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2ndSEASON
進歩
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「起きて、冬夜君」
目を覚ますと愛莉がガウンを着て隣で横になってる。
僕が目を覚ましたのを見るとにこりと笑う。
うん、夢だ。
もう一度寝よう。
ぽかっ!
痛い。
「痛いでしょ?夢じゃないよね!さあ起きた起きた」
時計を見る。8時だ。
チェックアウトは11時のはず。
まだ寝ててもいいじゃないか?
「朝食9時半までみたいだよ」
うん、急ごう。
着替えようとガウンを脱ぐと愛莉が不思議な事をやってる。
真っ裸になって窓辺に大の字になって立ってる。
「何やってるの?」
愛莉が振り返るとにこりと笑う。
「一度やってみたかったの!?気持ちいいよ!清々しい朝って感じ!冬夜君も滅多にやれないんだからやっときなよ」
……確かに周りに高層マンションはないし誰からも見られることは無いな。
やっとくか。
そして、裸になった男女が窓ぺに立つ。
……なんか変な気分だ。
ある意味清々しいかもしれない。
「さ、着替えて朝食にしよっか」
ある意味難しい選択かもしれない。
朝からとり天?だんご汁?鶏めしなんてのもある。
今日は和食にするか?いやしかし相変わらずクロワッサンの誘惑が強い。
オムレツも美味しそうだ。
やっぱり両方……。
「冬夜君の分もとっておいたよ~」
「……ありがとう」
もはや選択肢すら与えられなかった。
朝食を済ませると、部屋を出る準備に入る。
準備を済ませると忘れ物がないか確認して部屋を出る。
フロントに着くとチェックアウトの準備待ちだった。
愛莉が手続きをしている。
愛莉が戻ってきた。
「行こっか」
そう言ってホテルを出る。
駅前のバス乗り場に向かうと、どこかで見たカップルが。
「あれ~亜依じゃん」
「愛莉~こんちは~」
バスの時間まではまだ時間があった。
近くのコーヒーショップで時間を潰した。
始発で帰るつもりが、桐谷君が寝坊したらしくてこの時間になったらしい。
まだ眠気があるのかブラックで飲んでる桐谷君。
「眠れなかったの?」
桐谷君に聞いてみた。
「眠れるわけないだろ!ネカフェだぜ!」
確かに座って机に突っ伏して寝てるのはきついな。
でもリクライニングシートってなかったっけ?
フラットになってるブースもあったような。
「冬夜君、今全力で違う方向に考えてるよ」
愛莉が思考に割り込んできた。
「どういう意味?」
「物理的に眠れなかったんじゃないんじゃないかな?気分的な問題だと思う」
「以心伝心ってやつか~。すごいなぁ二人は」
指原さんが感心していた。
「で、気分的な問題って?」
「ペアブースに恋人同士が密着していて寝れるかよ」
僕が聞くと、桐谷君がコーヒーをすすりながら言った。
「そんなものなの?」
僕なら普通に寝るけど。
「冬夜君に言っても多分分からないと思うよ。冬夜君は私と一緒にシングルベッドで私が抱き着いて寝ていても夢を抱いて寝てる人だから」
それとどう関係あるのさ?
確かに夢の中にいるけど。
ちなみに昨日はダブルベッドだぞ?
ちゃんと愛莉と夢を抱いて寝てたぞ?
「マジかよ冬夜!マジすげーわ……」
「ちょっと片桐君、大丈夫!?ひょっとしてまだ……なの?」
桐谷君と指原さんが驚いている。
そんなに驚く事か?
ちなみにまだ……の人は沢山いると思うぞ?
僕は違うけど。
「それは流石にないよ?苦労したけどねえ……」
愛莉が遠い目をしている。
人前で言うことじゃないだろ?
その時僕のスマホが鳴る。
誰だろ?
スマホを見ると石原君からだった。
「助けて、片桐君」
へ?
「どうしたの?冬夜君」
スマホの画面を見て驚く僕を見てスマホの画面を覗く愛莉。
画面を見て僕の顔を見る。
「何があったの?」
愛莉のその言葉をそのままメッセージで返信していた。
「江口さんが……あ、戻ってきたからまた後で!」
江口さん?そういや、昨日石原君の家に泊まっていたんだっけ?
「どうしたの?」
指原さんが聞いてきたので話をした。
「イッシー何やらかしたんだろ……。私も恵美に聞いてみよう」
そう言って指原さんが江口さんにメッセージを送る。
返事がない。
「どうしたんだろ?」
4人で顔を見合わせた。
(2)
ピピピピ……。
アラームの音が鳴る。
無意識にそれを止める。
昨日遅かったからな。
うっすら目を開けると僕は自分の目を疑った。
上はシャツを着てても下はパンツ一枚の恵美がいた。
目を見開いて口をパクパクさせる。
そんな僕に気がついたのか恵美は「キャッ」と声を上げて恥ずかしそうにしてる。
「亜依ちゃんの言う通り、下着準備してきて正解だったわね」
そう言ってほほ笑む。
「とりあえず、下何か履いて!」
僕は目を瞑って恵美に言う。
しかし恵美は、その反応に不服そうだった。
「私のこの恰好を見た感想がそれだけ?」
いや、正視できないです。
無駄に色っぽい恵美の恰好は僕の劣情を催すには十分だった。
恥ずかしくてそんな事口に出来ない。
そんな僕の気持ちなどお構いなしに恵美は驚きの行動にでる。
「昨夜遅くてシャワー浴びてなかったわ。借りるわね」
そう言って恵美は部屋を出て行った。その格好のままで。
親の驚く声が聞こえる。が、お構いなしに「お風呂かりますね」と一言。
母さんが部屋にやってくる。
「あんた、彼女を傷物にしたんじゃないだろうね!?」
母の放った一言。
そんな度胸があったら、あのくらいの姿でドギマギしないよ。
「まだ高校生なんだから、一線を越えたらだめよ」
そう言って母さんは部屋を出て行った。
どうしたらいい?
追い打ちをかける一言が
「母さんたちちょっと初詣に行ってくるから……くれぐれも間違いのないようにね?」
それは恵美に言ってくれ……。
そんな僕の心情を察することもなく家族は出て行った。
迷わず片桐君に相談する!
「助けて、片桐君」
「どうしたの?」
返事が返ってきた。
事情を説明しようとメッセージを返そうとしてたら恵美がもどってくる。
「江口さんが……あ、戻ってきたからまた後で!」
そうメッセージを返した。
「あれ?ご家族は?」
「は、初詣に行きました」
「そう、じゃあ、今は二人っきりなわけね」
「そ、そうだね」
僕は作り笑いをした。
蛇に睨まれた蛙、猛獣に目をつけられた小動物の気分だった。
お互いに見つめ合う。
彼女の笑みが僕の目線をそらすのを許さない。
やがて彼女は服を脱ぎだした。
ちょ、まって!!
「ど、どうしたの突然!」
「着替えるのよ、いつまでもこんな姿してても仕方ないでしょ?」
そう言ってうちに来た時の服に着替えなおす恵美。
期待外れ……、恵美の表情がそう物語っていた。
何を期待していたのかはなんとなく想像つく、応えることはできないけど。
「ごめんなさい」
僕は一言そう言った
すると恵美は笑って言った。
「イッシーってなんでそうすぐに謝るの?イッシーなりに考えて決めた行動なのでしょ?もっと自信を持ちなさい。」
行動したんじゃない、出来なかったんだ。
俯いたまま黙ってる僕。
「あなたを落とすには時間がかかりそうね。でも私待ってるから。貴方が行動をおこしてくれるのを」
言葉に棘はあるけど彼女なりの優しさなんだろう。
それが余計に僕を情けなさく感じさせる。
「……これでも嬉しいのよ。私大切に思われてる。軽い女にみられてないんだって」
僕は自分を情けなく思うよ。片桐君や桐谷君ならよろこんで彼女に飛びつくんだろうな。
……片桐君はわからないか。
彼女の着替えは終わった。
じっと僕を見ている。
「……まさかこのまま帰れなんて言わないわよね?」
帰らないの?
まだ僕をいたぶるつもり?
「着替えないの?折角遊びに来たのにどこにも連れてってくれない?それとも家でまったり過ごすつもりだった?どちらにしても着替えるべきだと思うけど?」
見送るにも着替える必要あるか。
しかし彼女はすんなりと帰るつもりはないらしい。
取りあえず着替えるか。
彼女は気を使ってくれたのか?気恥ずかしいのか僕の本棚を見て小説を読んでいる。
その間に着替え終わると、恵美に声をかける。
恵美は本を仕舞うと「それでどうするの?」と声をかけてきた。
家にいるより、外にいた方が気が楽かもしれないな。
「出かけようか?お腹も空いたし、何か食べに行こう」
「そう。まあ、いいわ。でもせっかくだから……」
そう言って彼女は僕を抱くと口づけを交わした。
「今日はこれで勘弁してあげる。いつかこの先に進める事を祈ってるわ」
捕食された気分だった。
もう逃がす気はないから。
彼女の目がそう語っていた。
大変な人を好きになってしまったな。
僕は自嘲する。
最初はちっぽけな心だった。
頑なな気持ちを片桐君たちが変えてくれた。
恵美は微笑んでいる。
その場しのぎでどこまでも進んでいく。
でも、ほら……。
光ある未来へ少しずつ行ける気がする。
戻りたいと思う気持ちもある、でも彼女を信じたいと思う気持ちもある。
背中で叫んでる、間違ってなんかいないって。
ならばどこまでも進んでいこう。間違っているかもしれないけどそれでも進み続けよう。
まだ恵美を信じられる心が残っているから。
「どうしたの?行かないの?」
恵美が首を傾げて僕を見る。
先ずは最初の一歩だ。
夢はいつもそこにある。
僕が来るのを逃げないで待っていてくれると信じて。
明日へ蹴りだそう。
「行こうか?」
彼女の手を取り歩き出す。
その時彼女がにこっと笑っているのに気づかなかった。
あ、片桐君にメッセージ返さなきゃ。
もう大丈夫だよって。
(3)
愛莉の家にもどると、一息ついた。
愛莉はいそいそと昼ごはんの準備をしている。
「疲れているだろうし簡単なものでいいからね」
そう言って愛莉の部屋でくつろいでる。
……手伝った方がいいか?
「え?冬夜君料理できるの?」
「……やったことない」
小学校の家庭科でご飯炊いたくらいか?
「……テーブルでも拭いてて」
愛莉はにこりと笑うとそう言った。
言われた通りテーブルを拭いていると良い匂いが。
きっと雑煮でも作ってるんだろうな。
出されたのは雑煮だった。
丸もちに大根と人参のスライス、かつお菜、ゆずの皮がはいったすまし汁のように透き通った汁。
お餅は3つ入っていた。
それにあらかじめ、準備していたのだろう。ちょっとした御節がついてあった。
「出来合いの物で作ったものだけど……」
愛莉がてへっと笑った。
「いただきま~す」
美味しい。
白だしと薄口じょゆで味付けされた出汁はうちとそっくりだった。
「美味しい。愛莉もなんでも作れるんだな」
「ありがとう、冬夜君にそう言ってもらえてよかった~」
嬉しそうに愛莉も自分の分を食べる。
味に満足したようだ。
「それだけじゃ足りないよね?あとでお餅焼いてあげるね。醤油がいい?それともきな粉?
「どれかと言われると砂糖醤油かな」
「は~い」
片づけを手伝い、部屋に戻ってお勉強。
実は気になることがあった。
桐谷君が言った言葉。
「ペアブースに恋人同士が密着していて寝れるかよ」
あの時は普通に寝れるだろ?と思ったけど愛莉の言葉を聞いて、実は愛莉は気にしてるのかな?って。
昨夜もそうだった。
普通に眠っていたけど、何かアクションを起こした方がよかったのか……。
僕はそういうところには鈍いらしい。
でも、愛莉的にはどうなんだろう?
何かを期待していたんだろうか?
「平穏な日々こそ、幸せなことは無いよ」
突然愛莉が話し出した。
「言ったでしょ?冬夜君の考えてる事なんとなくわかるって」
「……愛莉は何もなくてよかったの?」
「正直な気持ちは何かを期待していたかもしれない。でもそれは昨日じゃなくてもいいんだよ。冬夜君のペースに合わせる。それよりも色々トラブルを抱えるくらいなら今のままでいい」
同じ痛みを共有して同じ優しさを持ち寄った二人だからこそ明日もその先も一緒に生きていける強さに変えていけるから。
愛莉はそう言って笑う。
「去年よりは確実に進歩してるよ。私達」
だと、いいけど。
「私は多くの事を望まない。同じ時を刻んで同じ未来を信じて。昨日の涙も今日の笑顔もありのままを受け入れて生きていく。できれば冬夜君と一緒に」
「それが愛莉の願い?」
「かな~?まあ、冬夜君には少し努力してほしいけどね。食べ物に対する愛情と同じくらい私にも愛情を注いでほしいかな?」
いつも言われてる気がする。
これでも精一杯愛情を注いでるつもりなのだが……。食べ物と比べると痛い。
「それと~、桐谷君の言ったことは気にしなくていいよ。あの二人とは基本的に違うんだから。毎日ドキドキさせられてたら心臓がもたないよ」
愛莉はそう言ってにこりと笑う。
……毎日は無理かな。
でも誰かが言ってた。
そのうち欲望が食欲から女性へと向かう日が必ず来ると。
その時愛莉は受け入れてくれるんだろうか?
「愛莉……」
「な~に」
「もし、僕が食欲と同じくらい愛莉を求めたらどうする?」
え?という顔をして、その意味を知ると愛莉は顔を赤らめる。
「そういうこと聞かないの!」
「ごめん」
「……受け入れる準備はいつでもできてるよ」
「え?」
「さあ、勉強勉強!年末遊び過ぎたからちょっとは取り戻さないと。また休み明けテストだよ!」
(4)
ピピピ……ピピピ……ピピ……。
アラームを止める。
誠を起こさないように布団から抜け出すと。服を着る。
そして台所へ向かい昼ごはんの仕度を始める。
お餅まだ大丈夫だな。
大根と人参の皮をむいて適当に切る。
鍋に水を入れ大根ニンジン鶏がらスープの素をいれて火にかける。
餅をトースターで焼く。
持ちが焼ける頃に三つ葉とゆずの皮を鍋に入れすぐに盛り付け、かまぼこを乗せる。
誠を起こす。
誠が服を着てテーブルに着く。
そして二人で雑煮を食べる。
「これって東京の味?」
「ああ、これしか作り方覚えてなくてな……」
「へえ、美味しいじゃん」
「ありがとう」
食べ終わると片づける。
その間に誠は自分の荷物を整理している。
誠は今日中には寮に帰らないといけない。
寂しくないかって?
寂しいに決まってるだろ。
ずっと一緒にはいられない。
だからこそ会える時間を大切にしてる。
それは多分高校を卒業してからもだろう。
進学する大学が違う。
一緒に暮らそう。
そう言ってくれた時本当は嬉しかった。
生活費?私がバイトすればいい。
苦しいけど誠と一緒なら、生きていける。
これまでだってこれからだって多くの事を望んだりはしない。
二人でなら進んでいける、進み続けられる。
誠を信じられる心が残っているから。
それなら今のままでいいじゃないか?
お互いに信じ続ける心があるなら、今しかできないことをさせてやりたい。
どこにもいかずに待っているから。
今を精一杯生きてくれ。
それが私の願い。
片づけが終わると二人で、テレビを見ていた。
誠が帰る時間までずっと二人で過ごしていた。
過ぎ去った時は戻せないけれど誠が近くにいてくれた時が恋しいの。
「じゃあ、そろそろ行くわ」
誠が夢の時間の終わりを告げた。
誠を見送る。
今、誠を止めたら誠は残ってくれるだろうか?
きっと残ってくれる。
だから言わない。
「またバレンタインの時会いに行くから」
「ああ」
そう言い残して誠は自転車を漕ぎだす。
私は、家に帰り一人テレビを見ている。
テレビを見ながら勉強を始めた。
今できることをやろう。
後悔を残さないように。
例え何かを失っても何かが生まれると信じて。
ご飯を食べ終えて、お風呂に入り再び勉強をしていると誠からの着信が。
「おかしいよな、さっきまで一緒にいたのにまた声が聞きたくなるなんて」
笑ながら誠が言った。
「おかしくねーよ。嬉しいよ。」
「そっか、何してる?」
「勉強してた」
「そうか、邪魔してごめん」
「大丈夫、ちょっと休憩したいと思っていたところだ」
それからしばらく話をしていた。
23時を回った頃。
「そろそろ寝るわ。じゃあ、また明日な」
「ああ、おやすみ」
電話を切ると同時に母さんから電話が。
「ああ、誰と話していたんだい?」
「誠とだよ。母さん仕事中だろ?どうしたんだ一体?」
母さんが電話の理由を話す。
それを聞いた私は動揺していた。
あいつがまた……。
「だから知らない電話にはでるんでないよ」
「わかった」
「戸締りも忘れずにね」
「分かってる」
「じゃあね……」
電話を切ると私は戸締りを確認した。
チェーンは……母さんが帰ってくるからかけられない。
今日は早く寝よう。
そう思い布団の中に入る。
「……」
あのくそ野郎の言葉を思い出す。
身が震える。
必死に助けを求めたあの頃。
なぜ今頃になって?
思いだしたくもない過去の話。
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