姉妹チート:RE

和希

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2ndSEASON

この時から始まる明日を

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(1)

「それじゃ、冬吾と冬莉、誕生日おめでとう」

父さんが言うとクラッカーを鳴らす。

「はい、冬吾これプレゼント」

母さんがプレゼントを渡す。
車のラジコンだった。

「ありがとう」

冬吾と冬莉は嬉しそうだ。
茜も興味を示している。
後日二人によって分解され改造されて冬吾の下に戻って来るのだったが。
オフロード仕様だったので公園や家の庭で遊べる。
さすがに道路で遊ぶのは危険だと判断したのだろう。
危険がなかったらインラインスケートを買うつもりだったらしい。
ちなみに僕達にクリスマスプレゼントは無かった。
欲しいものは買ってもらえてるし、お小遣いもある。
その後皆で料理を食べた。
父さん達はお酒を飲んでいる。
僕達はジュース。
料理を食べ終わるとケーキが待っている。
ケーキを食べ終えると茜はお婆さん達と片づけをする。
冬吾と冬莉はもう寝た。
母さん達の片づけが終ると僕達も風呂に入る。
風呂から出て部屋に戻ろうとする頃に天音が帰って来た。

「あ~つかれた~」
「お疲れ様」
「空達もう風呂入ったの?」
「今出たとこだよ」
「じゃあ、私も入ってさっさと寝よう」

そう言って天音は部屋に戻っていった。
僕達も部屋に戻るとさっさと寝ることにした。
明日からは勉強だ。
宿題を済ませてしまわないと。
ベッドに入ると照明を消して眠りについた。

(2)

「メリークリスマス」

今日は家でクリスマスパーティ。
いつもよりちょっと豪華な料理がテーブルに並んでいる。
ちゃんと食べられる程度の量にしてあった。
食べ終わった後ケーキが入る程度の量にしてあった。

「神奈……酒にケーキはさすがに合わないぞ」
「娘がせっかく焼いてくれたケーキが食えないって言うのかお前は」
「水奈が作ったのか?」
「ああ、お前に食べて欲しいからって張り切って作ってたぞ」

偶には父さんにサービスしておかないとな。

「水奈も色々お洒落とかしたい年頃だろう」と母さんに内緒でお小遣いをくれるから。

母さんの古着で間に合うと思っていたのだけど胸がきつくなってきた。
母さんには内緒だ。母さんは気にしてるから。

「シャ、シャンパンでよかった……ビールだったら絶望だったぜ」

そう言って父さんはケーキを喜んで食べてる。

「誠司も食ってみろ。姉ちゃんの自信作だぞ」

私が言うと、誠司も食べた。
「美味しい」と喜んで食べてる。
ケーキを食べ終わる頃母さんは片づけを始めた。
私も手伝おうとすると「水奈は誠司を風呂に入れてやってくれないか?遅くなるしあの馬鹿はあそこで寝てるし」
父さんはリビングのソファで寝ていた。
誠司を風呂に入れると寝かしつける。
その後私も部屋に戻る。

「おい、そんなところで寝てると風邪ひくぞ!せめて自分の部屋に戻れ!」

母さんが父さんに肩を貸して部屋に引きずってる。

私も部屋に戻ると空にメッセージを送っていた。
私が作ったケーキの写真を送って来た。

「すごいね」
「いつか空にも作ってやるよ」
「期待してる」
「受験勉強で忙しいと思うけど……初詣でも一緒に行けないか?」
「そうだね。寒くてもいいなら西寒田にでも行く?」
「行く!」
「じゃあ、予定しとくよ。年越しそば食った後でいいかな?」
「何時頃になる?」
「多分ゆく年くる年が始まる頃には迎えに行けると思うけど……おじさん達に連絡した方がいい?」
「初詣くらい許してくれるよ。小学生じゃないんだし。明日にでも私から言っておく」
「わかった。じゃあ、水奈も来年受験生なんだから……」」
「わかってる」

空と同じ高校に行きたいから。

「おやすみ」
「おやすみ」

真夜中に神社に初詣。
それも彼氏と。
今からその時を楽しみにしていた。

(3)

帰省ラッシュで空港は人で混雑していた。
僕達は純也と茜の見送りに来ていた。
ハワイで年越し。
芸能人のようなことを遠坂家では行われている。
小学生を残しては行けない。
そういう理由で純也達を連れていた。

「良い子にしてるのよ」

愛莉が言う。

「もう慣れたよ」

純也が返す。

「じゃあ、よろしくお願いします」
「……うむ」
「ごめんなさい、遅くなっちゃった」

石原梨々香が遅れて来た。

「まだ手荷物検査すら始まってないから大丈夫よ~」

愛莉ママが応える。
遠坂家の2人と梨々香と壱郎の親が挨拶していると案内が流れた。

「じゃあいってくるわね~」

愛莉ママがそういうと6人はゲートに並ぶ。
それを見送ると僕達も帰ることにした。
帰りに国東のレストランでステーキを食べる。
食べ終わると地元に帰る。

「冬夜さん、お疲れのところ申し訳ないのですが……」

愛莉が買い物に付き合って欲しいという。
御節の準備なんかを今日中に買っておくつもりだったらしい。
荷物が多いから手伝って欲しかった。
愛莉はそう言ってるけど……。

「本当は別の理由があるんだろ?」

愛莉に聞いてみると愛莉は舌をペロッと出した。

「冬夜さんに隠し事はできませんね」

愛莉の望みは一つ。
青い鳥に寄りたいとのこと。
久しぶりだな。
いつ以来だろ。
子供が出来てからは来てない気がする。
愛莉はたまに恵美さん達と話するのに利用していたらしいけど。
別にそれを咎めるつもりは無い。
僕達は仕事をしているが、ずっと作業をしているわけじゃない。
同僚と話をしたりとか息抜きくらいする。
だから愛莉たち主婦にも息抜きする時間くらい作ってやりたい。
小さい子供がいるとそれも難しいのが現状だけど。
せっかく冬吾と冬莉も大きくなったのだからそのくらい、いいだろう。
久しぶりにいつものメニューを頼んだ。

「懐かしいね」

マスターが言う。

近所に料理屋が沢山出来てわざわざこっちまで来ることが無くなったから。
でも味は変わってない。
懐かしい味。
料理を食べていると晶さんと恵美さんが来た。

「あら、今日は片桐君も一緒?」
「偶には2人でと思って」

愛莉は嬉しそうだ。
そんな愛莉を羨ましそうに二人は見てた。
さすがに企業の社長ともなると年末年始だからって休みが取れない。
それでも意地でも忘年会には出るらしい。

「2人とも子供はいいの?」

愛莉が聞いていた。

「新條がいるから問題ない」
「風見がいるから問題ない」

金持ちは違うね。

「そうだ、片桐君。増築工事いつから始める?」

晶さんが聞いていた。

「そうだね。新学期が始まる前には終わらせたいんだけど」

受験勉強を邪魔するような真似はしたくない。

「じゃあ、入試が終ったらすぐ始めるよう手配するわ。2週間もあれば終わるはず」

晶さんがそう言いながらスマホで手配をしている。

「高校か。ついに来たって感じね」

恵美さんが言う。
僕達は高校時代から始まった。
今日までの歩いてきた道を少しだけ立ち止まる。
新しい羽を広げて。
蝶になり羽を広げて。
あの子たちもいよいよ、羽を広げる時が来た。
みんな飛び立つ先は決めているようだ。
あとはしっかり飛び立っていくのを見守るだけ。
もうあの子たちは自分の社会を作り始めていた。
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