優等生と劣等生

和希

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4thSEASON

最後に笑う為

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(1)

ピピピピ……。
アラームが鳴る。

「冬夜君朝だよ~」

返事がない。
目を開けると冬夜君の姿がいない。

「冬夜君?」

部屋中を探す。
冬夜君がいない。

「冬夜君!」

部屋を出る。靴が無い。
一人でジョギング行ったの?
私は部屋着のまま外に出る。
車はある。
遊びに行ってるわけじゃなさそうだ。
そのうち帰ってくるだろう。
家に戻る。
朝ごはんの支度をする。
まだ戻ってこない。
何してるのかな~?
ご飯が出来た。
まだ戻ってこない?
そう言えば冬夜君前に行ってたな。

「行ってみたいところってないの?」
「富士の樹海」

まさか……!?」

部屋に慌てて戻る。
財布がない、車のカギは置いてある。
あと衣服が無い。
着替えた痕跡……。
洗面所に戻ってみる。
冬夜君の寝間着が入ってある。

「あれ?愛莉ちゃん冬夜の分も作ったの?」
「おはようございます麻耶さん」

キッチンにいる麻耶さんに冬夜君がいない事を告げた。
すると麻耶さんは笑っていた。

「冬夜は昨夜から春季大会で熊本に行ってるでしょう?」

……そうだった。
すっかり忘れてた。




昨夜の事。

「冬夜君、忘れ物ない?」
「大丈夫だよ」
「暴飲暴食はダメだよ!」
「わ、わかってるって」
「体に気をつけてね、怪我とかしたらだめだよ」
「ああ」
「……」

何か言う事無いかな?

「がんばってね」
「ありがとう」
「先輩そろそろ行きますよ!」

佐倉さんが呼んでる。

「じゃあね」

冬夜君がキスをしてくれた。

「当分帰ってこないから」

そう言って笑ってた。
そうして冬夜君を乗せたバスは熊本に向かって行った。



私はご飯を食べると着替えて洗濯機を回す。
冬夜君がいない間は私はただの居候。
やれる事はやらなくちゃ。

「食器洗いはおばさんの仕事だからだめ!」

麻耶さんはそう言って笑う。
仕方ないから冬夜君の部屋の掃除をした。
そのあとすることが無く一人テレビを見ていると麻耶さんが呼んでいる。

「お迎え来たわよ~」

今日から冬夜君が帰ってくるまでの間恵美が私に送迎をつけてくれた。
私達のグループ・ユニティはエゴイストと言うグループと対立している。
対立と言っても向こうから一方的に仕掛けているだけだけど。
対策は恵美、亜依、渡辺君、誠君が主導してやっているらしい。
相手のリーダーの名前と素性は分かっている。
それは相手には知られていない。
そこが私達のアドバンテージ。
相手が手の内を明かすまでこちらからは仕掛けない。
そう徹底していた。
卑劣な手段でユニティのメンバーを苦しめていく。
向こうの目的が何なのか分からない。

「焦ってるだけさ、相手も。噂が広まってきて自分たちで自分の首を絞めてるもんだよ」

冬夜君はそう言ってた。

「でも、気をつけてね愛莉。一番怖いのは相手がなりふり構わなくなった時だから」

冬夜君は注意するように言ってくれた。

「着きましたよ」

お付きの人は教室まで送ってくれた。
時間になったら迎えに来ると言う。

「遠坂さんおはよう」
「おはよう石原君」

こんな感じで教室にいる間も常に誰かが私を見てくれる。
守られてる。

「今日から試合だそうですね。勝てると良いですね」
「ありがとう」

授業をが終ると皆学食に集める。

「遠坂さん何か変わったことは無いか?」

渡辺君が聞いてくる。

「まあ、あることはあるけど……」
「どんなことでもいいから相談してちょうだい」

恵美が言う。

「多分皆もそうだと思うんだけど……」

常に誰かの視線を感じる。何か噂話されてる気がする。怖い……。

「それは遠坂さんだけじゃない?片桐君があれだけ目立ったから」
「それだけじゃないよ。咲も同じ事言ってた」
「うん、やっぱりあの手紙が来たのと同時期くらいかな?」

咲は手紙を送りつけられたという。酷い内容の中傷。

「西松君にも来ているらしいね」

酒井君が言う。

「そんな雑魚放っておけばいいのよ。そのうち飽きて散らばるわ。一々相手してる方が面倒だわ」

恵美さんはそう言う。

「でも事実もあるし」

今にも泣き出しそうな咲の声。

「他に皆変わったことは無いか?」

皆何も言わない。

「俺や海未ちゃんには来ないところを見ると相手の狙いは結構絞ってますね」

真鍋君が言う。

「そうだな。檜山先輩や木元先輩にも被害はないらしい」

渡辺君が言う。

「もう少し手掛かりが欲しいな。何を狙っているのか」
「相手の狙いはもう限定されてるんじゃない?」

恵美が言う。

「どう見ても、西松君と咲を狙ってきてるわ。私達も事実を隠蔽工作まではできないから」
「そうだな……」
「あの晩あいつら言ってたけどヤリ目サークルなんだろ?晒上げにしてやればいいんじゃないか?」

神奈が言う。

「その件だが、もう少し証拠固めをしてからの方が効果はあると思うんだ」
「まさか、囮を出すとか言うんじゃないでしょうね?」

晶が渡辺君を睨みつける。

「まさか、第一俺達の顔は割れてるんだ。囮にもならないだろ?」
「それもそうね」
「あ、誠が言ってた。あいつらサイトに攻撃仕掛けてるって、かなり焦ってるみたいだぜ」

神奈が言う。

「ボディブローのように聞いて来てるのさ。このままじわりじわりと攻めてやればいい」
「私は悠馬ついてるから平気だけど、遠坂先輩気をつけてくださいね」
「私より神奈の方が心配だよ。誠君と完全に離れてるし」
「神奈ちゃんにも付き人つける?」
「付き人つけてバイトに行けないだろ」

神奈は笑う。

「でも神奈も気をつけないと」

私が言う。

「分かってるよ」と神奈は笑う。

「みんな、苦しいのは分かってるがここが正念場だ。きっと活路を見出せる。その時まで我慢してくれ」

渡辺君が言うと皆頷いた。

午後の授業が終わるとお付きの人と駐車場に向かう。
すると人だかりが出来てる。
なんだろう?

群衆をかき分けてみると唖然とした。

簀巻きにされて顔を腫れ上がらせた髪を坊主にされた。3人組が横たわっている。
朝には無かった。

付き人の人が3人に近づく。

「息はあります。救急車を」

私は急いで119番に通報する。
その時気づいた一枚の紙きれ。

「俺たちに逆らうとこうなる unity」

何これ……?

「愛莉ちゃん!?」
「これ、どういう事だろう?」
「あ、こいつら……」

神奈は知ってるようだが口を噤んだ。
なにかあったのね。
後でメッセージで聞こう。

「してやられたな……」

渡辺君がうめくように言う。

「救急車には俺が同伴する。遠坂さん達は早く帰って。青い鳥にも寄ったらいけない」
「わかった……でも」
「わかってる、後で詳細は教える」

救急車が来た。
パトカーも来た。

「通報した人はどなたですか?」
「私です」
「ちょっと事情を聞いてもいいですか?」
「私も同席しても?」

付き人の人が言った。

「良いですけどあなたは?」
「このお嬢さんの付き人です。一緒に現場に居合わせました」
「じゃあ、いっしょに来てください」
「わかりました」

渡辺君は……。

「良かったら西松病院に搬送してください。知り合いの病院なんです」
「わかりました。西松病院ですね」

渡辺君が言うとドアは閉められ救急車は走り出した。
私達も近所の交番に出頭する。
胸騒ぎがする。
いつもはそばに居てくれる冬夜君は今はいない。
冬夜君に知らせるわけにもいかない。
冬夜君にはバスケに集中して欲しい。
でも冬夜君もユニティのメッセージを見たら黙っていても分るだろう。
どうしたらいい?
冬夜君に今すぐ電話をかけたい気分だった。

