姉妹チート

和希

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WhiteLove

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(1)

「じゃあ、私達はここで」
「明日学校遅刻とかいうなよ?」
「誠司じゃないから大丈夫」

 瞳子が言うと誠司と冬莉が揶揄っていた。
 今日は瞳子の希望で学校から直接街にデートしたいと言うのでそうすることにした。
 自転車の籠に入り切れないほどの荷物を持って朝僕の家に来た。
 さすがに母さんも驚いたらしく何を持ってきてるのか聞いていた。
 すると瞳子は答えた。

「今日冬吾君の部屋に泊めてもらえませんか?」
「なるほどね。いいですよ。荷物預かっておきますね」

 そう言って母さんは瞳子から荷物を受け取っていた。
 僕が不思議そうにしていると冬莉が教えてくれた。

「今日バレンタインだよ」

 あ、なるほど。
 で、学校が終わると自転車で街に行く。
 駐輪場に自転車を泊めて瞳子のウィンドウショッピングに付き合っていた。
 高校ももうすぐ終わる。
 僕達が一緒に居られるのもあとわずかだから瞳子に付き合おうと決めていた。
 街のムードもバレンタイン一色。
 否応なく気づく。

「家に帰ってから渡すから」

 瞳子はそう言って笑っていた。
 瞳子は料理がうまい。
 微妙に片桐家と味付けが違ったりするけど美味しい。

「冬吾君が日本に戻ってきたら愛莉さんに習おうと思って」

 瞳子は照れながらそんなことを言っていた。

「楽しみにしてるよ」

 きっと日本の味を忘れてしまいそうだから。
 夕食を食べると暗くなってきたので家に帰る。
 さすがにこの時間の外は寒い。
 家に帰って部屋に入ると暖房を入れる。
 瞳子はゲームとかしないから退屈なんじゃないか?
 
「あのさ……」
「どうしたの?」
「先にお風呂入っていいかな?」
「あ、うん。ちょっと母さんに聞いてくる」

 僕は部屋を出て母さんに風呂が空いてるか聞いてみた。

「もうみんな入ったからいいですよ。二人で入るの?」
「いや、瞳子が先に入りたいって言うから」
「……なるほどね」

 母さんは瞳子が何か企んでいるのに気づいたみたいだ。
 部屋に戻ると瞳子に伝える。

「じゃ、お先に」
 
 そう言って部屋を出て行った。
 もう何度も泊ってるから案内する必要もない。
 瞳子が入ってる間テレビを見てた。
 しばらくして髪がしっとりとしてる瞳子が戻ってきた。
 父さんは母さんのお風呂上がりのシャンプーのにおいが好きなんだそうだ。
 嗅がせてほしいなんて絶対に言わないけど。

「じゃ、僕入ってくるね」
「うん……」

 僕も風呂に入って体を洗うと湯船につかっていた。
 そういやクリスマスの時……。
 ひょっとしてそういうことなのかな?
 少し期待して風呂を出ると部屋に戻る。
 瞳子は髪を乾かし終えていたみたいだ。
 テレビを見ていた。
 僕を見ると瞳子がバッグから箱を渡してくれた。
 
「はい、どうぞ」
「ありがとう」

 それを食べながらテレビを見ていた。
 瞳子を見ると何かを待っているようだった。
 うん、何を待ってるかくらい僕でもわかる。
 瞳子の肩を抱くと瞳子は僕に身を預ける。

「……そろそろベッドに行く?」
「うん」

 瞳子が頷くと明かりを消そうとしたら瞳子がそれを止めた。

「せっかくだからつけてていよ」
「でも瞳子恥ずかしくないの?」
「昨日今日付き合い始めたわけじゃないんだから」
 
 そう言って瞳子が笑った。
 瞳子がベッドに入ると僕は瞳子の服を脱がす。
 思ったとおりだった。
 イブの時つけていた下着をつけていた。

「解いてみたかったんでしょ?」

 瞳子はそう言って笑う。
 
「来月には冬吾君いないんでしょ?だから今夜私を冬吾君に預けます」
「わかった」

 そしてしっかりと瞳子を確かめてその感触を覚えておくことにした。

「来月いつ頃日本を発つの?」
「瞳子の大学入試が終わるまではいるつもり」
「食べ過ぎたりしたらダメだよ」

 瞳子はそう言って僕に抱き着く。
 多分こんな夜は今日でお預け。
 ちゃんと目標を果たすまで帰ってくるつもりはない。
 あ、そうだ。

「お返しはちゃんと用意するから」
「何か考えてくれてるの?」

 うん、とっておきの物を用意しておくから楽しみにしていて。

「分かった。楽しみにしておくね」

 次の日学校に行くと誠司達がやってきた。

「最後の夜を楽しんだか?」
「誠司は縁起でもない事いわないの」

 冬莉が叱ってた。

「このメンバーでいられるのもあと少しなんだな」

 そんな事を誠司が言う。
 冬莉や志希、育人はそれぞれの道を目指す。
 本当の旅立ちの時がすぐそこまで迫っていた。

(2)

「紀子、ちょっと来なさい」

 父さんに呼ばれた。
 なんとなく予想は着く。

「何?」
「お前SHに入ったんだって?」

 やっぱりそれか。

「そうだけど」
「お前SHが父さんたちにとってどういう存在か分かっているのか?」
「知ってるよ」
「だったらどうしてそんな馬鹿な真似をしたのか説明しろ!」

 今までに聞いたことのない父さんの怒鳴り声に震えていた。

「今すぐ抜けなさい」

 父さんがそう言う。
 だけど私は無謀にもそれを拒否した。

「親に逆らうような子供などいらない。今すぐ出ていけ」

 私も頭に血が上っていたのだろう。
 荷物をまとめると家を飛び出した。
 だけど小学生の私が一人でどこに行けばいい?
 夜の町を徘徊してもFGやリベリオンに絡まれるのが関の山。
 そしてFGの連中に絡まれていた。
 
「お前確か裏切り者だったな」

 本当についてない日ってあるんだな。
 
「行き先無いなら、ちょっと付き合えよ」

 そう言って私の腕を掴もうとすると誰かがその腕をつかんだ。

「あなた確か菫の友達だったっけ?」
「ああ、紀子じゃん。こんな時間にどうしたの?」

 菫と陽葵がいる。
 ってことはこの人は片桐翼さん?

「で、あんた達この子をこんな時間に連れまわして何するつもり?」

 翼さんは勘違いしているみたいだ。

「ち、違うんです」

 私は家出したと伝えた。

「で、なんでこのゴキブリたちが一緒に居るの?」

 菫が聞いてきた。

「たまたま遭遇しただけ」
「そうなんだ。じゃあ、もう一緒に居る必要ないね」

 さっさと失せろ。
 お前ら「血のバレンタイン」って言葉知ってるか?
 そう言って翼さんがFGの連中を追い払う。
 でも、どうして翼さん達が。

「パパにチョコレート買ってあげようと思って」

 紀子こそどうしてこんな時間にほっつき歩いてるの?
 チョコレート買いに来たの?
 菫が聞いたので答えた。

「だから家出したの?」
「どうして?」

 翼さんが聞くから事情を話した。
 私の話を聞いて翼さんはにこりと笑った。
 
「それなら私も一緒に説得してあげるからお家に帰ろう?」

 私の話を聞いていなかったのだろうか?
 そうではないらしい。
 私の行動で親が怒るのはわかる。
 でもだからといって育児放棄なんて真似は許されない。
 父さんの言い分だと私が反抗期になったらどのみち追い出すつもりなのか?
 そんなふざけた真似許さない。
 私に選択肢はなく、ただ家に案内させられた。
 扉は開いていた。

「娘さんがこんな時間に徘徊してたので連れてきました」

 普通のセリフだ。
 しかし異常な返事が返ってきた。
 父さんが玄関に現れると翼さんを睨みつけて言う。

「うちには娘などいない。人違いださっさと連れて失せろ」

 父さんの中では私はもういないことになっているのだろう。
 近日のうちに戸籍を抹消されるだろう。
 自殺扱いにでもなるのだろうか?
 これが私の悲しい末路だ。
 やっぱり私は幸せになんてなれない。
 だけど翼さんは怒り出す。

「ふざけないで。あんたの娘じゃないって証拠はあるの?」

 なんなら身内に刑事いるから調べてやろうか?

「親に歯向かう娘なんざいらん」

 その一言が引き金だった。

「いい加減にしてくれない?子供が欲しくても恵まれない夫婦がどれだけいると思ってるの?」

「こんな娘産むんじゃなかった」とか言ったらお前の死亡届を出してやる。

「そんなに娘が欲しいならくれてやる。勝手に持っていけ」
「翼さん、もういいから!私一人で生きていくから」
「紀子だっけ!?あんたも一発殴られないと分からないの!?その歳で一人で生きていけるとか甘えた考えもってるわけ!?社会を舐めるのもいい加減にしなさい!」
「じゃあ、私はどうしたらいいの!?」

 気づいたら私は泣いていた。
 そんな私に翼さんが優しく声をかける。

「SHはね、仲間が不幸になるのを絶対に認めないの。こういう時は大人に頼りなさい。まだ甘えていい年頃なんだから」

 将来大人になったら恩返しでも考えたらいい。
 翼さんはそう言った。

「と、いうわけでこの子は私が引き取る。私の娘にふざけた真似したらこの家潰してやるから覚悟しなさい」

 恵美さんや空がいなくてよかったね。
 どちらかがいたらあんたの人生終わらせるくらい簡単だよ。
 そう言って私は翼さんの家に向かった。
 翼さんが旦那さんに事情を説明していた。
 それを翼さんの旦那さんがスマホで誰かに知らせている。

「まずは部屋だね」

 仕事から帰って来た翼さんの旦那さんが話した。

「好きな部屋を選んだらいいよ」

 和室も洋室も余っているから。 
 大丈夫、どの部屋も防音はしっかりしている。
 他に欲しいものがあったら遠慮なく翼さんに言うといいと言われた。

「じゃあ部屋に案内してあげる」
「お世話になります……」

 すると翼さんはにこりと笑って言った。

「そんなにかしこまらなくてもいい。片桐家では娘は母親の事を名前で呼ぶの」

 父親の事はパパ。
 だからそれでいい。
 
「この家も賑やかになるね」

 新しいパパがそう言っていた。

(3)

「あのさ……」
「どうしたの?」

 カミルが何か言いたいらしい。
 私が聞いてみた。

「どのチョコレートでも変わらないよ」

 腹の中に入ったら一緒だろ?
 カミルはそう主張していた。
 まあ、パパとじいじとカミルに買うだけだからそんなに気合入れなくてもいい。

「それでも悩むのが女心なの」

 私はバレンタインのチョコを買いにスーパーに来ていた。
 と、行ってもワゴンの中に入ってある安物だけど。
 しかし、私にとって初めてのバレンタインだ。
 しかもこれからお世話になる人にあげる物。
 やっぱり悩む。

「なんでそんなに悩むの?」

 カミルは不思議に思ったらしい。

「どんな味が好みとかいろいろあるじゃない」

 どんな味が好みか分からないから余計に悩む。
 冬吾兄さんとかには買わなくていいらしい。
 彼女がいるから。
 夕食が終わって風呂に入るとリビングにいるパパとじいじに言う。

「はい、チョコレート……」
「あ、ありがとう……」

 パパもじいじも嬉しくなかったのかな?
 その答えはすぐにわかった。
 私の背後で二人を睨みつけているママを愛莉がいる。

「よかったですね、旦那様。娘にチョコもらえて」
「み、美希からももらえるんだろ?」
「必要なさそうだし」
「美希からもらえないのは悲しいよ」
「心配しないでもちゃんとありますよ」

 そう言ってママはパパにあげていた。
 やっぱりママには勝てないのか。
 その様子を見て私は「じゃ、行くね」と言って2階に上がる。

「ま、待ってくれ!」

 比呂が呼び止めていた。
 どうしたんだろう。

「俺にはないのか?」
「ないよ?」
「そんな~」

 やけに悔しそうだけどどうしたんだろう?

「あれ?どこ行くの?」
「陽葵達が話があるって言うから」
「そう、あんまり夜更かししたらダメだよ」
「うん」

 そう言って部屋に行くと陽葵と菫がいた。

「で、話って何?」
「私達3人とも彼氏がいない!」

 だから作戦会議をしよう。
 どんな作戦を考えてるの?

「それが分からないから困ってるのよ」

 幼稚園の男子の中から適当に選ぶというのも考えたけど、どいつもこいつも情けない奴ばかりで話にならない。
 恵美さんに頼んで根性を叩き直すしか方法がないのか?
 そんな方法でいいのか?
 その子の気持ちは考えてないの?

「でさ、思ったんだけど」

 陽葵が言う。
 私達は恋と言うのを知らない。
 どんなものなのか分からない。
 それは突然来るものなのか?
 そもそもどうして私達だけ恋人がいないんだ。
 色々話をしていた。

「そんな話だと思った」

 ママが入ってきた。

「ママがパパを譲ってくれないからこうして悩んでるんだよ?」

 陽葵が言う。
 ママは言った。

「そんなことしなくてもそのうち現れるから」
「どうして?」
「神様がきっと考えてくれるから」

 その神様はベガスになんて行かずに毎日ネタを考えて必死になっている。
 片桐家の娘なんだから絶対大丈夫。
 分かったら早く寝なさい。

「特にカミラは覚悟しておいた方がいいですよ」

 どうしてだろう?
 もう寝る時間だよ。
 ママがそう言うから部屋に戻って寝ようとする。
 カミルはゲームをしながら悩んでいた。

「どうして日本人はこういうゲームが好きなんだろう」

 そんなに銃を撃ちたいなら自衛隊か警官になればいい。
 こんなゲームで満足する程度なんだろうか?
 
「カミルはどうなの?」
「僕はそういう世界からやっと抜け出せたからね」

 必要としない限り戻りたくないよ。
 ちなみに能力は陽葵が返してくれた。
 SHとして生きていくならやむを得ず必要となる時がある。
 だから返しておく。
 陽葵はそう言っていた。

「で、カミラは何を話していたの?」
「誰が一番彼女が出来るか話してた」
「……カミラもそんな話をするようになったんだね」
「そうね」
「でさ……比呂なんだけど、家にいるあいだカミラの事気にしてるみたい」

 え?
 ママが言ってたのってそういう事?
 春はもうすぐ訪れる。
 それはある季節の終わりだった。
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