220 / 256
領地経営方針
しおりを挟む
丹波国の大名となった僕は丹波亀山城に家臣や家族とともに入城した。ここは南近江国の坂本城と等しく明智の居城でもあったので、規模も大きく国を治めるのに重要な拠点として作られている。謀反人とはいえ、要地にこれだけの城を築いたのは流石と言うべきだろう。
城の頂上から見た丹波国の景色は青々としていて、とても山々が美しかった。隣に居るはるや雹も眺めを楽しんでいた。
「ここが、お前さまの城なのか……良き城だな」
はるが感慨深そうに言う。僕は「本当にここで暮らしてもいいのか?」と訊ねる。
「元は明智の城だ。すなわち、上様を討った男の居城でもある――」
「今はお前さまの城だ。違うか?」
はるはにっこりと微笑んだ。
まったく、度量が深いな……
「父さま。抱っこ」
雹が甘えてきたので、僕は彼女を抱っこして遠くまで見通せるようにした。
「ほら。綺麗だねえ」
「うん!」
雹がはしゃぐさまを僕とはるは穏やかな気持ちで見守っていた。
こんなにゆったりとした時間は久しぶりだった。
「くものすけ。みながあつまっている」
後ろから側近の弥助の声がした。
やれやれ。仕事の時間か。
「すぐに行くよ……はる、僕は大名だ」
僕ははるに雹を任せた。
彼女は黙って僕の言葉を待つ。
「これから、忙しくなるし厳しいこともあるかもしれない。それでもついて来てくれるか?」
「……それは、織田家のことを言っているのか?」
はるは聡い人だ。僕と羽柴家が織田家をどうするのか、察しているようだった。
「ああそうだ。残念だけどね」
「……覚悟はできている。というか雨竜家に嫁いだときから決めていたんだ」
はるは悲しみを隠して、強がって笑みを見せた。
「私は、お前さまの傍に居る。たとえ織田家と敵対しても」
「はる……」
「だから、私のことは気にするな」
本当に――できた妻だった。
「僕は君と婚姻して良かったよ」
「ふふ。言うのが遅いぞ?」
最後にはるの髪を一撫でして、それから弥助とともに評定の間に向かう。
やはり女のほうが覚悟があり、肝が据わっているなと思った。
「殿。丹波国の大名就任、おめでとうございます」
そう言って島が平伏した。秀晴も雪隆くんも、大久保も倣って平伏する。
それ以外にも以前に勧誘した、伊勢長島の一向宗門徒で文字に明るい者も数十名居た。秀吉に無理を言って吏僚を僕の家臣として加えたのだ。彼らも平伏している。
「ああ。ありがとう。皆、面をあげてくれ」
そう言うと全員が頭を上げた。
なんだか、本当に人の上に立つ身になったのだと実感する。
「さて。丹波国の状況を教えてもらおうか……まずは治安状況から」
島が「あまり良いとは言えませんな」と険しい顔で厳しいことを言う。
「恐れながら、殿は丹波国の前の領主、明智を討った羽柴家の人間。悪感情は避けられませんな」
「まあ明智は善政を敷いていたからね。そこは仕方ないよ。その対策は……秀晴と大久保。どうなっているかな?」
話をそっちに向けると秀晴は「ありきたりですが、税を下げるのはいかがでしょう」と意見を言った。
「今は四公六民――収穫の四割を税として徴収していますが、今後は三公七民でいきたいと思います」
「それで俸禄や軍備はまかなえるのか?」
僕の問いに答えたのは大久保だった。
「なんとかまかなえます。それに田畑の収益よりも特産品を奨励して、それらの売買をする商人から税を取ったほうが効率がいいです。せっかく京に近いのですから、人を集める政策を取りましょう」
「分かった。しかし基本的には米が俸禄となることを忘れないでくれ。足らない分は他国から買い取るとしよう」
それから付け加えるように秀晴は言う。
「治水も積極的に行ないましょう。明智がやりかけたものを引き継げばすぐに終わります」
「……治水には地元の百姓を人夫として用いるのか?」
僕の問いに秀晴は「その予定です」と答えた。
「その場合の銭はどのくらいかかる?」
「詳しい試算はしていませんが……かなりかかりますね」
「……よし。ならばこうしよう。三公七民にする代わりに治水に協力せよと御触れを出す」
いち早く気づいたのは大久保だった。
「ああ。ただで減免しないで、恩に着せるようにするんですね」
「そのとおり。そっちのほうが僕たちにとって得だしな。それに治水は民のためにもなる。耕す農地も広がる」
秀晴は「ではそのようにいたします」と頭を下げた。
「ああ。それと特産品には税をかけるなよ。あくまでも米で税を納めるようにするんだ。次に軍備はどうなっている?」
これに答えたのは雪隆くんだった。
「俺と島で兵の徴募と訓練をしています。しかし先ほど島が言ったとおり、羽柴家に協力しようとする者は少ないです」
「報酬を高くするしかないな。それで、どのくらい兵は居る?」
島が「およそ一万二千です」と答えた。
「一国の兵力としては少ないな……しょうがない、引き続き兵を集めてくれ」
「はは、かしこまりました」
僕は皆に改まって言う。
「とにもかくにも、人を集めなければならない。そのためには土台をしっかりしなくてはいけない。受け入れるための土台が必要なんだ。人が集まるような国であれば、自然と豊かになる……」
僕は武田家のことを思い出していた。国が貧しいから重税を課し、重税によって民は困窮し、それによって国がますます貧しくなる……そんな負の連鎖を起こさぬようにしなければならない。
「他に何か意見はあるか?」
すると島が「恐れながら申し上げます」と言う。
「家臣が足りません。武士も吏僚も。仕事が多すぎて手が回らなくなります」
「……そうだな。人材も必要だ」
今のところ、軍を指揮できるのは雪隆くんと島、それと秀晴しかいない。組頭も居るが十分とは言えなかった。
「いきなり大名になるものだから、家臣が足らなくなるのは当たり前だな。やることも多いし。とりあえず秀吉に相談してみるよ」
「おお、それはありがたい!」
島は安堵したように喜んだ。他の家臣も一様にそんな顔をしていた。
「とりあえず心当たりを当たってみる。他に何か意見はあるか? ……なければ解散!」
僕は弥助を伴って評定の間を後にした。
「そういえば弥助。頼んでいた物はどこにある?」
「くものすけの、へやにある」
僕は「そうか。ありがとう。ご苦労様」と弥助に言った。
「でも、あれはねうちがあるものなのか?」
「あるよ。茶道具一つで城が買えるんだ。あれだと……城二つは買えるんじゃないか?」
弥助は目を白黒させて「そ、そんなに!?」と驚いた。
「な、なんでおしえてくれなかった!?」
「上様の傍に居たんだろ? 知っていると思ってたよ」
僕の部屋に着いた。障子を開けて中に入ると木箱が置かれている。銘も表面に書かれていて、中を開けずとも分かるのだが、一目見ようと開けてみた。
「これが……古天明平蜘蛛か」
松永久秀から譲り受けた大名物――這いつくばった姿が蜘蛛に見えることからそう名付けられた茶釜だ。
「くものすけとひらぐも……えんがありそうだな」
「僕のくもは空に浮かぶ雲だけどね。まあそう考えると縁があるのかもしれない」
少しだけ緊張して手に取る。
大名物なだけあって素晴らしいというか凄まじい。
「弥助。これから堺に出かける。ついて来てくれ」
「さかい? なんのようだ?」
僕は「どこから聞きつけたのか知らないけど」と前置きを言った。
「僕のお師匠さま――千宗易さまが平蜘蛛を一目見たいらしいんだ」
「…………」
「それに大名になったお祝いもしたいって。僕も話したいことがあったから、行くことにするよ」
さて。どんな話をしようか。
黒く光る平蜘蛛を見て、僕は思案した。
城の頂上から見た丹波国の景色は青々としていて、とても山々が美しかった。隣に居るはるや雹も眺めを楽しんでいた。
「ここが、お前さまの城なのか……良き城だな」
はるが感慨深そうに言う。僕は「本当にここで暮らしてもいいのか?」と訊ねる。
「元は明智の城だ。すなわち、上様を討った男の居城でもある――」
「今はお前さまの城だ。違うか?」
はるはにっこりと微笑んだ。
まったく、度量が深いな……
「父さま。抱っこ」
雹が甘えてきたので、僕は彼女を抱っこして遠くまで見通せるようにした。
「ほら。綺麗だねえ」
「うん!」
雹がはしゃぐさまを僕とはるは穏やかな気持ちで見守っていた。
こんなにゆったりとした時間は久しぶりだった。
「くものすけ。みながあつまっている」
後ろから側近の弥助の声がした。
やれやれ。仕事の時間か。
「すぐに行くよ……はる、僕は大名だ」
僕ははるに雹を任せた。
彼女は黙って僕の言葉を待つ。
「これから、忙しくなるし厳しいこともあるかもしれない。それでもついて来てくれるか?」
「……それは、織田家のことを言っているのか?」
はるは聡い人だ。僕と羽柴家が織田家をどうするのか、察しているようだった。
「ああそうだ。残念だけどね」
「……覚悟はできている。というか雨竜家に嫁いだときから決めていたんだ」
はるは悲しみを隠して、強がって笑みを見せた。
「私は、お前さまの傍に居る。たとえ織田家と敵対しても」
「はる……」
「だから、私のことは気にするな」
本当に――できた妻だった。
「僕は君と婚姻して良かったよ」
「ふふ。言うのが遅いぞ?」
最後にはるの髪を一撫でして、それから弥助とともに評定の間に向かう。
やはり女のほうが覚悟があり、肝が据わっているなと思った。
「殿。丹波国の大名就任、おめでとうございます」
そう言って島が平伏した。秀晴も雪隆くんも、大久保も倣って平伏する。
それ以外にも以前に勧誘した、伊勢長島の一向宗門徒で文字に明るい者も数十名居た。秀吉に無理を言って吏僚を僕の家臣として加えたのだ。彼らも平伏している。
「ああ。ありがとう。皆、面をあげてくれ」
そう言うと全員が頭を上げた。
なんだか、本当に人の上に立つ身になったのだと実感する。
「さて。丹波国の状況を教えてもらおうか……まずは治安状況から」
島が「あまり良いとは言えませんな」と険しい顔で厳しいことを言う。
「恐れながら、殿は丹波国の前の領主、明智を討った羽柴家の人間。悪感情は避けられませんな」
「まあ明智は善政を敷いていたからね。そこは仕方ないよ。その対策は……秀晴と大久保。どうなっているかな?」
話をそっちに向けると秀晴は「ありきたりですが、税を下げるのはいかがでしょう」と意見を言った。
「今は四公六民――収穫の四割を税として徴収していますが、今後は三公七民でいきたいと思います」
「それで俸禄や軍備はまかなえるのか?」
僕の問いに答えたのは大久保だった。
「なんとかまかなえます。それに田畑の収益よりも特産品を奨励して、それらの売買をする商人から税を取ったほうが効率がいいです。せっかく京に近いのですから、人を集める政策を取りましょう」
「分かった。しかし基本的には米が俸禄となることを忘れないでくれ。足らない分は他国から買い取るとしよう」
それから付け加えるように秀晴は言う。
「治水も積極的に行ないましょう。明智がやりかけたものを引き継げばすぐに終わります」
「……治水には地元の百姓を人夫として用いるのか?」
僕の問いに秀晴は「その予定です」と答えた。
「その場合の銭はどのくらいかかる?」
「詳しい試算はしていませんが……かなりかかりますね」
「……よし。ならばこうしよう。三公七民にする代わりに治水に協力せよと御触れを出す」
いち早く気づいたのは大久保だった。
「ああ。ただで減免しないで、恩に着せるようにするんですね」
「そのとおり。そっちのほうが僕たちにとって得だしな。それに治水は民のためにもなる。耕す農地も広がる」
秀晴は「ではそのようにいたします」と頭を下げた。
「ああ。それと特産品には税をかけるなよ。あくまでも米で税を納めるようにするんだ。次に軍備はどうなっている?」
これに答えたのは雪隆くんだった。
「俺と島で兵の徴募と訓練をしています。しかし先ほど島が言ったとおり、羽柴家に協力しようとする者は少ないです」
「報酬を高くするしかないな。それで、どのくらい兵は居る?」
島が「およそ一万二千です」と答えた。
「一国の兵力としては少ないな……しょうがない、引き続き兵を集めてくれ」
「はは、かしこまりました」
僕は皆に改まって言う。
「とにもかくにも、人を集めなければならない。そのためには土台をしっかりしなくてはいけない。受け入れるための土台が必要なんだ。人が集まるような国であれば、自然と豊かになる……」
僕は武田家のことを思い出していた。国が貧しいから重税を課し、重税によって民は困窮し、それによって国がますます貧しくなる……そんな負の連鎖を起こさぬようにしなければならない。
「他に何か意見はあるか?」
すると島が「恐れながら申し上げます」と言う。
「家臣が足りません。武士も吏僚も。仕事が多すぎて手が回らなくなります」
「……そうだな。人材も必要だ」
今のところ、軍を指揮できるのは雪隆くんと島、それと秀晴しかいない。組頭も居るが十分とは言えなかった。
「いきなり大名になるものだから、家臣が足らなくなるのは当たり前だな。やることも多いし。とりあえず秀吉に相談してみるよ」
「おお、それはありがたい!」
島は安堵したように喜んだ。他の家臣も一様にそんな顔をしていた。
「とりあえず心当たりを当たってみる。他に何か意見はあるか? ……なければ解散!」
僕は弥助を伴って評定の間を後にした。
「そういえば弥助。頼んでいた物はどこにある?」
「くものすけの、へやにある」
僕は「そうか。ありがとう。ご苦労様」と弥助に言った。
「でも、あれはねうちがあるものなのか?」
「あるよ。茶道具一つで城が買えるんだ。あれだと……城二つは買えるんじゃないか?」
弥助は目を白黒させて「そ、そんなに!?」と驚いた。
「な、なんでおしえてくれなかった!?」
「上様の傍に居たんだろ? 知っていると思ってたよ」
僕の部屋に着いた。障子を開けて中に入ると木箱が置かれている。銘も表面に書かれていて、中を開けずとも分かるのだが、一目見ようと開けてみた。
「これが……古天明平蜘蛛か」
松永久秀から譲り受けた大名物――這いつくばった姿が蜘蛛に見えることからそう名付けられた茶釜だ。
「くものすけとひらぐも……えんがありそうだな」
「僕のくもは空に浮かぶ雲だけどね。まあそう考えると縁があるのかもしれない」
少しだけ緊張して手に取る。
大名物なだけあって素晴らしいというか凄まじい。
「弥助。これから堺に出かける。ついて来てくれ」
「さかい? なんのようだ?」
僕は「どこから聞きつけたのか知らないけど」と前置きを言った。
「僕のお師匠さま――千宗易さまが平蜘蛛を一目見たいらしいんだ」
「…………」
「それに大名になったお祝いもしたいって。僕も話したいことがあったから、行くことにするよ」
さて。どんな話をしようか。
黒く光る平蜘蛛を見て、僕は思案した。
0
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる