13 / 20
むむむ
しおりを挟む
リティアが3つの国を紹介してから3日経った。
時計もないし、
景色が切り替わる不思議な部屋から出てないけれど、私のこんな時にだけ正確な腹時計により計9回ご飯を食べているので。多分3日だろう。
「うぐぐぐぐ」
悩みすぎて頭を抱える私を見て、さすがに待てないと思ったのだろう。
『りさ、特別サービスよ。』
「え?」
リティアさんはやれやれと言った感じで
『この前は3つの国の魅力だけを伝えたじゃない?
今度は、国の悪い部分。というか、欠点?のようなものを教えてあげるわ。
もー、ほんとはダメなんだけど、こんなに悩んでるの見たら教えてあげたくなっちゃった。』
ト♡ク♡べ♡ツと美女にこやかに言われて思わず顔が熱くなる。
美女ってずるい。
『じゃあまたペルーガから行くわね。
ペルーガは港町で貿易が盛んだって話は覚えているかしら?』
こくりとうなずく。
『色々な国の食べ物や文化が集まる一方で、色々な国や宗教の人間が集まるから、トラブルが起きやすくて、治安がかなり悪いわ。』
「治安、ですか、、」
正直、比較的平和な日本で暮らしていたので、治安が悪いと言われてもピンと来ない。
『街中で殴り合いの喧嘩なんてしょっちゅう起きてるわ。
あと、問題になっているのが人身売買ね。
港町だから船に乗せられて、すぐに外国に連れて行かれちゃうから、逃げることができないのよ。』
全く困ったわよね~、とにこやかに話しているが、内容はなかなかにやばい。
背中をツーと冷たい汗が流れるのを感じる。
そういう場所には近づかないのが1番なのでは???と、ビビリなので思ってしまう。
青ざめている私の様子には気付いてないのか、相変わらずマイペースにリティアさんは話し続ける。
『次はナナシャね。
ここは貴重な魔法石が取れることで有名って話はしたと思うの。
そんな魔法石を独り占めしたいと思う輩は中々に多いのよ。』
「と、いうことは、、、」
なんとなく話のオチが見えて声が震える。
『年中戦争ふっかけられてるわね。
まぁ、大国とは不戦条約結んでるみたいだから毎回余裕そうだけど。』
治安の悪さの次は戦争ときた。
なんてこった。
『最後にハラルね。
この国は隣国とかなり距離があるから戦争をするってことはないんだけど、典型的な男尊女卑の国なのよ。』
「え????」
もしかしたらこの国が1番私にとってはやばいかもしれない。
『女が綺麗になるのは男のためっていうのが、この国の共通認識よ。
女の人権は基本的に無いわ。
男が言ったことに全て従うの。
この国はハーレム制も取り入れてるから、街中で男に見染められて急に結婚させられて家に帰れないなんてよくある話よ。
女がお金を稼ぐために大変な思いをすることはないから、人によっては好条件な国らしいけれど。りさはどうかしら?』
言葉が出ない。
どうかしらもなにもない、完全に地雷だ。
「リティアさん、教えてくれてありがとうございます。これでなんとか決められそうです。」
この時の私の笑顔は過去一こわばっていたと思う。
あぁ、でも、先に知れてよかった。
表面だけを見て決めようとするのは愚かなことなのだと、また一つりさは学んだ。
もうここまできたら消去法だと思う。
てか
1番デメリット少ない国一つしかなくない????え???
まさかこんな形で決定するとは、、と震えながら、覚悟を決める。
「リティアさん、私、決めました。」
時計もないし、
景色が切り替わる不思議な部屋から出てないけれど、私のこんな時にだけ正確な腹時計により計9回ご飯を食べているので。多分3日だろう。
「うぐぐぐぐ」
悩みすぎて頭を抱える私を見て、さすがに待てないと思ったのだろう。
『りさ、特別サービスよ。』
「え?」
リティアさんはやれやれと言った感じで
『この前は3つの国の魅力だけを伝えたじゃない?
今度は、国の悪い部分。というか、欠点?のようなものを教えてあげるわ。
もー、ほんとはダメなんだけど、こんなに悩んでるの見たら教えてあげたくなっちゃった。』
ト♡ク♡べ♡ツと美女にこやかに言われて思わず顔が熱くなる。
美女ってずるい。
『じゃあまたペルーガから行くわね。
ペルーガは港町で貿易が盛んだって話は覚えているかしら?』
こくりとうなずく。
『色々な国の食べ物や文化が集まる一方で、色々な国や宗教の人間が集まるから、トラブルが起きやすくて、治安がかなり悪いわ。』
「治安、ですか、、」
正直、比較的平和な日本で暮らしていたので、治安が悪いと言われてもピンと来ない。
『街中で殴り合いの喧嘩なんてしょっちゅう起きてるわ。
あと、問題になっているのが人身売買ね。
港町だから船に乗せられて、すぐに外国に連れて行かれちゃうから、逃げることができないのよ。』
全く困ったわよね~、とにこやかに話しているが、内容はなかなかにやばい。
背中をツーと冷たい汗が流れるのを感じる。
そういう場所には近づかないのが1番なのでは???と、ビビリなので思ってしまう。
青ざめている私の様子には気付いてないのか、相変わらずマイペースにリティアさんは話し続ける。
『次はナナシャね。
ここは貴重な魔法石が取れることで有名って話はしたと思うの。
そんな魔法石を独り占めしたいと思う輩は中々に多いのよ。』
「と、いうことは、、、」
なんとなく話のオチが見えて声が震える。
『年中戦争ふっかけられてるわね。
まぁ、大国とは不戦条約結んでるみたいだから毎回余裕そうだけど。』
治安の悪さの次は戦争ときた。
なんてこった。
『最後にハラルね。
この国は隣国とかなり距離があるから戦争をするってことはないんだけど、典型的な男尊女卑の国なのよ。』
「え????」
もしかしたらこの国が1番私にとってはやばいかもしれない。
『女が綺麗になるのは男のためっていうのが、この国の共通認識よ。
女の人権は基本的に無いわ。
男が言ったことに全て従うの。
この国はハーレム制も取り入れてるから、街中で男に見染められて急に結婚させられて家に帰れないなんてよくある話よ。
女がお金を稼ぐために大変な思いをすることはないから、人によっては好条件な国らしいけれど。りさはどうかしら?』
言葉が出ない。
どうかしらもなにもない、完全に地雷だ。
「リティアさん、教えてくれてありがとうございます。これでなんとか決められそうです。」
この時の私の笑顔は過去一こわばっていたと思う。
あぁ、でも、先に知れてよかった。
表面だけを見て決めようとするのは愚かなことなのだと、また一つりさは学んだ。
もうここまできたら消去法だと思う。
てか
1番デメリット少ない国一つしかなくない????え???
まさかこんな形で決定するとは、、と震えながら、覚悟を決める。
「リティアさん、私、決めました。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる