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2.5 セフィリオの恋と愛 (セフィリオ視点)
⑥
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「この時期の、今の午前中の時間帯が、キラーサーモンを捕獲するのには丁度いいらしい」
「キラーサーモンは、水温が低いうちに遡上するからね。
毎日、少しずつ個体数が増えるんだ。増えすぎると、危ないし、面倒だから。
今がベストシーズンだろうね」
「さすがに詳しいな」
「僕のは、単なる知識だよ。アレクみたいに、経験で得たものじゃない」
【スタンピード】に関連して、魔獣の生態を調べる中で記憶した本の知識だ。
僕がそういうと、
「俺からすると、それが逆にすごいけどな。
今後に必要だと思ったり、興味があれば、セフィリオはいくらでも調べて覚えるんだろ?
俺には、絶対に出来ないから」
「いくらでもは、無理だけど……」
「でも、寝るのも食べるのも忘れるくらい、熱中するだろ」
「それは……そうだけど」
「セフィリオのそういうところ、本当にすごいよ。
誰でも出来るわけじゃない」
「……そうかな」
「そうだよ」
アレクはきっぱりと言い切って、朗らかに笑う。
「そういう、先を見越し熱心に取り組めるのも、大事なところはブレずに譲らないところも、尊敬する」
僕は自分のそういう特性を、どちらかと言えば、悪癖だと思っていた。
こうもはっきり手放しで褒められると、どうしていいのか分からない。
嬉しいやら、照れくさいやら、恥ずかしいやら。
アレクはというと、僕の顔を見て、くすくすと嬉しそうに笑っていた。
きっとまた、『照れたセフィリオも可愛いな』とか思っているに違いない。
だから、僕は居た堪れなくなって、話題を変えることにする。
「そういえば」
ずっと気になりながらも、ここまで尋ねずに来てしまった質問をする。
「アレクは、どうやってキラーサーモンを捕獲するつもりなの?」
「あいつら、狂暴だからな」
「僕は生きたキラーサーモンを見るの、初めてなんだよね」
「そうなのか?」
「うん。食べたことはあるけど」
もちろん、兄の御相伴にあずかったのだ。
「地方によっては、この時期、川沿いの家は避難しないといけないくらい獰猛だからな。
キラーサーモンは家も壊す程の力があるけど、壊れたら直せばいい、ていう感覚で皆、そこに暮らしてる。
その時期は、村から討伐依頼があって、冒険者ギルドでも人気の依頼だよ。
討伐と言うより、毎日高級食材を食べられる、村を挙げてのお祭り、てかんじだから」
「へえ。毎年魔獣の被害を受けて大変なのに……とても楽しそうだね」
「風物詩として扱われてる。観光にもなってるくらいだ」
「ふふ。逞しいね」
そんな、世界もあるんだな。
行ってみたい。
今は不可能な願いを言葉にはせず、僕は飲み込んだ。
僕の手を握るアレクの手に、ぎゅっと力がこもって、そこから体温が伝わってくる。
体温だけでなく、温かなものが一緒に流れてきたような、そんな気がした。
「で、さっきの質問だけど。
俺にはキラーサーモンを仕留める策は、別に無い。
あいつらは狂暴だから、川辺に立ってるだけで、勝手に襲ってくる。
そこを、仕留めるだけだ」
うん。
アレクのことだから、そんなところかな、と思ってた。
何度も言うが、キラーサーモンは、狂暴な魔獣だ。
人も食い殺される、肉食で、危険極まりない、獰猛な魔獣なのだ。水中からの跳躍力も、その速度も凄まじく、川辺の民家をも破壊し得る。
アレクが言ったようなことが出来るのは、おそらくアレクだけだろう。
逆に言うと、アレクにしてみれば、特に対策せずとも危険を感じない相手だということだ。
「僕なら、氷漬けか……いっそ丸焼きかな」
「ああ、丸焼きもいいな。
あいつらは、焼くと程よく脂が落ちて美味い」
そんな話をしているうちに、目的の川に到着した。
川幅が広く、対岸が遠くに見える。
流れは穏やかだが、今は泡立った逆流が、あちらこちらで波立っている。
キラーサーモンが遡上している姿だ。
水は本来澄んでいる川だが、今は川底を抉る様に逆流する魔獣によって、濁っている。
「とりあえず、20匹。生で仕留めるか」
「うん、わかったよ」
必要ないと分かっているけれど、僕とアレクの周りに、防御の結界を張る。
それを維持しながら、二人で川辺へと近づいた。
*
「やっぱり、捕り過ぎたな。あいつら、狂暴過ぎるんだよ」
えーっと………20匹って言ったじゃないか。
目の前には、50匹は超えるであろう、キラーサーモンがずらりと並んでいる。
アレクは宣言通り、川から突如跳躍してくるキラーサーモンを、次から次に、一太刀で仕留めていった。
聞いていても、実際に目にすると、アレクの討伐法は凄い光景だった。
産卵期で狂暴になったキラーサーモンは、アレクの言うように、次々と川辺に立つ僕たちに襲い掛かった。
アレクの反射神経は、一体どうなってるのだろう。
そもそも、どの時点でキラーサーモンの動きを把握しているのかな。
相変わらず滑らかで無駄のない動きで、見た目よりもずっと力強い斬撃が、的確にキラーサーモンを屠っていく。
僕は思わず見とれてしまい、結界に魔獣が衝突するまで、ぼーっとしてしまった程だ。
そうしている間に、20匹は優に超えた。
僕も、水の刃を放つ魔法で、何匹か捕らえたが、圧倒的にアレクの方が数が多い。
と言うより、僕が捕獲してしまうと、もっと大変なことになると思い、控えたという方が正しい。
「すぐに処理できるなら、料理長が捌いた方が上手いだろうからな。
セフィリオ。このままで、転送をお願いできるか?」
「………大丈夫かな」
50匹も同時に送って大丈夫か、ちょっと心配になる。
「転送が難しいのか?」
「いや、難しくは全然ないよ」
もちろん心配なのは、僕の転送魔術に関してじゃない。
大量のキラーサーモンを調理する屋敷の人たちへの心配だ。
「そうだな。2匹だけ、残すかな」
「うん、わかった」
まあ、捕って来いと言ったの、あちらな訳だし。
責任をもって処理してもらおう。
僕は、アレクに言われたとおりに、キラーサーモンを2匹よけると、残りのものを『陣』の座標に固定して、転送魔術を展開する。
保冷庫には入りきらないだろうから、厨房にも同時に転送先を指定する。
ふわり、と魔力が放出されて、キラーサーモンは無事に、アンシベル男爵の屋敷に転送された。
今頃、料理長をはじめ、屋敷の人たちは、悲鳴を上げている頃だろう。
「………本当に、一瞬で消えるんだな。
正直、全然理解できないけど………これは、すごいな」
さっきまで、確かに大量のキラーサーモンが横たわっていた場所を見渡して、アレクが呟いた。
「いつみても、セフィリオの魔術は本当に綺麗だ」
「ふふ。ありがとう、アレク」
「セフィリオが魔術を使うとき、きらきらした星屑みたいなものが舞うんだよ。
いくらでも、見ていられる」
「僕も、アレクが剣を振るう姿を、いつまでも見ていられるから。
お互い様だね」
僕だって、あんなに美しく剣を振るう人、見たことが無いよ。
「何だそれは。
そんなの見て、何が楽しいんだ?」
心底不思議そうにアレクが言うので、僕はおかしくて仕方なかった。
残した2匹のキラーサーモンの内臓を処理して、アレクは持ってきた袋へとしまう。
手慣れた手つきは、もはや料理人のようだ。
「じゃあ、今からが、今日のメインイベントだ」
と、僕に言う。
え、ちょっと待ってよ。
どういうこと。
「キラーサーモンの捕獲が、今日の依頼じゃなかったの?」
まだ、何かあるのだろうか。
「依頼内容は、そうだな」
「じゃあ、どういうこと?」
「せっかく、恋人と外出して……魔獣の捕獲だけ、なんて色気が無さ過ぎると思わないか」
言われて、僕はきょとん、と目を見開いて、黙ってしまった。
恋人。外出。
アレクの言った単語を脳がゆっくりと理解して、じわじわと顔と身体が熱くなってくる。
「俺も今日は楽しみだと、言っただろ」
僕を見て、アレクは優しく微笑んでいた。
「馬車で送ってもらったし、キラーサーモンはセフィリオのお陰で転送出来て片付いた。
今日はまだ、たっぷり時間があるからな」
確かに、まだお昼前だ。
アレクは、「だから」と続けた。
「いつかみたいに、二人でピクニックをしよう」
僕は、あの日、シュバルツ公爵領の野原で過ごした時間を、昨日のことのように思い出して。
あの時よりも、遥かに近くにいる、あの頃よりも、もっと大好きな人を見つめて。
怖いくらいの幸せなんて、本当に実在するのだと思った。
「キラーサーモンは、水温が低いうちに遡上するからね。
毎日、少しずつ個体数が増えるんだ。増えすぎると、危ないし、面倒だから。
今がベストシーズンだろうね」
「さすがに詳しいな」
「僕のは、単なる知識だよ。アレクみたいに、経験で得たものじゃない」
【スタンピード】に関連して、魔獣の生態を調べる中で記憶した本の知識だ。
僕がそういうと、
「俺からすると、それが逆にすごいけどな。
今後に必要だと思ったり、興味があれば、セフィリオはいくらでも調べて覚えるんだろ?
俺には、絶対に出来ないから」
「いくらでもは、無理だけど……」
「でも、寝るのも食べるのも忘れるくらい、熱中するだろ」
「それは……そうだけど」
「セフィリオのそういうところ、本当にすごいよ。
誰でも出来るわけじゃない」
「……そうかな」
「そうだよ」
アレクはきっぱりと言い切って、朗らかに笑う。
「そういう、先を見越し熱心に取り組めるのも、大事なところはブレずに譲らないところも、尊敬する」
僕は自分のそういう特性を、どちらかと言えば、悪癖だと思っていた。
こうもはっきり手放しで褒められると、どうしていいのか分からない。
嬉しいやら、照れくさいやら、恥ずかしいやら。
アレクはというと、僕の顔を見て、くすくすと嬉しそうに笑っていた。
きっとまた、『照れたセフィリオも可愛いな』とか思っているに違いない。
だから、僕は居た堪れなくなって、話題を変えることにする。
「そういえば」
ずっと気になりながらも、ここまで尋ねずに来てしまった質問をする。
「アレクは、どうやってキラーサーモンを捕獲するつもりなの?」
「あいつら、狂暴だからな」
「僕は生きたキラーサーモンを見るの、初めてなんだよね」
「そうなのか?」
「うん。食べたことはあるけど」
もちろん、兄の御相伴にあずかったのだ。
「地方によっては、この時期、川沿いの家は避難しないといけないくらい獰猛だからな。
キラーサーモンは家も壊す程の力があるけど、壊れたら直せばいい、ていう感覚で皆、そこに暮らしてる。
その時期は、村から討伐依頼があって、冒険者ギルドでも人気の依頼だよ。
討伐と言うより、毎日高級食材を食べられる、村を挙げてのお祭り、てかんじだから」
「へえ。毎年魔獣の被害を受けて大変なのに……とても楽しそうだね」
「風物詩として扱われてる。観光にもなってるくらいだ」
「ふふ。逞しいね」
そんな、世界もあるんだな。
行ってみたい。
今は不可能な願いを言葉にはせず、僕は飲み込んだ。
僕の手を握るアレクの手に、ぎゅっと力がこもって、そこから体温が伝わってくる。
体温だけでなく、温かなものが一緒に流れてきたような、そんな気がした。
「で、さっきの質問だけど。
俺にはキラーサーモンを仕留める策は、別に無い。
あいつらは狂暴だから、川辺に立ってるだけで、勝手に襲ってくる。
そこを、仕留めるだけだ」
うん。
アレクのことだから、そんなところかな、と思ってた。
何度も言うが、キラーサーモンは、狂暴な魔獣だ。
人も食い殺される、肉食で、危険極まりない、獰猛な魔獣なのだ。水中からの跳躍力も、その速度も凄まじく、川辺の民家をも破壊し得る。
アレクが言ったようなことが出来るのは、おそらくアレクだけだろう。
逆に言うと、アレクにしてみれば、特に対策せずとも危険を感じない相手だということだ。
「僕なら、氷漬けか……いっそ丸焼きかな」
「ああ、丸焼きもいいな。
あいつらは、焼くと程よく脂が落ちて美味い」
そんな話をしているうちに、目的の川に到着した。
川幅が広く、対岸が遠くに見える。
流れは穏やかだが、今は泡立った逆流が、あちらこちらで波立っている。
キラーサーモンが遡上している姿だ。
水は本来澄んでいる川だが、今は川底を抉る様に逆流する魔獣によって、濁っている。
「とりあえず、20匹。生で仕留めるか」
「うん、わかったよ」
必要ないと分かっているけれど、僕とアレクの周りに、防御の結界を張る。
それを維持しながら、二人で川辺へと近づいた。
*
「やっぱり、捕り過ぎたな。あいつら、狂暴過ぎるんだよ」
えーっと………20匹って言ったじゃないか。
目の前には、50匹は超えるであろう、キラーサーモンがずらりと並んでいる。
アレクは宣言通り、川から突如跳躍してくるキラーサーモンを、次から次に、一太刀で仕留めていった。
聞いていても、実際に目にすると、アレクの討伐法は凄い光景だった。
産卵期で狂暴になったキラーサーモンは、アレクの言うように、次々と川辺に立つ僕たちに襲い掛かった。
アレクの反射神経は、一体どうなってるのだろう。
そもそも、どの時点でキラーサーモンの動きを把握しているのかな。
相変わらず滑らかで無駄のない動きで、見た目よりもずっと力強い斬撃が、的確にキラーサーモンを屠っていく。
僕は思わず見とれてしまい、結界に魔獣が衝突するまで、ぼーっとしてしまった程だ。
そうしている間に、20匹は優に超えた。
僕も、水の刃を放つ魔法で、何匹か捕らえたが、圧倒的にアレクの方が数が多い。
と言うより、僕が捕獲してしまうと、もっと大変なことになると思い、控えたという方が正しい。
「すぐに処理できるなら、料理長が捌いた方が上手いだろうからな。
セフィリオ。このままで、転送をお願いできるか?」
「………大丈夫かな」
50匹も同時に送って大丈夫か、ちょっと心配になる。
「転送が難しいのか?」
「いや、難しくは全然ないよ」
もちろん心配なのは、僕の転送魔術に関してじゃない。
大量のキラーサーモンを調理する屋敷の人たちへの心配だ。
「そうだな。2匹だけ、残すかな」
「うん、わかった」
まあ、捕って来いと言ったの、あちらな訳だし。
責任をもって処理してもらおう。
僕は、アレクに言われたとおりに、キラーサーモンを2匹よけると、残りのものを『陣』の座標に固定して、転送魔術を展開する。
保冷庫には入りきらないだろうから、厨房にも同時に転送先を指定する。
ふわり、と魔力が放出されて、キラーサーモンは無事に、アンシベル男爵の屋敷に転送された。
今頃、料理長をはじめ、屋敷の人たちは、悲鳴を上げている頃だろう。
「………本当に、一瞬で消えるんだな。
正直、全然理解できないけど………これは、すごいな」
さっきまで、確かに大量のキラーサーモンが横たわっていた場所を見渡して、アレクが呟いた。
「いつみても、セフィリオの魔術は本当に綺麗だ」
「ふふ。ありがとう、アレク」
「セフィリオが魔術を使うとき、きらきらした星屑みたいなものが舞うんだよ。
いくらでも、見ていられる」
「僕も、アレクが剣を振るう姿を、いつまでも見ていられるから。
お互い様だね」
僕だって、あんなに美しく剣を振るう人、見たことが無いよ。
「何だそれは。
そんなの見て、何が楽しいんだ?」
心底不思議そうにアレクが言うので、僕はおかしくて仕方なかった。
残した2匹のキラーサーモンの内臓を処理して、アレクは持ってきた袋へとしまう。
手慣れた手つきは、もはや料理人のようだ。
「じゃあ、今からが、今日のメインイベントだ」
と、僕に言う。
え、ちょっと待ってよ。
どういうこと。
「キラーサーモンの捕獲が、今日の依頼じゃなかったの?」
まだ、何かあるのだろうか。
「依頼内容は、そうだな」
「じゃあ、どういうこと?」
「せっかく、恋人と外出して……魔獣の捕獲だけ、なんて色気が無さ過ぎると思わないか」
言われて、僕はきょとん、と目を見開いて、黙ってしまった。
恋人。外出。
アレクの言った単語を脳がゆっくりと理解して、じわじわと顔と身体が熱くなってくる。
「俺も今日は楽しみだと、言っただろ」
僕を見て、アレクは優しく微笑んでいた。
「馬車で送ってもらったし、キラーサーモンはセフィリオのお陰で転送出来て片付いた。
今日はまだ、たっぷり時間があるからな」
確かに、まだお昼前だ。
アレクは、「だから」と続けた。
「いつかみたいに、二人でピクニックをしよう」
僕は、あの日、シュバルツ公爵領の野原で過ごした時間を、昨日のことのように思い出して。
あの時よりも、遥かに近くにいる、あの頃よりも、もっと大好きな人を見つめて。
怖いくらいの幸せなんて、本当に実在するのだと思った。
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