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異世界編 2章
第62話 水浴その1
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お使いの途中、日が暮れたのでキャンプすることになった御一行様。
綺麗な池の畔にレオパルト2を駐車させ、少女二人は池に水浴びに、為次は草の茂みに、おしっこをしに行きましたとさ。
ついでに、もう一人は大剣を振り回して遊び始めました。
………
……
…
じょぼ じょぼ じょぼ……
「あふぅ」
為次は適当な草むらに入ると、放尿を始める。
いわゆる立ちションだ。
至福のひとときである。
じょぼ じょぼ じょぼ……
「…………」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「なんか止まらん……」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「そういや、マヨのアホにウォーターアローを腹にぶち込まれんだったわ」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「まさか…… アレを全部放尿すんのか? 俺よ」
じょぼ じょぼ じょぼ じょぼ じょぼ……
「……マジか」
為次が一人ブツブツ言っている時であった。
ガサ ガサガサ ガサ ガサガサ
何処からともなく、草をかき分ける音がする。
じょぼ じょぼ…… トン トン トン
止まらないおしっこに戸惑う為次の肩を、誰かが後ろから叩いた。
「ちょっと待って、おしっこが止まらんの」
じょぼ じょぼ…… トン トン トン…
今度は頭を軽く叩かれる。
「んもぅ、焦るんじゃない、マサ」
フシュー シュリュシュリュ……
生暖かい吐息が首筋にかかる。
なんかしつこいので、メンドクサソウに振り向むくと……
「だから、しつこいっ……」
あまりにも予想外だった。
「……え!?」
直ぐ後ろには、巨大なトカゲの頭があった!
そのトカゲは生臭い息を吐きかけながら、長い舌で為次の頬をツンツンと突っついているのだ。
「#&*%@$?!%&*$!!」
それを見た為次は、声にならない悲鳴を上げた。
「にぎゃぁぁぁぁぁ!」
訳の分からない為次は、とりあえず叫んでみると同時に走り出した。
ちんちんしまうのも忘れて、猛ダッシュするのだ!
走りながらチラッと後ろを見ると、赤いトカゲが追いかけて来ている。
優に10メートル以上はあるだろう、かなりのビッグサイズだ。
しかも、その巨体のくせして結構速いときたもんだ。
あまりの恐怖に、股間の辺りがヴィチャヴィチャになるのも、お構いなしで走る。
「ヒィィィィィ! なんだこいつわぁ!」
トカゲの足が速いので、追いつかれそうになるものの、少々頭が弱のか? たまに木に激突している。
おかげでなんとか逃げきれてはいるが、ぶつかる木々を薙ぎ倒し突進するので、徐々に追いついて来る。
「うぎゃぁぁぁ! なんなんだ一体!」
脇目も振らず猛ダッシュだが、やっぱ後ろが気になる。
「まさか、コイツがマヨの言ってた野獣のダイコンなのか!? 池の近くだから大丈夫だっつてたろ。フザケルなアホマヨ!」
頑張って走る為次は、やっぱり後ろが気になるので、もう一度振り返って見る。
直ぐ近くまで赤いトカゲは迫っていた。
「うぉぉぉぉぉ! そうだ! 俺様にはデザートイーグルがあるのです!」
為次は腰のガンベルトに収まっているデザートイーグルを引き抜く。
引き抜こうとするのだが……
「あれ?」
何か違和感を覚えるのだ。
「なんだこれは?」
良く見るとそれはデザートイーグルではなく、自分のちんちんだった!
「うぉぉぉ! 間違えた、俺様のビッグマグナムと間違えてしまった。どーりでデザートイーグルではなく、ツェリザカがあるのか不思議に思ったわ。きゅふふふ」
きしょい笑いをしながら、自分のイチモツを握る為次は正に変態であった。
しかも、それは到底マグナムとは呼べる代物ではない。
そう、スタームルガーMkIに間違いない。
尚、ツェリザカとは超大型のリボルバーである。
あのM500を上回る威力を持ち、史上最強の拳銃である。
常人にはとても扱える銃ではない。
そして、スタームルガーMkIは.22LRを撃ちだす小口径オートマチック拳銃である。
今、おしっこ垂れ流し状態の為次にはこっちがお似合いだ!
「おっと、そんな場合じゃないわ。ヤバイ、ヤバイ、喰われるお。ど、ど、どうしよう……」
このままでは喰われてしまいそうなので、ちょっと考えてみる。
「……あ、そうだ、水がキライとか言ってたな、マヨ。おっしゃ! 池に向かってまっしぐらや!」
食事の時にマヨーラが言っていたことを思い出すと、為次は池に向かって全力疾走する。
茂みの向こうに池が見えてきた。
「うりゃぁぁぁ! あとちょっとぉ! ハァ…… ハァ……」
息が上がるのもお構いなしに、喰われまいと必死にダッシュするのであった……
※ ※ ※ ※ ※
一方、マヨーラとスイは為次がモンスターに襲われていることなど露知らず、二人仲良く? 水浴びをしていた。
「意外と大きいわね……」
スイと自分のを見比べながらマヨーラは言った。
「そうでしょうか?」
「そうよ」
「でも、ターナ様の方が大きいのです」
「アレは別格よ、比べたらダメだわ」
「はい、です。ご主人様は、どのくらいが好きなのでしょうか?」
「どうかしらね?」
「どうでしょう?」
「……ちょっと触らせなさい」
「え? はい?」
「あたしが調べてあげるわ」
「えっと……」
「いいから、大人しくしてるのよ」
と、スイの胸を両手で鷲掴みにするのだ。
そして揉んだ。
「ひゃわわわぁ~、んぁ、あふぅん」
おっぱいを揉まれたスイは、思わず変な声を出してしまう。
「んんんぁ…… あんっ、んはぁ……」
「なんなのこれは一体…… なんなの!」
マヨーラはスイの胸から手を離すと……
「うわぁぁぁん! バカー!」
バチーン!!
おっぱいに思いっきりビンタした、しちゃった。
「ふにゃぁぁぁぁぁ~」
突然のおっぱいビンタに変な悲鳴を上げるスイ。
「なんなの! なんなの! どうしてあたしだけっ!」
「マヨマヨ様、落ち着いて下さいなのです」
「そんだけあったら、あたしだってマサヒデに揉ませてるわよっ!」
「ひやぁぁぁ、目が怖いのですよ」
「そうよ! そうに決まってる、男どもはおっぱいにしか興味が無いのよっ!」
マヨーラはスイのおっぱいを睨みつけ、目を血走らせながら思うのだ……
カスな男ってのは女を見るのは、まず顔なのよ。
美人か? ブスか? 只それだけだわ。
それが女に対するファーストインパクトなのよ。
如何に後ろ姿が素敵であろうと、正面を捉えた時にガッカリする男どもは万死に値するわ。
そして、あたし達女の顔がバカな男どもの許容範囲ならば、次にチェックされるのは体格なの。
これは説明の必要も無いわね、デブは論外。
デブのグラマーなど只のデブであり、用はないと言いやがるのよ。
もっとも、デブ専とかいうデブ好きな男も居るけどそれは極一部だし、こちらから願い下げだわ。
でも、それらは仕方のないことなのよ……
いくらバカでカスな男どもでも選ぶ権利ってのもあるわ。
でもね…… でもよ……
その次に見られるのは胸なの! おっぱいなのよ!
それだけは許せないわ、おっぱいで女をランク付けするのは許せないわ!
太ももや腋で好みを選ぶ男も居るけど、結局おっぱいなのよ!
バカどもはどれだけおっぱい主義なのよ!
「あたしだって好きで貧乳じゃないのよ!!」
思わず口に出してしまうマヨーラ。
「マヨマヨ様、落ち着いて下さいです」
スイは胸を両手で隠しながら必死に訴えかける。
「あたしはいつだって冷静よ、ふふっ、うふふ」
「はわわわ。マヨマヨ様、全然冷静ではないのです……」
「安心してスイ、あなたのおっぱいは無駄にはしないわ。さあ! あたしにそれをよこすのよ!」
「はわ~、ご主人様ぁぁぁ!」
両手をワシワシさせながらにじり寄るマヨーラ……
スイは、変なものを見る目で後ずさりする。
今にも襲われそうになる、その時だった。
ガサガサ ガサガサ ガサガサ ガサガサ
激しく草を掻き分ける音が聞こえてくる。
そして……
茂みの奥から誰か飛び出してきた!
「ぎゃぁぁぁ! だじげで~」
もちろんそれは、叫ぶ為次だ。
「とりゃぁぁぁ!」
必死に池に飛び込む。
その先にはマヨーラが居た。
「えっ!? タメツグ?」
目の前にスタームルガーMkIが飛んで来るマヨーラは驚愕をする。
どーん! バッチャ~ン!
「痛ててぇ……」
為次はマヨーラに激突すると、そのまま倒れ込んでしまった。
手には柔らかな感触が伝わってくる。
「んん?」
ふに ふに ふに
気持ちのいい手の感触に、思わずモミモミしてしまうのだ。
「なんだこれ?」
それはもちろん、マヨーラのおっぱいだった。
あまりにも突然の出来事にマヨーラは言葉を失う。
「…………」
「おぉ……」
ふに ふに ふに
小ぶりながら感触は悪くない。
「……タメツグ」
「はわわ、ご主人様……」
「うむ、これはこれで」
「おどれは何時まで揉んどるんじゃぁぁぁ!!」
マヨーラは叫ぶと同時にこぶしを振り上げる。
ドーン!
「うぼぅへぇ」
殴られた為次は、きしょい呻き声を上げながら吹っ飛ぶ。
宙を舞う為次……
そして……
「ゲットなのです!」
スイは飛んで来た、ちんちん丸出しの為次をキャッチした。
ぽにょ~ん
為次の顔面がスイのおっぱいに包み込まれる。
柔らかな感触が心地よい。
「おお…… 素晴らしい生おっぱい」
「スイに会いに来てくれたのですね」
為次はおっぱいから顔を放さずに目線だけ上げ、スイを見つめる。
その目はエロ変態星人そのものであった。
そんな為次の、いやらしい目を見たスイは自分が全裸であることに気が付く。
何故だかわからなかった……
とても恥ずかしい思いがスイを包み込む。
嬉しいはずなのに、どうしてだろう? 凄く恥ずかしい。
「は、はわわわ……」
びたーん!
スイは為次を突き放すと、思いっ切りビンタしてしまった。
「ぶぼぅへぇ」
宙を舞う為次……
そして……
バッチャ~ン!
為次は水の中へと沈んで行くのであった。
「スイ…… アレ、あんたのご主人様じゃないの?」
「はぅ……」
「まあ、いいけど……」
「はわぁ……」
薄れ行く意識の中で為次は思う。
「……あぁ(おっぱい、おっぱい…… あ、それどころじゃなかった)」
為次は、とりあえず気を失うのをやめると立ち上がる。
意外と浅かったのです。
「それどころじゃなーい!」
ガサガサ ガサガサ ガサガサ ガサガサ
茂みの中から巨大な赤トカゲが顔を出す。
そんな野獣を見る為次は思うのだ……
今回は酷い、ヒド過ぎる。
チンチンとかおっぱいとか小学生かよ。
……と。
綺麗な池の畔にレオパルト2を駐車させ、少女二人は池に水浴びに、為次は草の茂みに、おしっこをしに行きましたとさ。
ついでに、もう一人は大剣を振り回して遊び始めました。
………
……
…
じょぼ じょぼ じょぼ……
「あふぅ」
為次は適当な草むらに入ると、放尿を始める。
いわゆる立ちションだ。
至福のひとときである。
じょぼ じょぼ じょぼ……
「…………」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「なんか止まらん……」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「そういや、マヨのアホにウォーターアローを腹にぶち込まれんだったわ」
じょぼ じょぼ じょぼ……
「まさか…… アレを全部放尿すんのか? 俺よ」
じょぼ じょぼ じょぼ じょぼ じょぼ……
「……マジか」
為次が一人ブツブツ言っている時であった。
ガサ ガサガサ ガサ ガサガサ
何処からともなく、草をかき分ける音がする。
じょぼ じょぼ…… トン トン トン
止まらないおしっこに戸惑う為次の肩を、誰かが後ろから叩いた。
「ちょっと待って、おしっこが止まらんの」
じょぼ じょぼ…… トン トン トン…
今度は頭を軽く叩かれる。
「んもぅ、焦るんじゃない、マサ」
フシュー シュリュシュリュ……
生暖かい吐息が首筋にかかる。
なんかしつこいので、メンドクサソウに振り向むくと……
「だから、しつこいっ……」
あまりにも予想外だった。
「……え!?」
直ぐ後ろには、巨大なトカゲの頭があった!
そのトカゲは生臭い息を吐きかけながら、長い舌で為次の頬をツンツンと突っついているのだ。
「#&*%@$?!%&*$!!」
それを見た為次は、声にならない悲鳴を上げた。
「にぎゃぁぁぁぁぁ!」
訳の分からない為次は、とりあえず叫んでみると同時に走り出した。
ちんちんしまうのも忘れて、猛ダッシュするのだ!
