飯を食べながら簡単にしてみた。
「確かに……上司が働いているのに自分が先に帰るというのはしづらいですね」
ケンが苦笑しながら同意した。前の職場で何かあったのかもしれない。
でも、この話をしてしまうとファンとハレは大丈夫なのだろうかとも思ってしまう。だって二人で朝晩交替で俺の護衛とかしてるし。本当はもう一人ぐらいいた方がいいんじゃないかな? いや、欲しいのはただの護衛であって俺を抱く要員を増やせって話じゃないから。
「……それは、確かにそうだな。ファン、誰かいるか?」
インに話を振られてファンは難しい顔をした。
「……自分としてはあまり気は進みません。護衛は、ルイさまが抱かれているところを見ているのでルイさまを抱きたくなってしまいますし……」
「それが問題だな」
そう考えるとずっとファンとハレに負担を押し付けることになってしまう。
正直な話、俺はもう一人ぐらい増えても平気だと思う。俺がソイツに抱かれるにしても毎日ではないし、護衛が三人になればファンとハレももう少し休ませてあげられるからいいんじゃないかなって。でもそれを俺が言うのはアレだし……悩ましい問題だ。でも待遇はもう少しいい方向に変えていきたいとは思うのだ。
「ルイ、何か考えはあるか?」
インに聞かれて俺は困ってしまった。
「……いい考えはないかな。でもどうせ護衛をしてもらうなら強い人がいいよね。でも強い人ってインに敬意を払ってくれる?」
「インさんに敬意を払う強い者といえば……」
ケンには心当たりがあるようだった。インが俺をぎゅっと抱きしめた。
「……だめだ。アイツはただの快楽主義者だが、ルイがアイツに夢中になったら俺は耐えられねえ」
アイツが誰かはわからないけど俺は眉を寄せた。
「……俺が、気が多いって言ってんのか? 俺がこうなったのは誰のせいなんだよ?」
「それは、俺のせいだが……」
インが珍しく言葉を濁した。
「だが……アイツは鳳凰族だ。アイツの規格外のイチモツにもしルイが惚れちまったら……」
どんなんだ、それ。
そういえば前に鳳凰族がどうのって言ってたな。確か……ちんちんが伸びるんだっけ?
「……他に候補とかいないのかよ」
「もし俺の知り合いだったらミノタウロス族ですかね。魔法は使えませんが巨人族より横にがたいがでかいです」
ケンがまたそんなことを言った。
「えー? だったら僕の知り合いの方がいいよー。ケンタウロス族は逞しい上に足が速いんだよね。イチモツはねー、ファンとハレのと遜色ないぐらい太くて長くてバキバキだよー。しかも奥さん一人に夫が5人ぐらいいるのが普通だから僕らがいても全然気にしないと思うー」
ロイまでやヴぁいことを言いだした。もうどうしたらいいのだろう。
「……護衛、なんだよな?」
一応確認してみた。まぁ俺とのHもセットなのはしょうがないけどさ。
「うん。どうせ護衛してもらうなら気に入った相手の方がいいじゃない?」
「ロイの気に入る基準ってイチモツなのか?」
「え? 僕だったらルイぐらいのイチモツの方が好きだよ? でもルイの身体は違うじゃん。気持ちが伴ってない場合は単純に、おまんこの中を拡げられれば拡げられるほど感じちゃうでしょ?」
身も蓋もなかった。俺はあまりの恥ずかしさに顔を覆った。涙まで浮かんでくる。
そうだけど。確かにそうなんだけどぉっ。
「ロイ、あまりルイをいじめるな」
「ルイが僕のこと愛してくれてるのも知ってるし、僕に抱かれて本気で感じてることも知ってるよ。でもさー、できればすっごくでっかいイチモツでルイをひいひい言わせてみたいじゃん?」
ロイにもコンプレックスのようなものがあるのだろうか。俺はせめてその普通サイズのイチモツが、喉から手が出るほどほしかったんだけど。
「天使さまの身体はもうどうしようもないだろう。護衛の件についてはまた考えよう。ルイ、それでいいか?」
「うん……ファンとハレの負担を減らした方がいいかなって思っただけだから……」
「お前は優しすぎる」
優しいんじゃない。俺がインの休みを増やさせたいから他の者たちの待遇も改善させなければと思っただけだ。だからこれは俺のわがままで。
「そろそろ行くか」
服を着せられ、エインに抱き上げられる。インがジャケットを羽織り、ロイも一緒に来てくれることになった。白い靴下を履かされて、また恥ずかしくなった。
ーーーーー
亜人のイチモツについては「その後7話」を参照のこと。
今のところインには決まった休みがなくて、この間の温泉旅行だって無理矢理時間を捻出した結果行くことができたのだ。
インはこのセイム村のトップなんだから毎日働いてるなんておかしいと思う。
なんでトップが休みを取る必要があるのかって?
