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呪いの始まり
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元々。
一人の海の民の姫の怨嗟の叫びから起こった事。
美しい王子に心奪われた。
王子見たさに海岸近くまで来た時に捕まって見世物にされる。
巡り巡ってついた場所は、かつて心奪われた王子が住まう城。
恋い慕った王子の傍には、伴侶がいて腕には生まれたばかりの子供。
今日はその子の生誕祭。
いつか王子の御傍に。
ただそれだけを願って禁忌を犯してまで陸に上がり、筆舌に出せない程の境遇に耐え続けた彼女は…。
王子の幸せな姿に彼女の望みは潰え、海の民の姫の心は、完全に壊れた。
愛しい想いは、黒く激しい憎しみへと変わる。
ああ…我はこんなに苦しく…哀しい…地獄の底に這いずっているのに…。
貴方は、はるか彼方でそのように幸せそうに笑っている。
許せようか…許すことが出来ようかぁ…
ああ…わが身の宿る魔の力よ。我を糧として我が願いを叶えよ。
かつて我が心を奪いし、その美しき容姿のまま、見世物となり我と同じような運命を辿るがいい。
王子の子のその子のそのまた子の子々孫々に至るまで。
我が魔力の終(つい)えるまで。
そう呪った姫は、その姿を変える。
心のありようのままに…。
姫の想いもその存在さえ知らなかった王子と、王子に恋い焦がれた姫。
彼女こそが最初の魔女となって、呪いをかけられた不幸な王子は、セレス王国の皇太子であった。
こうして人間に虐げられ王子へ叶わぬ想いを抱いた姫の起こした恨みの連鎖は、セレス王国のその後の悲劇の幕開けとなった。
ーーーーーーー
閑話等あるかもしれませんが…ストックが少なくなったのでこれにて最終話とさせていただきます。
ありがとうございました。
一人の海の民の姫の怨嗟の叫びから起こった事。
美しい王子に心奪われた。
王子見たさに海岸近くまで来た時に捕まって見世物にされる。
巡り巡ってついた場所は、かつて心奪われた王子が住まう城。
恋い慕った王子の傍には、伴侶がいて腕には生まれたばかりの子供。
今日はその子の生誕祭。
いつか王子の御傍に。
ただそれだけを願って禁忌を犯してまで陸に上がり、筆舌に出せない程の境遇に耐え続けた彼女は…。
王子の幸せな姿に彼女の望みは潰え、海の民の姫の心は、完全に壊れた。
愛しい想いは、黒く激しい憎しみへと変わる。
ああ…我はこんなに苦しく…哀しい…地獄の底に這いずっているのに…。
貴方は、はるか彼方でそのように幸せそうに笑っている。
許せようか…許すことが出来ようかぁ…
ああ…わが身の宿る魔の力よ。我を糧として我が願いを叶えよ。
かつて我が心を奪いし、その美しき容姿のまま、見世物となり我と同じような運命を辿るがいい。
王子の子のその子のそのまた子の子々孫々に至るまで。
我が魔力の終(つい)えるまで。
そう呪った姫は、その姿を変える。
心のありようのままに…。
姫の想いもその存在さえ知らなかった王子と、王子に恋い焦がれた姫。
彼女こそが最初の魔女となって、呪いをかけられた不幸な王子は、セレス王国の皇太子であった。
こうして人間に虐げられ王子へ叶わぬ想いを抱いた姫の起こした恨みの連鎖は、セレス王国のその後の悲劇の幕開けとなった。
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閑話等あるかもしれませんが…ストックが少なくなったのでこれにて最終話とさせていただきます。
ありがとうございました。
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