32 / 84
2.5 セフィリオの恋と愛 (セフィリオ視点)
⑧ ※
しおりを挟む
R18です。18歳未満の方は引き返し、苦手な方はご注意ください。
それ以外の方はお楽しみいただければ幸いです。
***************
突然与えられた甘い刺激に、心も体も追いつかない。
啄むように、何度も唇が重ねられて、ずくずくと場違いな熱が、お腹の奥に溜まってくる。
「……っ……ちょっ…アレク……」
逃れようと頭を振るけど、後頭をアレクの手が押さえつけ、開いた唇の隙間から、ぬるり、と温かな舌が入り込んできて、さらに深く口づけられる。
アレクの唇が僕のをおおって、舌が口内を撫でていく。逃げるように引っ込めた舌を絡めとられて、くちゅくちゅと擦れ合うと、そこから快感が全身に広がり、呼吸が荒くなった。
流れ込んできた唾液をこくり、と飲み下すと、すごく甘く感じられて、乾きが潤されるようだ。
「んっ……あ……も、だめ」
立っていられない。
アレクの胸にしがみついて、力が抜けて崩れそうな身体をなんとか支える。
ふっとアレクが小さく笑う声が聞こえて、唇が離れていった。
次の瞬間には、僕の身体は浮いて、そのままアレクの膝の上に向かい合わせに座らされ、
「セフィ……もう少し。いいだろう?」
間近に迫る熱っぽく潤んだ瞳が、乞うように僕を見ている。
翠色の瞳に木々が陰った光がきらきらと反射している。森の木々よりもずっと深い澄んだ翠色に、吸い込まれるようだ。
その瞳の奥には、僕を求める欲が鋭く光っている。
「もう……アレク、ずるい」
こんな風に身体に火をつけられて、そんな風に見つめられたら。
「ご飯、出来るまで、ね」
僕は抗うことなんて、出来るはずがない。
僕はアレクの首に両腕を回して、今度は自分からキスをする。
僕が舌をさしだすと、アレクは迎え入れてくれて、舌先が、湿った口内で何度も触れ合った。
ずくずくと溜まってくる熱に、段々と僕のが張り詰めてきて、疼いて、苦しくて、もどかしい。
思わず腰が揺れて、
「ああ。気持ち良く、なっちゃったな」
アレクの手が、服の上から僕のを撫でた。
「んっ……あ、やぁ…それ、……いや…あぁ」
「セフィ、このままじゃ、苦しいだろう」
そう言うアレクの声は甘く欲に濡れていて、僕を撫でる手は止まること無く余計に張り詰めてくる。
「あっ……アレク、もっ……それ、やめて……っ」
「俺は、セフィに触れたい」
ちょうど先っぽの辺りを、指がカリカリと刺激して、その度に身体が小刻みに震える。
「セフィは、どうしたい?」
「だって、……あっ…こんなとこで……んっあっ」
「誰も来ないよ、侵入禁止区域だから」
「あっ……っ…でも、……ご飯……んんっ」
「まだ、出来ない」
じんじんして、頭がぼうっとしてくる。
首筋を這う生温かい湿った舌の感触と熱い吐息に。優しく頬に触れる大きな手。焦らすように欲望を刺激する指が布越しに強く先端を抉った。
「あっ!っ……あ、アレクっ……アレク」
「なあ、セフィ。言えよ」
アレクに、促されて。
「あっ……アレクのも、いっしょに、して……」
僕はじっとアレクの顔を見つめた。
「おねがい、アレク。……いっしょに、きもちよく、なってよ」
一人で気持ち良くなったら、恥ずかしい。
それに、何だか、寂しい。
「いいよ。二人で、しようか」
アレクが僕の耳元で、「本来、二人ですること、だもんな」と、囁いた。
それは、かつて僕がアレクに言った台詞だった。
言われて、必死だったあの時の自分を思い出す。
羞恥か、あんな一言を覚えられていることへの歓喜か、心がざわつく。
僕はアレクの服に手をかけると、前をくつろげた。
アレクのも大きくなっていて、僕が触れると、ぴくり、と震える。
当時の体験を生々しく思い出してしまい、それも、熱に変わって、身体の中に渦巻いていく。
僕に反応してくれていると思うと、嬉しくて、もっと興奮してくる。
アレクも、僕のをいつの間にかあらわにしていて、ぐっと僕の腰を抱き寄せて、自分のと重ねて握り込んだ。
「んぅっ…あ、……や、あっ!」
「こら、逃げるなよ」
強い快感に直に襲われて、思わず腰が引けてしまう。
「…はぁ…だって、アレクの……んっ、すごく、あつい」
僕の、やけどしそう。
「セフィのも、あついよ」
アレクは再度僕の腰を寄せて、今度はしっかりと固定した。
「セフィも、握って」
言われて、僕は僕のとアレクのに触れる。
どちらのものかわからない露で濡れて、ぬるり、とした。
とても、熱くて、脈うっている。
片手じゃ足りないけど、アレクに掴まらないと、緩んだ身体が支えられない。
