女神の愛し子だけど役目がありません!

塩豆大福

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18話

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あの後、何度か令嬢だけのお茶会に出たわ。

「典型的なご令嬢」達は毎回派手なドレスでちょっと目が痛い…。関わってこないから別に良いのだけれど。

シャルロット様と話していると、同じように静かに話している令嬢達と親しくなったわ。皆同じ歳だし話していて落ち着くから、これからお友達になれそうな気がするの。

ちなみに、皆「幻の令嬢」の噂は知っていたそう。

「お元気になられて良かったですわ」
「噂というのは、やはり噂にすぎませんわね」
「でも、そのせいか成長が遅くて…」
「ふふ、小さくてお可愛らしいと思いますよ」

皆様、私よりも10cmくらい大きい。羨ましいわ…。

「あまり嬉しくありませんわ…」
「焦らずとも、これから成長しますわ」
「そうですわ。これから私達も成長に差が出てきますもの」

そう言った令嬢の視線の先はお胸。お姉様が女性らしい体型になってきて気にしているらしい。

私は絶壁よ…今はそっちよりも身長が欲しいの…。



*****



お茶会にも慣れてきた頃、アルベール様のお家のお茶会に招待されたわ。お父様とお兄様も一緒に行くから楽しみなの。

ミア達に支度をしてもらいながら。

「男の子も居るお茶会は初めてだから緊張するわ」
「フェリクス様から離れてはいけませんよ」
「分かったわ」

注意事項が何だか多いわ…主に子息に関しての。

今日は淡いピンクにオフホワイトのフリルやリボンのドレス。髪は複雑に編み込まれたハーフアップをお花の髪飾りで留められる。

公爵家主催だからか、いつもより気合いが入っている気がするわ。鏡で確認していると、お兄様が迎えに来てくれた。

「ミュリー、今日もとても可愛いよ」
「ありがとうございます。フェル兄様も素敵です」

お兄様が正装している所は、あまり見た事が無かったけれどキラキラが3割増くらいよ。

ちなみに夜会服は5割増で眩しいわ…。

「今日は子息も沢山来るけれど、僕から離れないようにね」
「分かっていますわ」
「じゃあ、行こうか」

お兄様にエスコートをされ、お母様達の待つエントランスに向かう。

「ミュリエル、今日は規模が大きいから皆から離れてはいけないよ。私達が離れる時は必ずフェリクスと居るようにね」
「はい。お父様」

もう何度目か分からない注意を聞きながら、シャルトル公爵家へ向かう。


うちも大きいけれどシャルトル公爵家は更に大きい。

アルベール様のお父様、シャルトル公爵はお母様のお兄様だから私にとっては伯父様になる。

お父様達の後ろを、お兄様にエスコートされながら歩いて行く。久しぶりに視線を凄く感じるわ…。

お父様達と公爵一家にご挨拶をして、ほっとしていると伯父様に話しかけられる。

「本当にあの子の小さい頃にそっくりだね。元気になったと聞いたが無理はいけないよ。今日は楽しんでいきなさい」
「はい。ありがとうございます」

伯父様とアルベール様はよく似ているわ。家族でご挨拶に回ると、椅子にお兄様と座り両親は社交に向かう。

「ミュリー、大丈夫?」
「少し疲れましたが、大丈夫です」

お兄様は椅子を私の横に移動させ、冷たい紅茶を従者に頼み、ミアには私の好きそうなお菓子を頼む。

「しばらく、ここでゆっくり休もうね」
「はい。お兄様」

物凄く子息令嬢からの視線が刺さるのだけれど…。

「ミュリー、不躾な者達など相手にする必要は無いからね」

お兄様、意外と辛辣なのかしら?

その一言で皆が視線を逸らしてくれたのは助かるけれど…私は誰とも交流しなくて良いのかしら?



*****



休憩をしていると、アルベール様が1人の令嬢を連れて近づいてきた。

「楽しんでいるか?」
「今日は邪魔されずにゆっくり出来ているよ」

アルベール様は私の隣にくっついて座るお兄様に、微妙な顔をしながら。

「今日は妹を紹介しようと思ってね。ジュリエットだ。ミュリエル嬢の2歳年上になる」
「ジュリエット・シャルトルですわ」
「ミュリエル・ランベールです。お会い出来て嬉しいです」

ジュリエット様は典型的なご令嬢という感じ。派手なドレスに上から目線というか…嫌な感じで偉そう。多分仲良くなれないと思う。

ちょっと目が痛いしね…。

さっきまでは笑顔だったお兄様が無表情で。

「挨拶が終わったならもう良いかな?私達はゆっくり過ごしたいんだ」
「そうだな。ジュリエット、もう行っていいぞ」
「失礼致します…」

ジュリエット様は不満げな顔のまま、お友達と思われる派手な令嬢集団の所に行ってしまった。

「はぁ…ミュリエル悪いな。挨拶だけはしとかないと後々面倒だからな」
「大丈夫です。ジュリエット様は何と言うか…凄いですね…」
「あいつは母様に似たから派手なドレスは似合わないのに、目立たないと気が済まないんだ。そのせいで悪目立ちしているけどな」

ミルクティー色の髪にグリーンの瞳のジュリエット様は、派手なドレスより清楚なドレスの方が似合いそう。

「ご本人が好きなら仕方ないかと…」
「まあそうだが、子息からの評判はすこぶる悪いぞ。派手好きで偉そう、しかもドレスも似合ってないだろ?何がしたいんだか…」

確かに男の子から好かれそうな感じはしない。

男の子も居るお茶会は初めてだけれど、男女何人かで談笑しているのを結構見かけるけれど…派手集団に近づく男の子は居ないわ。

「2歳年上なら学園1年生ですか?」
「ああ。入学前は制服が地味だって騒いで面倒だったぞ」
「シャルトル嬢が入学した頃、よく絡まれてうんざりしたよ…アルベールに叱られて近づいて来なくなったけれど」
「派手さに拍車がかかっただろ?」
「ああ、目が痛いよ…」

お兄様も派手ドレスは目が痛いと思うのね…。全て原色とか目がチカチカするのものね。



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