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2.5 セフィリオの恋と愛 (セフィリオ視点)
⑭ ※
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しっかりめにR18です。18歳未満の方、苦手な方はご注意ください!
そうでない方は、お楽しみいただけたら嬉しいです。
************
アレクの私室は、いつもきちんと整理整頓されている。
あまり物が置いていないこともあるけれど、一つ一つの物が定められたところに乱れなくすえられていて、大切にされているのが伝わってくる。
机の下には、剣の手入れに使う道具がしまわれて、毎日欠かさずに使われているのを知っている。
薄暗い部屋の中で、机の上に、僕が先日あげたピアスの箱がちょこんと一つ、飾られているのが見えた。
整えられた部屋で、今は僕が脱いだ服だけが、床に乱れて放られている。
「……ん、……アレク…ねぇ…もう……もう…」
ベッドの上に横たえられて、僕が訴えると、胸元に沈んでいた精悍な顔がこちらに向いた。
僕の後ろの蕾に埋められたアレクの指が、内側を撫でていく。
「ダメだよ。もう少し……な」
まるであやすように、甘く微笑むその目元は赤く染まり、その瞳も声も欲に濡れている。
なのに、アレクの手つきはどこまでも優しい。
指が浅く引き抜かれると、ぞわりと快感が腰から背筋を駆け抜けた。
差し込まれる質量が増えて、指が増えたのだと分かる。入り口が引き延ばされて、反射的に締め付けてしまう。
「あっ……だって、もう……ぼく、まてない」
内側に触れるのは僕より硬い皮膚で、太い指なのに、柔らかくじっくりと、確かめるように少しずつ僕の中を開いていく。
「まだ。………気持ちいいとこ、教えて」
僕の頬に口づけて、さらに首筋に顔を寄せて、生温かな舌の這う感触に、僕は身を捩った。
「セフィ、気持ちいい?」
「あ、……あっ…きもちいい……んっあ、……あぁ」
吐息が首筋を掠めて、囁きが耳に吹き込まれる。
ぞくり、と肌が粟立って、腰に重たい疼きが溜まり、じんじんと痺れるような熱が身体を熱くしていく。
カーテンの隙間からうっすらと差す月明かりに照らされて、アレクの少し癖のある金髪がふわりと光った。
頬に触れる柔らかな感触が恋しくて、頬を寄せると、そこから温もりがじんわりと伝わってくる。
ベッドに縫い付けるように重ねられた僕の手とアレクの手が、視界に入って、その手をぎゅっと握りしめる。
僕は自分の屋敷に着くと、身体がずっしりと重くなり、心がぼうっと滲むような不思議な感覚を味わった。
それは、これまで感じたことのない感覚だった。
アレクが先に玄関の扉をくぐって、僕に「おかえり」と言ったとき、僕を襲ったその感覚が安心感、というものだとすぐに理解できた。
これまで僕は、この屋敷に帰ってくると、再び檻の中に戻ってきたような、そんな閉塞感を感じていたのだと、初めて自覚した。
安堵感に緩む心が、僕にはどうしようもなく、制御できなかった。
アレクに「ただいま」と小さく呟くように返して、そのままアレクに抱き着いた。アレクの僕よりもしっかりとした体躯は全くブレることなく、僕を包み込んでくれる。
「どうした?」とアレクは心配そうに抱きしめ返してくれた。
どうしたのか。
僕には分からない。自分の気持ちが分からない。
ただ、僕にははっきりと分かることがあった。
それは今すぐに、目の前の人が欲しくて仕方ないということ。
だって、アレクはお昼、『帰ったら、つづきしような』と言ったでしょう。
だから、僕は「つづき、して」とアレクを見上げて、背伸びをすると口づけた。
僕の行動にアレクの身体が珍しく驚いてようにぴくり、と震えたから、僕は余計に熱くなった。
胸元を引き寄せて、もっと深く唇と重ね、隙間を擽るように舐める。舌先を食まれて、快感に酔うその前に、敢えて呪文を唱えて、浄化魔術を展開する。
僕とアレクを魔力が包んで、清涼な空気が漂うと、どちらともなくアレクの私室へと傾れ込んだ。
アレクの部屋は、花の香りに満たされている。
常に、シュミナの花の匂い袋が置かれていて、心を落ち着けるはずの甘い香りが、アレクの匂いと混ざって、僕の心の奥深くから昂りを呼び起こす。
先ほどまで口に含まれ愛撫されていた胸の頂が、いつもより赤く色づいてぷっくりと立ち上がっていて、恥ずかしいのに、僕はもっと、を求めてしまう。
アレクの指が、突起を掠めた。
わざと焦らすように、周りを撫でながら、肝心なところには触れてもらえずもどかしい。
「んっ……アレク、いじわる……しないで、あっ…あ」
「ここ触ると、中が指、締め付ける……可愛い」
言って、アレクは濡れた胸の突起をきゅっと摘まんで、捏ねた。刺激のたびに、身体が勝手に震えて、アレクの指に内側が絡みつく。
アレクはもう僕の気持ちの良いところをとっくに知っていて、そこを内側から指で撫でつけるように押され、深い所からせり上がってくる快感に腰が浮いた。
「あ、やぁ……そこ、だめ……アレク、だめ…あ、あぁっ」
何度も繰り返し触れられると、渦巻いてくる疼きに、中が熱く絡みつくようにうねって、それなのに奥が緩んで、入り口が物欲しそうにひくついてくる。
アレクはさらに香油を足して、僕の中を激しく掻き回す。ぐちぐちと湿った音が部屋に響いて、その音が恥ずかしいのに、さらに僕を煽る。
「あっ…そこ……きもち、いい……アレク、……アレクっ……あ、きもちい…」
「ん……知ってる」
頭の芯がふわふわとぼやけてきて、僕は段々快感に飲み込まれてしまう。心も、身体も緩んで、僕はいつも考えているようなことを、考えられなくなってくる。
ただ、アレクの与えてくれる気持ちいいものに、すべてを委ねたくなってしまう。
でも、恍惚として、アレクを見失いそうで、それがいつも、少し怖い。
近くにいるのに、彷徨って探すように姿を見つけ、両腕を伸ばして、アレクを捕まえて、両頬に手を添えた。
「……アレク、キスしたい」
言葉と、目線で乞えば、アレクが嬉しそうに潤んだ瞳を細めて、深い口づけをくれる。
温かな口内で、舌が触れ合い、上顎を擽られると、堪らず声が漏れる。薄く開いた隙間から飲み込めない唾液が伝って、顎を濡らしていく。
「ねぇ……あ、もう……アレク、ぼく……あぁっ」
「はっ……ああ、セフィ……とろけた顔してる」
後孔から指が抜き取られて、駆け抜けた快感に身体が跳ねた。アレクは僕から離れて、身を起こすと、自分の服を脱ぎ捨てる。
引き締まって、無駄のない均整の取れた肉体が目に入って、どきり、と鼓動が跳ねる。厚い胸板と、腰へと続く線と、腰骨の隆起を淡い月明かりが照らして、うっすらと影を作り、とても扇情的だった。
僕は、思わずごくり、と喉を鳴らし、
「あ、もう……だめっ……アレクが、ほしい……はやく」
思いのままに願いを口にする。
身を捩って、腰を揺らして、もっと深くへと誘った。
そうでない方は、お楽しみいただけたら嬉しいです。
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アレクの私室は、いつもきちんと整理整頓されている。
あまり物が置いていないこともあるけれど、一つ一つの物が定められたところに乱れなくすえられていて、大切にされているのが伝わってくる。
机の下には、剣の手入れに使う道具がしまわれて、毎日欠かさずに使われているのを知っている。
薄暗い部屋の中で、机の上に、僕が先日あげたピアスの箱がちょこんと一つ、飾られているのが見えた。
整えられた部屋で、今は僕が脱いだ服だけが、床に乱れて放られている。
「……ん、……アレク…ねぇ…もう……もう…」
ベッドの上に横たえられて、僕が訴えると、胸元に沈んでいた精悍な顔がこちらに向いた。
僕の後ろの蕾に埋められたアレクの指が、内側を撫でていく。
「ダメだよ。もう少し……な」
まるであやすように、甘く微笑むその目元は赤く染まり、その瞳も声も欲に濡れている。
なのに、アレクの手つきはどこまでも優しい。
指が浅く引き抜かれると、ぞわりと快感が腰から背筋を駆け抜けた。
差し込まれる質量が増えて、指が増えたのだと分かる。入り口が引き延ばされて、反射的に締め付けてしまう。
「あっ……だって、もう……ぼく、まてない」
内側に触れるのは僕より硬い皮膚で、太い指なのに、柔らかくじっくりと、確かめるように少しずつ僕の中を開いていく。
「まだ。………気持ちいいとこ、教えて」
僕の頬に口づけて、さらに首筋に顔を寄せて、生温かな舌の這う感触に、僕は身を捩った。
「セフィ、気持ちいい?」
「あ、……あっ…きもちいい……んっあ、……あぁ」
吐息が首筋を掠めて、囁きが耳に吹き込まれる。
ぞくり、と肌が粟立って、腰に重たい疼きが溜まり、じんじんと痺れるような熱が身体を熱くしていく。
カーテンの隙間からうっすらと差す月明かりに照らされて、アレクの少し癖のある金髪がふわりと光った。
頬に触れる柔らかな感触が恋しくて、頬を寄せると、そこから温もりがじんわりと伝わってくる。
ベッドに縫い付けるように重ねられた僕の手とアレクの手が、視界に入って、その手をぎゅっと握りしめる。
僕は自分の屋敷に着くと、身体がずっしりと重くなり、心がぼうっと滲むような不思議な感覚を味わった。
それは、これまで感じたことのない感覚だった。
アレクが先に玄関の扉をくぐって、僕に「おかえり」と言ったとき、僕を襲ったその感覚が安心感、というものだとすぐに理解できた。
これまで僕は、この屋敷に帰ってくると、再び檻の中に戻ってきたような、そんな閉塞感を感じていたのだと、初めて自覚した。
安堵感に緩む心が、僕にはどうしようもなく、制御できなかった。
アレクに「ただいま」と小さく呟くように返して、そのままアレクに抱き着いた。アレクの僕よりもしっかりとした体躯は全くブレることなく、僕を包み込んでくれる。
「どうした?」とアレクは心配そうに抱きしめ返してくれた。
どうしたのか。
僕には分からない。自分の気持ちが分からない。
ただ、僕にははっきりと分かることがあった。
それは今すぐに、目の前の人が欲しくて仕方ないということ。
だって、アレクはお昼、『帰ったら、つづきしような』と言ったでしょう。
だから、僕は「つづき、して」とアレクを見上げて、背伸びをすると口づけた。
僕の行動にアレクの身体が珍しく驚いてようにぴくり、と震えたから、僕は余計に熱くなった。
胸元を引き寄せて、もっと深く唇と重ね、隙間を擽るように舐める。舌先を食まれて、快感に酔うその前に、敢えて呪文を唱えて、浄化魔術を展開する。
僕とアレクを魔力が包んで、清涼な空気が漂うと、どちらともなくアレクの私室へと傾れ込んだ。
アレクの部屋は、花の香りに満たされている。
常に、シュミナの花の匂い袋が置かれていて、心を落ち着けるはずの甘い香りが、アレクの匂いと混ざって、僕の心の奥深くから昂りを呼び起こす。
先ほどまで口に含まれ愛撫されていた胸の頂が、いつもより赤く色づいてぷっくりと立ち上がっていて、恥ずかしいのに、僕はもっと、を求めてしまう。
アレクの指が、突起を掠めた。
わざと焦らすように、周りを撫でながら、肝心なところには触れてもらえずもどかしい。
「んっ……アレク、いじわる……しないで、あっ…あ」
「ここ触ると、中が指、締め付ける……可愛い」
言って、アレクは濡れた胸の突起をきゅっと摘まんで、捏ねた。刺激のたびに、身体が勝手に震えて、アレクの指に内側が絡みつく。
アレクはもう僕の気持ちの良いところをとっくに知っていて、そこを内側から指で撫でつけるように押され、深い所からせり上がってくる快感に腰が浮いた。
「あ、やぁ……そこ、だめ……アレク、だめ…あ、あぁっ」
何度も繰り返し触れられると、渦巻いてくる疼きに、中が熱く絡みつくようにうねって、それなのに奥が緩んで、入り口が物欲しそうにひくついてくる。
アレクはさらに香油を足して、僕の中を激しく掻き回す。ぐちぐちと湿った音が部屋に響いて、その音が恥ずかしいのに、さらに僕を煽る。
「あっ…そこ……きもち、いい……アレク、……アレクっ……あ、きもちい…」
「ん……知ってる」
頭の芯がふわふわとぼやけてきて、僕は段々快感に飲み込まれてしまう。心も、身体も緩んで、僕はいつも考えているようなことを、考えられなくなってくる。
ただ、アレクの与えてくれる気持ちいいものに、すべてを委ねたくなってしまう。
でも、恍惚として、アレクを見失いそうで、それがいつも、少し怖い。
近くにいるのに、彷徨って探すように姿を見つけ、両腕を伸ばして、アレクを捕まえて、両頬に手を添えた。
「……アレク、キスしたい」
言葉と、目線で乞えば、アレクが嬉しそうに潤んだ瞳を細めて、深い口づけをくれる。
温かな口内で、舌が触れ合い、上顎を擽られると、堪らず声が漏れる。薄く開いた隙間から飲み込めない唾液が伝って、顎を濡らしていく。
「ねぇ……あ、もう……アレク、ぼく……あぁっ」
「はっ……ああ、セフィ……とろけた顔してる」
後孔から指が抜き取られて、駆け抜けた快感に身体が跳ねた。アレクは僕から離れて、身を起こすと、自分の服を脱ぎ捨てる。
引き締まって、無駄のない均整の取れた肉体が目に入って、どきり、と鼓動が跳ねる。厚い胸板と、腰へと続く線と、腰骨の隆起を淡い月明かりが照らして、うっすらと影を作り、とても扇情的だった。
僕は、思わずごくり、と喉を鳴らし、
「あ、もう……だめっ……アレクが、ほしい……はやく」
思いのままに願いを口にする。
身を捩って、腰を揺らして、もっと深くへと誘った。
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