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異世界編 2章
第64話 水浴その3
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『リバースグラビティ』
それは、この世界で魔法と呼ばれる技術の1つである。
効果はその名の通り重力を反転させることができる。
正秀と為次の居た地球の技術レベルでは、重力制御など到底不可能であり、まさに魔法と呼ぶに相応しいだろう。
この不思議な魔法を使うのは、マヨーラなどのエネルギーを操ることができる闘魔道士だ。
魔法が発動すると、魔道士の指定したフィールドに魔法陣が生成され、そのフィールド内の重力が反転する。
そして、その中にあるものは空高く打ち上げられてしまうのだ。
この異世界では、落下時の衝撃ダメージを与える攻撃魔法として使用されている。
そんな攻撃魔法であるリバースグラビティを、戦魔道士であるスイも使える。
但し、スイはリバースグラビティも含め、全ての魔法を付与魔法としてしか使えない。
重力反転フィールドを発生させることはできず、物体その物にかかっている重力を反転するのだ。
更には、魔力を調整することによって発動時間と効果量もある程度は変えることができる。
だから、為次は今日も出発前、戦車にリバースグラビティをスイに付与させた。
60トン以上重量のあるレオパルト2を1トン未満までに軽くし、燃料を大幅に節約する為だ。
そのエンチャントリバースグラビティ、現在も発動したままであった……
…………
……
…
野獣のダイコンと戦闘を繰り広げる全裸のスイとマヨーラ。
一人、慌てふためく為次さん。
スイは吹っ飛ばされて木に引っ掛かり、マヨーラはねっちょりネトネトで異臭を放っている。
為次はヤバイ状況なってきたからと、正秀に助けてもらおうと考えていた。
しかし、池の反対側にレオパルト2を見つけた為次は、もっと慌てふためくのであった。
「うわぁぁぁ、ヤメロー!! 撃つな! 撃つな! マサーやめてー!」
戦車に向かって両手を振り叫ぶ為次。
もちろん、その程度の叫び声が聴こえる分けもない。
それは為次だって百も承知であるが叫ばずにはいられなかった。
しかし……
為次の叫びも虚しくレオパルト2の砲口がひかり、爆炎を吐き出す。
発射された砲弾は装填筒を池にポチャポチャと落し、弾心はダイコンへと飛翔する。
レオパルト2のFCSにとって、この程度距離など目と鼻の先でありターゲットを外すなどありえない。
一瞬の出来事であった……
弾心はダイコンの頭をかすめ、遥か彼方へ飛んで行ってしまう。
直撃しなかったのだ……
だが、ダイコンも無傷ではなかった。
砲弾の擦った頭が少しもげてしまい、頭蓋骨の一部が欠け、そこから脳ミソみたいなのが見えている。
スイを食べようとしていたダイコンだが流石に痛いのか? 「ギュギュッギュギィー」と吠えながら、のた打ち回っているた。
しかし、為次はダイコンにはまったく無関心で、唖然としながらレオパルト2があった場所を見ている。
「…………」
「ちょっと為次! 何をボケっとしてるのよっ!」
「…………」
「なんなのまったく……」
そう言いながらマヨーラも為次の見ている方を振り向く。
だが、そこには倒れた木があるだけで何も無かった。
「何もないわよ? どうしたの?」
「レオが……」
「レオがどうかしたの?」
「吹っ飛んだ」
「え?」
レオパルト2は為次の言うように吹っ飛んで行った。
主砲を撃ったと同時に砲塔だけをこちらに向け、車体を横に滑らせながら木々を薙ぎ倒し吹っ飛んだのだ。
そのせいで砲身がブレて砲弾が直撃しなかったのである。
「あうう……」
「何、アホ面してんのよ……」
為次の目線の先にあったはずのレオパルト2はもう見えない。
ただ、倒木とその奥に土埃が舞い上がるだけであった。
戦車は主砲から9百万ジュールのエネルギーを持った砲弾を撃ち出す。
その反動は凄まじいものだ。
戦車は分厚い装甲の為に、50トンを超える重量がある。
だが、その重さは装甲の為だけではない。
主砲の反動を抑える必要もあるので重く作ってあるのだ。
日本のMBTである10式に至っては、44トンという軽さから射撃時には高性能なパッシブサスペンションにて無理矢理に姿勢制御する程だ。
それ程までの反動を伴う戦車砲であるが、今のレオパルト2は魔法によって1トンにも満たない重量である。
しかも、質量はそのままと実に不思議な状態なのだ。
最早、宇宙空間で砲撃してしまったに近い状態であろう。
為次は大切な戦車を吹っ飛ばされた怒りの矛先が無いので、手近なマヨーラに向かって叫ぶ。
「うがぁぁぁぁぁ! マサのアホー! バカー!」
「うるさいわよ、タメツグ」
「3時間以上は、見込んであるに決まってんだろ!」
「黙りなさい、タメツグ」
「スイだって頭弱いなりにも理解してるから、言わなくても魔力多目にしたんだろ!」
「ウザイわよ、タメツグ」
「マサはスイ以下の知能かよ!」
「あんたの知能も大概よ、タメツグ」
「レオが壊れてたら、ケツの肉削ぎ落としてステーキにして食わせてやる!」
「裸の女性に向かって言うことじゃないわよ、タメツグ」
マヨーラは、両手で胸と股を必死に隠しながら為次の相手をしているのだ。
「ぬぅ……」
「それより、ダイコンが怒ってるわよ、タメツグ」
「ん?」
為次は言われてダイコンを見ると、確かに怒っている様子である。
「ギョギョギュギギー」とか吠えながらキョロキョロしているのだ。
どうやら、今しがた自分の頭をチョット吹き飛ばした奴を探しているみたいだ。
「よし、殺れマヨ」
「何偉そうにいってるの? タメツグ」
「うむ…… お殺り下さい、マヨ」
「……仕方ないわね」
「はぁ~、ウオーたぁ!? ひぎゃっ!」
ベチャ
呪文を唱えようとすると、またもや粘液を吐きかけられてしまった……
「もう、臭いのも分からなくなってきたわ……」
「俺もマヨのせいで臭いんだけど」
「あんたは臭い方がお似合いよ、タメツグ」
「ぬぅ……」
「でも、それどころじゃないわ。こっち来るわよ」
「ぬぉ!?」
ダイコンが二人の方へとグニュグニュと歩いて来る。
「魔法が撃てないわ、困ったわね」
「しょうながいな…… んじゃ、俺がトカゲの動きを止めるからその隙に撃ってよ」
「どうする気?」
「こいつでハミ出た味噌を撃つの」
そう言いながら為次はホルスターからデザートイーグルを引き抜いた。
と、次の瞬間ダイコンが急に走り出した!
バン! バン! バン!
同時に、為次は跳ね上がる腕を必死に抑え込み発砲した。
銀色の銃から放たれた50口径の弾丸は、的確にダイコンの脳ミソを叩くのだ。
頭の中を直接攻撃されたダイコンは堪らない。
「キュキューキュー」
鳴きながら悶絶し足を止めた。
その隙にマヨーラは唱咏する。
「はぁぁぁ! ウォーター!」
マヨーラの手の前に魔法陣が展開される。
それを見たダイコンは痛みを堪えながらも、粘液を吐こうとするのだ。
しかし、為次は更に発砲する。
バン! バン! バン! バン!
7発の弾丸を発射したデザートイーグルのスライドは後退位置でロックされた。
全弾を撃ちつくし、スライドストップがかかったのだ。
粘液を吐こうとしたダイコンは、再び脳ミソを弾丸で抉られ悶絶する。
そして……
「アローォォォ!!」
魔法陣から巨大な水の矢が勢いよく飛び出す。
それは、為次の口に撃ち込んだモノとは桁違いの大きさと威力だ。
水の矢がダイコンの胴体に命中する。
すると、腹の部分が消滅してしまい、真っ二つになった上半身と下半身が吹き飛ぶ。
二つの半身は謎の液体をまき散らしながら宙を舞い、水飛沫を巻き上げ池に叩き付けられるのであった……
バッシャーン!
「やったのか?」
「そうね……」
ダイコンの尻尾はまだビチビチと動いている。
頭部は「キュー…… キュー……」と弱々しい鳴き声を出しながら、涙をながしていた。
「マヨ……」
「分かってるわ」
マヨーラは片手をダイコンの頭に向け魔法を放つ。
「アイスストーム!」
氷の槍がダイコンの頭に突き刺さると、凍り…… 砕けた……
しかし……
「キュキュー キュキュー」
何処からともなく、まだダイコンの小さな鳴き声が聞こえる。
「なんだ? まだ居るのか?」
「そうね、でも大丈夫よ」
「ん?」
鳴き声の方を見ると、小さなダイコンが2匹こちらを見ている……
「……子供?」
「仕方ないわ、狩る相手を間違えたのよ」
「あいつら生きて行けるのかな?」
「どうかしらね、他の冒険者に狩られるかもしれないし」
「そっか……」
何時しか2匹の小さなダイコンは姿を消していた……
「それより、レオの心配をしないとだな。まったくマサの野郎め」
「その前に、スイをなんとかした方がいいんじゃないの?」
「あっ、そういや何処に飛んでったけ? スイは」
「あそこよ」
為次はマヨーラが指す方を見ると、木の上でぶら下がっているスイを見つけた。
どうやら気絶から目が覚めたようで、「はぅ~ はぅ~」と悶えている。
それを見た為次は笑っていた。
しかし、どことなく悲しそうでもあった……
そんな、為次を見たマヨーラは思う。
早くチンチンしまいなさいよ……
と……
それは、この世界で魔法と呼ばれる技術の1つである。
効果はその名の通り重力を反転させることができる。
正秀と為次の居た地球の技術レベルでは、重力制御など到底不可能であり、まさに魔法と呼ぶに相応しいだろう。
この不思議な魔法を使うのは、マヨーラなどのエネルギーを操ることができる闘魔道士だ。
魔法が発動すると、魔道士の指定したフィールドに魔法陣が生成され、そのフィールド内の重力が反転する。
そして、その中にあるものは空高く打ち上げられてしまうのだ。
この異世界では、落下時の衝撃ダメージを与える攻撃魔法として使用されている。
そんな攻撃魔法であるリバースグラビティを、戦魔道士であるスイも使える。
但し、スイはリバースグラビティも含め、全ての魔法を付与魔法としてしか使えない。
重力反転フィールドを発生させることはできず、物体その物にかかっている重力を反転するのだ。
更には、魔力を調整することによって発動時間と効果量もある程度は変えることができる。
だから、為次は今日も出発前、戦車にリバースグラビティをスイに付与させた。
60トン以上重量のあるレオパルト2を1トン未満までに軽くし、燃料を大幅に節約する為だ。
そのエンチャントリバースグラビティ、現在も発動したままであった……
…………
……
…
野獣のダイコンと戦闘を繰り広げる全裸のスイとマヨーラ。
一人、慌てふためく為次さん。
スイは吹っ飛ばされて木に引っ掛かり、マヨーラはねっちょりネトネトで異臭を放っている。
為次はヤバイ状況なってきたからと、正秀に助けてもらおうと考えていた。
しかし、池の反対側にレオパルト2を見つけた為次は、もっと慌てふためくのであった。
「うわぁぁぁ、ヤメロー!! 撃つな! 撃つな! マサーやめてー!」
戦車に向かって両手を振り叫ぶ為次。
もちろん、その程度の叫び声が聴こえる分けもない。
それは為次だって百も承知であるが叫ばずにはいられなかった。
しかし……
為次の叫びも虚しくレオパルト2の砲口がひかり、爆炎を吐き出す。
発射された砲弾は装填筒を池にポチャポチャと落し、弾心はダイコンへと飛翔する。
レオパルト2のFCSにとって、この程度距離など目と鼻の先でありターゲットを外すなどありえない。
一瞬の出来事であった……
弾心はダイコンの頭をかすめ、遥か彼方へ飛んで行ってしまう。
直撃しなかったのだ……
だが、ダイコンも無傷ではなかった。
砲弾の擦った頭が少しもげてしまい、頭蓋骨の一部が欠け、そこから脳ミソみたいなのが見えている。
スイを食べようとしていたダイコンだが流石に痛いのか? 「ギュギュッギュギィー」と吠えながら、のた打ち回っているた。
しかし、為次はダイコンにはまったく無関心で、唖然としながらレオパルト2があった場所を見ている。
「…………」
「ちょっと為次! 何をボケっとしてるのよっ!」
「…………」
「なんなのまったく……」
そう言いながらマヨーラも為次の見ている方を振り向く。
だが、そこには倒れた木があるだけで何も無かった。
「何もないわよ? どうしたの?」
「レオが……」
「レオがどうかしたの?」
「吹っ飛んだ」
「え?」
レオパルト2は為次の言うように吹っ飛んで行った。
主砲を撃ったと同時に砲塔だけをこちらに向け、車体を横に滑らせながら木々を薙ぎ倒し吹っ飛んだのだ。
そのせいで砲身がブレて砲弾が直撃しなかったのである。
「あうう……」
「何、アホ面してんのよ……」
為次の目線の先にあったはずのレオパルト2はもう見えない。
ただ、倒木とその奥に土埃が舞い上がるだけであった。
戦車は主砲から9百万ジュールのエネルギーを持った砲弾を撃ち出す。
その反動は凄まじいものだ。
戦車は分厚い装甲の為に、50トンを超える重量がある。
だが、その重さは装甲の為だけではない。
主砲の反動を抑える必要もあるので重く作ってあるのだ。
日本のMBTである10式に至っては、44トンという軽さから射撃時には高性能なパッシブサスペンションにて無理矢理に姿勢制御する程だ。
それ程までの反動を伴う戦車砲であるが、今のレオパルト2は魔法によって1トンにも満たない重量である。
しかも、質量はそのままと実に不思議な状態なのだ。
最早、宇宙空間で砲撃してしまったに近い状態であろう。
為次は大切な戦車を吹っ飛ばされた怒りの矛先が無いので、手近なマヨーラに向かって叫ぶ。
「うがぁぁぁぁぁ! マサのアホー! バカー!」
「うるさいわよ、タメツグ」
「3時間以上は、見込んであるに決まってんだろ!」
「黙りなさい、タメツグ」
「スイだって頭弱いなりにも理解してるから、言わなくても魔力多目にしたんだろ!」
「ウザイわよ、タメツグ」
「マサはスイ以下の知能かよ!」
「あんたの知能も大概よ、タメツグ」
「レオが壊れてたら、ケツの肉削ぎ落としてステーキにして食わせてやる!」
「裸の女性に向かって言うことじゃないわよ、タメツグ」
マヨーラは、両手で胸と股を必死に隠しながら為次の相手をしているのだ。
「ぬぅ……」
「それより、ダイコンが怒ってるわよ、タメツグ」
「ん?」
為次は言われてダイコンを見ると、確かに怒っている様子である。
「ギョギョギュギギー」とか吠えながらキョロキョロしているのだ。
どうやら、今しがた自分の頭をチョット吹き飛ばした奴を探しているみたいだ。
「よし、殺れマヨ」
「何偉そうにいってるの? タメツグ」
「うむ…… お殺り下さい、マヨ」
「……仕方ないわね」
「はぁ~、ウオーたぁ!? ひぎゃっ!」
ベチャ
呪文を唱えようとすると、またもや粘液を吐きかけられてしまった……
「もう、臭いのも分からなくなってきたわ……」
「俺もマヨのせいで臭いんだけど」
「あんたは臭い方がお似合いよ、タメツグ」
「ぬぅ……」
「でも、それどころじゃないわ。こっち来るわよ」
「ぬぉ!?」
ダイコンが二人の方へとグニュグニュと歩いて来る。
「魔法が撃てないわ、困ったわね」
「しょうながいな…… んじゃ、俺がトカゲの動きを止めるからその隙に撃ってよ」
「どうする気?」
「こいつでハミ出た味噌を撃つの」
そう言いながら為次はホルスターからデザートイーグルを引き抜いた。
と、次の瞬間ダイコンが急に走り出した!
バン! バン! バン!
同時に、為次は跳ね上がる腕を必死に抑え込み発砲した。
銀色の銃から放たれた50口径の弾丸は、的確にダイコンの脳ミソを叩くのだ。
頭の中を直接攻撃されたダイコンは堪らない。
「キュキューキュー」
鳴きながら悶絶し足を止めた。
その隙にマヨーラは唱咏する。
「はぁぁぁ! ウォーター!」
マヨーラの手の前に魔法陣が展開される。
それを見たダイコンは痛みを堪えながらも、粘液を吐こうとするのだ。
しかし、為次は更に発砲する。
バン! バン! バン! バン!
7発の弾丸を発射したデザートイーグルのスライドは後退位置でロックされた。
全弾を撃ちつくし、スライドストップがかかったのだ。
粘液を吐こうとしたダイコンは、再び脳ミソを弾丸で抉られ悶絶する。
そして……
「アローォォォ!!」
魔法陣から巨大な水の矢が勢いよく飛び出す。
それは、為次の口に撃ち込んだモノとは桁違いの大きさと威力だ。
水の矢がダイコンの胴体に命中する。
すると、腹の部分が消滅してしまい、真っ二つになった上半身と下半身が吹き飛ぶ。
二つの半身は謎の液体をまき散らしながら宙を舞い、水飛沫を巻き上げ池に叩き付けられるのであった……
バッシャーン!
「やったのか?」
「そうね……」
ダイコンの尻尾はまだビチビチと動いている。
頭部は「キュー…… キュー……」と弱々しい鳴き声を出しながら、涙をながしていた。
「マヨ……」
「分かってるわ」
マヨーラは片手をダイコンの頭に向け魔法を放つ。
「アイスストーム!」
氷の槍がダイコンの頭に突き刺さると、凍り…… 砕けた……
しかし……
「キュキュー キュキュー」
何処からともなく、まだダイコンの小さな鳴き声が聞こえる。
「なんだ? まだ居るのか?」
「そうね、でも大丈夫よ」
「ん?」
鳴き声の方を見ると、小さなダイコンが2匹こちらを見ている……
「……子供?」
「仕方ないわ、狩る相手を間違えたのよ」
「あいつら生きて行けるのかな?」
「どうかしらね、他の冒険者に狩られるかもしれないし」
「そっか……」
何時しか2匹の小さなダイコンは姿を消していた……
「それより、レオの心配をしないとだな。まったくマサの野郎め」
「その前に、スイをなんとかした方がいいんじゃないの?」
「あっ、そういや何処に飛んでったけ? スイは」
「あそこよ」
為次はマヨーラが指す方を見ると、木の上でぶら下がっているスイを見つけた。
どうやら気絶から目が覚めたようで、「はぅ~ はぅ~」と悶えている。
それを見た為次は笑っていた。
しかし、どことなく悲しそうでもあった……
そんな、為次を見たマヨーラは思う。
早くチンチンしまいなさいよ……
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