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地味なメイドに近づく、最強の辺境伯
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アスモデウス王子の執務室。張り詰めた空気の中、私は動けずにいた。
目の前には、砕けた飾り皿の破片が散らばっている。そして、その破片よりも冷たい視線を向けてくるのは、第一王子の【アスモデウス】様。その隣には、この国の【王国最強の剣】と謳われる、ライオンハート・ヴァルトガルト公爵。
辺境伯は無言のまま、私との距離を詰めてくる。その一歩一歩が、まるで魔獣を狩る時のような、研ぎ澄まされた威圧感を伴っていた。
「エリス、とっとと白状しろ」
アスモデウス王子の冷酷な声が、辺境伯の沈黙を破った。
「私が最も気に入っていた、『嘆きの海』を模した飾り皿だ。貴様が部屋に花を活けに来た時、わざと落としたのだろう!?」
「わ、私は……」
否定しようとした瞬間、背後にいたメイド長の【ジェニファー】が鋭く口を挟んだ。
「殿下、この者が花瓶を運ぶ際、廊下でうっかり水滴をこぼしているのを見ました。きっと、緊張で手が滑りやすくなっていたのでしょう。地味で不器用なエリスなら、十分あり得ることです」
ジェニファーは、これ見よがしに「可哀そうに」という顔をしているが、その瞳は勝利を確信していた。私を罠にはめるための、見事な連係プレーだった。
このままでは、私は「粗相の罪」として重い罰を受け、王宮から追放されるどころか、罪人として地下牢行きになりかねない。
「申し訳、ございません……」
諦めかけて、もう一度謝罪の言葉を口にしようとした、その時だった。
「待て」
静かだが、鋼のように響く声がアスモデウス王子とジェニファーの言葉を遮った。【ライオンハート】辺境伯だ。
彼は一歩前に出て、アスモデウス王子と私の間に立つ。その圧倒的な存在感に、王子でさえ言葉を詰まらせた。
「ヴァルトガルト公爵!? 何のつもりだ」
王子が不機嫌そうに尋ねる。
辺境伯は、床に散らばった飾り皿の破片を、一瞥もせずに見下ろした。
「殿下、この飾り皿は、割れた箇所が皿のフチの中央一点に集中している。そして、ヒビは放射状に広がっている」
「それがどうした」
「もしメイドが床に落としたのなら、フチではなく、床に最も近かった底や側面に衝撃痕が残るはずだ。しかし、これは【一点に強い衝撃】が加えられた形跡がある」
ライオンハート辺境伯は、その冷たい青い瞳を、アスモデウス王子にではなく、床の破片から視線を離さないまま、ジェニファーに向けた。
「そして、この部屋で、飾り皿に直接触れることができるのは、殿下、殿下の侍従、そして花を活けるこのメイドだけ。このメイドは今、殿下に近寄ることさえ許されていない。わざわざ床に落とすまでもなく、皿にヒビを入れることができた人物がいるのではないか!?」
辺境伯の言葉は、論理的で完璧だった。ジェニファーの顔からさっと血の気が引く。
「ま、まさか。辺境伯様、何を言っているのですか!?」
「私は事実を述べたまで。……あるいは、殿下ご自身が、何かの拍子に剣や指輪で軽く皿のフチを叩いたのかもしれん」
「なっ……私を疑うのか!!」
アスモデウス王子は激昂したが、辺境伯は一切動じない。その態度こそが、彼が「王国最強」たる所以だった。
辺境伯が私を救ってくれた。彼の知性と観察力で、私は窮地を脱したのだ。
騒動は辺境伯の介入により一旦収束したが、アスモデウス王子は当然納得せず、辺境伯に対して「貴様、なぜそんな地味なメイドを庇う!?」と怒鳴った。
すると、辺境伯はゆっくりと私の方を振り返った。その冷たい、しかし深い青の瞳が、私の灰色の瞳を真正面から捉える。
「なぜ、だと!?」
ライオンハート辺境伯は、そう尋ねる王子に向かって、誰も予想だにしなかった言葉を告げた。
「殿下。このメイド、エリスを、私に下げ渡していただきたい」
執務室の空気が完全に凍り付いた。
私でさえ、自分の耳を疑った。
「下げ渡す!? ヴァルトガルト公爵、何を言っている!? お前が、この【厄介な影】を欲しがる理由は何だ!?」
アスモデウス王子は、心底理解できないという顔で辺境伯を睨んだ。ジェニファーに至っては、口をあんぐりと開けている。
辺境伯は私の肩に手を置いた。その手の温かさが、これまでの人生で感じたことのない【安心感】を与えてくれた。
「理由か。私は辺境の地で、【強く生きる者】を求める」
辺境伯は、私にだけ聞こえるような小さな声で、しかし断言するように言った。
「彼女は、私がこの王宮で見たどの女性よりも、強い眼差しを持っている。そして何より……」
そこで彼は言葉を区切ると、王子に向かって堂々と言い放った。
「ライオンハート・ヴァルトガルトは、このメイド、エリスに【求婚】する」
求婚!!
その言葉は、私の二度目の人生の全てをひっくり返すほどの衝撃だった。
地味で冴えない、王子に嫌われているメイドの私に、王国最強の辺境伯が!?
アスモデウス王子は、驚愕のあまり言葉を失っている。
「エリス。辺境へ来い。お前のような輝きを、腐った王都の隅に埋もれさせておくのは、私の領地への裏切りだ」
辺境伯の瞳は、私を捕らえて離さない。まるで、私の前世の公爵令嬢としての知識や、この王宮で耐え忍んできた【精神的な強さ】を全て見抜いているようだった。
「……辺境伯様……」
私の声は、震えていた。
「私の領地は魔獣との戦場だ。楽ではない。しかし、そこには、私とお前の【新しい人生】がある。私が、お前を誰にも邪魔されないように守り、そして、心から溺愛しよう」
私に向けられたのは、冷酷な王子からの罵倒とは真逆の、真摯で、熱い、そして何よりも【救いの手】だった。
「さあ、返事を聞かせてくれ。エリス」
私は、この王宮での屈辱に満ちた日々を終わらせる機会が、目の前にあることを悟った。私は震えながらも、静かに頷いた。
「……喜んで、お供させていただきます。ライオンハート様」
私の言葉を聞いた辺境伯は、微かに笑みを浮かべた。その表情は、【氷の辺境伯】と呼ばれる冷たさではなく、獲物を手に入れた【ライオン】のような、満ち足りたものだった。
その瞬間、アスモデウス王子の顔は怒りと屈辱で真っ赤に染まり、ジェニファーは完全に腰が抜けていた。
「ゆ、許さん!! エリス!! 貴様っ……」
王子の叫びを背後に聞きながら、私は辺境伯の大きな手に引かれ、執務室を後にした。
目の前には、砕けた飾り皿の破片が散らばっている。そして、その破片よりも冷たい視線を向けてくるのは、第一王子の【アスモデウス】様。その隣には、この国の【王国最強の剣】と謳われる、ライオンハート・ヴァルトガルト公爵。
辺境伯は無言のまま、私との距離を詰めてくる。その一歩一歩が、まるで魔獣を狩る時のような、研ぎ澄まされた威圧感を伴っていた。
「エリス、とっとと白状しろ」
アスモデウス王子の冷酷な声が、辺境伯の沈黙を破った。
「私が最も気に入っていた、『嘆きの海』を模した飾り皿だ。貴様が部屋に花を活けに来た時、わざと落としたのだろう!?」
「わ、私は……」
否定しようとした瞬間、背後にいたメイド長の【ジェニファー】が鋭く口を挟んだ。
「殿下、この者が花瓶を運ぶ際、廊下でうっかり水滴をこぼしているのを見ました。きっと、緊張で手が滑りやすくなっていたのでしょう。地味で不器用なエリスなら、十分あり得ることです」
ジェニファーは、これ見よがしに「可哀そうに」という顔をしているが、その瞳は勝利を確信していた。私を罠にはめるための、見事な連係プレーだった。
このままでは、私は「粗相の罪」として重い罰を受け、王宮から追放されるどころか、罪人として地下牢行きになりかねない。
「申し訳、ございません……」
諦めかけて、もう一度謝罪の言葉を口にしようとした、その時だった。
「待て」
静かだが、鋼のように響く声がアスモデウス王子とジェニファーの言葉を遮った。【ライオンハート】辺境伯だ。
彼は一歩前に出て、アスモデウス王子と私の間に立つ。その圧倒的な存在感に、王子でさえ言葉を詰まらせた。
「ヴァルトガルト公爵!? 何のつもりだ」
王子が不機嫌そうに尋ねる。
辺境伯は、床に散らばった飾り皿の破片を、一瞥もせずに見下ろした。
「殿下、この飾り皿は、割れた箇所が皿のフチの中央一点に集中している。そして、ヒビは放射状に広がっている」
「それがどうした」
「もしメイドが床に落としたのなら、フチではなく、床に最も近かった底や側面に衝撃痕が残るはずだ。しかし、これは【一点に強い衝撃】が加えられた形跡がある」
ライオンハート辺境伯は、その冷たい青い瞳を、アスモデウス王子にではなく、床の破片から視線を離さないまま、ジェニファーに向けた。
「そして、この部屋で、飾り皿に直接触れることができるのは、殿下、殿下の侍従、そして花を活けるこのメイドだけ。このメイドは今、殿下に近寄ることさえ許されていない。わざわざ床に落とすまでもなく、皿にヒビを入れることができた人物がいるのではないか!?」
辺境伯の言葉は、論理的で完璧だった。ジェニファーの顔からさっと血の気が引く。
「ま、まさか。辺境伯様、何を言っているのですか!?」
「私は事実を述べたまで。……あるいは、殿下ご自身が、何かの拍子に剣や指輪で軽く皿のフチを叩いたのかもしれん」
「なっ……私を疑うのか!!」
アスモデウス王子は激昂したが、辺境伯は一切動じない。その態度こそが、彼が「王国最強」たる所以だった。
辺境伯が私を救ってくれた。彼の知性と観察力で、私は窮地を脱したのだ。
騒動は辺境伯の介入により一旦収束したが、アスモデウス王子は当然納得せず、辺境伯に対して「貴様、なぜそんな地味なメイドを庇う!?」と怒鳴った。
すると、辺境伯はゆっくりと私の方を振り返った。その冷たい、しかし深い青の瞳が、私の灰色の瞳を真正面から捉える。
「なぜ、だと!?」
ライオンハート辺境伯は、そう尋ねる王子に向かって、誰も予想だにしなかった言葉を告げた。
「殿下。このメイド、エリスを、私に下げ渡していただきたい」
執務室の空気が完全に凍り付いた。
私でさえ、自分の耳を疑った。
「下げ渡す!? ヴァルトガルト公爵、何を言っている!? お前が、この【厄介な影】を欲しがる理由は何だ!?」
アスモデウス王子は、心底理解できないという顔で辺境伯を睨んだ。ジェニファーに至っては、口をあんぐりと開けている。
辺境伯は私の肩に手を置いた。その手の温かさが、これまでの人生で感じたことのない【安心感】を与えてくれた。
「理由か。私は辺境の地で、【強く生きる者】を求める」
辺境伯は、私にだけ聞こえるような小さな声で、しかし断言するように言った。
「彼女は、私がこの王宮で見たどの女性よりも、強い眼差しを持っている。そして何より……」
そこで彼は言葉を区切ると、王子に向かって堂々と言い放った。
「ライオンハート・ヴァルトガルトは、このメイド、エリスに【求婚】する」
求婚!!
その言葉は、私の二度目の人生の全てをひっくり返すほどの衝撃だった。
地味で冴えない、王子に嫌われているメイドの私に、王国最強の辺境伯が!?
アスモデウス王子は、驚愕のあまり言葉を失っている。
「エリス。辺境へ来い。お前のような輝きを、腐った王都の隅に埋もれさせておくのは、私の領地への裏切りだ」
辺境伯の瞳は、私を捕らえて離さない。まるで、私の前世の公爵令嬢としての知識や、この王宮で耐え忍んできた【精神的な強さ】を全て見抜いているようだった。
「……辺境伯様……」
私の声は、震えていた。
「私の領地は魔獣との戦場だ。楽ではない。しかし、そこには、私とお前の【新しい人生】がある。私が、お前を誰にも邪魔されないように守り、そして、心から溺愛しよう」
私に向けられたのは、冷酷な王子からの罵倒とは真逆の、真摯で、熱い、そして何よりも【救いの手】だった。
「さあ、返事を聞かせてくれ。エリス」
私は、この王宮での屈辱に満ちた日々を終わらせる機会が、目の前にあることを悟った。私は震えながらも、静かに頷いた。
「……喜んで、お供させていただきます。ライオンハート様」
私の言葉を聞いた辺境伯は、微かに笑みを浮かべた。その表情は、【氷の辺境伯】と呼ばれる冷たさではなく、獲物を手に入れた【ライオン】のような、満ち足りたものだった。
その瞬間、アスモデウス王子の顔は怒りと屈辱で真っ赤に染まり、ジェニファーは完全に腰が抜けていた。
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