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異世界編 1章
第20話 仕事
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為次は昨夜あまり眠れなかった。
綺麗な部屋にフカフカのベッドである。
今までと違って環境が良すぎるのだ。
そんな環境の問題もあるが、他にも原因がある。
隣の部屋で寝ているはずのスイが、夜遅くまで泣いていた。
必死に泣き声を抑えようとするのが、よけいに気になって仕方なかったのだ。
どうしようかと為次は迷っていたが……
自分が行ったところで、どうせ何もできないだろうと思った。
只、布団を被っているだけであった。
だから、5日目の朝は遅くまで寝ていた。
そんな為次は誰かが部屋をノックする音で目を覚ました。
トン トン トン
「ご主人様ぁー、朝ですよ。ご主人様ぁ、入ってもいいですかぁ?」
どうやら、スイが何時までも寝ている為次を起こしに来たらしい。
「なんだ…… もう朝かぁ」
ドン ドン ドン ゴンッ! ゴンッ!
「うぉっ」
ドアの壊れそうなノックにビクついてしまう。
「ご主人様ぁっ、ご主人様っ! 入ってもいいですかぁ? 入りますよぉ!?」
ドアを破壊されそうなので、慌てて起きるしかない。
「分かった、起きたし、起きたから! 入ってもよろし」
為次が返事をすると、扉を開けスイが部屋に入って来る。
ガチャ
「失礼します」
スイは昨日の魔法少女に着替えていた。
朝から実に悩ましい姿だ。
「お休みのところ申し訳ありません。マサヒデ様に、ご主人様を起こして来るよう申しつけられまして」
「ああ、分かったよ。朝になったら起きないとね、うん」
「朝食の準備ができていますが、どうなさいます?」
「直ぐ行くよ、ありがとう」
「「…………」」
二人は見つめ合い、しばし沈黙が続いた……
「えっと…… 何?」
スイが自分を見たまま動かないので為次は訊いた。
「お着換えのお手伝いをしますが?」
「ぶほっ」
「はう?」
「あー、そうね、そこまでやるのね…… でも、見ての通り、俺は私服兼寝間着だから問題ナッシングなんだよ」
「はい、分かりました。では、お顔の洗顔と歯磨きの準備をしますね」
「いやいや、ちょーっと待った! そうじゃない違うんだ、待つんだスイ」
「はい?」
「えーっと、あれだは、なんだ…… その……」
為次は執拗に自分の世話しようとするスイをなんとかしたかった。
だが、いい考えが思い浮かばない。
「どうされました?」
「えっと、俺のことはいいから、スイは遊んでてもいいよ」
「あの…… お邪魔でしたでしょうか……?」
少し悲しそうな顔でスイは言った。
「あ、いやいや、そうじゃないよ。全然、邪魔とかじゃないけど、なんだ、その…… 違うんだよ」
「違う? ですか?」
「そう、住んでいた世界は違うっぽいかも。俺達はこの世界の人間じゃなんいんだよ」
「え?」
「俺達の居た国に奴隷は居ないんだよ」
「奴隷が…… 居ない?」
「そうそう」
「あ…… では、私は必要ないのでしょうか……」
スイは泣きそうになっていた。
これには為次も焦る。
女の子が目の前で泣きそうになるシチュエーションなんて初めてなのだ。
もっとも、昨日は土下座しながら泣かれたのだが……
「あ、あうう…… (やばい、ヤバイ、どうしよう)」
スイは黙って、うつむいている。
「…………」
「あ。そうだ、アレだわ。スイにはもっと大切な仕事があるんだよ」
「大切なお仕事ですか?」
「そうです! そうなんです!」
「何をすれば、よろしいのでしょうか?」
「えっと…… 後で説明するからロビーで待っててもらえるかな?」
「はい、分かりました。ご主人様」
「うん」
「では、お顔の洗顔と歯磨きの……」
「いやいやいや、それはいい。それはいいから、とりあえず大人しくロビーで待っててちょ」
「はい、分かりました」
スイは返事をすると、少し寂しそうに部屋から出て行くのであった。
そんな少女の後姿を見送る為次は溜息が出る。
「はぁ…… 朝から疲れるわ……」
※ ※ ※ ※ ※
為次は部屋から出てロビーへと行くと、そこには正秀とスイが居る。
スイはテーブルの上の大剣の上に朝食を並べていた。
何故か正秀はそれをソファーに座りながら、満足そうに見ているのだ。
「おはやう」
と、適当に挨拶を済ませた為次。
「ようやく起きたか」
「昨夜、なかなか寝れなくってさ」
「そうか」
「うん、それよりテーブル広くなって便利だね」
テーブルの上からハミ出した大剣のおかげで、テーブルは拡張されているのだ。
「そうだろう、このカッコいい大剣を見ながら食事できるのも最高だぜ」
「あ、はい、ソウデスネー」
正秀のよく分からない感性には適当に返事をしソファーに座る。
目の前には何かはよく分からないが、美味しそうな朝食が並べてあった。
どうやら、スイが食事の準備をしたらしい。
「スイも一緒に食べない?」
一緒に食べないのは知っているが、一応は横に立っているスイに聞いてみた。
「私は結構です、ご主人様」
当然の如く拒否されてしまう。
まあ、分かってはいたけど、なんとかならんかな……
と、為次は考えた。
「ねえ、マサ」
「なんだ?」
「スイに装填手やらせたいかも」
「そうだな、俺もそう思っていた。正直、砲手兼装填手はキツイぜ」
「ういうい」
「…………」
為次は立ち上がると言う。
「良しっと。じゃあスイちょっと来て」
「はい、ご主人様」
「なんだ、今から教えにでも行くのか?」
「うん、まあ」
「飯食ってからじゃダメなのか?」
「マサは先には食っててちょ」
「ふん、直ぐに戻って来いよ」
「りょかーい」
為次は朝食を後回しにして、スイをレオパルト2まで連れて行くのだった。
※ ※ ※ ※ ※
玄関の手前に駐車してあるレオパルト2。
その前にスイは立つと挨拶をする。
「おはようございます、つばい様」
「…………」
多分レオパルト2も「おはよう」と言ってるのであろう。
「じゃ、じゃあ、挨拶も終わったとこで、いいかな?」
「はいです」
「では、さっき言ってた大切なお仕事を簡単に説明するから、とりあえず昨日の場所に入って」
「分かりましたです。失礼します、つばい様」
そう言いうとスイはレオパルト2によじ登り、装填手ハッチを開け車内に入った。
為次も車長席へと入って行く。
スイを装填手席に立たせると車長席から覗き込む。
「んじゃあ、説明しよう」
「よろしくお願いします」
「んーっと、今スイが居る場所が装填手席ね」
「はい」
「スイは立ってるのが好きか知らんけど、その場所では基本的にそこの椅子に座っててね」
「はい」
「移動中に立ってられると迷惑だから」
「はい」
「んで戦闘になると、後ろにある即用弾薬庫から砲弾を引っこ抜いてもらうの。その時は、邪魔なら椅子を取ってもいいよ」
スイは教えてもらった所を指しながら訊く。
「ココですか?」
「そうです、そこのボタンで蓋が開くから試しに一個抜いてみて」
「はい」
「慌てなくていいから慎重にね。落っことして、ペレットばら撒かれたらたまらんので」
スイは弾薬庫扉を開け、レーザー信管の付いた多目的榴弾を引っこ抜いた。
「それを手に取ったら、こっちの穴に先の尖った方から入れるんだけど、今は入れなくていいから戻しといて。ああ、ちなみに、その砲弾は高いやつだから、マジで取り扱いは慎重にね」
「はい」
スイは言われた通り、慎重に砲弾を戻す。
「それで、大切なお仕事とはなんでしょうか?」
「うん…… 今のが装填と言って大切なお仕事かも」
「そ、そうなんですか……」
「まあ、馬鹿にする気持ちも分からんでもないけどね」
「いえ! 決してそのようなことは……」
「いいんだよ、スイがどう思おうとね。だけど、これだけはよく覚えといて。その、どうでもいいような仕事が俺達の命に関わるんだ。スイがちょっとでもミスったり、装填が遅れたら俺達が死の危険に晒される」
「はい……」
簡単な作業ではあるが、スイはとても重要なことだなと思う。
ご主人様達の命に関わるお仕事なのですね。
私なんかでで大丈夫なのでしょうか?
と、スイは思った。
「そのような大切なお仕事を私がやってもよろしいのですか?」
「やってもらえると助かるかも、他に人が居ないからね。もっとも、スイが嫌ならやらなくてもいいよ。無理強いはしないから」
「いえ…… 是非やらせて下さい!」
「じゃあ、飯の支度や俺の世話もいいけど、今教えたことを最優先にやれるようになってもらえるかな?」
「はいっ! ご主人様、必ずご期待に添えてみせます!」
「うん、ありがとう。細かいことは朝食の後で教えるから、飯食いに行こっか」
「はい」
そして、二人は借家のロビーへと戻って行くのだった。
そんなスイはどことなく嬉しそうであった。
それは、自分に生きる目的を与えてくれたと感じたから。
為次のことを、よくわからなくて頼りないご主人様だと思っていた。
だけど、このご主人様に買われて良かったとも思っている。
この先何があろうとも、付いて行こうと思う。
しかし、それには大きな問題があった。
それを何時ご主人様に言おうかとスイは悩んでいるのだった……
不安と喜びが混じり合う感情を今は抑え、スイは思うだ。
ご主人様、朝食美味しいって言ってくれるかな……
と。
綺麗な部屋にフカフカのベッドである。
今までと違って環境が良すぎるのだ。
そんな環境の問題もあるが、他にも原因がある。
隣の部屋で寝ているはずのスイが、夜遅くまで泣いていた。
必死に泣き声を抑えようとするのが、よけいに気になって仕方なかったのだ。
どうしようかと為次は迷っていたが……
自分が行ったところで、どうせ何もできないだろうと思った。
只、布団を被っているだけであった。
だから、5日目の朝は遅くまで寝ていた。
そんな為次は誰かが部屋をノックする音で目を覚ました。
トン トン トン
「ご主人様ぁー、朝ですよ。ご主人様ぁ、入ってもいいですかぁ?」
どうやら、スイが何時までも寝ている為次を起こしに来たらしい。
「なんだ…… もう朝かぁ」
ドン ドン ドン ゴンッ! ゴンッ!
「うぉっ」
ドアの壊れそうなノックにビクついてしまう。
「ご主人様ぁっ、ご主人様っ! 入ってもいいですかぁ? 入りますよぉ!?」
ドアを破壊されそうなので、慌てて起きるしかない。
「分かった、起きたし、起きたから! 入ってもよろし」
為次が返事をすると、扉を開けスイが部屋に入って来る。
ガチャ
「失礼します」
スイは昨日の魔法少女に着替えていた。
朝から実に悩ましい姿だ。
「お休みのところ申し訳ありません。マサヒデ様に、ご主人様を起こして来るよう申しつけられまして」
「ああ、分かったよ。朝になったら起きないとね、うん」
「朝食の準備ができていますが、どうなさいます?」
「直ぐ行くよ、ありがとう」
「「…………」」
二人は見つめ合い、しばし沈黙が続いた……
「えっと…… 何?」
スイが自分を見たまま動かないので為次は訊いた。
「お着換えのお手伝いをしますが?」
「ぶほっ」
「はう?」
「あー、そうね、そこまでやるのね…… でも、見ての通り、俺は私服兼寝間着だから問題ナッシングなんだよ」
「はい、分かりました。では、お顔の洗顔と歯磨きの準備をしますね」
「いやいや、ちょーっと待った! そうじゃない違うんだ、待つんだスイ」
「はい?」
「えーっと、あれだは、なんだ…… その……」
為次は執拗に自分の世話しようとするスイをなんとかしたかった。
だが、いい考えが思い浮かばない。
「どうされました?」
「えっと、俺のことはいいから、スイは遊んでてもいいよ」
「あの…… お邪魔でしたでしょうか……?」
少し悲しそうな顔でスイは言った。
「あ、いやいや、そうじゃないよ。全然、邪魔とかじゃないけど、なんだ、その…… 違うんだよ」
「違う? ですか?」
「そう、住んでいた世界は違うっぽいかも。俺達はこの世界の人間じゃなんいんだよ」
「え?」
「俺達の居た国に奴隷は居ないんだよ」
「奴隷が…… 居ない?」
「そうそう」
「あ…… では、私は必要ないのでしょうか……」
スイは泣きそうになっていた。
これには為次も焦る。
女の子が目の前で泣きそうになるシチュエーションなんて初めてなのだ。
もっとも、昨日は土下座しながら泣かれたのだが……
「あ、あうう…… (やばい、ヤバイ、どうしよう)」
スイは黙って、うつむいている。
「…………」
「あ。そうだ、アレだわ。スイにはもっと大切な仕事があるんだよ」
「大切なお仕事ですか?」
「そうです! そうなんです!」
「何をすれば、よろしいのでしょうか?」
「えっと…… 後で説明するからロビーで待っててもらえるかな?」
「はい、分かりました。ご主人様」
「うん」
「では、お顔の洗顔と歯磨きの……」
「いやいやいや、それはいい。それはいいから、とりあえず大人しくロビーで待っててちょ」
「はい、分かりました」
スイは返事をすると、少し寂しそうに部屋から出て行くのであった。
そんな少女の後姿を見送る為次は溜息が出る。
「はぁ…… 朝から疲れるわ……」
※ ※ ※ ※ ※
為次は部屋から出てロビーへと行くと、そこには正秀とスイが居る。
スイはテーブルの上の大剣の上に朝食を並べていた。
何故か正秀はそれをソファーに座りながら、満足そうに見ているのだ。
「おはやう」
と、適当に挨拶を済ませた為次。
「ようやく起きたか」
「昨夜、なかなか寝れなくってさ」
「そうか」
「うん、それよりテーブル広くなって便利だね」
テーブルの上からハミ出した大剣のおかげで、テーブルは拡張されているのだ。
「そうだろう、このカッコいい大剣を見ながら食事できるのも最高だぜ」
「あ、はい、ソウデスネー」
正秀のよく分からない感性には適当に返事をしソファーに座る。
目の前には何かはよく分からないが、美味しそうな朝食が並べてあった。
どうやら、スイが食事の準備をしたらしい。
「スイも一緒に食べない?」
一緒に食べないのは知っているが、一応は横に立っているスイに聞いてみた。
「私は結構です、ご主人様」
当然の如く拒否されてしまう。
まあ、分かってはいたけど、なんとかならんかな……
と、為次は考えた。
「ねえ、マサ」
「なんだ?」
「スイに装填手やらせたいかも」
「そうだな、俺もそう思っていた。正直、砲手兼装填手はキツイぜ」
「ういうい」
「…………」
為次は立ち上がると言う。
「良しっと。じゃあスイちょっと来て」
「はい、ご主人様」
「なんだ、今から教えにでも行くのか?」
「うん、まあ」
「飯食ってからじゃダメなのか?」
「マサは先には食っててちょ」
「ふん、直ぐに戻って来いよ」
「りょかーい」
為次は朝食を後回しにして、スイをレオパルト2まで連れて行くのだった。
※ ※ ※ ※ ※
玄関の手前に駐車してあるレオパルト2。
その前にスイは立つと挨拶をする。
「おはようございます、つばい様」
「…………」
多分レオパルト2も「おはよう」と言ってるのであろう。
「じゃ、じゃあ、挨拶も終わったとこで、いいかな?」
「はいです」
「では、さっき言ってた大切なお仕事を簡単に説明するから、とりあえず昨日の場所に入って」
「分かりましたです。失礼します、つばい様」
そう言いうとスイはレオパルト2によじ登り、装填手ハッチを開け車内に入った。
為次も車長席へと入って行く。
スイを装填手席に立たせると車長席から覗き込む。
「んじゃあ、説明しよう」
「よろしくお願いします」
「んーっと、今スイが居る場所が装填手席ね」
「はい」
「スイは立ってるのが好きか知らんけど、その場所では基本的にそこの椅子に座っててね」
「はい」
「移動中に立ってられると迷惑だから」
「はい」
「んで戦闘になると、後ろにある即用弾薬庫から砲弾を引っこ抜いてもらうの。その時は、邪魔なら椅子を取ってもいいよ」
スイは教えてもらった所を指しながら訊く。
「ココですか?」
「そうです、そこのボタンで蓋が開くから試しに一個抜いてみて」
「はい」
「慌てなくていいから慎重にね。落っことして、ペレットばら撒かれたらたまらんので」
スイは弾薬庫扉を開け、レーザー信管の付いた多目的榴弾を引っこ抜いた。
「それを手に取ったら、こっちの穴に先の尖った方から入れるんだけど、今は入れなくていいから戻しといて。ああ、ちなみに、その砲弾は高いやつだから、マジで取り扱いは慎重にね」
「はい」
スイは言われた通り、慎重に砲弾を戻す。
「それで、大切なお仕事とはなんでしょうか?」
「うん…… 今のが装填と言って大切なお仕事かも」
「そ、そうなんですか……」
「まあ、馬鹿にする気持ちも分からんでもないけどね」
「いえ! 決してそのようなことは……」
「いいんだよ、スイがどう思おうとね。だけど、これだけはよく覚えといて。その、どうでもいいような仕事が俺達の命に関わるんだ。スイがちょっとでもミスったり、装填が遅れたら俺達が死の危険に晒される」
「はい……」
簡単な作業ではあるが、スイはとても重要なことだなと思う。
ご主人様達の命に関わるお仕事なのですね。
私なんかでで大丈夫なのでしょうか?
と、スイは思った。
「そのような大切なお仕事を私がやってもよろしいのですか?」
「やってもらえると助かるかも、他に人が居ないからね。もっとも、スイが嫌ならやらなくてもいいよ。無理強いはしないから」
「いえ…… 是非やらせて下さい!」
「じゃあ、飯の支度や俺の世話もいいけど、今教えたことを最優先にやれるようになってもらえるかな?」
「はいっ! ご主人様、必ずご期待に添えてみせます!」
「うん、ありがとう。細かいことは朝食の後で教えるから、飯食いに行こっか」
「はい」
そして、二人は借家のロビーへと戻って行くのだった。
そんなスイはどことなく嬉しそうであった。
それは、自分に生きる目的を与えてくれたと感じたから。
為次のことを、よくわからなくて頼りないご主人様だと思っていた。
だけど、このご主人様に買われて良かったとも思っている。
この先何があろうとも、付いて行こうと思う。
しかし、それには大きな問題があった。
それを何時ご主人様に言おうかとスイは悩んでいるのだった……
不安と喜びが混じり合う感情を今は抑え、スイは思うだ。
ご主人様、朝食美味しいって言ってくれるかな……
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