トップの判断は絶対だ。そのトップが必要以上に疲れていたらまともな判断はできないだろう。それでかえってたいへんなことになるかもしれない。それにトップが働いていると周りは休みづらいものだ。だからトップが休むことで、周りにも休みやすい環境を作ることは大事だと俺は思っている。
ということを、昼飯を食べながら簡単にしてみた。
「確かに……上司が働いているのに自分が先に帰るというのはしづらいですね」
ケンが苦笑しながら同意した。前の職場で何かあったのかもしれない。
でも、この話をしてしまうとファンとハレは大丈夫なのだろうかとも思ってしまう。だって二人で朝晩交替で俺の護衛とかしてるし。本当はもう一人ぐらいいた方がいいんじゃないかな? いや、欲しいのはただの護衛であって俺を抱く要員を増やせって話じゃないから。
「……それは、確かにそうだな。ファン、誰かいるか?」
インに話を振られてファンは難しい顔をした。
「……自分としてはあまり気は進みません。護衛は、ルイさまが抱かれているところを見ているのでルイさまを抱きたくなってしまいますし……」
「それが問題だな」
そう考えるとずっとファンとハレに負担を押し付けることになってしまう。
正直な話、俺はもう一人ぐらい増えても平気だと思う。俺がソイツに抱かれるにしても毎日ではないし、護衛が三人になればファンとハレももう少し休ませてあげられるからいいんじゃないかなって。でもそれを俺が言うのはアレだし……悩ましい問題だ。でも待遇はもう少しいい方向に変えていきたいとは思うのだ。
「ルイ、何か考えはあるか?」
インに聞かれて俺は困ってしまった。
「……いい考えはないかな。でもどうせ護衛をしてもらうなら強い人がいいよね。でも強い人ってインに敬意を払ってくれる?」
「インさんに敬意を払う強い者といえば……」
ケンには心当たりがあるようだった。インが俺をぎゅっと抱きしめた。
「……だめだ。アイツはただの快楽主義者だが、ルイがアイツに夢中になったら俺は耐えられねえ」
アイツが誰かはわからないけど俺は眉を寄せた。
「……俺が、気が多いって言ってんのか? 俺がこうなったのは誰のせいなんだよ?」
「それは、俺のせいだが……」
インが珍しく言葉を濁した。
「だが……アイツは鳳凰族だ。アイツの規格外のイチモツにもしルイが惚れちまったら……」
どんなんだ、それ。
そういえば前に鳳凰族がどうのって言ってたな。確か……ちんちんが伸びるんだっけ?
「……他に候補とかいないのかよ」
「もし俺の知り合いだったらミノタウロス族ですかね。魔法は使えませんが巨人族より横にがたいがでかいです」
ケンがまたそんなことを言った。
「えー? だったら僕の知り合いの方がいいよー。ケンタウロス族は逞しい上に足が速いんだよね。イチモツはねー、ファンとハレのと遜色ないぐらい太くて長くてバキバキだよー。しかも奥さん一人に夫が5人ぐらいいるのが普通だから僕らがいても全然気にしないと思うー」
ロイまでやヴぁいことを言いだした。もうどうしたらいいのだろう。
「……護衛、なんだよな?」
一応確認してみた。まぁ俺とのHもセットなのはしょうがないけどさ。
「うん。どうせ護衛してもらうなら気に入った相手の方がいいじゃない?」
「ロイの気に入る基準ってイチモツなのか?」
「え? 僕だったらルイぐらいのイチモツの方が好きだよ? でもルイの身体は違うじゃん。気持ちが伴ってない場合は単純に、おまんこの中を拡げられれば拡げられるほど感じちゃうでしょ?」
身も蓋もなかった。俺はあまりの恥ずかしさに顔を覆った。涙まで浮かんでくる。
そうだけど。確かにそうなんだけどぉっ。
「ロイ、あまりルイをいじめるな」
「ルイが僕のこと愛してくれてるのも知ってるし、僕に抱かれて本気で感じてることも知ってるよ。でもさー、できればすっごくでっかいイチモツでルイをひいひい言わせてみたいじゃん?」
ロイにもコンプレックスのようなものがあるのだろうか。俺はせめてその普通サイズのイチモツが、喉から手が出るほどほしかったんだけど。
「天使さまの身体はもうどうしようもないだろう。護衛の件についてはまた考えよう。ルイ、それでいいか?」
「うん……ファンとハレの負担を減らした方がいいかなって思っただけだから……」
「お前は優しすぎる」
優しいんじゃない。俺がインの休みを増やさせたいから他の者たちの待遇も改善させなければと思っただけだ。だからこれは俺のわがままで。
「そろそろ行くか」
服を着せられ、エインに抱き上げられる。インがジャケットを羽織り、ロイも一緒に来てくれることになった。白い靴下を履かされて、また恥ずかしくなった。
ーーーーー
亜人のイチモツについては「その後7話」を参照のこと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,226
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる