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4章
3 森の中で…
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ネリーは自分の勝手な行動が招いたこの騒動を深く反省していた
「どうしよう…こんなことになっちゃって…私のせいで着くのが遅れちゃって犠牲者が増えてたら…」
ネリーはついに泣き出してしまった
「自分を責めたってどうにもならないさ」
ゲルハルトはそう言うとネリーにパンを切り分け渡した
「ありがとう…」
彼女はそれを受け取ると泣きながら食べ始めた
「反省できるだけでも立派じゃないか、ルカが羨ましいよ君みたいな弟子と出会えて…泣き顔もそそるし…」
ゲルハルトはネリーの泣き顔をまじまじと見ながらにやりと笑った
その視線に気づいたネリーは顔を赤らめ涙をごしごしとぬぐうと表情をこわばらせながら残りのパンを一気に口の中に詰め込んだ
「本気にするところも可愛いじゃないか…まあこっちは本気だけどな…
で?ルカとはどこまで発展したんだ?」
ゲルハルトの質問にネリーは飲み込んだパンをのどに詰まらせゲホゲホと激しくむせた
「な…どうして急にそんな事聞くんですか!?」
ネリーが涙ぐみながら聞く
「気になるから」
ゲルハルトは悪戯っぽく微笑みながらそのように言った
「うーん…ルカの考えてることはいまだに全部は分からなくて…こないだキスしてくれたけど…そのあとだっていつもとそんな変わらないし…」
ネリーはもじもじしながら困ったように言った
「君はキスの先の事をルカとしたいわけだ?」
ゲルハルトはそう言うとネリーの顔に自身の顔をずいと近づけた
「キスの先…」
彼の言葉にネリーは顔を真っ赤にした
その時、足音がこちらに近づいてい来たことに気付いた二人はその方向に視線を移す
足音の主はルカで彼は怒りに顔を歪めずんずんと二人の方に近づくとゲルハルトの胸ぐらを掴み彼を勢いよく殴り飛ばしてしまった
「ルカ!?」
ネリーはそのことにただただ驚きルカの顔を見た
その後ネリーは自分の行動を謝り、道に迷って崖から滑り落ちたこと、その時ゲルハルトに助けられたことなどをルカに説明して聞かせた
「本当にごめんなさい!私が勝手な行動とったせいでルカに迷惑かけちゃって…
ゲルハルトさんも、なんかルカが誤解したことで殴られるし…ごめんなさい!」
ネリーは今にも泣きだしそうな表情で二人に謝罪した
「無事ならいいんだ、怪我も大したことないようだし…あ、あと殴ったのは悪かったな」
ルカはネリーの傷を確認するとゲルハルトの方に振り向いて睨みつけながら誤った
「まあ、相当疑われているようで…」
ゲルハルトは呟くように言うと殴られた頬をさすりながらクスクスと笑った
「ネリー、少し彼と話したいことがあるんだ…君は汚れた服を着替えてくるといい」
ルカはネリーにそう言うと再びゲルハルトの方を見て睨みつけた
「でも…」
ネリーはまたルカが怒りだすのではと心配で離れることを躊躇った
「大丈夫だ、彼にはもう手をあげたりはしない」
その言葉にネリーはホッとし小さく頷くと着替えのドレスを持って近くの茂みに入った
「で?なんでまたおまえがここにいるんだ?彼女には何もしてないだろうな?」
ルカは疑いの目で彼を見ながら問い詰める
「残念ながらおまえの持たせた護符のせいで何もできなかったよ…
それはそうと、道化には主人がいてそれはどうやらおまえと同じ契約者のようだぞ?」
ゲルハルトはルカの耳元でそのように言うとにやりと笑った
「魔術師…どんな奴だ?」
ルカは驚いたように彼に問う
「俺もそいつを見たわけじゃないが、ハーメルンの悪魔の方は契約といっても魔術師が契約した悪魔の遣わした小物だったからな
遣わした悪魔の名はナベリウスといって地獄ではそれなりに名に知れた悪魔だ」
ゲルハルトはそう言うと自分の荷物とネリーの荷物をかついだ
「まて…まさかおまえも行く気じゃないだろうな?」
ルカは他の契約者の存在について考え込んでいたが、そんなゲルハルトに気付くと彼を呼び止め訝しげに聞いてみた
「そのまさかだが?何か問題でもあるか?」
ゲルハルトはルカの方に振り返ると当然の事のように言った
「問題だ!悪魔と一緒に行動するなんて…」
ルカはゲルハルトからネリー荷物を取り上げると呆れたように言った
「俺も陰で動いてる魔術師がどんな奴か知りたいんだよ、それに俺はべつに力を使うつもりはない与えるだけだ」
ゲルハルトはそう言うと取り上げられた荷物を取り返しにやりと笑ってみせた
ルカはその笑みに不安を感じながらも自分の荷物をかつぐと着替えの済んだネリーとともに彼の後を歩き出した_____
「どうしよう…こんなことになっちゃって…私のせいで着くのが遅れちゃって犠牲者が増えてたら…」
ネリーはついに泣き出してしまった
「自分を責めたってどうにもならないさ」
ゲルハルトはそう言うとネリーにパンを切り分け渡した
「ありがとう…」
彼女はそれを受け取ると泣きながら食べ始めた
「反省できるだけでも立派じゃないか、ルカが羨ましいよ君みたいな弟子と出会えて…泣き顔もそそるし…」
ゲルハルトはネリーの泣き顔をまじまじと見ながらにやりと笑った
その視線に気づいたネリーは顔を赤らめ涙をごしごしとぬぐうと表情をこわばらせながら残りのパンを一気に口の中に詰め込んだ
「本気にするところも可愛いじゃないか…まあこっちは本気だけどな…
で?ルカとはどこまで発展したんだ?」
ゲルハルトの質問にネリーは飲み込んだパンをのどに詰まらせゲホゲホと激しくむせた
「な…どうして急にそんな事聞くんですか!?」
ネリーが涙ぐみながら聞く
「気になるから」
ゲルハルトは悪戯っぽく微笑みながらそのように言った
「うーん…ルカの考えてることはいまだに全部は分からなくて…こないだキスしてくれたけど…そのあとだっていつもとそんな変わらないし…」
ネリーはもじもじしながら困ったように言った
「君はキスの先の事をルカとしたいわけだ?」
ゲルハルトはそう言うとネリーの顔に自身の顔をずいと近づけた
「キスの先…」
彼の言葉にネリーは顔を真っ赤にした
その時、足音がこちらに近づいてい来たことに気付いた二人はその方向に視線を移す
足音の主はルカで彼は怒りに顔を歪めずんずんと二人の方に近づくとゲルハルトの胸ぐらを掴み彼を勢いよく殴り飛ばしてしまった
「ルカ!?」
ネリーはそのことにただただ驚きルカの顔を見た
その後ネリーは自分の行動を謝り、道に迷って崖から滑り落ちたこと、その時ゲルハルトに助けられたことなどをルカに説明して聞かせた
「本当にごめんなさい!私が勝手な行動とったせいでルカに迷惑かけちゃって…
ゲルハルトさんも、なんかルカが誤解したことで殴られるし…ごめんなさい!」
ネリーは今にも泣きだしそうな表情で二人に謝罪した
「無事ならいいんだ、怪我も大したことないようだし…あ、あと殴ったのは悪かったな」
ルカはネリーの傷を確認するとゲルハルトの方に振り向いて睨みつけながら誤った
「まあ、相当疑われているようで…」
ゲルハルトは呟くように言うと殴られた頬をさすりながらクスクスと笑った
「ネリー、少し彼と話したいことがあるんだ…君は汚れた服を着替えてくるといい」
ルカはネリーにそう言うと再びゲルハルトの方を見て睨みつけた
「でも…」
ネリーはまたルカが怒りだすのではと心配で離れることを躊躇った
「大丈夫だ、彼にはもう手をあげたりはしない」
その言葉にネリーはホッとし小さく頷くと着替えのドレスを持って近くの茂みに入った
「で?なんでまたおまえがここにいるんだ?彼女には何もしてないだろうな?」
ルカは疑いの目で彼を見ながら問い詰める
「残念ながらおまえの持たせた護符のせいで何もできなかったよ…
それはそうと、道化には主人がいてそれはどうやらおまえと同じ契約者のようだぞ?」
ゲルハルトはルカの耳元でそのように言うとにやりと笑った
「魔術師…どんな奴だ?」
ルカは驚いたように彼に問う
「俺もそいつを見たわけじゃないが、ハーメルンの悪魔の方は契約といっても魔術師が契約した悪魔の遣わした小物だったからな
遣わした悪魔の名はナベリウスといって地獄ではそれなりに名に知れた悪魔だ」
ゲルハルトはそう言うと自分の荷物とネリーの荷物をかついだ
「まて…まさかおまえも行く気じゃないだろうな?」
ルカは他の契約者の存在について考え込んでいたが、そんなゲルハルトに気付くと彼を呼び止め訝しげに聞いてみた
「そのまさかだが?何か問題でもあるか?」
ゲルハルトはルカの方に振り返ると当然の事のように言った
「問題だ!悪魔と一緒に行動するなんて…」
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