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片桐家
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「やっぱり菓子折りの一つくらい持参するべきだったんじゃ……」
「愛莉達はそういうの気にしないから平気だよ。それにお店閉まってるでしょ?」
今日は、大晦日。
冬莉は実家に帰る予定だった。
俺は家でネトゲして年を越すつもりだった。
しかし冬莉が突然聞いてきた。
「ナリは実家に帰らなくていいの?」
「わざわざ帰省するような距離じゃないし」
「だったら私のお願い聞いてくれてもいいかな?」
「お願い?」
何だろう?
「ナリを両親にきちんと紹介したい。ナリに両親に会って欲しい」
それをこの時期にやる必要があるのかどうかわからない。
だけどこの時期だからこそ実家に招待したいという。
なぜなら県外にいる冬莉の姉さんたちも帰ってくるから。
そんなに大々的に伝えなきゃいけないものなのだろうか?
ものなんだろうな。
「わかった。でもそんなに大勢いるのに部屋とか大丈夫?」
「私の部屋がまだあるから大丈夫」
「いつでも家に帰れるようにね」と悪戯っぽく笑う冬莉。
で、今片桐家の玄関にいる。
「愛莉。帰ったよ!」
愛莉というのは冬莉の母さんの名前。
片桐家の娘は母親を「愛莉」。父親を「パパ」と呼ぶらしい。
冬莉の声を聞いて冬莉の母親が玄関に来た。
「あら、お帰り。元気そうね。その分だと上手くやれてる?」
冬莉の母親が聞く。
上手くやるも何も殆ど家にいなかったんだけど……。
「うまくやれてなかったらとっくに帰ってきてるよ」
まあ、冬莉の言う通りだと思う。
だけど冬莉の母親は違うようだ。
「だめですよ。ちょっと喧嘩したくらいでめそめそ帰ってくるような娘に育てた覚えはありません」
片桐家とはちょっと不思議な家訓があるようだ。
「えーと宮成さんでしたっけ?いつも娘がお世話になってます」
「いえ、お世話になってるのはこっちの方で……年末に急だったので手ぶらになってしまって申し訳ありません」
「そう言うのは気にしなくて大丈夫ですよ。さ、どうぞ」
俺達は冬莉のお母さんにリビングに案内される。
リビングには冬莉の家族が集まっていた。
冬莉の父親の片桐冬夜。
長男の片桐空とその嫁の水奈とその子供達。
長女の片桐翼は仕事が忙しくて結婚相手を探す暇もないらしい。
次女の石原天音とその夫の石原大地と子供達。
養子の佐原茜と夫の壱郎。
茜の双子の兄の片桐純也とその嫁の梨々香。
冬莉の双子の兄の片桐冬吾は試合があるので帰ってこれないらしい。
冬吾の嫁の片桐瞳子が来ている。
「初めまして」
皆に挨拶をする。
すると翼さんが俺を観察している。
何か考えている様だが、やがてくすりと笑った。
「冬莉も手こずってるみたいじゃない」
「……やっぱりバレた?」
「まあね、空も一歩間違えたらこうなってたかもね」
何の話をしているのだろう?
「挨拶を済ませたなら冬莉の部屋に荷物を置いてきなさい」
冬莉の母さんが言う。
俺は今日帰るつもりでいたので荷物はない。
「あら?宮成さんも泊っていきなさいな?」
「でも着替えとか持ってきてないし」
「一日くらいどうってことないでしょ。それにお酒飲ませて車を運転させられませんよ」
飲むつもりはなかったけど、多分飲まされるんだろう。
しかし。
「だけど泊まる部屋がなさそうだし……」
「冬莉の部屋でいいじゃない」
そういうものなのか。
まあ、毎晩一緒に寝てるけど、娘親ってそういうの気にしないのか?
「大丈夫愛莉。冬莉達まだみたいだし」
翼さんが言うと若干室内の気温が下がった。
「なん……だと?」
天音さんが俺を睨みつける。
「冬莉が相手じゃ不満だってーのか!?」
理不尽な怒りをぶつけられた。
「そうじゃなくて、宮成さんまだ女性を知らないみたい」
「はぁ!?」
天音さんが叫ぶ。
てか、なんで翼さんはその事を知ってるんだ?
可能性を考えたら……。
俺は冬莉を見る。
冬莉は笑顔で首を振る。
「だったら今晩しっかり冬莉に教えてもらえ!」
男なら餌があったら食え!
無茶苦茶な持論を展開する天音さんとそれを宥めようとする夫の大地さん。
思い出した。
石原大地って江口グループの御曹司だ。
そんな地位をもってしても妻には頭が上がらないのだろうか?
こういう時真っ先に怒りだしそうな父親は何か悩んでいる。
どうしたのだろう?
「ねえ、愛莉」
「どうなさいました?冬夜さん」
「こういう時娘親としてはどうしたらいいんだろう?誠は『俺の娘に何か不満があるのか!?』と怒鳴ったらしいけど」
「誠君の言う事を真に受けてはいけません、それに天音達と同じでいいでしょう」
「それもそうだね……」
父親としてどう対応したらいいか悩んでるらしい。
とりあえず俺は冬莉の部屋で寝る事になった。
「しっかりね」
冬莉の父親からそう言われた。
冬莉の部屋は冬莉らしい何の飾り気も無い質素な部屋だった。
「もっと女性らしい部屋を想像した?」
「女性の部屋に初めて入るのにどう想像したらいいんだ?」
「そうだったね。荷物その辺に置いといてよ」
本当に何も持ってきてないんだけど。
「初めて女性の部屋に入った感想はどう?」
「意外と普通なんだな」
「やっぱり何か想像してたんだ?」
「まあね」
メルヘンチックな物を想像してたけど冬莉に限ってそれはないだろう。
「それは悪かったね」
「あ、ごめん」
「本気で怒ってるわけじゃないから」
そんなやりとりをしてリビングに戻ると宴の準備は出来ていた。
何が何でも俺と冬莉の間に肉体関係を持たせたいらしい天音さんを宥める大地さん。
定番の歌番組を見ながらそばを食べて年を越す。
「あけましておめでとう」
空さん達は子供を寝かしつける為に部屋に行った。
冬莉と瞳子さんは母親の片づけの手伝いをしている。
「一つだけ忠告させてもらっていいかな?」
冬莉の父親が言った。
「僕も父さんから言われてきた事なんだけどね。片桐家の男は絶対に女性に逆らえないんだ」
何となくわかる気がする。
って俺もすでに片桐家の親戚なんだろうか。
まあ、すでに冬莉に逆らえない気がするけども。
「パパ、ナリに何吹き込んだの!?」
片づけを終えた冬莉がリビングに戻って来た。
「べ、べつに。ただ冬莉は普段どんな感じだろうと気になってね……。ね?宮成君」
「あ、ああ。ただの世間話だよ」
冬莉は俺を見てから何か考えている。
そして一人で納得したようだ。
「じゃ、もうそろそろ寝よう。明日早いんだし」
「どうして?」
「私だけ親を紹介して、ナリは紹介してくれないの?」
「あ、明日なの!?」
「うん」
強引なのも多分母親に似たんだろう。
逆らわない方がよさそうだ。
「わかった。明日実家に電話するよ」
「じゃ、部屋に行こう?」
俺達は冬莉の部屋に戻ると、冬莉のベッドで寝る。
もちろん何もしない。
初めてが彼女の実家って色々ハードル高すぎるだろ。
ただ、温かな冬莉の温もりを感じながら眠りについた。
「愛莉達はそういうの気にしないから平気だよ。それにお店閉まってるでしょ?」
今日は、大晦日。
冬莉は実家に帰る予定だった。
俺は家でネトゲして年を越すつもりだった。
しかし冬莉が突然聞いてきた。
「ナリは実家に帰らなくていいの?」
「わざわざ帰省するような距離じゃないし」
「だったら私のお願い聞いてくれてもいいかな?」
「お願い?」
何だろう?
「ナリを両親にきちんと紹介したい。ナリに両親に会って欲しい」
それをこの時期にやる必要があるのかどうかわからない。
だけどこの時期だからこそ実家に招待したいという。
なぜなら県外にいる冬莉の姉さんたちも帰ってくるから。
そんなに大々的に伝えなきゃいけないものなのだろうか?
ものなんだろうな。
「わかった。でもそんなに大勢いるのに部屋とか大丈夫?」
「私の部屋がまだあるから大丈夫」
「いつでも家に帰れるようにね」と悪戯っぽく笑う冬莉。
で、今片桐家の玄関にいる。
「愛莉。帰ったよ!」
愛莉というのは冬莉の母さんの名前。
片桐家の娘は母親を「愛莉」。父親を「パパ」と呼ぶらしい。
冬莉の声を聞いて冬莉の母親が玄関に来た。
「あら、お帰り。元気そうね。その分だと上手くやれてる?」
冬莉の母親が聞く。
上手くやるも何も殆ど家にいなかったんだけど……。
「うまくやれてなかったらとっくに帰ってきてるよ」
まあ、冬莉の言う通りだと思う。
だけど冬莉の母親は違うようだ。
「だめですよ。ちょっと喧嘩したくらいでめそめそ帰ってくるような娘に育てた覚えはありません」
片桐家とはちょっと不思議な家訓があるようだ。
「えーと宮成さんでしたっけ?いつも娘がお世話になってます」
「いえ、お世話になってるのはこっちの方で……年末に急だったので手ぶらになってしまって申し訳ありません」
「そう言うのは気にしなくて大丈夫ですよ。さ、どうぞ」
俺達は冬莉のお母さんにリビングに案内される。
リビングには冬莉の家族が集まっていた。
冬莉の父親の片桐冬夜。
長男の片桐空とその嫁の水奈とその子供達。
長女の片桐翼は仕事が忙しくて結婚相手を探す暇もないらしい。
次女の石原天音とその夫の石原大地と子供達。
養子の佐原茜と夫の壱郎。
茜の双子の兄の片桐純也とその嫁の梨々香。
冬莉の双子の兄の片桐冬吾は試合があるので帰ってこれないらしい。
冬吾の嫁の片桐瞳子が来ている。
「初めまして」
皆に挨拶をする。
すると翼さんが俺を観察している。
何か考えている様だが、やがてくすりと笑った。
「冬莉も手こずってるみたいじゃない」
「……やっぱりバレた?」
「まあね、空も一歩間違えたらこうなってたかもね」
何の話をしているのだろう?
「挨拶を済ませたなら冬莉の部屋に荷物を置いてきなさい」
冬莉の母さんが言う。
俺は今日帰るつもりでいたので荷物はない。
「あら?宮成さんも泊っていきなさいな?」
「でも着替えとか持ってきてないし」
「一日くらいどうってことないでしょ。それにお酒飲ませて車を運転させられませんよ」
飲むつもりはなかったけど、多分飲まされるんだろう。
しかし。
「だけど泊まる部屋がなさそうだし……」
「冬莉の部屋でいいじゃない」
そういうものなのか。
まあ、毎晩一緒に寝てるけど、娘親ってそういうの気にしないのか?
「大丈夫愛莉。冬莉達まだみたいだし」
翼さんが言うと若干室内の気温が下がった。
「なん……だと?」
天音さんが俺を睨みつける。
「冬莉が相手じゃ不満だってーのか!?」
理不尽な怒りをぶつけられた。
「そうじゃなくて、宮成さんまだ女性を知らないみたい」
「はぁ!?」
天音さんが叫ぶ。
てか、なんで翼さんはその事を知ってるんだ?
可能性を考えたら……。
俺は冬莉を見る。
冬莉は笑顔で首を振る。
「だったら今晩しっかり冬莉に教えてもらえ!」
男なら餌があったら食え!
無茶苦茶な持論を展開する天音さんとそれを宥めようとする夫の大地さん。
思い出した。
石原大地って江口グループの御曹司だ。
そんな地位をもってしても妻には頭が上がらないのだろうか?
こういう時真っ先に怒りだしそうな父親は何か悩んでいる。
どうしたのだろう?
「ねえ、愛莉」
「どうなさいました?冬夜さん」
「こういう時娘親としてはどうしたらいいんだろう?誠は『俺の娘に何か不満があるのか!?』と怒鳴ったらしいけど」
「誠君の言う事を真に受けてはいけません、それに天音達と同じでいいでしょう」
「それもそうだね……」
父親としてどう対応したらいいか悩んでるらしい。
とりあえず俺は冬莉の部屋で寝る事になった。
「しっかりね」
冬莉の父親からそう言われた。
冬莉の部屋は冬莉らしい何の飾り気も無い質素な部屋だった。
「もっと女性らしい部屋を想像した?」
「女性の部屋に初めて入るのにどう想像したらいいんだ?」
「そうだったね。荷物その辺に置いといてよ」
本当に何も持ってきてないんだけど。
「初めて女性の部屋に入った感想はどう?」
「意外と普通なんだな」
「やっぱり何か想像してたんだ?」
「まあね」
メルヘンチックな物を想像してたけど冬莉に限ってそれはないだろう。
「それは悪かったね」
「あ、ごめん」
「本気で怒ってるわけじゃないから」
そんなやりとりをしてリビングに戻ると宴の準備は出来ていた。
何が何でも俺と冬莉の間に肉体関係を持たせたいらしい天音さんを宥める大地さん。
定番の歌番組を見ながらそばを食べて年を越す。
「あけましておめでとう」
空さん達は子供を寝かしつける為に部屋に行った。
冬莉と瞳子さんは母親の片づけの手伝いをしている。
「一つだけ忠告させてもらっていいかな?」
冬莉の父親が言った。
「僕も父さんから言われてきた事なんだけどね。片桐家の男は絶対に女性に逆らえないんだ」
何となくわかる気がする。
って俺もすでに片桐家の親戚なんだろうか。
まあ、すでに冬莉に逆らえない気がするけども。
「パパ、ナリに何吹き込んだの!?」
片づけを終えた冬莉がリビングに戻って来た。
「べ、べつに。ただ冬莉は普段どんな感じだろうと気になってね……。ね?宮成君」
「あ、ああ。ただの世間話だよ」
冬莉は俺を見てから何か考えている。
そして一人で納得したようだ。
「じゃ、もうそろそろ寝よう。明日早いんだし」
「どうして?」
「私だけ親を紹介して、ナリは紹介してくれないの?」
「あ、明日なの!?」
「うん」
強引なのも多分母親に似たんだろう。
逆らわない方がよさそうだ。
「わかった。明日実家に電話するよ」
「じゃ、部屋に行こう?」
俺達は冬莉の部屋に戻ると、冬莉のベッドで寝る。
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