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第十一章 ― お前はただ一言「終り」と言えば良いんだ。そうすれば俺は…お前の前から消える…
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その日を境に亮は本当に桂の体に触れることをしなくなった。
もちろん抱きしめるし、頬や額へのキスもする。ベッドに入れば桂の体を胸の中に閉じ込めるし首筋にキスマークも付けたりする。
スキンシップのような行為はするのだ…。ただ、そこから先に進む事は無かった。今までのような桂の体を苛むようなセックスが無くなっていたのだ…。
亮が自分の体に飽きたのだろうか…その不安はいつも桂に付きまとっていた。
それでも亮が時折見せる明らかに欲情したような表情を見る度桂の気持ちは乱れて混乱していた。
亮が一体どうしてこんな事を辛抱強く続けるのか桂には一向に理解出来なかった。
デートももちろんする。最近の亮は外出を好まなくなっていた。桂と二人で部屋でゆっくり食事をしたり、話しをしたりする事を望む様になっていた。
桂だって亮と二人っきりで過ごす方が嬉しいし、彼が料理を美味しいと言って喜んで口にするのを見るのが幸せだったから特に異議を言ったりする事は無かったのだが…。
外出はしないと言っても、亮は相変わらず桂を楽しませる事には一生懸命で、ゲームをした事が無いと言う桂の為に流行りのゲーム機を買って遊んだり…と言う事をするようになっていた。
ゲーム以外にも映画を見たり気に入った音楽を聞いたり、話しをしてジャレあったり…セックスが抜け落ちた以外は本当の恋人のように亮は桂に接していた。
その日も、二人でゆっくり過ごした後いつもどおりベッドに入った。
亮は当たり前のように、自分の隣に横たわる桂をぎゅっと抱きしめる。この瞬間が桂は一番いたたまれなかった。
パジャマごしに感じる亮の熱い昂ぶり…。確かに自分に欲情をしているのに、それでも絶対に桂を抱こうとはしない。
桂だって辛いのだ…。亮がこんな風になっているのに、なぜ自分を抱かないのか…。自分を抱くのが嫌なのか…。考える思いは乱れるばかりで…。
そして、何よりも桂も亮に抱かれたかった…。
桂はたまらず顔を赤らめながら、亮を見詰めると声を掛けた。
「あ…あの…」
ん?と亮が桂の体を優しく撫でながら、笑みを浮かべて桂を見た。
桂は恥かしさにますます顔を赤らめながらそれでも亮のパジャマの胸元を弄りながら囁くように呟いた。
「や…山本が…嫌なら…俺がしようか…?」
桂の訳の分からない言い方に亮が微かに眉を寄せて、訊ねた。
「何を…するんだ…?桂」
ますます桂は顔を真っ赤に染めると、だから…と小さい声で言うと、思いきって亮のパジャマのズボンに手を掛けた。
「うわっ…桂!待てっ!ダメだって!」
桂の意図に気付いた亮が慌てて桂の腕を押し止める。
なんだ…やっぱり俺を抱きたくないんだ…。亮の拒絶に桂がヒクッと体を震わせて涙を浮かべた。
「バカ…頼むから…俺を煽るな…」
亮はそんな桂の体を、態勢を入れ替えて組み敷くと、桂の涙の滲んだ目元を指で拭いながら低い欲望の翳った声で言った。
「…桂はそんな事しなくていいから…」
桂の頬を優しく撫でながら告げる。
「でも…どうして…。俺達…」
セックス・フレンドじゃ…と言う言葉を桂は言う事が出来なかった。
亮は桂の言おうとしたことに気づいたのか、あやすように瞼にキスを落とすと、そのまま唇を這わせながら首筋に吸いついた。きつく吸い上げて痕を付けていく。
体をずらして桂の顔を覗きこむと、珍しく真剣な口調で言い聞かせるように告げた。
「俺も桂が…欲しい…。でも今はしない…。したくないじゃなくて、ただ…しない。それだけだ。いいか…?桂の体が良くなったら…その時は…」
しゃくりあげる桂の体を、もう一度胸の中に引き寄せると大切に抱きしめる。静かな声で亮は桂の耳元に唇を寄せて呟いた。
「その時は…俺…我慢しないから…」
切なさの滲んだ亮の声を聞きながら桂は自分と亮の関係がどうなっていくのか分からず、ただ混乱したままコクッと頷いていた。
もちろん抱きしめるし、頬や額へのキスもする。ベッドに入れば桂の体を胸の中に閉じ込めるし首筋にキスマークも付けたりする。
スキンシップのような行為はするのだ…。ただ、そこから先に進む事は無かった。今までのような桂の体を苛むようなセックスが無くなっていたのだ…。
亮が自分の体に飽きたのだろうか…その不安はいつも桂に付きまとっていた。
それでも亮が時折見せる明らかに欲情したような表情を見る度桂の気持ちは乱れて混乱していた。
亮が一体どうしてこんな事を辛抱強く続けるのか桂には一向に理解出来なかった。
デートももちろんする。最近の亮は外出を好まなくなっていた。桂と二人で部屋でゆっくり食事をしたり、話しをしたりする事を望む様になっていた。
桂だって亮と二人っきりで過ごす方が嬉しいし、彼が料理を美味しいと言って喜んで口にするのを見るのが幸せだったから特に異議を言ったりする事は無かったのだが…。
外出はしないと言っても、亮は相変わらず桂を楽しませる事には一生懸命で、ゲームをした事が無いと言う桂の為に流行りのゲーム機を買って遊んだり…と言う事をするようになっていた。
ゲーム以外にも映画を見たり気に入った音楽を聞いたり、話しをしてジャレあったり…セックスが抜け落ちた以外は本当の恋人のように亮は桂に接していた。
その日も、二人でゆっくり過ごした後いつもどおりベッドに入った。
亮は当たり前のように、自分の隣に横たわる桂をぎゅっと抱きしめる。この瞬間が桂は一番いたたまれなかった。
パジャマごしに感じる亮の熱い昂ぶり…。確かに自分に欲情をしているのに、それでも絶対に桂を抱こうとはしない。
桂だって辛いのだ…。亮がこんな風になっているのに、なぜ自分を抱かないのか…。自分を抱くのが嫌なのか…。考える思いは乱れるばかりで…。
そして、何よりも桂も亮に抱かれたかった…。
桂はたまらず顔を赤らめながら、亮を見詰めると声を掛けた。
「あ…あの…」
ん?と亮が桂の体を優しく撫でながら、笑みを浮かべて桂を見た。
桂は恥かしさにますます顔を赤らめながらそれでも亮のパジャマの胸元を弄りながら囁くように呟いた。
「や…山本が…嫌なら…俺がしようか…?」
桂の訳の分からない言い方に亮が微かに眉を寄せて、訊ねた。
「何を…するんだ…?桂」
ますます桂は顔を真っ赤に染めると、だから…と小さい声で言うと、思いきって亮のパジャマのズボンに手を掛けた。
「うわっ…桂!待てっ!ダメだって!」
桂の意図に気付いた亮が慌てて桂の腕を押し止める。
なんだ…やっぱり俺を抱きたくないんだ…。亮の拒絶に桂がヒクッと体を震わせて涙を浮かべた。
「バカ…頼むから…俺を煽るな…」
亮はそんな桂の体を、態勢を入れ替えて組み敷くと、桂の涙の滲んだ目元を指で拭いながら低い欲望の翳った声で言った。
「…桂はそんな事しなくていいから…」
桂の頬を優しく撫でながら告げる。
「でも…どうして…。俺達…」
セックス・フレンドじゃ…と言う言葉を桂は言う事が出来なかった。
亮は桂の言おうとしたことに気づいたのか、あやすように瞼にキスを落とすと、そのまま唇を這わせながら首筋に吸いついた。きつく吸い上げて痕を付けていく。
体をずらして桂の顔を覗きこむと、珍しく真剣な口調で言い聞かせるように告げた。
「俺も桂が…欲しい…。でも今はしない…。したくないじゃなくて、ただ…しない。それだけだ。いいか…?桂の体が良くなったら…その時は…」
しゃくりあげる桂の体を、もう一度胸の中に引き寄せると大切に抱きしめる。静かな声で亮は桂の耳元に唇を寄せて呟いた。
「その時は…俺…我慢しないから…」
切なさの滲んだ亮の声を聞きながら桂は自分と亮の関係がどうなっていくのか分からず、ただ混乱したままコクッと頷いていた。
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