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2ndSEASON
愛しい重さ
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(1)
「あ、岬久しぶり~」
「久しぶり~」
会場で高校時代の友達と会っていた。
着物を着て髪をセットして、今日は成人式の日。
朝早くから家にスタイリストを招いて着物を着ていた。
スタジオに行って記念写真を撮ると会場にむった。
そして今懐かしい友達と話をしている。
式に出席する。
退屈な話を延々と聞かされる。
式が終ると皆と遊ぶ。
昔話に花を咲かせながら飲んで騒いで、ただ楽しかったあの日を思い出していた。
夜になると陽介が迎えに来る。
「綺麗だな」
「暗くてよく分からないだろ」
「まあ、そうだけど」
「写真撮ったから今度見せてやるよ」
そして私の家に行くと私は自室で着替えていた。
その間陽介は親と話をしていた。
着替えを終えた私がリビングに行くと陽介が狼狽えていた。
どうしたんだ?
陽介に話の流れを聞いていた。
母さんに言われたらしい。
もう私も成人だ。いい加減覚悟を決めなさい。
陽介もそのつもりだったらしい。
結婚したら2人で暮らすつもりだ。
当然の事だ。
問題は次だ。
「どこに住むつもり?」
母さんが聞いた。
「適当に職場近くのアパートに住もうかと」
陽介が答える。
「私はどこに住むの?と聞いてるの」
当然だけど陽介は首をかしげる。
母さんはとんでもないことを言い出した。
「娘の結婚祝いに家をプレゼントしてあげるから住みたいところを言いなさい」
とある地方では嫁入りする際家財道具を持ち運ぶ風習があるというが、家をプレゼントするという風習は私は聞いたことがない。
「身の丈にあった場所に住むから……」
私からもフォローした。
「酒井家の嫁としてそんな事は許しません」
父さんは何も言わない。
こういう時は父さんに発言権はない。
「ローンとかあるし」
「一括で買うから問題ない」
「ほら、税金とかもかかるし」
「そのくらい母さんが払います」
「第一私はもう酒井家の人間じゃなくなる」
これからは相羽家の人間だ。
そう言ってみたけど。
「じゃあ、相羽家も親戚になるのね。今度顔合わせをしてく必要があるわね」
こうなると母さんを止める者がいない。
「そうだ。家だけじゃない。娘の就職先も探さないとね。あなた達確か2人で店を持ちたいといってたわね?」
「うん」
「テストをしましょう。顔合わせの時に陽介さんに料理をだしてもらうわ。それを私達が食べる。それで合格したら私達が資金を準備してあげる」
「晶ちゃん。まだ式も挙げてないのに早いんでないかい?」
「善君の言うとおりね。式場も手配しなくちゃ。2人が新生活を始めて落ちついて……そうね。6月くらいがちょうどいいじゃない」
そんな感じで今夜はとりあえず顔合わせの日取りを決めて陽介は帰る。
「ごめん、うちの母さん強引だから」
「いいんだ。ただちょっとカッコ悪くなってしまったな」
「どうした?」
陽介は助手席に置いてあったバッグから小箱を取り出す。
「岬が卒業したら渡そうと思って買ってあったんだが」
「……いいのか?」
「受け取ってもらえるか?」
「ああ……」
私は両手でその小箱を受け取る。
「じゃあ、また。写真楽しみにしてる」
「ああ。陽介!」
「どうした?」
「ありがとう、私幸せだよ」
「そう言ってもらえてよかった。じゃあな」
そう言って陽介の車は去っていった。
私の成人式は記念するべき一日となった。
(2)
3学期が始まってすぐテストがあった。
3年生は私立入試が間近に控えてある。
推薦入試はもう終わった。
来年の今頃は僕達も大忙しなんだろうな。
まだ他人事のように考えていた。
だからこそ週末に皆で集まって去年オープンしたSAPに遊びに来てる。
2年生で集まって騒いでた。
将来は美希がここの社長になるらしい。
ボーリング、カラオケ、ダーツ、ビリヤード、ゲーセン、スポーツ施設、マッサージ、ネットカフェ、軽食店。
ありとあらゆるものが揃ってる施設。
本当はカジノも入れるつもりだったらしいけど善明君の父さんが必死にとめたらしい。
「子供の為の施設にカジノはまずいよ!」
そんな正論を通すのに酒井家では一苦労するらしい。
もちろん18時になったら入店禁止になる。
僕達は店を出ると解散して家に帰る。
父さんはまだ帰ってなかった。
