上 下
14 / 34
えっ、貴族になるの?!

14話:眠っている力

しおりを挟む
宿に戻った俺は、今日の夕食に期待を寄せていた
「まだかなぁ...」
そう!何と涙が出るほど美味しいオークキングだっけ?を食べれるのだ!

ぐぐぅぅ...
「待ち遠しくてお腹が鳴ってるよ~」
今日はグラスフォードを歩いていたから疲れた
と言っても身体的な疲労はステータスが高いのであまり感じないが
精進的に疲れた
まぁ精神力のステータスも高いんだけどさ!
何か分からない?その場の雰囲気で疲れるみたいなさ、変な感じ

そう内心悲しく一人で喋っていたら

コンコン

とドアをノックする音がして声が聞こえて来た
「リョウタいるの~?」
「リルルだよ~、ご飯できたよ~」
俺は、直ぐに返事を返す
「リルルちゃん、知らせてくれてありがとう直ぐに食堂に行くよ」
「冷める前に食べちゃえなの!」
俺は、ドアを開けてリルルちゃんと一緒に降りて行った
カウンターまで来たらサエラがいた
「リョウタ、本当にオークキング貰っていいのか?、父さんがいきなり今日は
オークキングを食うぞ!何て言いだしてビックリしたわ詳しく聞けばまたビックリさ
リョウタ君から貰った何て言いだして、オークキングだぞ?そんな簡単に貰っちゃだめだろ」
「リョウタも、オークキング何て高ランクの魔物をおいそれと渡していいもんじゃないぞ?」
「あ、あははは...
まぁ、でも俺も食いたかったしちょうどいいと思ってさ、どうせ余るなら
作ってくれた人に食べて貰った方がオークキングも嬉しいだろ?」
「オークキングがどれだけ凄いのか分かって言ってるのか?
私としては、凄く嬉しいけどリョウタが凄く損をするしさ、何か悪いよ」
「別にいいよ、皆楽しく食べた方が美味しいし、食材が喜ぶよ」
「凄くやさしいんだね...」
「それよりお腹すいた~」
俺はそう言ってカウンターに座った
「グレースさん!」
「はいよ~?」
「例の物は出来てますか?」
「おう!ばっちりよ!」
そう言って出された料理に目が行く
「うまそぉ~」
「だろ~、俺も早く食べたいよ(笑)」
「では、いただきます」
俺はそう言ってソースで煮込まれ
食べやすいようにブロック型に切られているオークキングの肉を一つ口に入れた
「う」
「う?」
「うめえええぇぇぇ!」
「そうかそうか」
グレースさんは、俺の表情に満足そうにしている
「にしてもうめぇぇ、何だこの肉、口の中で溶けていき身が詰まっていて
かと言って重くなりすぎず、むしろ少しあっさりしているがしっかりと味がしみる」
「こんなにも美味いものは食べた事がない!」
日本にもこんなに美味しいものはないぞ!
流石わ涙が出るほど美味いと鑑定に書かれているだけある
そんな俺を見たサエラが少しビックリして
「子供みたいに騒いじゃって」
「早く私も食べたい...」
最後に本音がつまっていた
グレースさんはと言うと相変わらずの笑顔で満足そうにニコニコしている
そして皿一つを食べ終わると、グレースさんからの追撃が
「まだまだあるぞ!」
そこには色々な種類に料理されたオークキングが並べられていた
俺はおいしそうに沢山食べた
一人で五キロは食べたのではないだろうか
「ふぅー、お腹いっぱい」
そう呟いた俺にサエラが
「凄い食べっぷりだったね」
「いやー、食材もいいけどやっぱりサエラのお父さんのグレースさんの料理はうまいな」
「でしょ!家の宿はお父さんの料理の腕が売りだからね」
料理に満足した俺は食堂を去り自分の部屋へと戻った
「にしてもうまかったなー」
あれをもし日本で売れば100グラムあり1万円でもいけるんじゃないか?
てか俺ならそれでも買うな
それぐらい美味かった
にしても何をしようか
とりあえず生活魔法のクリーンを掛けておくか、自分とこの部屋全てに
俺は何となくそう思いクリーンを掛けるとあら不思議
「もとより綺麗になったな、と言うかなり過ぎか?」
出来立ての家のような綺麗さになった
「まぁ、いっか」
恐らく魔力が強すぎたのかな?
しかし魔力って自在に操れるのだろうか?
「気になるな」
知的好奇心が盛んなお年頃なので体の中にある魔力を見つけようと目をつむりやってみた
ん?
体の中に何か血とは違う流れる物感じる
それはいい、恐らくよくラノベである魔力なのだろう
しかしこれはなんだ?俺は何故かもう一つ体に何かが流れていた
その二つの流れを意識して少し考えているとアナウンスみたいなのが聞こえた
《スキル神力感知を習得しました》
《スキル魔力感知を習得しました》
「えっ...」
魔力感知は分かるんだが神力とは何なのか全く分からん
がしかし、神とついているからには何かやばいものなのかもしれない
しかし何故そんな物が自分にあるのかが分からない
いや、むしろ普通なのだろうか?
取りあえず後でじいさんに聞くか
今は魔力を動かしてみよう
俺は魔力感知を手に入れると凄くはっきりと魔力を感じる事が出来た
そして動くようなイメージをして直ぐにまた
《スキル魔力操作を習得しました》
と聞こえて来た
なるほど
さっきよりも比較的に操りやすくなっていた
「取りあえずレベルMAXにまでするか」
俺はおよそ1分ほどしてスキルレベルMAXまで至った
加護の影響を受けてかさらにスキルレベルの上がり方が加速していた
「これは、間違いなくチートだな」
にしても神力感知、これはレベルを上げてもいいのだろうか?
まぁいっか
俺は神力感知もレベルを上げてみるが中々上がらない
およそ5分でレベル10になったがしかし
「何故だ」
普通ならレベル10でMAXと表記されるがしかし
MAXと表記がされない
「バグったか?」
俺はもう一度神力に意識を向けて見る
また10分程するとレベルが20になっていた
「よくわからんが上がるみたいだな」
何でだ

ンーーーー

ンンーーーー

ンーーンンーーー??
ンン??!!
ン?

分からん
よしじいさんに電話しよう!
俺はそう思いスマホを取って連絡先のじいさんの所に触れ電話を掛けた

プルルル

プルルル

ガチャ

「あ、もしもしー亮太です」
「もしもしー神様だぞい」
「あ、どうもー」
「うん、何か困っておる要じゃの?
どうしたんじゃ?」
「あー、実話ですね、魔力を意識してみたら違う物も感じて
それをずっと意識していたんですがそうしたら神力感知なるスキルを手に入れたんですけど
見るからにやばそうだなーって思って」
「ああ、それかー
もうそこまできたのかー
実を言うとな、もともと亮太にはのー神になる力が眠っておるのじゃよ」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい、もう一度言ってくれませんか?」
「わかたの
力が眠っておるのじゃよ」
「その前です」
「神の力が眠っておるのじゃよ」
「どういう事なんですか?!」
「混乱するのも仕方ないかのー」
「いったいどうなっているんですか~」
「まぁ、その辺の事は明日わしの方から連絡するわい、今は少し落ち着くのじゃ」
「す、すみません」
「その神力と言うのは、神の力でのー
それを感知するのじゃ
まんまそのままじゃのー」
「は、はー」
「その神力を自在に操れると背中から光を出したり出来るぞい」
「そ、そうなんですか」
「ま、おふざけは置いといてじゃな、神力を体に纏っているイメージをすると神化出来るぞい
実は神界に入るには神化していないと普通は入れないのじゃ
まぁ、そのスマホがあれば神化しなくてもはいれるがのー」
「その神力って言うのは、他の人にもあるものなんですか?」
「いや、ないぞい
たまーに一つの事を極めた人間が神に認められて神力を得て下位の神になる事はあるがの」
「じゃ、じゃあ俺は神に認められてんですか?でもそれだと何を極めたんだ?」
「まぁ、落ち着くがよい、亮太にはもともとあったのじゃよ神力が、それだけじゃ
詳しい事は明日また話すわい」
「じゃ、切るぞーい」
「あ、おやすみなさい」
「お休み~」

ガチャ

何だって言うんだよ~~
しおりを挟む

処理中です...