Rabbit bride 2085 第3話 血の代償

まろうど

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第3話 血の代償

4 拷問の館

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苔むした塀の向こうに、昭和の時代に建てられた洋館があった。

黒い壁。
赤く尖った屋根。

夕陽に照らされた屋根の先端が、真っ赤に焼けて空に突き刺さっているように見えた。

ここは、4人の男性器を切除して殺害した容疑者の住む洋館だ。

その洋館の門の前を、黒いゴスロリのドレスを着た少女が歩いていた。

うさぎだった。

「神代カナエさんですね❣️」

門に掛けられた表札を見たうさぎが、容疑者の名前を声に出して読んだ。

「少し、お邪魔しますね💕」

軽いステップで、うさぎは門の上を飛び越えて行った。

音も無く着地したうさぎは、ガーランドとサポートAIを使って洋館に侵入した。

黒いゴスロリのドレスに見えていた服装が、普段のパールホワイトのウエディングドレスに変化する。

(ちょっとこれでは目立ちすぎますよ、kameちゃん❣️)

(そうだね。
今日は黒にしようか❓)

ウエディングドレスが黒い色に変わった。

光学迷彩を使って、服装のデザインを変えていたようだ。

(では、探検に出発します💕)

気配を殺して、うさぎは洋館の中を歩き初めた。

人の気配は無い。

まだ、神代カナエは帰宅していないようだ。

1階は特に気になるモノはなかった。

ならば2階か❓
それとも地下室があるか❓

(複数の足跡が2階に登っているよ。
だけど、降りてきた足跡は少ないよ)

サポートAIが目に見えない足跡を確認した。

(ならば、2階ですね❣️)

うさぎはそっと、2階への階段を登った。

そこは、広い部屋だった。

広いと言ってもだだっ広い訳ではなく、多くの間仕切りと柱でいくつかの空間に仕切られているようだ。

壁や間仕切りには、見慣れない道具類が掛けられていた。

梁からロープで吊るされた手錠。

革のベルトの中央に付けられたボール。

材質の違う複数のロープ。

男性器を型どったモノにうさぎの目が止まった。

「.....ディルド⁉️」

首を傾げるうさぎ。

壁に掛けられた色々なモノに、うさぎの性癖がウズウズし始めた時、空気を切り裂く音が聞こえた。

うさぎは対応が遅れた。

うさぎのウエストからヒップにかけて、容赦の無い一本鞭の洗礼を受けてしまった。

「きゃあぁぁぁ」

うずくまるうさぎ。

鞭は何度もうさぎの身体を叩く。

「きゃぁ」

「あっ」

「ぁん❣️」

「ぁあ💕」

痛みとは明らかに違う声をあげて、うさぎは床に伏せてしまった。

鞭が止むと、足音が近づいてきた。

ブーツの爪先でうさぎの身体を仰向けにさせて、鞭を持った相手はピンヒールをうさぎの胸に突き立てた。

「あなた、誰❓」

そう問うたのは、神代カナエだった。

ワインレッドのワンピースドレスにショートブーツが落ち着いた女性であるように見える。

「う.....」

うさぎはまだ、鞭の余韻に浸っていた。

「いいわ、誰でも。
あなた、綺麗な顔をしているのね」

神代カナエは、痴女の顔で笑った。

手首に手錠を掛けられ、足首を縛られたうさぎが、梁から伸びたロープに吊るされて俯いていた。

両手を高く上げて立っているが、身体の自由はもうない。

「あなた、鞭で打たれるのは初めて❓」

「.....はい」

「そう。
ならば教えてあげるわ」

ヒュンと風を切り裂く音がするたび、動けないうさぎの身体は跳ね上がった。

胸。
ウエスト。
お尻。
太もも。

神代カナエは狙った場所に正確に鞭を振るえるようだ。

痛みで悲鳴を上げるうさぎだが、身体はガクガクと痙攣している。

鞭を振るのをやめた神代カナエは、うさぎの顔を覗き込む。

「あなた逝ったのね。
鞭で打たれて逝ったのね」

うさぎを蔑むように、神代カナエは笑った。

「ここはどうなっているのかしら?」

スカートの裾を持ち上げて、うさぎのパンティに指を掛けた。

「そこだけは.....許してください」

身を捩って逃げるうさぎの小さな芽は、すぐに神代カナエに見つけられた。

「いや...です💦」

うさぎの言葉が聞こえないかのように、神代カナエの指先が動く。

悲鳴を上げようとするうさぎの唇は、神代カナエの唇で塞がれていた。

「ん...んん....」

何度目かの大きな痙攣の後に、うさぎの唇は空気を貪るように吸い、うさぎの太ももは自分の体液で濡れそぼっていた。

「可愛いわね」

神代カナエは、チューブに入った薬品を指先に出しながら微笑んだ。

「媚薬って使ったことある❓」

女王様の笑みがうさぎを捉えた。

「い.....いえ💦」

戸惑ううさぎに、神代カナエは続けた。

「私はこれが一番効いたの❣️

あなたにも効くといいわね」

指先にたっぷりと媚薬を乗せて、神代カナエはうさぎに歩み寄った。

これから起こるであろう事を想像して、神代カナエは興奮を隠せずにいた。

「あなたが最初の女性.....」
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