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今日の空は雲一つない二人を祝福するかのような快晴だ。
王宮のほど近くにある教会は、白い壁と大きな鐘が特徴的な美しい建物だ。長年王族や高等貴族たちがここで愛を誓っている伝統ある教会だ。
大きなステンドグラスがいくつもはめ込まれ、そこから陽光が美しく差し込んでいた。
最後の王子の結婚式とあって国内外有数の王族や高等貴族がすでにぞくぞくと席についていた。クロードとソフィアともに結婚を望んでいる者が多かったため、涙ぐんでいる令嬢やくやしそうな子息も珍しくない。
花嫁控室ではフランソワを始めとしたメイドたちによってソフィアの準備が進んでいた。
「ソフィア様、おきれいです。『マリアマリア』って私のあとをずっと追いかけてきて可愛かったのに……。結婚するような年になるなんて」
「ありがとう。な、なかないで」
純白の花嫁衣裳を身に着けたソフィアを見て、なぜだか伯爵夫人ではなくフランソワのほうが泣いている。
白以外は使われていないドレスだが、パールや細かい刺繍が施された華やかなドレスだ。主にアメリーとフランソワの意見を取り入れられた。
始まってもいないのにこの様子では、式が始まってからは号泣するだろう。
「次はマリアの番かしらねぇ」
フランソワの正体を知らない伯爵夫人がのんびりと言う。
「んーそう、ですね。どうでしょうか」
フランソワがもごもごと顔をそらす。
「本当にきれいよ。幸せになってね」
伯爵夫人が優しくベールの上からソフィアの頭を撫でる。
ソフィアは力強くうなづいた。
「はい。おかあさま」
式は滞りなく進んだ。結婚証明書に二人がサインすると、司祭が穏やかな口調でお決まりの口上を述べる。
「では、クロード・ド・セヴィオ。あなたは妻に永遠の愛を誓いますか」
「はい」
「ソフィア・アルデンヌ。あなたは夫に永遠の愛を誓いますか」
「はい」
ソフィアはクロードと出会ってからのことを思い出し、色々な感情をかみしめていた。あまりに幸福で、いまこうしてクロードと神の前で愛を誓っていることが夢のような気がする。
「では神の御前で誓いの口づけを」
司祭の言葉にソフィアとクロードは向かい合った。クロードがソフィアのベールをそっとめくる。
「……今日のソフィアが今まで会った君の中で一番美しい。アフロディーテも君に嫉妬するだろう」
「クロードもいつもですがとても素敵です」
二人は式が始まってから初めての会話を小声でかわす。
クロードが顔を近づけてきたので、ソフィアはそっと目を閉じる。触れるだけのキスをすると、招待客からは温かい拍手が起こった。
これで婚約者だったソフィアは名実ともにクロードの妻になった。
王宮のほど近くにある教会は、白い壁と大きな鐘が特徴的な美しい建物だ。長年王族や高等貴族たちがここで愛を誓っている伝統ある教会だ。
大きなステンドグラスがいくつもはめ込まれ、そこから陽光が美しく差し込んでいた。
最後の王子の結婚式とあって国内外有数の王族や高等貴族がすでにぞくぞくと席についていた。クロードとソフィアともに結婚を望んでいる者が多かったため、涙ぐんでいる令嬢やくやしそうな子息も珍しくない。
花嫁控室ではフランソワを始めとしたメイドたちによってソフィアの準備が進んでいた。
「ソフィア様、おきれいです。『マリアマリア』って私のあとをずっと追いかけてきて可愛かったのに……。結婚するような年になるなんて」
「ありがとう。な、なかないで」
純白の花嫁衣裳を身に着けたソフィアを見て、なぜだか伯爵夫人ではなくフランソワのほうが泣いている。
白以外は使われていないドレスだが、パールや細かい刺繍が施された華やかなドレスだ。主にアメリーとフランソワの意見を取り入れられた。
始まってもいないのにこの様子では、式が始まってからは号泣するだろう。
「次はマリアの番かしらねぇ」
フランソワの正体を知らない伯爵夫人がのんびりと言う。
「んーそう、ですね。どうでしょうか」
フランソワがもごもごと顔をそらす。
「本当にきれいよ。幸せになってね」
伯爵夫人が優しくベールの上からソフィアの頭を撫でる。
ソフィアは力強くうなづいた。
「はい。おかあさま」
式は滞りなく進んだ。結婚証明書に二人がサインすると、司祭が穏やかな口調でお決まりの口上を述べる。
「では、クロード・ド・セヴィオ。あなたは妻に永遠の愛を誓いますか」
「はい」
「ソフィア・アルデンヌ。あなたは夫に永遠の愛を誓いますか」
「はい」
ソフィアはクロードと出会ってからのことを思い出し、色々な感情をかみしめていた。あまりに幸福で、いまこうしてクロードと神の前で愛を誓っていることが夢のような気がする。
「では神の御前で誓いの口づけを」
司祭の言葉にソフィアとクロードは向かい合った。クロードがソフィアのベールをそっとめくる。
「……今日のソフィアが今まで会った君の中で一番美しい。アフロディーテも君に嫉妬するだろう」
「クロードもいつもですがとても素敵です」
二人は式が始まってから初めての会話を小声でかわす。
クロードが顔を近づけてきたので、ソフィアはそっと目を閉じる。触れるだけのキスをすると、招待客からは温かい拍手が起こった。
これで婚約者だったソフィアは名実ともにクロードの妻になった。
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