優等生と劣等生

和希

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3rdSEASON

夏の呼び声

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(1)

船を降りた僕たちはまずはこの時間に開いてるファストフード店を探す。
そこで朝食を済ませた後、阪神高速に入り、そのまま名神高速へ入る。
京都までは1時間ちょいでつく。
京都の移動はパークアンドライドが基本だと調べていた。
京都駅周辺の開いてる駐車場に駐車し、京都の街中を歩こうとおもったのだが……暑い。
たまらず取りあえず適当なカフェに入って時間を潰す。
カフェで飲み物を飲みながら、愛莉の行きたがっていた名所の参拝時間を見ていると……驚いた。
もうすでにあいてるじゃん。
スマホのナビを頼りにバスに乗りあちこちをめぐる。
一か所を見ていれば次の場所の開場時間になる。
そんな感じで見ていった。
歩いてると舞妓さんが歩いていた。
へえ、綺麗だなぁと見とれていると愛莉に怒られる。
その後愛莉の機嫌を取るのに必死だった。
お土産屋さんに入った。
扇子が売ってる。
特に使うわけじゃないけど何となく買ってしまった。
お昼近くになったのでどこかで昼食を取ることにする。
近くに有名なお蕎麦屋さんがあるらしい、そこに向かった。
愛莉は天ぷらそばを、僕も天ぷらそばと……親子丼を頼んだ。
これでも控えてる方だ、だって愛莉が残すの分かってるから。
案の定愛莉は残した。
しっかり食べてやる。
お腹も満たされたら機嫌は良くなる。
愛莉の機嫌も良くなっていた。
元々ちょっと拗ねていただけだったのかもしれない。

「愛莉も化粧したらきっとどの舞妓さんにも負けないよ」と囁いてやれば愛莉の頬は紅潮し上機嫌になる。

あとは愛莉の要求通りに腕を組んで歩いてやればいい。
愛莉がお土産屋さんに行きたがっていたが生ものなのでやめといた方がいいんじゃないと言うと愛莉はわかってないな~と、人差し指を立てて左右に振る。
現地から地元に直接配送してくれるらしい。
その後愛莉が一番行きたがっていた場所、晴明神社。
京都最強のパワースポットなんだとか。
そのいくつものご神体を触れ、祈願する愛莉。
僕も交通安全のお守りを買っておいた。
愛莉が「折角だし占ってもらおう?凄く当たるんだって」という。
で、占ってもらった。
結果は良かった。

今後何事もなく安定した日々を送れるとのこと。
恋愛運等も占ってくれるそうだがそれも平穏にいけるとのこと。
ただ縁組は早い方がいいと言われた。

本当にあたるのかどうかわからないけど愛莉が喜んでるなら多分当ってるんだろう。
その後京都駅に戻ると愛莉がもじもじしだした。

「駅に寄ってく?」
「うぅ、それは良いんだけど……」
「どうしたの?」
「どうしても寄りたい店があるの」
「いいけど」
「本当に?」
「どこに行きたいの?」
「駅の中にあるんだけど……」

愛莉について行くと抹茶専門店についた。
愛莉は迷わず抹茶パフェを選んだ。僕は……宇治フロートとわらび餅を選んだ。理由は何となく面白そうな組み合わせだったから。
愛莉はご満悦のようだ。笑顔がこぼれてる。僕は……微妙だったかな?もともと抹茶系のデザートは苦手なのなのもあるのだが、後でほうじ茶を出されたけど。後味の悪さが消えない。

「冬夜君苦手だった?」

愛莉のそんな顔を見てると食べないわけにいかないだろ。

「ごめんね、苦手なの気づいてたから言い出しにくかったんだけど……」
「愛莉と食べたのも思い出になるよ。きっとそのうち笑って語り合える時が来るから」
「……そうだね!」

その後車をホテルの駐車場に移動してチェックインする。
夕食は外で食べようってなった。
そこで愛莉が

「行きたいところがあるんだけど……おやつ食べさせてもらえたし冬夜君の行きたいところでいいよ」

恐らく京都のラーメンを所望してると思ったんだろう?

「何でも良い?」
「う、うん……」
「じゃあ、愛莉の行きたいところ」
「……いいの?」
「いいよ。愛莉が食べ物希望するなんて珍しいし」
「じゃあ、また京都駅行こう?」
「いいけど?」

言った先は鱧と湯葉の店だった。
コース料理を頼むと料理が次から次と出てくる。

「どうしてこの店選んだの?」

僕は愛莉に聞いていた。

「だって、折角京都に来たんだからそれっぽいのを食べないと!」

正直鱧はともかく湯葉はあまり好きじゃない。でもなるべく顔に出さない様に食べた。隠す必要もなかった。愛莉の笑顔を見てればこれくらいなんてことない。

夕食を済ますとホテルの部屋に戻る。交互にシャワーを浴びてテレビを見てる。

「明日は冬夜君の好きな物食べていいからね!」

愛莉からお墨付きをもらった。
明日は何を食べようかな?
スマホで検索する。
お昼も考えないとだめだな。
朝はコンビニでいっか。

「ねえ、明日の朝も早いんでしょ?早く寝よ?」
「そうだな」

照明を落とすと抱き合って寝る。
おやすみなさい。

(2)

「ふぅ~終わった~」

瑛大が一息つく。

「わたし飲み物とってくるわあんたもいる?」
「あ、ありがとう」

瑛大の部屋の冷蔵庫からジュースを取り出しコップに注ぐ。
私は日曜の夜に瑛大の家に来ていた。
対人戦デビュー。
瑛大にあーだこーだ指図されながら忙しなくキャラを操作していた。
勝負は勝ったらしい。
勝ったと言うか砦をいくつか取れたといった方が正しいのか。
そのあと経費の申請をしてお金を受け取っていた。

「亜依上手いね、初心者にしては上出来だよ」

瑛大に褒められた。
初めての対人戦で勝てて気分が高揚していたのかもしれない。
その後、感想戦をしていたのだが、私が女性だと知ると皆私に優しい言葉をかける。

「声が可愛いね」とかそんな感じのゲームと関係ない言葉。
瑛大が「僕の彼女だぞ!」というと「瑛大彼女いたんだな」と笑い声が聞こえる。
「僕の彼女」と言われていい気分にならない女性がどれだけいるだろう?

「お腹空いたし牛丼でも食べに行かない?」

瑛大がそう言うと「いいよ」と答えた。
牛丼屋さんについても瑛大はゲームの事ばかり話していた。
私は話題を変えることにした。

「そう言えば片桐君達今日から旅行だって言ってたね」
「そう言えば今日いなかったね」
「で、瑛大はどこに連れて行ってくれるの?」
「う、うーん……」

瑛大は悩んでいた。
大方何も考えていなかったんだろう。私が話題を振らなかったらどこへも連れて行くつもりは無かったんだろう。

「あ、そうだ。僕一度行ってみたいとこあったんだよね」
「どこ?」
「鶴見のローブウェー」
「なんで?」
「一回彼女と乗ってみたかったんだよね」

さっきもそうだが、一応彼女として認識されていたみたいだ。
特に断る理由もなかったのでいいよ。と答えた。
けどそれだけじゃ一日持たないぞ?

「その後遊園地行こうよ」

瑛大に提案すると「いいよ!」と答えた。
瑛大の家に帰るとその日はもう遅いからと寝た。
次の日9時に起きると瑛大を起こす。
買っておいたパンを焼くとコーヒーと目玉焼きと一緒にテーブルに並べる。

「ありがとう。いただきます」

瑛大は食べると「美味しい」と言ってくれた。
片付けて支度をすると瑛大の車でロープウェーに行った。
ロープウェーに乗ると山の上に辿り着く。
景色は綺麗だ。展望台の上で写真を撮る。
その後散策コースを回って再び降りる。
その後遊園地に移動して昼食を食べて、アトラクションを一通り遊ぶ。
一通り遊ぶとお土産屋さんを回って、買い物をする。
瑛大は特撮物の玩具に目が言ったようだ。
私が止めた。
この手の物は買いだすときりがない。
また瑛大の部屋が散乱するだけだ。
どうせ使いもしないのにどうして男はこの手の物を欲しがるのだろう?子供じゃあるまいし。
帰りにパスタ専門店に行って夕食を食べる。
瑛大はスマホを弄ってる

「何をしてるんだ?」
「ああ、亜依も入れておいた方が良いよ。結構べんりなんだよ」

瑛大が入れているアプリはPCとも連動している通話チャットのツール。メッセージみたいなものだ。
瑛大が対人戦の時に使用している通話のアプリらしい。スマホ版もあるんだとか。
私は瑛大に言われたとおりに入れたが、なんか寂しい。
こいつはデート中も頭の中はゲームの事なのか?
こういうことは周りを巻き込んだ方が効果的だ。

「デート中に何やってんだお前は」

そうコメントしてやった。

「瑛大だめだろ!」と瑛大は集中砲火を浴びる。

現実よりゲームの方が大事。そう考える人間が少ないギルドだったようだ。
瑛大は「ごめん」と一言謝った。
「そういうわけでちょっと彼女にサービスしてくるわ」と発言して瑛大はスマホを仕舞う。

「ところで亜依、明日暇?」
「バイトは夕方からだけど」
「じゃあ、今日泊まって行ってよ。夕方まで遊ぼう?」
「良いけど何して遊ぶんだ?」
「うーん……映画でも見に行かない?」

時間的に考えてそれが最善手だろうな、
まあ、瑛大の事だから明日はメンテで暇だからと言ったところか?
こいつの頭の中はゲーム中心で回っているようだ。

「いいよ」

瑛大は見たい映画があったらしい、特撮の怪獣映画のアニメーションの2部らしい。
まあ、家で一日ゲームしてるよりかはましか。
その日からバイトの休みは火曜日に入れるようにした。
家に帰るとさっそくPCに向かう瑛大。
彼女にサービスしてくれるんじゃなかったのか?

「先にシャワー借りるね」

そう言うとシャワーを浴びる。
シャワーを出ると次は瑛大の番。
瑛大が入ってる間に私もPCを覗く。
ゲームをしているわけじゃない。ブログ等を巡回してるだけ。
そうしていると瑛大が戻ってきた。
瑛大は再びPCに向かう。
私はため息を吐いて。ノートPCをたたむとテレビを見てる。
コンビニで買ってきた酎ハイを飲みながら。
瑛大は何を思ったのか冷蔵庫から缶ビールを取り出し飲みだす。

「ゲームはいいのか?」
「ごめん、つい暇になっちゃうとやっちゃうんだよね」
「私がいるのに暇なのか?」
「じゃあ、亜依構ってよ」

構って欲しいのはこっちだ。
そうして二人で飲みながらテレビを見る。
瑛大の反応が無くなった。
寝ていた。全く……。

「そんなところで寝たら風邪ひくぞ」

瑛大を何とかベッドに連れて行く。
瑛大は何を思ったのか私をベッドに引きずり込む。

「瑛大?」
「明日は休みだし、今夜はいいよね?」

明日は映画見に行くって言ったの瑛大だぞ?

「あまり夜更かしはしないからな?」

そう言って瑛大と二人で寝た。
晩夏の夜のあまり出来事だった。

(3)

8月下旬。
喫茶青い鳥
その日は朝からバイトだった。
朝から客は晶ちゃん一人だけだった。

昼過ぎ頃カランカランとドアベルが鳴る。
西松君たちが入ってきた。

「いつもので」

そう言うと彼らはテーブル席につく。

「引っ越しは済んだの?」

晶ちゃんが西松君に聞いていた。

「大方片付いたので息抜きにきました。他のみんなは?」
「みんな忙しいみたいです」

僕が西松君の問いに答えた。

「夏休みだものね~」
「私は、善君がバイトだからこの通りだけど。二人は出かけないの?」

晶ちゃんが聞いていた。

「これから考えているところ。9月に入ってからの方が人も少ないし楽でしょ?」

高階先輩が答えた。

「酒井君も連休とったらどうだ?折角の夏休みだし」

マスターがそう言うと一ノ瀬さんも賛同する。

「そうですよ。酒井君はいつもだけど彼女に対する配慮が足りなさすぎます」
「いいのよ、もう慣れたし。こう見えて彼家では優しいのよ」
「そうなんですか?」
「ええ、最近は優しくなったわ」
「一ノ瀬さんは中島君にどこか連れて行ってもらわないのかい?」

