姉妹チート:RE

和希

文字の大きさ
69 / 138
2ndSEASON

この時から始まる明日を

しおりを挟む
(1)

「それじゃ、冬吾と冬莉、誕生日おめでとう」

父さんが言うとクラッカーを鳴らす。

「はい、冬吾これプレゼント」

母さんがプレゼントを渡す。
車のラジコンだった。

「ありがとう」

冬吾と冬莉は嬉しそうだ。
茜も興味を示している。
後日二人によって分解され改造されて冬吾の下に戻って来るのだったが。
オフロード仕様だったので公園や家の庭で遊べる。
さすがに道路で遊ぶのは危険だと判断したのだろう。
危険がなかったらインラインスケートを買うつもりだったらしい。
ちなみに僕達にクリスマスプレゼントは無かった。
欲しいものは買ってもらえてるし、お小遣いもある。
その後皆で料理を食べた。
父さん達はお酒を飲んでいる。
僕達はジュース。
料理を食べ終わるとケーキが待っている。
ケーキを食べ終えると茜はお婆さん達と片づけをする。
冬吾と冬莉はもう寝た。
母さん達の片づけが終ると僕達も風呂に入る。
風呂から出て部屋に戻ろうとする頃に天音が帰って来た。

「あ~つかれた~」
「お疲れ様」
「空達もう風呂入ったの?」
「今出たとこだよ」
「じゃあ、私も入ってさっさと寝よう」

そう言って天音は部屋に戻っていった。
僕達も部屋に戻るとさっさと寝ることにした。
明日からは勉強だ。
宿題を済ませてしまわないと。
ベッドに入ると照明を消して眠りについた。

(2)

「メリークリスマス」

今日は家でクリスマスパーティ。
いつもよりちょっと豪華な料理がテーブルに並んでいる。
ちゃんと食べられる程度の量にしてあった。
食べ終わった後ケーキが入る程度の量にしてあった。

「神奈……酒にケーキはさすがに合わないぞ」
「娘がせっかく焼いてくれたケーキが食えないって言うのかお前は」
「水奈が作ったのか?」
「ああ、お前に食べて欲しいからって張り切って作ってたぞ」

偶には父さんにサービスしておかないとな。

「水奈も色々お洒落とかしたい年頃だろう」と母さんに内緒でお小遣いをくれるから。

母さんの古着で間に合うと思っていたのだけど胸がきつくなってきた。
母さんには内緒だ。母さんは気にしてるから。

「シャ、シャンパンでよかった……ビールだったら絶望だったぜ」

そう言って父さんはケーキを喜んで食べてる。

「誠司も食ってみろ。姉ちゃんの自信作だぞ」

私が言うと、誠司も食べた。
「美味しい」と喜んで食べてる。
ケーキを食べ終わる頃母さんは片づけを始めた。
私も手伝おうとすると「水奈は誠司を風呂に入れてやってくれないか?遅くなるしあの馬鹿はあそこで寝てるし」
父さんはリビングのソファで寝ていた。
誠司を風呂に入れると寝かしつける。
その後私も部屋に戻る。

「おい、そんなところで寝てると風邪ひくぞ!せめて自分の部屋に戻れ!」

母さんが父さんに肩を貸して部屋に引きずってる。

私も部屋に戻ると空にメッセージを送っていた。
私が作ったケーキの写真を送って来た。

「すごいね」
「いつか空にも作ってやるよ」
「期待してる」
「受験勉強で忙しいと思うけど……初詣でも一緒に行けないか?」
「そうだね。寒くてもいいなら西寒田にでも行く?」
「行く!」
「じゃあ、予定しとくよ。年越しそば食った後でいいかな?」
「何時頃になる?」
「多分ゆく年くる年が始まる頃には迎えに行けると思うけど……おじさん達に連絡した方がいい?」
「初詣くらい許してくれるよ。小学生じゃないんだし。明日にでも私から言っておく」
「わかった。じゃあ、水奈も来年受験生なんだから……」」
「わかってる」

空と同じ高校に行きたいから。

「おやすみ」
「おやすみ」

真夜中に神社に初詣。
それも彼氏と。
今からその時を楽しみにしていた。

(3)

帰省ラッシュで空港は人で混雑していた。
僕達は純也と茜の見送りに来ていた。
ハワイで年越し。
芸能人のようなことを遠坂家では行われている。
小学生を残しては行けない。
そういう理由で純也達を連れていた。

「良い子にしてるのよ」

愛莉が言う。

「もう慣れたよ」

純也が返す。

「じゃあ、よろしくお願いします」
「……うむ」
「ごめんなさい、遅くなっちゃった」

石原梨々香が遅れて来た。

「まだ手荷物検査すら始まってないから大丈夫よ~」

愛莉ママが応える。
遠坂家の2人と梨々香と壱郎の親が挨拶していると案内が流れた。

「じゃあいってくるわね~」

愛莉ママがそういうと6人はゲートに並ぶ。
それを見送ると僕達も帰ることにした。
帰りに国東のレストランでステーキを食べる。
食べ終わると地元に帰る。

「冬夜さん、お疲れのところ申し訳ないのですが……」

愛莉が買い物に付き合って欲しいという。
御節の準備なんかを今日中に買っておくつもりだったらしい。
荷物が多いから手伝って欲しかった。
愛莉はそう言ってるけど……。

「本当は別の理由があるんだろ?」

愛莉に聞いてみると愛莉は舌をペロッと出した。

「冬夜さんに隠し事はできませんね」

愛莉の望みは一つ。
青い鳥に寄りたいとのこと。
久しぶりだな。
いつ以来だろ。
子供が出来てからは来てない気がする。
愛莉はたまに恵美さん達と話するのに利用していたらしいけど。
別にそれを咎めるつもりは無い。
僕達は仕事をしているが、ずっと作業をしているわけじゃない。
同僚と話をしたりとか息抜きくらいする。
だから愛莉たち主婦にも息抜きする時間くらい作ってやりたい。
小さい子供がいるとそれも難しいのが現状だけど。
せっかく冬吾と冬莉も大きくなったのだからそのくらい、いいだろう。
久しぶりにいつものメニューを頼んだ。

「懐かしいね」

マスターが言う。

近所に料理屋が沢山出来てわざわざこっちまで来ることが無くなったから。
でも味は変わってない。
懐かしい味。
料理を食べていると晶さんと恵美さんが来た。

「あら、今日は片桐君も一緒?」
「偶には2人でと思って」

愛莉は嬉しそうだ。
そんな愛莉を羨ましそうに二人は見てた。
さすがに企業の社長ともなると年末年始だからって休みが取れない。
それでも意地でも忘年会には出るらしい。

「2人とも子供はいいの?」

愛莉が聞いていた。

「新條がいるから問題ない」
「風見がいるから問題ない」

金持ちは違うね。

「そうだ、片桐君。増築工事いつから始める?」

晶さんが聞いていた。

「そうだね。新学期が始まる前には終わらせたいんだけど」

受験勉強を邪魔するような真似はしたくない。

「じゃあ、入試が終ったらすぐ始めるよう手配するわ。2週間もあれば終わるはず」

晶さんがそう言いながらスマホで手配をしている。

「高校か。ついに来たって感じね」

恵美さんが言う。
僕達は高校時代から始まった。
今日までの歩いてきた道を少しだけ立ち止まる。
新しい羽を広げて。
蝶になり羽を広げて。
あの子たちもいよいよ、羽を広げる時が来た。
みんな飛び立つ先は決めているようだ。
あとはしっかり飛び立っていくのを見守るだけ。
もうあの子たちは自分の社会を作り始めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

元おっさんの幼馴染育成計画

みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。 だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。 ※この作品は小説家になろうにも掲載しています。 ※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。

27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。 結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの? もう、みんな、うるさい! 私は私。好きに生きさせてよね。 この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。 彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。 私の人生に彩りをくれる、その人。 その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。 ⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。 ⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。

イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。

楠ノ木雫
恋愛
 蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……

思い出のチョコレートエッグ

ライヒェル
恋愛
失恋傷心旅行に出た花音は、思い出の地、オランダでの出会いをきっかけに、ワーキングホリデー制度を利用し、ドイツの首都、ベルリンに1年限定で住むことを決意する。 慣れない海外生活に戸惑い、異国ならではの苦労もするが、やがて、日々の生活がリズムに乗り始めたころ、とてつもなく魅力的な男性と出会う。 秘密の多い彼との恋愛、彼を取り巻く複雑な人間関係、初めて経験するセレブの世界。 主人公、花音の人生パズルが、紆余曲折を経て、ついに最後のピースがぴったりはまり完成するまでを追う、胸キュン&溺愛系ラブストーリーです。 * ドイツ在住の作者がお届けする、ヨーロッパを舞台にした、喜怒哀楽満載のラブストーリー。 * 外国での生活や、外国人との恋愛の様子をリアルに感じて、主人公の日々を間近に見ているような気分になれる内容となっています。 * 実在する場所と人物を一部モデルにした、リアリティ感の溢れる長編小説です。

好きだから傍に居たい

麻沙綺
恋愛
前作「ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)」の続編です。 突如として沸いた結婚話から学校でのいざこざ等です。 まぁ、見てやってください。 ※なろうさんにもあげてあります。

訳あり冷徹社長はただの優男でした

あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた いや、待て 育児放棄にも程があるでしょう 音信不通の姉 泣き出す子供 父親は誰だよ 怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳) これはもう、人生詰んだと思った ********** この作品は他のサイトにも掲載しています

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

処理中です...