197 / 256
道具ではなく、人間
しおりを挟む
「おれ、やすけじゃない。イサク、もうす」
食べ終えた弥助は自らの名を明かした。僕は「それならそうと言えばいいのに」と言ってしまった。
すると弥助は「いえるような、ばではなかったから」と消え入りそうな声で呟く。なんというか見た目よりも小心者なのかもしれない。
「それじゃ、いさくと呼べばいいかな?」
「ううん。やすけで、いい」
「なんでだ? 上様に一言言えば変えてくれるぞ?」
「……せっかく、もらったから」
弥助は俯いて言う。まあそれでいいだろう。
でも本当の名は覚えておこうと思った。
「それで、弥助は――」
「あ、あの。おれ、あなたのな、しらない」
おっと。自己紹介が遅れてしまった。
名を尋ねるということは、僕に心開いている証拠だ。興味がなければ訊かないからな。
「雨竜雲之介秀昭。みんなからは雲之介と呼ばれている」
「く、くものすけ……」
「実を言うと、上様から貰った名前だ。弥助と同じだね」
笑うと弥助は驚いた顔になる――だんだんと表情が分かってきた。
「くものすけ……どうして、おれをこわがらない?」
弥助は不思議そうな顔で僕に問う。
「初めは怖かったけど、言葉が通じると分かれば怖くないよ」
「けっこう、ゆうきある。それにやさしい」
「あはは。優しいはよく言われるよ」
僕は居ずまいを正して「今度は弥助の話を聞かせてくれ」と言った。
「どこの生まれなんだ? 日の本ではないことは確かだが」
わざとおどけて話すとますます奇妙な顔つきになる弥助。
「あなた、かわったひと。おれのはなし、きくひといなかった」
「そりゃあ僕は今日初めて、弥助に会ったんだからな」
弥助は呆気に取られて――それから愉快そうに笑った。
それはこちらまで楽しませるような音色だった。
「ようやく笑ってくれたな」
「へっ? そのために?」
弥助の表情がころころ変わる。見ていて楽しい。
そして僕が改めて弥助の話を聞こうとしたときだった。
「崑崙奴はここか? ……なんだ、雲も居るのか」
障子を開けて入ってきたのは長益さまだ。
「叔父貴……なんか怖いからやめようぜ……」
その後ろにはおどおどしながら入ってくる津田信澄さまも居る。
「これは御ふた方。どうしましたか?」
「崑崙奴を見に来た。おお、そいつが噂の弥助か!」
長益さまは無遠慮に入ってきた怯える弥助の前に座った。
「えーと、確か……ぼあ、たるぢ!」
聞き慣れない言葉。片手を挙げてにこやかに言った長益さま。
「あなた、ポルドガル語、はなせる?」
弥助が大声で驚く。なんだ、さっきのは南蛮言葉か。南蛮被れな長益さまなら知っていて当然だが……
「おお!? お前、日の本言葉話せるのか!?」
流石に存じていなかったみたいでかなり驚かれた。
「おい、信澄! やはり夜叉ではなく、人間だったぞ! 賭けは俺の勝ちだな」
「……十貫文、確かにお渡ししますよ」
信澄さまもゆっくりとこちらにやってくる。
僕は改まって二人に「弥助といいます」と紹介した。
「そうか。雲、弥助と何を話していた?」
「どこの生まれかを聞こうとしたんですよ」
僕は弥助に「こちらは長益さま。上様の弟だ」と説明する。
「こちらは信澄さま。上様の甥だ。甥って分かるか?」
「し、しんせきであってる?」
「ああ。あっている」
信澄さまは「よく雨竜殿は接せるな」と感心していた。
「雲はな、昔からそういう奴だ。でも弁えている部分もある」
「……弥助の話を聞きましょう」
昔の話になると余計な恥までかきそうになるので、僕は弥助に促した。
「ことば、すこししか、わからない。それでもいい?」
「構わん。勝手に解釈する」
長益さまの言葉で、ようやく話し始めた弥助。
弥助はあふりかという国で育った。正確にはあふりかにある南蛮人の領土の民らしい。そこでは崑崙奴は奴隷として働かされているようだ。ある日、弥助は家族と別々に分けられて、いんど――天竺のことだと長益さまがおっしゃった――に行き、そこでオルガンティーノたち宣教師の奴隷になった。主に力仕事を任されていたみたいだ。
聞くところによると年齢は二十五か六らしく、信澄さまと近かった。
最後まで話し終えると、故郷を思い出したのか、弥助は涙ぐんでしまう。
「もう、あふりかには、かえれない。さびしい……」
僕は弥助に深い同情を覚えた。
奴隷として生き、家族と離れ離れになり、見知らぬ土地で贈答品として贈られた。
さぞかし心細くてつらいだろう。
「叔父貴。こいつ、なんだか可哀想に思えますね」
「馬鹿。思えるじゃなくて、可哀想だろう」
信澄さまを長益さまが珍しくまともなことで叱った。
その言葉を受けて、僕は決めた。
「長益さま。僕は弥助が日の本で生きられるようにいろいろと教えます」
「はあ? お前らしいと言えばらしいが……」
「馬揃えの手伝いはできぬと上様に言ってください」
長益さまは怪訝そうに「俺から言っておいてやってもいいが」と言う。
「しかし、それほど長くは居られないだろう? お前には中国攻めの役目があるのだから」
「分かっております。それでも、できる限りのことをしてあげたいんです」
せめて弥助が『道具』ではなく『人間』として見られるようにしてあげたい。
「だけど雨竜殿――」
「よせよ、信澄。こういうときの雲は止まらない」
長益さまは溜息を吐いて、それから僕に言う。
「馬揃えが終わって、兄上が安土に帰るまでだぞ? よいな?」
「ありがとうございます」
僕と長益さまのやりとりを、弥助は不思議そうに眺めていた。
それから数日の間、僕は弥助の面倒を見た。
とりあえずご飯に慣れることが重要だと思ったので、まずは食べやすいように粥を匙ですくって食べるところから始める。
塩をかけて渡すと、弥助は美味しそうに食べた。何でも麦粥なるものが南蛮にあり、それに似ていると言う。
それから箸を使えるように練習する。弥助は難しいと唸っていたが、根気良く学ばせると次第に自由自在に動かせるようなった。
並行して言葉を教えながら、僕は京の角倉に文を書いた。弥助の着物を仕立てるためだ。せめて格好だけでも武士らしくしてあげたかった。
「どうして、くものすけは、おれにやさしい?」
一緒に食事を取っていると弥助が僕に聞いてきた。
箸を置いて、僕は「秀吉がね。昔言っていたんだ」と話す。
「ひでよし……くものすけのしゅくん」
「そう。初めて会ったとき、とても親切にしてくれてね。そのとき言った言葉が『こんな時代、いやこんな時代だからこそ、人は助け合わんといけない』だ」
「…………」
「僕たちは人間だからな。助け合わないとね」
弥助は――大粒の涙を流した。
泣きやむまで時間がかかって、それから弥助は僕に問う。
「そういえば、くものすけのはなし、きいてない」
「うん? ああ、そうだね。子どもの頃に秀吉と出会って――」
僕は思い出話を語った。弥助は特に墨俣一夜城の話がお気に入りだった。
幼い頃の記憶がないと明かすと、弥助は大層驚いた。
弥助は人の話を聞くのは好きなようだった。時折現れる長益さまや信澄さまとのやりとりを面白そうに眺めていた。
二回だけ織田家当主の信忠さまもやってきた。意外と物怖じせずに弥助と話す若さまを見て、織田家の将来は安泰だなと思った。
馬揃えが終わり、上様が安土城へ帰ることとなった。
当然、弥助と別れることになる。
「くものすけ。せわになった」
角倉が仕立てた大きな着物を着て、腰に大小の刀を差した弥助は、逞しい侍に見えたけど。
表情は悲しげだったので、それがちぐはぐしていて、なんだかこちらも悲しくなる。
「上様と会う機会はいくらでもある。またいつか会えるさ」
「……うん」
「だからしょげるなよ! 胸をはれ!」
背中を叩くと弥助は少し元気が出たのか、にっこりと笑った。
「うん! ありがとう! あなたは、おれのアミーゴ!」
そう言い残して安土城へ帰っていった弥助。
一人だけ頭一つ大きい弥助は、とても目立った。
「長益さま。『あみーご』とはどういう意味ですか?」
見送った後、京に残っていた長益さまに問う。
長益さまはにやっと笑って答えた。
「南蛮言葉で『友人』という意味だ」
まったく。それくらい日の本言葉で言えるだろうに。
照れたのか? 弥助――
食べ終えた弥助は自らの名を明かした。僕は「それならそうと言えばいいのに」と言ってしまった。
すると弥助は「いえるような、ばではなかったから」と消え入りそうな声で呟く。なんというか見た目よりも小心者なのかもしれない。
「それじゃ、いさくと呼べばいいかな?」
「ううん。やすけで、いい」
「なんでだ? 上様に一言言えば変えてくれるぞ?」
「……せっかく、もらったから」
弥助は俯いて言う。まあそれでいいだろう。
でも本当の名は覚えておこうと思った。
「それで、弥助は――」
「あ、あの。おれ、あなたのな、しらない」
おっと。自己紹介が遅れてしまった。
名を尋ねるということは、僕に心開いている証拠だ。興味がなければ訊かないからな。
「雨竜雲之介秀昭。みんなからは雲之介と呼ばれている」
「く、くものすけ……」
「実を言うと、上様から貰った名前だ。弥助と同じだね」
笑うと弥助は驚いた顔になる――だんだんと表情が分かってきた。
「くものすけ……どうして、おれをこわがらない?」
弥助は不思議そうな顔で僕に問う。
「初めは怖かったけど、言葉が通じると分かれば怖くないよ」
「けっこう、ゆうきある。それにやさしい」
「あはは。優しいはよく言われるよ」
僕は居ずまいを正して「今度は弥助の話を聞かせてくれ」と言った。
「どこの生まれなんだ? 日の本ではないことは確かだが」
わざとおどけて話すとますます奇妙な顔つきになる弥助。
「あなた、かわったひと。おれのはなし、きくひといなかった」
「そりゃあ僕は今日初めて、弥助に会ったんだからな」
弥助は呆気に取られて――それから愉快そうに笑った。
それはこちらまで楽しませるような音色だった。
「ようやく笑ってくれたな」
「へっ? そのために?」
弥助の表情がころころ変わる。見ていて楽しい。
そして僕が改めて弥助の話を聞こうとしたときだった。
「崑崙奴はここか? ……なんだ、雲も居るのか」
障子を開けて入ってきたのは長益さまだ。
「叔父貴……なんか怖いからやめようぜ……」
その後ろにはおどおどしながら入ってくる津田信澄さまも居る。
「これは御ふた方。どうしましたか?」
「崑崙奴を見に来た。おお、そいつが噂の弥助か!」
長益さまは無遠慮に入ってきた怯える弥助の前に座った。
「えーと、確か……ぼあ、たるぢ!」
聞き慣れない言葉。片手を挙げてにこやかに言った長益さま。
「あなた、ポルドガル語、はなせる?」
弥助が大声で驚く。なんだ、さっきのは南蛮言葉か。南蛮被れな長益さまなら知っていて当然だが……
「おお!? お前、日の本言葉話せるのか!?」
流石に存じていなかったみたいでかなり驚かれた。
「おい、信澄! やはり夜叉ではなく、人間だったぞ! 賭けは俺の勝ちだな」
「……十貫文、確かにお渡ししますよ」
信澄さまもゆっくりとこちらにやってくる。
僕は改まって二人に「弥助といいます」と紹介した。
「そうか。雲、弥助と何を話していた?」
「どこの生まれかを聞こうとしたんですよ」
僕は弥助に「こちらは長益さま。上様の弟だ」と説明する。
「こちらは信澄さま。上様の甥だ。甥って分かるか?」
「し、しんせきであってる?」
「ああ。あっている」
信澄さまは「よく雨竜殿は接せるな」と感心していた。
「雲はな、昔からそういう奴だ。でも弁えている部分もある」
「……弥助の話を聞きましょう」
昔の話になると余計な恥までかきそうになるので、僕は弥助に促した。
「ことば、すこししか、わからない。それでもいい?」
「構わん。勝手に解釈する」
長益さまの言葉で、ようやく話し始めた弥助。
弥助はあふりかという国で育った。正確にはあふりかにある南蛮人の領土の民らしい。そこでは崑崙奴は奴隷として働かされているようだ。ある日、弥助は家族と別々に分けられて、いんど――天竺のことだと長益さまがおっしゃった――に行き、そこでオルガンティーノたち宣教師の奴隷になった。主に力仕事を任されていたみたいだ。
聞くところによると年齢は二十五か六らしく、信澄さまと近かった。
最後まで話し終えると、故郷を思い出したのか、弥助は涙ぐんでしまう。
「もう、あふりかには、かえれない。さびしい……」
僕は弥助に深い同情を覚えた。
奴隷として生き、家族と離れ離れになり、見知らぬ土地で贈答品として贈られた。
さぞかし心細くてつらいだろう。
「叔父貴。こいつ、なんだか可哀想に思えますね」
「馬鹿。思えるじゃなくて、可哀想だろう」
信澄さまを長益さまが珍しくまともなことで叱った。
その言葉を受けて、僕は決めた。
「長益さま。僕は弥助が日の本で生きられるようにいろいろと教えます」
「はあ? お前らしいと言えばらしいが……」
「馬揃えの手伝いはできぬと上様に言ってください」
長益さまは怪訝そうに「俺から言っておいてやってもいいが」と言う。
「しかし、それほど長くは居られないだろう? お前には中国攻めの役目があるのだから」
「分かっております。それでも、できる限りのことをしてあげたいんです」
せめて弥助が『道具』ではなく『人間』として見られるようにしてあげたい。
「だけど雨竜殿――」
「よせよ、信澄。こういうときの雲は止まらない」
長益さまは溜息を吐いて、それから僕に言う。
「馬揃えが終わって、兄上が安土に帰るまでだぞ? よいな?」
「ありがとうございます」
僕と長益さまのやりとりを、弥助は不思議そうに眺めていた。
それから数日の間、僕は弥助の面倒を見た。
とりあえずご飯に慣れることが重要だと思ったので、まずは食べやすいように粥を匙ですくって食べるところから始める。
塩をかけて渡すと、弥助は美味しそうに食べた。何でも麦粥なるものが南蛮にあり、それに似ていると言う。
それから箸を使えるように練習する。弥助は難しいと唸っていたが、根気良く学ばせると次第に自由自在に動かせるようなった。
並行して言葉を教えながら、僕は京の角倉に文を書いた。弥助の着物を仕立てるためだ。せめて格好だけでも武士らしくしてあげたかった。
「どうして、くものすけは、おれにやさしい?」
一緒に食事を取っていると弥助が僕に聞いてきた。
箸を置いて、僕は「秀吉がね。昔言っていたんだ」と話す。
「ひでよし……くものすけのしゅくん」
「そう。初めて会ったとき、とても親切にしてくれてね。そのとき言った言葉が『こんな時代、いやこんな時代だからこそ、人は助け合わんといけない』だ」
「…………」
「僕たちは人間だからな。助け合わないとね」
弥助は――大粒の涙を流した。
泣きやむまで時間がかかって、それから弥助は僕に問う。
「そういえば、くものすけのはなし、きいてない」
「うん? ああ、そうだね。子どもの頃に秀吉と出会って――」
僕は思い出話を語った。弥助は特に墨俣一夜城の話がお気に入りだった。
幼い頃の記憶がないと明かすと、弥助は大層驚いた。
弥助は人の話を聞くのは好きなようだった。時折現れる長益さまや信澄さまとのやりとりを面白そうに眺めていた。
二回だけ織田家当主の信忠さまもやってきた。意外と物怖じせずに弥助と話す若さまを見て、織田家の将来は安泰だなと思った。
馬揃えが終わり、上様が安土城へ帰ることとなった。
当然、弥助と別れることになる。
「くものすけ。せわになった」
角倉が仕立てた大きな着物を着て、腰に大小の刀を差した弥助は、逞しい侍に見えたけど。
表情は悲しげだったので、それがちぐはぐしていて、なんだかこちらも悲しくなる。
「上様と会う機会はいくらでもある。またいつか会えるさ」
「……うん」
「だからしょげるなよ! 胸をはれ!」
背中を叩くと弥助は少し元気が出たのか、にっこりと笑った。
「うん! ありがとう! あなたは、おれのアミーゴ!」
そう言い残して安土城へ帰っていった弥助。
一人だけ頭一つ大きい弥助は、とても目立った。
「長益さま。『あみーご』とはどういう意味ですか?」
見送った後、京に残っていた長益さまに問う。
長益さまはにやっと笑って答えた。
「南蛮言葉で『友人』という意味だ」
まったく。それくらい日の本言葉で言えるだろうに。
照れたのか? 弥助――
0
あなたにおすすめの小説
猿の内政官の息子 ~小田原征伐~
橋本洋一
歴史・時代
※猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~という作品の外伝です。猿の内政官の息子の続編です。全十話です。
猿の内政官の息子、雨竜秀晴はある日、豊臣家から出兵命令を受けた。出陣先は関東。惣無事令を破った北条家討伐のための戦である。秀晴はこの戦で父である雲之介を超えられると信じていた。その戦の中でいろいろな『親子』の関係を知る。これは『親子の絆』の物語であり、『固執からの解放』の物語である。
猿の内政官の孫 ~雷次郎伝説~
橋本洋一
歴史・時代
※猿の内政官シリーズの続きです。
天下泰平となった日の本。その雨竜家の跡継ぎ、雨竜秀成は江戸の町を遊び歩いていた。人呼んで『日の本一の遊び人』雷次郎。しかし彼はある日、とある少女と出会う。それによって『百万石の陰謀』に巻き込まれることとなる――
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
戦国終わらず ~家康、夏の陣で討死~
川野遥
歴史・時代
長きに渡る戦国時代も大坂・夏の陣をもって終わりを告げる
…はずだった。
まさかの大逆転、豊臣勢が真田の活躍もありまさかの逆襲で徳川家康と秀忠を討ち果たし、大坂の陣の勝者に。果たして彼らは新たな秩序を作ることができるのか?
敗北した徳川勢も何とか巻き返しを図ろうとするが、徳川に臣従したはずの大名達が新たな野心を抱き始める。
文治系藩主は頼りなし?
暴れん坊藩主がまさかの活躍?
参考情報一切なし、全てゼロから切り開く戦国ifストーリーが始まる。
更新は週5~6予定です。
※ノベルアップ+とカクヨムにも掲載しています。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる