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アリーシャ sideストーリー
若かり日の隊長と王女
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アリーシャ・オブ・べレ。べレ国・国王の第一王女。
近い将来、数多の求婚者に傅かれる王女も当時は、まだ幼く怖いもの知らずのお転婆さんだった。
お転婆さんと…一言で済ますには語弊がある程、彼女は変わっていた。
通常の少女が好む事には、チラッとも興味を示さず、ただ、ただ探検を趣味とした。
彼女の行動力は半端なく可動範囲は、多岐に渡り、日々培われた体力も尋常ではなかった。
思えば、よちよち歩きの頃からおかしかった…。
と、興味の対象が通常と違うと…当時を思い出して、彼女の乳母は、語る。
何があったのか…言葉少な気に…遠い目をして…。
…極一部者しか知らない。
今となっては、秘して決して表に出る事のないの数々の出来事。
彼女の周りは、常に侍女の悲鳴と嗚咽が、付いて回る。
…お供を置いて(王女のあまりのすばしっこさに付いて行けず、撒かれる…)居なくなったと慌てている皆の元へしばらくすると、へらッと笑顔で現れる。
直前の出で立ちと、大きく変化をもって…。
庭園を散歩しては、全身を泥でドロドロにしてくる。
時にはずぶ濡れに…所々破れて…戻ってくる。
花ではなく、蠢く虫を捕まえ自室に持ち帰っては、掃除担当者を失神させる。
そんな事が続いて遂に堪忍袋の切れた乳母が問い正すと、つたない言葉で、訳を話す。
城内を探検して周っていると。
原因が判ると幾分、周囲は安心する。
しかし、幼子の一人歩きならぬ一人探検の危険性には、何ら変わらず、周囲の者の心労は、募り困る。
居なくなる度に心配し、注意をしても、滾々としている。
説得しても王女の探検癖は、変わらず、更にグレードを上げ、次第に消える時間が長くてなっていった。
振り回されて、困る、現場サイドの侍女や警護の者たち。
そして、とうとう事件は起こる。
探検中に鳥の羽ばたきを見て、興味を覚えた王女が木に登る。
このような行動力は、いつもの事。
けれどこの時だけは、やばかった。
当時、彼女を探していたのは、新米の侍女。
まだ日が浅く、王女の事を知らなかった彼女は、その現場を目撃して悲鳴を上げた。
辺りに響き渡る程の悲鳴に、呑気の登っていた王女が、声に驚いて足を滑らせた。
落ちる王女を見て、更に悲鳴を上げる侍女。
その悲鳴に慌てて集まった者たちが、見た先には、運よく枝にぶら下っている王女の姿だった。
珍しく木から落ちかけている王女の姿に、近習たちは、顔面蒼白となって、何とか王女を助けようと試みるが、、手は届かない。
まだまだ高い、木の下で、なすすべもなく、見上げて途方に暮ていた。
そこへ、救いの神は、物凄い勢いで現れた。
通りすがりの神の使徒は、当時近衛隊に所属していた、ダグラス・ギールズ。
彼は、悲鳴を聞き、駆けつけた。
周囲の状態で一瞬にして事情を察すると、今にも落ちそうになっている幼い王女の元へ、木をスルスルと登っていった。
とうとう、力尽きて落ちてきた王女を、空中で器用に片手で受けとめる。
そして大事そうに、胸に抱き込むと、かなりの高さをものともせず、勢いよく飛び降りた。
いきなり現れたヒーローの腕の中で、キョトンとしながら大人しく収まった王女。
あまりの出来事に固まる周囲。
動じることなく、近づいてきた乳母に、彼は、腕の中で丸まっている王女をそっと、手渡す。
感謝を述べる乳母を相手に始終無表情なまま、一礼すると、何事もなかったようにその場を立ち去った。
颯爽と立ち去るその姿は、まるでヒーローのようで…かっこいい。
けれど、実際は…見送るほとんどの者は震え、中には泣き出す者さえいた。
彼女たちの目には、威圧感を放ち、可憐な王女を抱きかかえて立つ彼の姿が、まるで、悪漢か魔王のように見えていた。
近い将来、数多の求婚者に傅かれる王女も当時は、まだ幼く怖いもの知らずのお転婆さんだった。
お転婆さんと…一言で済ますには語弊がある程、彼女は変わっていた。
通常の少女が好む事には、チラッとも興味を示さず、ただ、ただ探検を趣味とした。
彼女の行動力は半端なく可動範囲は、多岐に渡り、日々培われた体力も尋常ではなかった。
思えば、よちよち歩きの頃からおかしかった…。
と、興味の対象が通常と違うと…当時を思い出して、彼女の乳母は、語る。
何があったのか…言葉少な気に…遠い目をして…。
…極一部者しか知らない。
今となっては、秘して決して表に出る事のないの数々の出来事。
彼女の周りは、常に侍女の悲鳴と嗚咽が、付いて回る。
…お供を置いて(王女のあまりのすばしっこさに付いて行けず、撒かれる…)居なくなったと慌てている皆の元へしばらくすると、へらッと笑顔で現れる。
直前の出で立ちと、大きく変化をもって…。
庭園を散歩しては、全身を泥でドロドロにしてくる。
時にはずぶ濡れに…所々破れて…戻ってくる。
花ではなく、蠢く虫を捕まえ自室に持ち帰っては、掃除担当者を失神させる。
そんな事が続いて遂に堪忍袋の切れた乳母が問い正すと、つたない言葉で、訳を話す。
城内を探検して周っていると。
原因が判ると幾分、周囲は安心する。
しかし、幼子の一人歩きならぬ一人探検の危険性には、何ら変わらず、周囲の者の心労は、募り困る。
居なくなる度に心配し、注意をしても、滾々としている。
説得しても王女の探検癖は、変わらず、更にグレードを上げ、次第に消える時間が長くてなっていった。
振り回されて、困る、現場サイドの侍女や警護の者たち。
そして、とうとう事件は起こる。
探検中に鳥の羽ばたきを見て、興味を覚えた王女が木に登る。
このような行動力は、いつもの事。
けれどこの時だけは、やばかった。
当時、彼女を探していたのは、新米の侍女。
まだ日が浅く、王女の事を知らなかった彼女は、その現場を目撃して悲鳴を上げた。
辺りに響き渡る程の悲鳴に、呑気の登っていた王女が、声に驚いて足を滑らせた。
落ちる王女を見て、更に悲鳴を上げる侍女。
その悲鳴に慌てて集まった者たちが、見た先には、運よく枝にぶら下っている王女の姿だった。
珍しく木から落ちかけている王女の姿に、近習たちは、顔面蒼白となって、何とか王女を助けようと試みるが、、手は届かない。
まだまだ高い、木の下で、なすすべもなく、見上げて途方に暮ていた。
そこへ、救いの神は、物凄い勢いで現れた。
通りすがりの神の使徒は、当時近衛隊に所属していた、ダグラス・ギールズ。
彼は、悲鳴を聞き、駆けつけた。
周囲の状態で一瞬にして事情を察すると、今にも落ちそうになっている幼い王女の元へ、木をスルスルと登っていった。
とうとう、力尽きて落ちてきた王女を、空中で器用に片手で受けとめる。
そして大事そうに、胸に抱き込むと、かなりの高さをものともせず、勢いよく飛び降りた。
いきなり現れたヒーローの腕の中で、キョトンとしながら大人しく収まった王女。
あまりの出来事に固まる周囲。
動じることなく、近づいてきた乳母に、彼は、腕の中で丸まっている王女をそっと、手渡す。
感謝を述べる乳母を相手に始終無表情なまま、一礼すると、何事もなかったようにその場を立ち去った。
颯爽と立ち去るその姿は、まるでヒーローのようで…かっこいい。
けれど、実際は…見送るほとんどの者は震え、中には泣き出す者さえいた。
彼女たちの目には、威圧感を放ち、可憐な王女を抱きかかえて立つ彼の姿が、まるで、悪漢か魔王のように見えていた。
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