【本編完結】迷子の腹ぺこ竜はお腹がいっぱいなら今日も幸せ〈第10回BL小説大賞エントリー〉

べあふら

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Ⅱ.体に優しいお野菜編

79.俺は、ルルドを成熟させたい③ ※

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 お前は、俺に他の想い人がいてもいいのかよ。

 俺は、嫌だぞ。冗談じゃねぇ。

「こういうことは、『好きな者同士ですること』……だったか?」

 俺のしている行為がそういう行為だと、そう思い至っただけでも、良しとするべきか?

 俺は他の場所より反応の良い、淡く色づく胸の飾りに手を伸ばし、くっと強めに摘まみ上げた。

「んんっ……ヴァル、ちょっと……やぁっ!」
「俺は問題ねーよ」

 『好きな者同士』ていうのは、お前次第なんだよ。

 小さな胸の頂を、押しつぶすように捏ねてやれば、ルルドはびくびくと跳ねる。
 俺はその反応だけで、いくらだってイケそうた。

「ひゃっ……な、あっ……あぁ、あ……」
「俺は、したくてしてるって、言っただろう」

 俺はお前が好きなんだから。
 俺がこうしたいのは、お前だけなんだから。

「ふぅっ……あ、そこっ……くすぐった、い……あ、はっ」
「くすぐったいだけじゃ、ねぇだろ?」
「ひ、あっ……んっ、んん……あっ」

 はぁ……こいつ、いつもいつも良い声で啼きやがる。

 背を反らし胸を突き出すさまは、俺には催促しているようにしか見えなくて。あっという間に立ち上がったそこを、執拗に攻め立てた。

「やだ、ヴァル……も…ちくび、くにくに、しないでっ」
「わかった」

 さっきは、ひっかいてやるのが、反応が良かったな。

「あっ!や、……かりかりも、ダメ……っ!」

 いやいやと首を横に振る。

「や、みぎ……だめ」
「じゃあこっちか?」

 指の間で、赤く熟れた果実のように膨れたのとは対照的に、いまだ淡く硬いつぼみのような反対側も同じようにかまってやる。

「ちがっ……ひだりが、いいってことじゃ……ふ、んっ……あ」
「右も左もか。欲張りだな、ルルドは」
「あ、……ダメ、や……両方、いっぺんに……したら…んっ」

 どこを触ってもいい反応で、あっちもこっちも触れたくなる。前から思ってたが、こいつは感度が良すぎる。

「ふぅっ……あ、あっ……ん、ヴァル……まって」

 誰が待つか。馬鹿。

「そういうお前は、どうなんだ」
「へ……なにが?」
「好きな者同士がどうとか、言ってるが。お前、その姿だと隙だらけなんだよ。
 大神官エロくそじじいには、どこを触られた?」

 『好きな者同士ですること』だとか、『好きだから触られたいと思う』なんて言いながら、お前人型になってから、いろんな奴に触らせ過ぎなんだよ。
 まさか、あの爺にこんなことまで、許したんじゃないだろうな。

「胸と、尻だったか?どうせあいつのことだ。耳元でなんか卑猥な言葉を浴びせたんじゃないのか」

 そう吹き込むと、びくりと大袈裟にルルドの身体が跳ねた。

「あっ!ん、んんっ……みみ、やっ……あ」

 耳が弱いのか。竜体のときと、変わらねぇな。

 逃げ惑うルルドの耳を甘く噛んで、その薄い紅潮した耳介をぺろりと舐め、舌を差し入れて、耳孔から脳内を執拗に犯す。
 身体を強張らせ、俺から逃げようともがく、その反応も気に入らない。

「ひぅっ……あ、ヴァルまって……」
「逃げんな。あんな爺に触らせてんじゃねぇよ。どこ触らせたか、全部教えろ。で、全部俺が上書きする」

 あの時。ルルドが爆風の中から現れた時。
 胸元がはだけ、肩を露にし、ズボンのボタンを外されているにも関わらず。意に介した様子もなかった、あの時の姿を鮮明に思い出し、いまさらながらに沸々と怒りがわいてくる。

 あのクソ爺に対して。
 そして、触れさせたルルドに対して。

 抗う術が、お前にはあったろうに。触られるのは、嫌いじゃなかったのか。

 お前にこうして触れていいのは、俺だけにしておけよ。

 ルルドの胸を、尻をこれでもかといじり倒し、揉みしだく。
 その度に、びくびくと腕の中でびくびくと跳ねるルルドは、目尻に涙をいっぱいにため、荒い息を吐きながら、必死に首を横に振った。

「あっ!あっ……あ、んっそんなとこ……誰にも、さわられたこと…ないっ」

 俺の下で、硬度を持ったルルドの中心がぴくぴくと震える。

「ヴァルだけっ……ぜんぶ、ヴァルだけだからっ」

 ルルドの瞳からぽろりと涙が落ちて、必死に訴える姿に、さらに俺を昂らせる。

 尻を掴んで、ぐっと腰に体重をかける。挿れたときと同じ動きで、突き上げるように揺さぶれば、ルルドも合わせるように腰をくねらせた。

「あっ……ヴァル、もう……やだ、なんか……へんっ」
「へん、ねぇ。……じゃあ、これは?」
「へ?……ぁんっ!」

 弄り過ぎて真っ赤に熟れた胸の頂を、口に含む。ほんのりと熱く甘い果実を、ころころと舌先で転がして、味わった。

「それにしても、ちっせーな」
「んあっ……しゃべったら、くすぐったい……あっや、それ……ん、あっ」

 感度はいいんだよな。

「ま、そのうち、大きくなるだろ」

 言えば、ルルドがきょとんとした。

「大きくなるの?」

 まるで、野菜でも育てるみたいな物言いが笑える。

「もっとよくなる。楽しみだな?」

 俺が、育ててやるから。他の誰にも世話させるなよ。
 
 嬌声をあげ、喉をさらし、身体をビクつかせるルルドに、告げる。

「ルルドが嫌ならやめるぞ」

 その瞬間、ルルドが、ぐしゃり、と顔をゆがめた。

 今にも泣きそうな顔で、じっと俺を見て、眦に今にもこぼれそうな雫がきらきらと光って。情けなく下がった眉尻が弱々しく、それでも黒々とした瞳は爛々と輝いている。

 乞われているような。拒絶されるような。
 葛藤を滲ませた、怒りにも似た複雑な感情が見え隠れして。

 ごくり、と喉がなる。まずい。これは、まずい。

 この表情に煽られる俺は、どうかしてんだろうか。

 泣かせたいわけじゃない。怒らせたいわけでもない。
 やめる、と言ったもの本心だ。俺がやりたくてやっているが、ルルドが嫌がるそぶりをすれば、いつでもやめるつもりだった。

 でも、泣き顔をもっと見たい。もっと泣かせたい。
 もっと強烈な感情を俺に、俺だけにぶつけろ。

 だって、今この瞬間お前をこうさせてんのは俺なんだろう?

 強く疼く願望がちらついて。はっきりとした嗜虐性と征服欲が、俺を猛烈に興奮させる。

 ああ、駄目だ。もう、我慢できねぇ。

 そう思った時、ルルドが腕を広げ、俺の頭をぎゅっと抱きこんだ。
 頬に、直接ルルドの肌が触れる。逸る鼓動と、荒い呼吸に上下する胸。汗ばんだ甘い香りに、くらりとした。

 全身で求められているようで。じりじりと焦げ付いた熱情がさらに滾る。

「ヴァル……もっと、して」

 掠れた声が吹き込まれて、一瞬で頭が沸いた。
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