僕が一ノ瀬さんに聞くと、一ノ瀬さんは嬉しそうに答えた。

「彼部活やってるから中々予定取れなくて、でも来週3連休とりますよ、長崎に旅行です」
「それはいいね」

軽く受け流す。

「連休……とれるの?」

晶ちゃんが食いついてきた。

「取れるよ。流石に二人共休まれると困るけどね」

マスターが言う。

「そう、じゃあ取ってもらおうかしら」

晶ちゃんがそう言う。

「いつならとれるの?」
「9月は既に中旬に連休とってるし」

渡辺班の予定があるから。

「なら……下旬はどうかしら」
「どこか、行きたいところあるのかい?」
「軽井沢に別荘があるのよ。そこに行こうと思って」
「か、軽井沢!?」
「あら?ご不満かしら?」
「と、とんでもない?」
「じゃあ、決まりね。マスターいいかしら?」
「構わないよ。酒井、楽しんで来い」

すると、高階先輩が言い出す。

「啓介、私たちも軽井沢行かない?」
「いいね、久しぶりに行ってみるか?」

そうして9月の予定は大体埋まった。
僕としてはバイトして稼ぐはずだったのだが……。
まあ、晶ちゃんが喜ぶならそれでいいか。

(4)

「悠馬!朝だよ!」

咲の声で目が覚める。
咲はキッチンで何かやっている。恐らく朝食を作っているのだろう。
僕は洗面所で顔を洗ったりしてると咲が「ごはんできたよー」と呼んでいる。
テーブルに着くと出されたのは焦げたトーストにカリカリに焦げたハムエッグとコーヒー。
どういう表情をしたらいいか分からなかった。
困惑の表情を浮かべていると、咲は言った。

「ま、未だ練習中でその……上手くいかなくて」

僕は無言でトーストを齧る。
ガーリックの味がすごい。
けどその事には触れない。

「美味しいよ……、片桐君が言ってた『愛情に優る調味料は無い』って。咲の愛情しっかり受け取ったよ」
「今度はもう少し練習するから」
「そうだね」

お姫様だもの、苦手な事があっても不思議じゃない。今までやってこなかったんだから。
してくれるという行為自体に感謝しなくちゃいけない。

ただ……。

「ガーリックトーストはニンニクペーストを塗って焼くだけってのは間違いだよ」
「え?そうなの?」

まだお腹には余裕がある。実践した方が早いな。
僕はキッチンに向かう、道具と材料はあるな……。
耐熱容器にバターとオリーブオイルを入れて数秒レンジにかけてバターを溶かす。溶けたバターにニンニクペーストを少量入れて混ぜる。パンにスプーンでガーリックバターを塗りパンを焼く。

咲はその作業をじっと見ていた。
焼き上がったパンを「食べてみて」と差し出す。咲は一口食べて驚く。

「悠馬料理できるんじゃん!私一人ばかみたい……」
「まあ、一人暮らししてるしね、このくらいできるよ」
「私は一人暮らししてても全然できない」

そう言って落ち込む咲。

「自炊しようって気持ちを持ったことが大事なんだよ。あとはレシピを見ながら練習していけばできるようになるよ」
「悠馬が教えてよそのレシピってやつ」
「分かったよ、なるべく咲の家に通うよ」
「もっといい方法があるんだけど?」
「なに?」
「一緒に暮らさない?」

同棲。

「それって色々デメリットもあるんじゃ……?」
「やってみないと分からないでしょ?私もバイトしてるし、親も説得するから」
「別れたときの事考えてる?」
「悠馬は私と別れたいの?」
「……そりゃないけどさ。自分の時間をもてなくなるよ?」
「悠馬と一緒ならそれでいい!」

僕は少し考えた。咲は本気のようだ。ならば早い方がいいな。

「咲、今から両親に連絡とれる?」
「え?」
「咲の両親に話しなきゃ」
「分かった……」

そうして咲は親に電話する。

「今すぐ来いって」

僕は覚悟した、一発はやられるだろうな。



咲の家に寄る途中に菓子折りを買っていった。
咲の家は高級住宅街にある一軒家だった。
咲がカギを開けドアを開けて「ただいまー」と声をだすと両親がやってきた。
挨拶を済ませてリビングに通されると菓子折りを差し出す。

「今度からくるときはこういうのはいらない」と一言言われた。

今度……?
戸惑う僕をよそに話は勧められていった

住むところはどうするのか?生活費は大丈夫か?咲は家事をしたことないが大丈夫なのか?と。
一つ一つ説明していく咲。
僕は何を言ったらいいのか分からない。

「竹本君と言ったね?」

話は突然僕に振られた。

「君はどう思っているんだい?咲とこの先上手くやっていく自信はあるのかい?」

自信はなかった。でも片桐君は言ってた「揺らぐな、自信が無くても彼女が支えてくれる」と……。

「二人でならうまくやっていける気がします」

両親は黙っていた。
そして口を開いた。

「うちの娘はモテてはいるんだけど男を家に連れてくると言いだしたのは君が初めてなんだ。どんな人だろうと思ったら誠実そうだし君なら咲の至らぬ点を補ってくれるだろう。良いだろう。休みの間に引っ越しを済ませなさい。咲の生活費はこれまで通り父さんが出すよ」

絶対反対されると思っていたのに……拍子抜けした。
全身の力が抜ける。

「ははは、緊張していたみたいだね。これから咲をよろしく頼むよ」

その日の夕食は咲の両親にご馳走してもらえた。
咲を家に送り届けると、僕は家に帰る。
そして自分の親に電話で説明する。

「僕同棲することにしたから……だから心配しなくていいよ」と。
「今度家に帰っておいで」と親に言われた。
「彼女を連れて行くよ」と言った。

引っ越しか。荷物纏めないとな……。
渡辺班にその事を伝える。

「引っ越しいつするんだ?手伝うよ」と皆が言ってくれた。

家電とかは実家の倉庫に入れておくか。
一人で荷物の整理を始めた。
短い間だったけど一人暮らし楽しかったな。
咲との生活、どうなるんだろう?
夏が終わろうとしている。
夏が呼んでいる。
でも振り返らない。
夏が呼んでいる、まだ終わってないぞと。
残りの休み大変だろうな。
一人苦笑する。
でも新しい生活に期待していた。

(5)

「冬夜君朝だよ」

愛莉が僕を起こす。
今日の予定は愛莉が希望していた琵琶湖一周。
そんなに早く準備しなくても琵琶湖は逃げないよ。
京都から滋賀までそんなにかからないから大丈夫。
愛莉にそう説明するも。

「お腹空かないの?」

そう言われるとお腹空いてきた。
早めにチェックアウトしてファストフード店でもはいるか?
でもモーニングメニューあんまり好きじゃないんだよな。
カフェにしようか?
着替えるて準備を始める、愛莉は既に着替えて化粧をしている。
準備が終わると8時だった。
チェックアウトを済ませるとカフェに移動した。

朝食を食べながらスマホをチェックする。
渡辺班のメッセージグルが盛り上がっていた。
なんだろう?
ログを辿ってみる。
竹本君と花山さんが同棲をはじめるらしい。
愛莉も同じログをみていたみたいだ。
驚いていた。
近いうちに引っ越しを始めるらしい。

焦ってる?
いや、特に。
もうとっくになれたよ、
ただ驚いているだけ。いくら何でも無理だろうと思っていた二人がこんなに早く同棲までこぎつけるとは思わなかったから。
どうやって両親を説得したんだろう?竹本君はバイトしてるから容易かったのかな?
考え込んでると愛莉が誤解したのか、僕に言う。

「冬夜君言ったよ?『慌てることはない』って……それとも婚姻届だす?」
「そんなんじゃないよ、ただ驚いてただけ」
「そっかぁ~」

少し残念そうな愛莉の声。

「僕達も同棲するか?」

愛莉は首を振る。

「冬夜君が自立してからでいいよ」
「そうだな」

朝食を食べ終わると店を出る。
ナビをとりあえず滋賀にセットする。

30分くらいで着くらしい。

「じゃ、行こうか?」
「うん」

そして今日の旅がはじまる。
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