「紙切れの事も私達が見つけたことも正直に話してください。あとは当家でどうにかしますので」
「はい」

警察にはすべてを話した。
紙切れの事ユニティとは私達のグループの事。そしてたまたま発見しただけだという事。
中々信じてもらえない。

「お前たちの仕業だろ!!」

警察が脅してくる。
怖い、泣きそうになる。
すると警官が入ってきて何か話をしている。
さっきの脅した警官が言った。

「どうやら君は無関係のようだ。だが、ユニティの事でまた後日来てもらうかもしれない」

そう言って解放された。
外に出ると恵美といつぞやの弁護士さん、それにお付きの人がいた。

「大丈夫、悪いようにはしないわ。私達に任せて」

恵美がそう言うと頷いた。

「じゃ、今日は帰りなさい」

そう言うと私は付き人の車に乗って家に帰った。
家に帰ると麻耶さんが心配そうにご飯の仕度をして待ってくれていた。

「愛莉ちゃん大丈夫!?」

私は麻耶さんに抱き着いた。

「また冬夜君の足引っ張ったかも」
「石原さんから話は聞いたわ。愛莉ちゃんは何も悪い事やってない。うちの冬夜も分かってるはずよ」
「そうかな~」
「婚約者を疑うような子供に育てた覚えは無いわよ」

麻耶さんはそう言って笑う。
その後夕飯を食べてお風呂に入って冬夜君の部屋で一人テレビを見ていた。
麻耶さんからは「下で皆で過ごさない?」と勧められたけど遠慮した。
いつ、ユニティの皆からメッセージがくるかわからないから。

(2)

「いや、良かったですね。檜山さん」

ベッドに横たわる檜山君のお父さんを笑顔で見ていた。

「本当にすごい研修医だ。どこの病院もたらいまわしにされていたのに」
「医療ミスを恐れて、肝心の患者の命を忘れる医者もいますから。逆もまた然りですけど」
「賭けには勝ったようだ。そっちの要求も飲もう。咲良とかいう女との交際を認めてやればいいんですね」
「ええ……。見守ってやってください」
「春樹を呼んでくれませんか?」
「いいですよ4人でゆっくり話してください」

私はそう言って病室を出る。

「深雪さん。父さんの容体は?」

檜山君が聞いてくる。

「経過は順調よ。来月には退院できるでしょう」
「ありがとう」
「おめでとう。あなた達の仲認めてくれるって。お母さんも一緒に話をしてやってください」
「深雪先輩~ありがとうございます~」
「まだ結婚を認められたわけじゃないんだからしっかりね」
「はい~」

檜山君達と別れると、私は肩を叩きながら昼食にでもしようかと考えていた。
そんな時アナウンスが流れる。

「西松先生、お電話ですです内線49番に出てください」

内線49番なんてものはない。
49=しきゅう=至急。
緊急搬送された時のコードだ。
私はすぐに。処置室に向かった。
すると顔を殴られ意識のない男性3人が搬送されてきた。
全裸で簀巻きにされてある。

「バイタルは!?」
「意識がありません!血圧心臓脳波は正常です」
「至急CT取って!」
「はい!」

患者の容態を詳しく聞くために付添人に話を聞く。
すると……。

「あれ?渡辺君!?」
「あ、深雪さん。実は……」

渡辺君から事情を聞く。

「大丈夫、外傷は酷いけど内臓等に損傷は無さそう。出血も少ないしちょっと派手に殴られただけみたい。念のため脳のCT撮ってるけど」
「そうか、それならよかった」
「渡辺君こそ大丈夫?これから大変なんじゃない?」
「事情聴取くらいはされるだろうな」
「陰湿になってきてるわね」
「そうだな」
「先生CT撮れました!」
「じゃあ、行くわ。回復したらまた連絡する」
「助かる」

3人とも特に異常は無かった。
怪我の処置だけして、病室で寝かせる。
すると警察と名乗るものが現れた。

「西松先生ですね?ちょっとお聞きしたい事が?」
「はい、どうぞ」
「先生はユニティと言うグループに所属してるとか?」
「そうですけど、それがなにか?」
「今回搬送された患者に心当たりありませんか?」
「ないです」

警察と名乗る物は一枚の写真を見せた。
渡辺君から聞いていた物だった。

「ユニティの報復だと考えているのですが?」
「ユニティはそういう野蛮なグループではないので」
「しかし書置きには……」
「見た感じただの印刷された文字でしょう?ユニティに恨みのある第3者の仕業と考えてますが」
「その線も含めて事情をお聞きしたい」
「今立て込んでますので後日でいいですか?」
「はい、よろしくお願いします。こちらまで連絡を」

警察は名刺を渡した。

「わかりました」
「ところで被害者の方は?」
「顔に派手に暴行をうけただけですね、内臓、脳共に異常はありません」
「それはよかった」
「もう行ってもいいですか?」
「はい、ありがとうございました」

そう警官が言うと私は踵を返して休憩室に入る。
昼食を取りながら考える。
一番に疑われるのはユニティか。
シンプルだが効果のあるやり方だ。
渡辺君の話だと桐谷君の家に押しかけた3人がへまやって私刑をくらったのだろう?

「西松先生、患者の意識がもどりました?」
「そう。すぐ行くわ」

警官が来る前に状況を整理せねば。
私はすぐに病室に向かった。
啓介の件もある、聞きたい事は山ほどあるが公私混同はまずい。シンプルな質問だけしよう。
そう思って病室に向かう。
3人とも顔を腫らしていた。

「傷は痛む?」
「多少は……」
「看護師さん、少し席を外して」

看護師さんは退室する。

「ところで誰にやられたの?エゴイストの連中?」
「いえ……、ユニティと名乗るグループに……」
「お生憎様。私もユニティのメンバーよ。嘘は通用しないわ」
「……誰にも言わないでくださいね?」
「警察には事実を伝える」
「……実は……」

予想通りの回答だった。

「ありがとう、特に異常は無いからすぐにでも退院できるわよ。念のため検査入院する?」
「いえ、大丈夫です」
「そう?また異常があったら病院に来て」
「はい」

私も退室する。
怒りを鎮める為、持っていたガムを噛む。
これから何をするべきか?
まずは警察に出頭して事情を説明ね。
その後の判断は渡辺君に委ねよう。
それより啓介の件だ。
どうすればいい?
更にガムを頬張る。
有耶無耶にしたままではユニティの評判に関わる。
公の場で公表すればいい?
そんな単純な事なのだろうか?
まあ、私の記者会見は免れないだろうな。
その時に話せばいいか?
ユニティの認識の説明。エゴイストの存在。現在の啓介の状況。
エゴイスト、卑劣なサークル。
影で暗躍するグループ。
まずはこいつらを表舞台に引きずり出す必要がある。
そう考えていた。

(3)

「だから俺は知りませんよ!」
「しかし、君が管理してるグループだろう?ユニティは」

俺は警察から任意同行で事情聴取を受けていた。

「それは、エゴイストというサークルが……」
「彼らがエゴイストと言うサークルのメンバーだという事は聞いたよ。だが、身内の私刑と言うのは考えづらい」

そのくらい頭を使え!
そう思ったが、俺が今冷静にならないと皆に迷惑をかける。

「君たちがエゴイストから嫌がらせを受けてその報復にやったと考えるのが妥当じゃないかね?」

刑事が写真を見せる。

「そもそもユニティとはどういうグループなんだね?」
「それもさっきから何度も説明したはずだ」
「ただのお遊びのグループだと言い張るんだね?嘘の証言はあとで不利になるよ」
「刑事ちょっといいですか?」

別の刑事が入ってくると刑事に耳打ちする。

「……君に面会人だ」
「面会人?」

そう言って入ってきたのは恵美さんだった。
刑事は取調室から出ていった。
刑事が出ていくと、恵美さんは簡潔に言った。

「多分盗聴されているだろうから簡潔に言うわね。すぐに弁護士を呼びなさい。私の会社の顧問弁護士をつけるわ」
「……いいのか?」
「事情は説明してある。挑発を受けてもスルーするのよ。直ぐに釈放される」
「すまんな、助かる」
「いいわ、いよいよ相手も強硬手段に出たわね」
「もう最終段階に来てるのかもな」
「今後の事についてなんだけどあなたが釈放されてから説明するわ」
「分かった」
「じゃあ、出てこれたら連絡頂戴。いつもの青い鳥で」
「ああ」

そう言って彼女は退室した。

「さて、取り調べの再開と行こうか?」
「その前に弁護士を呼んでくれないか?」

俺は早速弁護牛を呼ぶことにした。

(4)

スマホの着信音が鳴る。

冬夜君からだ。

すぐに電話に出る。

「もしもし~」

一日しか経ってないのに懐かしく感じる声。

「冬夜君~」

私は半分泣いていた。

「……話は聞いたよ。愛莉は大丈夫?」
「うん、事件とは関係ないって認められたから大丈夫。ただ……」
「ユニティの事で疑われてる?」
「うん」
「愛莉もか……」

もってことはひょっとして……。

「冬夜君も疑われてるの?」
「それは無いけどマスコミが押し寄せてきて大変だったよ」

冬夜君はそう言って笑ってる。
笑い事じゃないよ?冬夜君の将来に関わることだよ?

「警察はエゴイストとユニティの抗争とみてるみたいだね?」

そうだね。

「ちょうどいいタイミングかもしれないね」
「何が?」
「西松君と咲さんの件、エゴイストを表に引きずり出す件」
「そうなの?」

西松君と咲さんの件とどう関係あるのだろうか?

「大会が終わったら話すよ」
「うん、……そう言えば試合どうだった?」
「憂さ晴らししてきたよ。大勝利」
「やったね!」
「ああ、あと3回勝てば優勝だ」
「うぅ……」
「どうした?」
「あと3日は会えないんだなって思って」
「週末には帰るよ。そしたら……」
「冬夜君疲れてない?」
「仕事疲れを癒してくれるのが僕の可愛いお嫁さんだろ?」
「うん♪」

冬夜君は嬉しい事を絶妙のタイミングで言ってくれる。

「ユニティの皆も大変だと思うけどここをしのげば活路が見えるからって伝えて」
「わかった~」

ユニティと言えば……。

「佐倉さんと水島君は?」
「怒っていたよ。卑劣な手段だって」
「そっか」

そりゃそうだよね。

「愛莉も気をつけて、マスコミとか大変だと思うけど……。一度実家に避難した方がいいかもしれない」
「これしきの事で家を空けられません」
「そう言うと思ったよ」
「冬夜君も気をつけてね」
「ああ、分かってる。じゃあ、また明日」
「うん」

「また明日ね」ってよく考えなくて笑顔で言ったその後、「また明日ね」って言える冬夜君がいてくれるって気づく。
むせかえるようなリアルな日常。
大切なものがある。
贅沢な世界の中に見え隠れする永遠の破片。
触って掴んで私達の今をきっちり歩いて行くだけ。
最後に笑う為、私の今をきっちり歩いて行こう。

スマホが鳴る。
メッセージだ。ユニティの。
驚くべきことが掛かれてあった。

「テレビ局に打診した。私達の活動の取材を受けよう」と。
「晴斗と白鳥さんは飲むなよ」と添えられていた。
「わかりました」
「了解っす」

この二人は今もあっているのだろう。

「明日にでもやりたいって言ってるんだけど良いかしら?」

恵美が言う。

「バスケ組は無理ですよ」と佐倉さんが言う。
「そうね、いなくても大丈夫。私達で上手くやるわ」

恵美が言う。

「じゃあ、明日18時に駅前に集合で」
「は~い」

そう返す。
まずは自分たちの身の潔白を証明か。
明日が楽しみだ。
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