僕がそんなことを戸惑っていると、アレクの手が僕の手を覆うように、重ねられた。
一緒に握られたものを、同時に擦られて、ぞくぞくと腰が重くなる。
「あ、あぁ……あっ……んっ、ぁん、これ……あ、やぁ」
「……っ…気持ちいい、な」
「んっ、あ……きもちいっ……きもち…いい…っ」
「…ふっ……セフィ、腰が揺れてる」
「あっ……だって、だって……ああ、んっ……っ」
気持ち良くて、腰が溶けそう。
「すごく、可愛い」
「……ん、あっ……アレク…っ…ふっ…ん……」
アレクにすがりついて、首筋に頬擦りする。僕より高い体温が心地いい。
ああ、アレクの匂いがする。
「あっ……ねぇ…アレク……あ、あっ」
「ん……どうした?」
しっとりと汗ばんだ肌からアレクの匂いがして、いつもの花の香りと混ざって、その匂いに僕は勝手に煽られてしまう。
一緒に握りこまれている手に、力を入れて、
「……あ…も、すこし……つよく、して」
お願いする。
「……っ」
「ねぇ……アレク、…おねがい」
気持ちいいのに、足らなくて、熱がこもって、甘い疼きに頭がどうにかなってしまいそう。
それ以外の方はお楽しみいただければ幸いです。
***************
突然与えられた甘い刺激に、心も体も追いつかない。
啄むように、何度も唇が重ねられて、ずくずくと場違いな熱が、お腹の奥に溜まってくる。
「……っ……ちょっ…アレク……」
逃れようと頭を振るけど、後頭をアレクの手が押さえつけ、開いた唇の隙間から、ぬるり、と温かな舌が入り込んできて、さらに深く口づけられる。
アレクの唇が僕のをおおって、舌が口内を撫でていく。逃げるように引っ込めた舌を絡めとられて、くちゅくちゅと擦れ合うと、そこから快感が全身に広がり、呼吸が荒くなった。
流れ込んできた唾液をこくり、と飲み下すと、すごく甘く感じられて、乾きが潤されるようだ。
「んっ……あ……も、だめ」
立っていられない。
アレクの胸にしがみついて、力が抜けて崩れそうな身体をなんとか支える。
ふっとアレクが小さく笑う声が聞こえて、唇が離れていった。
次の瞬間には、僕の身体は浮いて、そのままアレクの膝の上に向かい合わせに座らされ、
「セフィ……もう少し。いいだろう?」
間近に迫る熱っぽく潤んだ瞳が、乞うように僕を見ている。
翠色の瞳に木々が陰った光がきらきらと反射している。森の木々よりもずっと深い澄んだ翠色に、吸い込まれるようだ。
その瞳の奥には、僕を求める欲が鋭く光っている。
「もう……アレク、ずるい」
こんな風に身体に火をつけられて、そんな風に見つめられたら。
「ご飯、出来るまで、ね」
僕は抗うことなんて、出来るはずがない。
僕はアレクの首に両腕を回して、今度は自分からキスをする。
僕が舌をさしだすと、アレクは迎え入れてくれて、舌先が、湿った口内で何度も触れ合った。
ずくずくと溜まってくる熱に、段々と僕のが張り詰めてきて、疼いて、苦しくて、もどかしい。
思わず腰が揺れて、
「ああ。気持ち良く、なっちゃったな」
アレクの手が、服の上から僕のを撫でた。
「んっ……あ、やぁ…それ、……いや…あぁ」
「セフィ、このままじゃ、苦しいだろう」
そう言うアレクの声は甘く欲に濡れていて、僕を撫でる手は止まること無く余計に張り詰めてくる。
「あっ……アレク、もっ……それ、やめて……っ」
「俺は、セフィに触れたい」
ちょうど先っぽの辺りを、指がカリカリと刺激して、その度に身体が小刻みに震える。
「セフィは、どうしたい?」
「だって、……あっ…こんなとこで……んっあっ」
「誰も来ないよ、侵入禁止区域だから」
「あっ……っ…でも、……ご飯……んんっ」
「まだ、出来ない」
じんじんして、頭がぼうっとしてくる。
首筋を這う生温かい湿った舌の感触と熱い吐息に。優しく頬に触れる大きな手。焦らすように欲望を刺激する指が布越しに強く先端を抉った。
「あっ!っ……あ、アレクっ……アレク」
「なあ、セフィ。言えよ」
アレクに、促されて。
「あっ……アレクのも、いっしょに、して……」
僕はじっとアレクの顔を見つめた。
「おねがい、アレク。……いっしょに、きもちよく、なってよ」
一人で気持ち良くなったら、恥ずかしい。
それに、何だか、寂しい。
「いいよ。二人で、しようか」
アレクが僕の耳元で、「本来、二人ですること、だもんな」と、囁いた。
それは、かつて僕がアレクに言った台詞だった。
言われて、必死だったあの時の自分を思い出す。
羞恥か、あんな一言を覚えられていることへの歓喜か、心がざわつく。
僕はアレクの服に手をかけると、前をくつろげた。
アレクのも大きくなっていて、僕が触れると、ぴくり、と震える。
当時の体験を生々しく思い出してしまい、それも、熱に変わって、身体の中に渦巻いていく。
僕に反応してくれていると思うと、嬉しくて、もっと興奮してくる。
アレクも、僕のをいつの間にかあらわにしていて、ぐっと僕の腰を抱き寄せて、自分のと重ねて握り込んだ。
「んぅっ…あ、……や、あっ!」
「こら、逃げるなよ」
強い快感に直に襲われて、思わず腰が引けてしまう。
「…はぁ…だって、アレクの……んっ、すごく、あつい」
僕の、やけどしそう。
「セフィのも、あついよ」
アレクは再度僕の腰を寄せて、今度はしっかりと固定した。
「セフィも、握って」
言われて、僕は僕のとアレクのに触れる。
どちらのものかわからない露で濡れて、ぬるり、とした。
とても、熱くて、脈うっている。
片手じゃ足りないけど、アレクに掴まらないと、緩んだ身体が支えられない。
僕がそんなことを戸惑っていると、アレクの手が僕の手を覆うように、重ねられた。
一緒に握られたものを、同時に擦られて、ぞくぞくと腰が重くなる。
「あ、あぁ……あっ……んっ、ぁん、これ……あ、やぁ」
「……っ…気持ちいい、な」
「んっ、あ……きもちいっ……きもち…いい…っ」
「…ふっ……セフィ、腰が揺れてる」
「あっ……だって、だって……ああ、んっ……っ」
気持ち良くて、腰が溶けそう。
「すごく、可愛い」
「……ん、あっ……アレク…っ…ふっ…ん……」
アレクにすがりついて、首筋に頬擦りする。僕より高い体温が心地いい。
ああ、アレクの匂いがする。
「あっ……ねぇ…アレク……あ、あっ」
「ん……どうした?」
しっとりと汗ばんだ肌からアレクの匂いがして、いつもの花の香りと混ざって、その匂いに僕は勝手に煽られてしまう。
一緒に握りこまれている手に、力を入れて、
「……あ…も、すこし……つよく、して」
お願いする。
「……っ」
「ねぇ……アレク、…おねがい」
気持ちいいのに、足らなくて、熱がこもって、甘い疼きに頭がどうにかなってしまいそう。
3
あなたにおすすめの小説
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
【完結】異世界はなんでも美味しい!
鏑木 うりこ
BL
作者疲れてるのよシリーズ
異世界転生したリクトさんがなにやら色々な物をŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”うめー!する話。
頭は良くない。
完結しました!ありがとうございますーーーーー!
専属【ガイド】になりませんか?!〜異世界で溺愛されました
sora
BL
会社員の佐久間 秋都(さくま あきと)は、気がつくと異世界憑依転生していた。名前はアルフィ。その世界には【エスパー】という能力を持った者たちが魔物と戦い、世界を守っていた。エスパーを癒し助けるのが【ガイド】。アルフィにもガイド能力が…!?
皇帝に追放された騎士団長の試される忠義
大田ネクロマンサー
BL
若干24歳の若き皇帝が統治するベリニア帝国。『金獅子の双腕』の称号で騎士団長兼、宰相を務める皇帝の側近、レシオン・ド・ミゼル(レジー/ミゼル卿)が突如として国外追放を言い渡される。
帝国中に慕われていた金獅子の双腕に下された理不尽な断罪に、国民は様々な憶測を立てる。ーー金獅子の双腕の叔父に婚約破棄された皇紀リベリオが虎視眈々と復讐の機会を狙っていたのではないか?
国民の憶測に無言で帝国を去るレシオン・ド・ミゼル。船で知り合った少年ミオに懐かれ、なんとか不毛の大地で生きていくレジーだったが……彼には誰にも知られたくない秘密があった。
禁書庫の管理人は次期宰相様のお気に入り
結衣可
BL
オルフェリス王国の王立図書館で、禁書庫を預かる司書カミル・ローレンは、過去の傷を抱え、静かな孤独の中で生きていた。
そこへ次期宰相と目される若き貴族、セドリック・ヴァレンティスが訪れ、知識を求める名目で彼のもとに通い始める。
冷静で無表情なカミルに興味を惹かれたセドリックは、やがて彼の心の奥にある痛みに気づいていく。
愛されることへの恐れに縛られていたカミルは、彼の真っ直ぐな想いに少しずつ心を開き、初めて“痛みではない愛”を知る。
禁書庫という静寂の中で、カミルの孤独を、過去を癒し、共に歩む未来を誓う。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる