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波乱の学園生活
動き出す5人目
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※第三者視点になります
彼にとってその女は取るに足りない女だった。
彼は立場を隠して帝国から王国に潜入した間者である。
彼の任務はこの王国の有能な人材を引き抜き弱体化させる事。
その為に王国の未来を担う有力な人材が集まるこの学園に潜入した。
初めに目をつけたのは実家が商人で砂の国とのパイプを持つベルジョーンヌ。
しかしその男は既にこの国の王太子と友好関係を結んでしまっていた。
下手な勧誘はできない為後回しを余儀なくされてしまった。
次に目についたのは王国の隣国である山の国から遊学に来ていたブルシエル。
山の国は土地柄裕福ではない。一方帝国はかなり裕福だ。資金援助を餌に味方に引き抜くつもりだった。
これもこっちが動く前に既に王国と山の国で濃厚な友好関係が結ばれていた。
王国をうちから崩すべくノワール王子を取り込もうとしたが同じ王位継承権を持つ王子とは思えないほど2人の関係は良好だった。
全てが後手に回っていた。まるで未来が見透かされているようだと彼は感じていた。
まるで世界が彼に味方をしているようだ。
(世界?)
ふと彼は自分が思ったことに引っかかりを感じた。つい先日に似たような言葉を聞いた気がしたのだ。
『私のルミファンの世界を返せ』
(あの女のいうレミファンの世界とは何のことだ。そういえばあの女は授業の合間に頻繁に教室外に出かけていた。
そして、狙いすましたかのように俺が目をつけていた奴らと巡り合っていた。
これが偶然ではなくあの女がそれを知っていたとするとそれはかなり使えるんじゃないか?)
彼女が事前にどこに誰がいるかを把握しているのなら彼の打てる手はかなり増えるのだ。
多少強引な手を使うこともできるのだ。
(確認してみるか。)
そう考えた彼は翌日彼女に接触をはかることとした。
----------
「れみふぁんとはなんだ。」
彼女がやって来たと同時に彼はそう尋ねると、彼女は何かを悩むような素振りを見せた。
「お前には未来がわかるのか?答えろ女。」
畳み込むように彼は質問を重ねる。
「リゲルよ。女なんて呼ばれる筋合いはないわ。帝国諜報部のルージュリアさん?」
彼女の言葉で彼の目に瞬時に殺気が宿る。しかしそれは直ぐに霧散した。
「何処でそれを・・・いや、お前は最初から全部知っていたわけだな?」
彼女の事を察して彼は息を呑む。
「リゲルだったな。お前、随分王国に・・・いや、あの王太子に恨みがある様だな。
その恨み、俺に協力して晴らさないか?」
不敵な笑みを浮かべる彼の言葉は彼女にとって非常に聞き心地の良い言葉だった。
(ルージュルートかぁ、そんなに好きじゃなかったんだけどな。
それでもまぁあの偽物王子に一泡吹かせられるならいいか。)
「私がわかるのはこの学園在学中の3年間のみよ。あとわかるのはあなた以外ならブランシュタイン、ベルジョーンヌ、ブルシエル、ノエル、リーゼロッタ・ローゼリッタ、オプスキュリテのみよ。」
彼女の言葉に彼は更に笑みを濃くする。彼女の言った者達はブランシュタイン以外彼が引き抜き候補に選んだ者達ばかりだった。
「じゅうぶんだ。」
ここに最悪のコンビが誕生した。
彼にとってその女は取るに足りない女だった。
彼は立場を隠して帝国から王国に潜入した間者である。
彼の任務はこの王国の有能な人材を引き抜き弱体化させる事。
その為に王国の未来を担う有力な人材が集まるこの学園に潜入した。
初めに目をつけたのは実家が商人で砂の国とのパイプを持つベルジョーンヌ。
しかしその男は既にこの国の王太子と友好関係を結んでしまっていた。
下手な勧誘はできない為後回しを余儀なくされてしまった。
次に目についたのは王国の隣国である山の国から遊学に来ていたブルシエル。
山の国は土地柄裕福ではない。一方帝国はかなり裕福だ。資金援助を餌に味方に引き抜くつもりだった。
これもこっちが動く前に既に王国と山の国で濃厚な友好関係が結ばれていた。
王国をうちから崩すべくノワール王子を取り込もうとしたが同じ王位継承権を持つ王子とは思えないほど2人の関係は良好だった。
全てが後手に回っていた。まるで未来が見透かされているようだと彼は感じていた。
まるで世界が彼に味方をしているようだ。
(世界?)
ふと彼は自分が思ったことに引っかかりを感じた。つい先日に似たような言葉を聞いた気がしたのだ。
『私のルミファンの世界を返せ』
(あの女のいうレミファンの世界とは何のことだ。そういえばあの女は授業の合間に頻繁に教室外に出かけていた。
そして、狙いすましたかのように俺が目をつけていた奴らと巡り合っていた。
これが偶然ではなくあの女がそれを知っていたとするとそれはかなり使えるんじゃないか?)
彼女が事前にどこに誰がいるかを把握しているのなら彼の打てる手はかなり増えるのだ。
多少強引な手を使うこともできるのだ。
(確認してみるか。)
そう考えた彼は翌日彼女に接触をはかることとした。
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「れみふぁんとはなんだ。」
彼女がやって来たと同時に彼はそう尋ねると、彼女は何かを悩むような素振りを見せた。
「お前には未来がわかるのか?答えろ女。」
畳み込むように彼は質問を重ねる。
「リゲルよ。女なんて呼ばれる筋合いはないわ。帝国諜報部のルージュリアさん?」
彼女の言葉で彼の目に瞬時に殺気が宿る。しかしそれは直ぐに霧散した。
「何処でそれを・・・いや、お前は最初から全部知っていたわけだな?」
彼女の事を察して彼は息を呑む。
「リゲルだったな。お前、随分王国に・・・いや、あの王太子に恨みがある様だな。
その恨み、俺に協力して晴らさないか?」
不敵な笑みを浮かべる彼の言葉は彼女にとって非常に聞き心地の良い言葉だった。
(ルージュルートかぁ、そんなに好きじゃなかったんだけどな。
それでもまぁあの偽物王子に一泡吹かせられるならいいか。)
「私がわかるのはこの学園在学中の3年間のみよ。あとわかるのはあなた以外ならブランシュタイン、ベルジョーンヌ、ブルシエル、ノエル、リーゼロッタ・ローゼリッタ、オプスキュリテのみよ。」
彼女の言葉に彼は更に笑みを濃くする。彼女の言った者達はブランシュタイン以外彼が引き抜き候補に選んだ者達ばかりだった。
「じゅうぶんだ。」
ここに最悪のコンビが誕生した。
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