走りながらチラッと後ろを見ると、赤いトカゲが追いかけて来ている。
優に10メートル以上はあるだろう、かなりのビッグサイズだ。
しかも、その巨体のくせして結構速いときたもんだ。
あまりの恐怖に、股間の辺りがヴィチャヴィチャになるのも、お構いなしで走る。
「ヒィィィィィ! なんだこいつわぁ!」
トカゲの足が速いので、追いつかれそうになるものの、少々頭が弱のか? たまに木に激突している。
おかげでなんとか逃げきれてはいるが、ぶつかる木々を薙ぎ倒し突進するので、徐々に追いついて来る。
「うぎゃぁぁぁ! なんなんだ一体!」
脇目も振らず猛ダッシュだが、やっぱ後ろが気になる。
「まさか、コイツがマヨの言ってた野獣のダイコンなのか!? 池の近くだから大丈夫だっつてたろ。フザケルなアホマヨ!」
頑張って走る為次は、やっぱり後ろが気になるので、もう一度振り返って見る。
直ぐ近くまで赤いトカゲは迫っていた。
「うぉぉぉぉぉ! そうだ! 俺様にはデザートイーグルがあるのです!」
為次は腰のガンベルトに収まっているデザートイーグルを引き抜く。
引き抜こうとするのだが……
「あれ?」
何か違和感を覚えるのだ。
「なんだこれは?」
良く見るとそれはデザートイーグルではなく、自分のちんちんだった!
「うぉぉぉ! 間違えた、俺様のビッグマグナムと間違えてしまった。どーりでデザートイーグルではなく、ツェリザカがあるのか不思議に思ったわ。きゅふふふ」
きしょい笑いをしながら、自分のイチモツを握る為次は正に変態であった。
しかも、それは到底マグナムとは呼べる代物ではない。
そう、スタームルガーMkIに間違いない。
尚、ツェリザカとは超大型のリボルバーである。
あのM500を上回る威力を持ち、史上最強の拳銃である。
常人にはとても扱える銃ではない。
そして、スタームルガーMkIは.22LRを撃ちだす小口径オートマチック拳銃である。
今、おしっこ垂れ流し状態の為次にはこっちがお似合いだ!
「おっと、そんな場合じゃないわ。ヤバイ、ヤバイ、喰われるお。ど、ど、どうしよう……」
このままでは喰われてしまいそうなので、ちょっと考えてみる。
「……あ、そうだ、水がキライとか言ってたな、マヨ。おっしゃ! 池に向かってまっしぐらや!」
食事の時にマヨーラが言っていたことを思い出すと、為次は池に向かって全力疾走する。
茂みの向こうに池が見えてきた。
「うりゃぁぁぁ! あとちょっとぉ! ハァ…… ハァ……」
息が上がるのもお構いなしに、喰われまいと必死にダッシュするのであった……
※ ※ ※ ※ ※
一方、マヨーラとスイは為次がモンスターに襲われていることなど露知らず、二人仲良く? 水浴びをしていた。
「意外と大きいわね……」
スイと自分のを見比べながらマヨーラは言った。
「そうでしょうか?」
「そうよ」
「でも、ターナ様の方が大きいのです」
「アレは別格よ、比べたらダメだわ」
「はい、です。ご主人様は、どのくらいが好きなのでしょうか?」
「どうかしらね?」
「どうでしょう?」
「……ちょっと触らせなさい」
「え? はい?」
「あたしが調べてあげるわ」
「えっと……」
「いいから、大人しくしてるのよ」
と、スイの胸を両手で鷲掴みにするのだ。
そして揉んだ。
「ひゃわわわぁ~、んぁ、あふぅん」
おっぱいを揉まれたスイは、思わず変な声を出してしまう。
「んんんぁ…… あんっ、んはぁ……」
「なんなのこれは一体…… なんなの!」
マヨーラはスイの胸から手を離すと……
「うわぁぁぁん! バカー!」
バチーン!!
おっぱいに思いっきりビンタした、しちゃった。
「ふにゃぁぁぁぁぁ~」
突然のおっぱいビンタに変な悲鳴を上げるスイ。
「なんなの! なんなの! どうしてあたしだけっ!」
「マヨマヨ様、落ち着いて下さいなのです」
「そんだけあったら、あたしだってマサヒデに揉ませてるわよっ!」
「ひやぁぁぁ、目が怖いのですよ」
「そうよ! そうに決まってる、男どもはおっぱいにしか興味が無いのよっ!」
マヨーラはスイのおっぱいを睨みつけ、目を血走らせながら思うのだ……
カスな男ってのは女を見るのは、まず顔なのよ。
美人か? ブスか? 只それだけだわ。
それが女に対するファーストインパクトなのよ。
如何に後ろ姿が素敵であろうと、正面を捉えた時にガッカリする男どもは万死に値するわ。
そして、あたし達女の顔がバカな男どもの許容範囲ならば、次にチェックされるのは体格なの。
これは説明の必要も無いわね、デブは論外。
デブのグラマーなど只のデブであり、用はないと言いやがるのよ。
もっとも、デブ専とかいうデブ好きな男も居るけどそれは極一部だし、こちらから願い下げだわ。
でも、それらは仕方のないことなのよ……
いくらバカでカスな男どもでも選ぶ権利ってのもあるわ。
でもね…… でもよ……
その次に見られるのは胸なの! おっぱいなのよ!
それだけは許せないわ、おっぱいで女をランク付けするのは許せないわ!
太ももや腋で好みを選ぶ男も居るけど、結局おっぱいなのよ!
バカどもはどれだけおっぱい主義なのよ!
「あたしだって好きで貧乳じゃないのよ!!」
思わず口に出してしまうマヨーラ。
「マヨマヨ様、落ち着いて下さいです」
スイは胸を両手で隠しながら必死に訴えかける。
「あたしはいつだって冷静よ、ふふっ、うふふ」
「はわわわ。マヨマヨ様、全然冷静ではないのです……」
「安心してスイ、あなたのおっぱいは無駄にはしないわ。さあ! あたしにそれをよこすのよ!」
「はわ~、ご主人様ぁぁぁ!」
両手をワシワシさせながらにじり寄るマヨーラ……
スイは、変なものを見る目で後ずさりする。
今にも襲われそうになる、その時だった。
ガサガサ ガサガサ ガサガサ ガサガサ
激しく草を掻き分ける音が聞こえてくる。
そして……
茂みの奥から誰か飛び出してきた!
「ぎゃぁぁぁ! だじげで~」
もちろんそれは、叫ぶ為次だ。
「とりゃぁぁぁ!」
必死に池に飛び込む。
その先にはマヨーラが居た。
「えっ!? タメツグ?」
目の前にスタームルガーMkIが飛んで来るマヨーラは驚愕をする。
どーん! バッチャ~ン!
「痛ててぇ……」
為次はマヨーラに激突すると、そのまま倒れ込んでしまった。
手には柔らかな感触が伝わってくる。
「んん?」
ふに ふに ふに
気持ちのいい手の感触に、思わずモミモミしてしまうのだ。
「なんだこれ?」
それはもちろん、マヨーラのおっぱいだった。
あまりにも突然の出来事にマヨーラは言葉を失う。
「…………」
「おぉ……」
ふに ふに ふに
小ぶりながら感触は悪くない。
「……タメツグ」
「はわわ、ご主人様……」
「うむ、これはこれで」
「おどれは何時まで揉んどるんじゃぁぁぁ!!」
マヨーラは叫ぶと同時にこぶしを振り上げる。
ドーン!
「うぼぅへぇ」
殴られた為次は、きしょい呻き声を上げながら吹っ飛ぶ。
宙を舞う為次……
そして……
「ゲットなのです!」
スイは飛んで来た、ちんちん丸出しの為次をキャッチした。
ぽにょ~ん
為次の顔面がスイのおっぱいに包み込まれる。
柔らかな感触が心地よい。
「おお…… 素晴らしい生おっぱい」
「スイに会いに来てくれたのですね」
為次はおっぱいから顔を放さずに目線だけ上げ、スイを見つめる。
その目はエロ変態星人そのものであった。
そんな為次の、いやらしい目を見たスイは自分が全裸であることに気が付く。
何故だかわからなかった……
とても恥ずかしい思いがスイを包み込む。
嬉しいはずなのに、どうしてだろう? 凄く恥ずかしい。
「は、はわわわ……」
びたーん!
スイは為次を突き放すと、思いっ切りビンタしてしまった。
「ぶぼぅへぇ」
宙を舞う為次……
そして……
バッチャ~ン!
為次は水の中へと沈んで行くのであった。
「スイ…… アレ、あんたのご主人様じゃないの?」
「はぅ……」
「まあ、いいけど……」
「はわぁ……」
薄れ行く意識の中で為次は思う。
「……あぁ(おっぱい、おっぱい…… あ、それどころじゃなかった)」
為次は、とりあえず気を失うのをやめると立ち上がる。
意外と浅かったのです。
「それどころじゃなーい!」
ガサガサ ガサガサ ガサガサ ガサガサ
茂みの中から巨大な赤トカゲが顔を出す。
そんな野獣を見る為次は思うのだ……
今回は酷い、ヒド過ぎる。
チンチンとかおっぱいとか小学生かよ。
……と。
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