年末年始は繁忙期で忙しいらしい。
それでもそんなに残業しないけど。
「今日は新年会があるって言ってました」
母さんが言う。
じゃあ、遅くなるな。
僕達は夕食を食べて風呂に入って部屋でくつろいでいた。
父さんはどんなに遅くなっても日を跨ぐことは滅多にない。
社員それぞれが世帯や恋人が待ってるから。
いかがわしい店にも寄らない。
2次会はお洒落なバーで過ごすらしい。
父さんが帰ってくるころに僕達も眠りにつく。
翌日は休日だった。
ゆっくりと過ごす。
天音も部屋でくつろいでいる。
母さんは近所の友達を家に招いて話をしている。
冬吾や冬莉と同い年の子供もいた。
そして母さんの友達が帰ると母さんも夕食の支度を始める。
夕食を食べてお風呂に入って部屋でくつろいでそして寝る。
そんなありふれた毎日を過ごしていた。
学校に行くと友達がいてそして話をして授業を受けて給食を食べる。
部活生は放課後部活に励む。
演劇部の発声練習の声と運動部の掛け声、そして吹奏楽部の演奏が流れる。
運動部の2年生は必死だった。
来年の総体が中学最後の公式試合なのだから。
全力を尽くすために頑張っていた。
そんな中僕は水奈と家に帰る。
帰りにコンビニに寄ってから揚げをつまみながら。
小学校の時もそうだったけど3学期は独特の空気が流れている。
1年の総仕上げの時期。
これで終わりなんだ。
僕達も中学生活最後の階段に差し掛かろうとしていた。
あと1年が勝負の年。
この1年で全てが決まる。
毎年言われてる事だけど、ひしひしと感じる緊迫感。
いよいよ来年で僕達の将来が決まる。
そんな空気が漂っていた。
「肩の力抜けよ」
隣で僕を見ていた水奈が言う。
「まだ1年あるんだから今から緊張してたらもたないよ」
「そうだね」
そして水奈を家に送った後に家に帰っていつものように夜を過ごしていた。
またいつもの明日を迎える為に。
もう僕の隣に翼の幻を見る事は無い。
僕の隣には水奈がいてくれる。
それはきっとこれからも変わらないのだろう。
(3)
とある店の厨房を借りていた。
その店の店員とシェフの注目を浴びながら俺は調理をする。
その日はうちの両親と岬の両親が顔合わせする日だった。
岬の母親はこの店を指定した。
この日の為に貸し切ったそうだ。
前菜が出来上がった。
それを持って運ぼうとするとその店のスタッフが運んでくれた。
「お前は次の料理にとりかかれ」
その店の店長が言う。
調理については一切口出ししない。
まるでこの店長に採点されてる気分だ。
この店は地元ではちょっとしたデートスポットとして有名な店。
少々価格は高いけどそれでも扱ってる素材等を考えたらリーズナブルな店だ。
それもそのはず。
岬の家が経営してる酒井コーポレーションの傘下の企業・酒井フードと提携している。
新鮮な食材を手ごろな値段で提供してもらっている。
だからこういう店を貸し切るなんて真似ができるんだ。
岬の母さんと店長は知り合いらしい。
「娘の旦那の腕前を見てやってくれない?」
岬の母さんが言うと二つ返事で承諾したそうだ。
その眼光は厳しい。
地元の天才と称される彼女の見る目は厳しい。
そして偶に味を確認する。
そんなプレッシャーの中、パスタ・肉料理・デザートと続く。
「お疲れさん」
店長が肩を叩く。
「ほら、締めの挨拶に行くぞ」
店長に連れられて俺は母さんたちの前に姿を現し挨拶をする。
岬も食べに来ていた。
「美嘉、どうだった?彼は」
岬の母さんが聞いていた。
「悪くはないと思うぜ。この話が流れたらうちの店にスカウトしたいくらいだ」
店長から及第点をもらった。
「そうね、味も悪くなかった。バランスもとれてるし。ワインともぴったりだった」
岬の母さんが言う。
「それではうちの息子は……」
母さんが言う。
岬の母さんはにこりと笑っていった。
「陽介さんはどんな店を望んでいるの?」
「イタリア料理を手ごろな価格で出せる店を」
「店の場所はどこにしたい?住みたい場所も考えてるんでしょ?」
「府内町に店を作れたらいいなと思ってますけど」
激戦区だろうし無理だろうな。
「たしか貸店舗があったわね。すぐに工事に入るわ。当分は岬と二人でやっていくんでしょ?」
「はい、そのつもりです」
「でもスタッフの補充は考えておきなさい。岬だって身重になったら働けないのだから」
そんな先の事は考えてなかった。
岬のお母さんは更に事を勧める。
「もしもし恵美。融資をお願いしたいんだけど。娘の旦那の店の開業資金。ダメならうちが全額出資するけど。味は美嘉の保証付きよ。問題ないわ」
「わかったわ。私から紀子に話つけとく」
「ありがとう。じゃあ、また」
「ええ」
電話を終えると岬の母さんは言った。
「それで店の名前は決めてあるの?」
「いや、まだ店を持つことすら考えてなかったから」
「だめじゃない。あなたがこれから岬や子供たちを支えるのよしっかりしなさい」
ちなみに岬はまだ妊娠はしてない。
「2人でやっていくから2人で考える」
「そう、家は急ピッチで作るから心配しないで。子供は3人くらいでいいのよね」
「どうして3人なの?」
岬が聞いていた。
「一姫二太郎って言うじゃない丁度3人でしょ?」
ちなみに一姫二太郎とは「最初に女の子、次に男の子が望ましい」という意味だ。
「これから忙しくなるわね」
そうして母さんたちはタクシーで帰って、岬の両親は繁華街に向かって俺は岬を家に送る。
「岬大丈夫か?就職と引越しが重なるけど」
「それは陽介も同じだろ?」
まあ、それもそうか。
「陽介は子供何人欲しいんだ?」
岬が聞いていた。
「俺は跡取りが出来ればそれでいいと思ってる」
「じゃあ男の子が生まれるまで頑張らないとね」
本当に男の子が生まれるまで何人でも子作りをしそうな勢いだ。
岬の家に着いた。
岬と別れて家に帰る。
今のうちに荷物をまとめておく。
この際断捨離もするか。
4月には新生活をするという。
もう済む場所も決めてるらしい。
田後に建てることになった。
実家のそばの方が岬が妊娠した時にいろいろ助かるだろうから。
2か月もあれば竣工する。
4月には引っ越せるだろう。
結婚が認めらえると岬は家によく遊びに来るようになった。
朝ごはんや夕飯を作ってくれる。
そして夜は律義に帰る。
岬の母さんには怒られるらしいが。
ふつう逆じゃないのか?
そして2月14日。
チョコレートを用意してくれた。
生チョコを用意してくれた。
妹たちに教えながら作ったらしい。
その日のうちに食べた。
そしてその日は泊っていく。
チョコレートのように甘い夜を過ごした。
(4)
「おはよう」
「おはよう」
水奈のメッセージで起きると制服に着替えてダイニングに降りようとする。
朝食を食べると支度をして父さんとリビングでテレビを見ている。
天音は部屋で仕度中。
父さんも母さんからバレンタインのプレゼントをもらったらしい。
喜んでいた。
水奈が来る頃天音が降りてくる。
「はいこれ、今日バレンタインだから」
そう言って水奈はガトーショコラをくれた。
「ありがとう、ちょっと冷蔵庫に入れてくる」
一度キッチンの冷蔵庫に戻り、水奈のプレゼントを仕舞っておく。
その間に天音が純也と茜を迎えに行って学校に行く。
冬吾達と別れて中学校に行く。
そしていつも通り学校生活を送る。
学校が終ると家に帰る。
コンビニでから揚げをつまむのを忘れずに。
家に帰るとおやつにガトーショコラを食べる。
「美味しかったよ」
水奈に感想をメッセージで送る。
「良かった」って水奈の返事が返ってくる。
その後宿題を片付ける。
毎日プリントが配布される。
1年の時からの復習のプリント。
もう受験戦争は始まっている。
今月末には年末テストが控えてある。
夕食を食べると風呂に入って部屋でくつろぐ。
時間になると寝る。
夜遅くまで、朝になるまで勉強なんて真似はしない。
だって次の日の授業が聞けなくなるから。
といっても今年の授業のおさらいみたいな授業に聞く価値があるのか疑問だけど。
学年末テストが終ると卒業式が待っている。
今年も後わずかとなっていた。
(5)
「はい、大地。今年も準備してきたぞ」
大地にチョコレートを渡す。
「ありがとう」
大地は喜んでいた。
皆もチョコを渡しているようだ。
授業が終わると皆帰る。
家に帰ると遠坂家に向かう。
純也や茜と遊ぶ。
宿題も教えてやる。
夕食の時間になると家に帰る。
夕食が終ると風呂に入って部屋で遊ぶ。
大地とメッセージのやり取りをしながらテレビを見てた。
リビングでもよかったのだが、スマホを弄りながらじゃ愛莉たちの目もある
部屋で遊んでいるのが丁度いい。
時間になると寝る。
誰かの叫びが砕け散っている。
輝きは刹那。
野に咲く華のように美しくあれ。
(6)
「冬吾君。これあげる」
僕と誠司はチョコレートを女の子から受け取っていた。
「くそっ!これも冬吾にまけるのか!」
誠司は悔しがっていた。
僕は数にはあまりこだわってなかった。
ただこれお返しどうしよう?
帰ったら母さんに相談しようかな?
そんな事を考えながら家に帰る。
とりあえず昼寝。
そして起きると母さんに相談する。
「冬吾はモテるのね」
母さんはそう言って笑っていた。
「そうね、ちょっと量が多いわね。母さんが手作りのクッキー作ってあげるからそれを配りなさい」
どうせ義理でしょ?
母さんはそう言った。
お返しの方は問題ない。
あとはこれを一人で食べるかどうかだ。
冷蔵庫には入らない。
うちの冷蔵庫は割と整理されていてしかもでかいけどそれでも入らない。
夕食の後お風呂に入って父さんと一緒に食べた。
お爺さんも一緒に食べてくれた。
食べ終わると僕は寝る。
そして次の日僕は天音姉さん達と一緒に幼稚園に行く。
年長組とはあと少しでお別れだ。
僕達も少しだけお兄さんになる。
どんな子が入ってくるんだろう?
楽しみにしていた。
(7)
「はい、純也君上げる」
教室で堂々とチョコを渡す梨々香。
「ありがとう」
そう言ってチョコを受け取る。
ランドセルに仕舞うと授業の準備をする。
今年度ももうすぐ終わりだ。
学校が終ると茜と家に帰る。
茜も壱郎にチョコを渡していた。
家に帰るとまず宿題をする。
天音が教えてくれる。
宿題さえしてれば文句は言われない。
通信簿の成績も悪くはない。
愛莉もそうだったそうだ。
もっとも愛莉は意味不明なくらいに成績よかったらしいけど。
茜はチャットをしている。
僕は天音とゲームをしていた。
天音はどのジャンルのゲームをやらせても理解できないくらい上手い。
一度も勝った試しがない。
夕食の時間になると天音は帰る。
夕食を食べた後風呂に入る。
それから部屋に戻っていつも通り過ごすはずが今日は茜が話があると言い出した。
なんだろう?
りえちゃんとおじさんとリビングで茜の話を聞く。
僕も茜も来年は小学6年生。
そろそろ僕と部屋を別々にしてほしい。
そんなお願いだった。
まあ、そういう年頃なんだろう。
茜の体にも変化が現れる頃だ。
問題は部屋をどうするか?
年度内に増築するか?
そんな話をしていた。
でも、りえちゃんは解決策をすでに準備してあった。
「こんな日が来ると思っていたのよ~」
りえちゃんは片桐家に電話をする。
愛莉と天音が来た。
りえちゃんが二人に事情を説明する。
「問題ないよ。天音の部屋二段ベッドのままだから」
茜を片桐家で引き取る。
それで問題は解決する。
僕達兄妹が分かれる時が来た。
引越しは春休みのうちに行われることになった。
話が終ると二人は帰って行った。
僕達も部屋に戻る。
「心配しなくても遊びには来るから」
茜はそう言ってる。
淋しいとかそういう感情は無かった。
男子と女子が一緒の部屋にいる。
そんな状況がずっと続くとは思ってなかったから。
それに離れると言っても2軒隣の家だ。
そんなにすぐ状況が変わることもない。
茜の事だ。すぐに新しい環境に慣れるだろう。
天音も一緒にいる。
問題ない。
兄としての僕の役割は終わった。
「悪さするなよ」
贈る言葉はそのくらい。
悲しむなって今日は昨日より悪くない。
まわりまわってさあ今、霧がかかった祈り。
走れ、疲れ果てる暇もないほど魂を鳴らせ。
生きて、妹を守るその手は人類最強の武器だから。
まわりまわってさあ今、重なり合った未来。
手を取り合って地を這い立ち向かおう。
まわりまわってさあ今、空に放った願い。
負けてたまるか!
やがて叶った夢をまもりつづけてやるから。
どうにかなりそうだよ、偽装した理想・思想。
どうにかしてくれよ。武装した野望・希望。
機械のような奴らに支配される前に居場所を探そう。
どうでもよくった。腐敗した微笑・苦笑。
色鳥とりどりでより取り見取り。
でも凝り固まった仮初めの日々に一人気取り殻に篭りながらも虎視眈々としている。
研ぎ澄まされた感覚を持って吐き捨てろ!
まわりまわってさあ今、0に戻った未来を……。
「あ、岬久しぶり~」
「久しぶり~」
会場で高校時代の友達と会っていた。
着物を着て髪をセットして、今日は成人式の日。
朝早くから家にスタイリストを招いて着物を着ていた。
スタジオに行って記念写真を撮ると会場にむった。
そして今懐かしい友達と話をしている。
式に出席する。
退屈な話を延々と聞かされる。
式が終ると皆と遊ぶ。
昔話に花を咲かせながら飲んで騒いで、ただ楽しかったあの日を思い出していた。
夜になると陽介が迎えに来る。
「綺麗だな」
「暗くてよく分からないだろ」
「まあ、そうだけど」
「写真撮ったから今度見せてやるよ」
そして私の家に行くと私は自室で着替えていた。
その間陽介は親と話をしていた。
着替えを終えた私がリビングに行くと陽介が狼狽えていた。
どうしたんだ?
陽介に話の流れを聞いていた。
母さんに言われたらしい。
もう私も成人だ。いい加減覚悟を決めなさい。
陽介もそのつもりだったらしい。
結婚したら2人で暮らすつもりだ。
当然の事だ。
問題は次だ。
「どこに住むつもり?」
母さんが聞いた。
「適当に職場近くのアパートに住もうかと」
陽介が答える。
「私はどこに住むの?と聞いてるの」
当然だけど陽介は首をかしげる。
母さんはとんでもないことを言い出した。
「娘の結婚祝いに家をプレゼントしてあげるから住みたいところを言いなさい」
とある地方では嫁入りする際家財道具を持ち運ぶ風習があるというが、家をプレゼントするという風習は私は聞いたことがない。
「身の丈にあった場所に住むから……」
私からもフォローした。
「酒井家の嫁としてそんな事は許しません」
父さんは何も言わない。
こういう時は父さんに発言権はない。
「ローンとかあるし」
「一括で買うから問題ない」
「ほら、税金とかもかかるし」
「そのくらい母さんが払います」
「第一私はもう酒井家の人間じゃなくなる」
これからは相羽家の人間だ。
そう言ってみたけど。
「じゃあ、相羽家も親戚になるのね。今度顔合わせをしてく必要があるわね」
こうなると母さんを止める者がいない。
「そうだ。家だけじゃない。娘の就職先も探さないとね。あなた達確か2人で店を持ちたいといってたわね?」
「うん」
「テストをしましょう。顔合わせの時に陽介さんに料理をだしてもらうわ。それを私達が食べる。それで合格したら私達が資金を準備してあげる」
「晶ちゃん。まだ式も挙げてないのに早いんでないかい?」
「善君の言うとおりね。式場も手配しなくちゃ。2人が新生活を始めて落ちついて……そうね。6月くらいがちょうどいいじゃない」
そんな感じで今夜はとりあえず顔合わせの日取りを決めて陽介は帰る。
「ごめん、うちの母さん強引だから」
「いいんだ。ただちょっとカッコ悪くなってしまったな」
「どうした?」
陽介は助手席に置いてあったバッグから小箱を取り出す。
「岬が卒業したら渡そうと思って買ってあったんだが」
「……いいのか?」
「受け取ってもらえるか?」
「ああ……」
私は両手でその小箱を受け取る。
「じゃあ、また。写真楽しみにしてる」
「ああ。陽介!」
「どうした?」
「ありがとう、私幸せだよ」
「そう言ってもらえてよかった。じゃあな」
そう言って陽介の車は去っていった。
私の成人式は記念するべき一日となった。
(2)
3学期が始まってすぐテストがあった。
3年生は私立入試が間近に控えてある。
推薦入試はもう終わった。
来年の今頃は僕達も大忙しなんだろうな。
まだ他人事のように考えていた。
だからこそ週末に皆で集まって去年オープンしたSAPに遊びに来てる。
2年生で集まって騒いでた。
将来は美希がここの社長になるらしい。
ボーリング、カラオケ、ダーツ、ビリヤード、ゲーセン、スポーツ施設、マッサージ、ネットカフェ、軽食店。
ありとあらゆるものが揃ってる施設。
本当はカジノも入れるつもりだったらしいけど善明君の父さんが必死にとめたらしい。
「子供の為の施設にカジノはまずいよ!」
そんな正論を通すのに酒井家では一苦労するらしい。
もちろん18時になったら入店禁止になる。
僕達は店を出ると解散して家に帰る。
父さんはまだ帰ってなかった。
年末年始は繁忙期で忙しいらしい。
それでもそんなに残業しないけど。
「今日は新年会があるって言ってました」
母さんが言う。
じゃあ、遅くなるな。
僕達は夕食を食べて風呂に入って部屋でくつろいでいた。
父さんはどんなに遅くなっても日を跨ぐことは滅多にない。
社員それぞれが世帯や恋人が待ってるから。
いかがわしい店にも寄らない。
2次会はお洒落なバーで過ごすらしい。
父さんが帰ってくるころに僕達も眠りにつく。
翌日は休日だった。
ゆっくりと過ごす。
天音も部屋でくつろいでいる。
母さんは近所の友達を家に招いて話をしている。
冬吾や冬莉と同い年の子供もいた。
そして母さんの友達が帰ると母さんも夕食の支度を始める。
夕食を食べてお風呂に入って部屋でくつろいでそして寝る。
そんなありふれた毎日を過ごしていた。
学校に行くと友達がいてそして話をして授業を受けて給食を食べる。
部活生は放課後部活に励む。
演劇部の発声練習の声と運動部の掛け声、そして吹奏楽部の演奏が流れる。
運動部の2年生は必死だった。
来年の総体が中学最後の公式試合なのだから。
全力を尽くすために頑張っていた。
そんな中僕は水奈と家に帰る。
帰りにコンビニに寄ってから揚げをつまみながら。
小学校の時もそうだったけど3学期は独特の空気が流れている。
1年の総仕上げの時期。
これで終わりなんだ。
僕達も中学生活最後の階段に差し掛かろうとしていた。
あと1年が勝負の年。
この1年で全てが決まる。
毎年言われてる事だけど、ひしひしと感じる緊迫感。
いよいよ来年で僕達の将来が決まる。
そんな空気が漂っていた。
「肩の力抜けよ」
隣で僕を見ていた水奈が言う。
「まだ1年あるんだから今から緊張してたらもたないよ」
「そうだね」
そして水奈を家に送った後に家に帰っていつものように夜を過ごしていた。
またいつもの明日を迎える為に。
もう僕の隣に翼の幻を見る事は無い。
僕の隣には水奈がいてくれる。
それはきっとこれからも変わらないのだろう。
(3)
とある店の厨房を借りていた。
その店の店員とシェフの注目を浴びながら俺は調理をする。
その日はうちの両親と岬の両親が顔合わせする日だった。
岬の母親はこの店を指定した。
この日の為に貸し切ったそうだ。
前菜が出来上がった。
それを持って運ぼうとするとその店のスタッフが運んでくれた。
「お前は次の料理にとりかかれ」
その店の店長が言う。
調理については一切口出ししない。
まるでこの店長に採点されてる気分だ。
この店は地元ではちょっとしたデートスポットとして有名な店。
少々価格は高いけどそれでも扱ってる素材等を考えたらリーズナブルな店だ。
それもそのはず。
岬の家が経営してる酒井コーポレーションの傘下の企業・酒井フードと提携している。
新鮮な食材を手ごろな値段で提供してもらっている。
だからこういう店を貸し切るなんて真似ができるんだ。
岬の母さんと店長は知り合いらしい。
「娘の旦那の腕前を見てやってくれない?」
岬の母さんが言うと二つ返事で承諾したそうだ。
その眼光は厳しい。
地元の天才と称される彼女の見る目は厳しい。
そして偶に味を確認する。
そんなプレッシャーの中、パスタ・肉料理・デザートと続く。
「お疲れさん」
店長が肩を叩く。
「ほら、締めの挨拶に行くぞ」
店長に連れられて俺は母さんたちの前に姿を現し挨拶をする。
岬も食べに来ていた。
「美嘉、どうだった?彼は」
岬の母さんが聞いていた。
「悪くはないと思うぜ。この話が流れたらうちの店にスカウトしたいくらいだ」
店長から及第点をもらった。
「そうね、味も悪くなかった。バランスもとれてるし。ワインともぴったりだった」
岬の母さんが言う。
「それではうちの息子は……」
母さんが言う。
岬の母さんはにこりと笑っていった。
「陽介さんはどんな店を望んでいるの?」
「イタリア料理を手ごろな価格で出せる店を」
「店の場所はどこにしたい?住みたい場所も考えてるんでしょ?」
「府内町に店を作れたらいいなと思ってますけど」
激戦区だろうし無理だろうな。
「たしか貸店舗があったわね。すぐに工事に入るわ。当分は岬と二人でやっていくんでしょ?」
「はい、そのつもりです」
「でもスタッフの補充は考えておきなさい。岬だって身重になったら働けないのだから」
そんな先の事は考えてなかった。
岬のお母さんは更に事を勧める。
「もしもし恵美。融資をお願いしたいんだけど。娘の旦那の店の開業資金。ダメならうちが全額出資するけど。味は美嘉の保証付きよ。問題ないわ」
「わかったわ。私から紀子に話つけとく」
「ありがとう。じゃあ、また」
「ええ」
電話を終えると岬の母さんは言った。
「それで店の名前は決めてあるの?」
「いや、まだ店を持つことすら考えてなかったから」
「だめじゃない。あなたがこれから岬や子供たちを支えるのよしっかりしなさい」
ちなみに岬はまだ妊娠はしてない。
「2人でやっていくから2人で考える」
「そう、家は急ピッチで作るから心配しないで。子供は3人くらいでいいのよね」
「どうして3人なの?」
岬が聞いていた。
「一姫二太郎って言うじゃない丁度3人でしょ?」
ちなみに一姫二太郎とは「最初に女の子、次に男の子が望ましい」という意味だ。
「これから忙しくなるわね」
そうして母さんたちはタクシーで帰って、岬の両親は繁華街に向かって俺は岬を家に送る。
「岬大丈夫か?就職と引越しが重なるけど」
「それは陽介も同じだろ?」
まあ、それもそうか。
「陽介は子供何人欲しいんだ?」
岬が聞いていた。
「俺は跡取りが出来ればそれでいいと思ってる」
「じゃあ男の子が生まれるまで頑張らないとね」
本当に男の子が生まれるまで何人でも子作りをしそうな勢いだ。
岬の家に着いた。
岬と別れて家に帰る。
今のうちに荷物をまとめておく。
この際断捨離もするか。
4月には新生活をするという。
もう済む場所も決めてるらしい。
田後に建てることになった。
実家のそばの方が岬が妊娠した時にいろいろ助かるだろうから。
2か月もあれば竣工する。
4月には引っ越せるだろう。
結婚が認めらえると岬は家によく遊びに来るようになった。
朝ごはんや夕飯を作ってくれる。
そして夜は律義に帰る。
岬の母さんには怒られるらしいが。
ふつう逆じゃないのか?
そして2月14日。
チョコレートを用意してくれた。
生チョコを用意してくれた。
妹たちに教えながら作ったらしい。
その日のうちに食べた。
そしてその日は泊っていく。
チョコレートのように甘い夜を過ごした。
(4)
「おはよう」
「おはよう」
水奈のメッセージで起きると制服に着替えてダイニングに降りようとする。
朝食を食べると支度をして父さんとリビングでテレビを見ている。
天音は部屋で仕度中。
父さんも母さんからバレンタインのプレゼントをもらったらしい。
喜んでいた。
水奈が来る頃天音が降りてくる。
「はいこれ、今日バレンタインだから」
そう言って水奈はガトーショコラをくれた。
「ありがとう、ちょっと冷蔵庫に入れてくる」
一度キッチンの冷蔵庫に戻り、水奈のプレゼントを仕舞っておく。
その間に天音が純也と茜を迎えに行って学校に行く。
冬吾達と別れて中学校に行く。
そしていつも通り学校生活を送る。
学校が終ると家に帰る。
コンビニでから揚げをつまむのを忘れずに。
家に帰るとおやつにガトーショコラを食べる。
「美味しかったよ」
水奈に感想をメッセージで送る。
「良かった」って水奈の返事が返ってくる。
その後宿題を片付ける。
毎日プリントが配布される。
1年の時からの復習のプリント。
もう受験戦争は始まっている。
今月末には年末テストが控えてある。
夕食を食べると風呂に入って部屋でくつろぐ。
時間になると寝る。
夜遅くまで、朝になるまで勉強なんて真似はしない。
だって次の日の授業が聞けなくなるから。
といっても今年の授業のおさらいみたいな授業に聞く価値があるのか疑問だけど。
学年末テストが終ると卒業式が待っている。
今年も後わずかとなっていた。
(5)
「はい、大地。今年も準備してきたぞ」
大地にチョコレートを渡す。
「ありがとう」
大地は喜んでいた。
皆もチョコを渡しているようだ。
授業が終わると皆帰る。
家に帰ると遠坂家に向かう。
純也や茜と遊ぶ。
宿題も教えてやる。
夕食の時間になると家に帰る。
夕食が終ると風呂に入って部屋で遊ぶ。
大地とメッセージのやり取りをしながらテレビを見てた。
リビングでもよかったのだが、スマホを弄りながらじゃ愛莉たちの目もある
部屋で遊んでいるのが丁度いい。
時間になると寝る。
誰かの叫びが砕け散っている。
輝きは刹那。
野に咲く華のように美しくあれ。
(6)
「冬吾君。これあげる」
僕と誠司はチョコレートを女の子から受け取っていた。
「くそっ!これも冬吾にまけるのか!」
誠司は悔しがっていた。
僕は数にはあまりこだわってなかった。
ただこれお返しどうしよう?
帰ったら母さんに相談しようかな?
そんな事を考えながら家に帰る。
とりあえず昼寝。
そして起きると母さんに相談する。
「冬吾はモテるのね」
母さんはそう言って笑っていた。
「そうね、ちょっと量が多いわね。母さんが手作りのクッキー作ってあげるからそれを配りなさい」
どうせ義理でしょ?
母さんはそう言った。
お返しの方は問題ない。
あとはこれを一人で食べるかどうかだ。
冷蔵庫には入らない。
うちの冷蔵庫は割と整理されていてしかもでかいけどそれでも入らない。
夕食の後お風呂に入って父さんと一緒に食べた。
お爺さんも一緒に食べてくれた。
食べ終わると僕は寝る。
そして次の日僕は天音姉さん達と一緒に幼稚園に行く。
年長組とはあと少しでお別れだ。
僕達も少しだけお兄さんになる。
どんな子が入ってくるんだろう?
楽しみにしていた。
(7)
「はい、純也君上げる」
教室で堂々とチョコを渡す梨々香。
「ありがとう」
そう言ってチョコを受け取る。
ランドセルに仕舞うと授業の準備をする。
今年度ももうすぐ終わりだ。
学校が終ると茜と家に帰る。
茜も壱郎にチョコを渡していた。
家に帰るとまず宿題をする。
天音が教えてくれる。
宿題さえしてれば文句は言われない。
通信簿の成績も悪くはない。
愛莉もそうだったそうだ。
もっとも愛莉は意味不明なくらいに成績よかったらしいけど。
茜はチャットをしている。
僕は天音とゲームをしていた。
天音はどのジャンルのゲームをやらせても理解できないくらい上手い。
一度も勝った試しがない。
夕食の時間になると天音は帰る。
夕食を食べた後風呂に入る。
それから部屋に戻っていつも通り過ごすはずが今日は茜が話があると言い出した。
なんだろう?
りえちゃんとおじさんとリビングで茜の話を聞く。
僕も茜も来年は小学6年生。
そろそろ僕と部屋を別々にしてほしい。
そんなお願いだった。
まあ、そういう年頃なんだろう。
茜の体にも変化が現れる頃だ。
問題は部屋をどうするか?
年度内に増築するか?
そんな話をしていた。
でも、りえちゃんは解決策をすでに準備してあった。
「こんな日が来ると思っていたのよ~」
りえちゃんは片桐家に電話をする。
愛莉と天音が来た。
りえちゃんが二人に事情を説明する。
「問題ないよ。天音の部屋二段ベッドのままだから」
茜を片桐家で引き取る。
それで問題は解決する。
僕達兄妹が分かれる時が来た。
引越しは春休みのうちに行われることになった。
話が終ると二人は帰って行った。
僕達も部屋に戻る。
「心配しなくても遊びには来るから」
茜はそう言ってる。
淋しいとかそういう感情は無かった。
男子と女子が一緒の部屋にいる。
そんな状況がずっと続くとは思ってなかったから。
それに離れると言っても2軒隣の家だ。
そんなにすぐ状況が変わることもない。
茜の事だ。すぐに新しい環境に慣れるだろう。
天音も一緒にいる。
問題ない。
兄としての僕の役割は終わった。
「悪さするなよ」
贈る言葉はそのくらい。
悲しむなって今日は昨日より悪くない。
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生きて、妹を守るその手は人類最強の武器だから。
まわりまわってさあ今、重なり合った未来。
手を取り合って地を這い立ち向かおう。
まわりまわってさあ今、空に放った願い。
負けてたまるか!
やがて叶った夢をまもりつづけてやるから。
どうにかなりそうだよ、偽装した理想・思想。
どうにかしてくれよ。武装した野望・希望。
機械のような奴らに支配される前に居場所を探そう。
どうでもよくった。腐敗した微笑・苦笑。
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