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第10話 5日前 夜
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「もう、あの家には戻らない。」
ルナルドの言葉に、驚いて袖口を掴んで彼の目を見る。
「・・・戻らない、って・・・?」
「俺は、帰宅しすぐ、リリアナが居ない事を、父上に問い詰めた。」
『婚約者として従兄弟の家に住まわせることにした。リリアナは、もう、この家には戻らない。』そう言われて、ルナルドは、家を飛び出した。
「父上なんだ!無理やり従兄弟の家に追いやって、俺たちを別れさせようとした。」
私を、従兄弟の家に追いやっただけじゃない・・・確実に、ルナルドと私の関係を絶たせるために、ロドリスに事情まで話してあった。
きっと、お義父様にとって、何が何でもルナルドとの結婚は認められないということなのだろう。
ルナルドは、リリアナを掻き抱く。
「許せない!!こんな・・・こんな事されてっ!おまえを傷つけられて!!殺してやりたいっ・・・・父上も!あいつも!絶対に許せない!!」
許せない!と、ルナルドは何度も悔しそうに言って、歯を噛みしめた。
傷ついているルナルドを、慰めるように、彼の背中をさする。
私は、何も言葉が出て来なかった。
たぶん、私も、きっと、あなたも、追い込まれてしまっていた。
慰め合うように、抱き合うことしか出来なかった。
お互いに抱きしめあって、互いの体温に安心感を得ていた。
「俺は、リリアナが傍に居てくれれば、他に何も要らない。」
真剣な顔で言うルナルドの目を見て、そっと頬に触れる。
「私も・・・私も!」
抱きしめあって、キスをした。
その時だった。御者が外から声をかけた。
「すみません!今、王都を出たところなんですが、雨が凄くて視界も悪い。こんな夜の移動は危険です。今日の所はどこかに宿をとって、明日、日が昇ったら様子を見て出発したほうがいい。」
ルナルドは、御者と話をして、その通りにすることにした。
街外れの小さい宿に、その日は宿泊する事になった。
宿の主人が、「パンとスープしかないけれど。」と温かいスープを出してくれた。
けれども、何故かおなかが空いていなくて、スープだけを口にした。そんな私を見て、ルナルドは残りのパンを部屋で食べも良いか?と聞いて、貰って来た。
部屋は、とても小さくてベッドは1つしかない。けれども、綺麗に清掃されていて、居心地の良さを感じた。
浴場で身を清めていると、ふいにロドリスにされたことを思い出す。
気持ち悪くて、悲しくて、泣きながら体を洗い、部屋に戻ると、ルナルドが地図を広げていた。
「地図?」
声をかけると、ルナルドは温かいお茶を私にも入れてくれた。
「どこに行くとか決めてなかったから。今考えてた。」
私は、ルナルドの隣に座って、一緒に地図を見る。
「ルナルドは、王都産まれの王都育ちだものね。私は、港のある・・・あぁ、ここ。この街で産まれたの。」
そう言って指を刺す。
「海か・・・実は見たことが無い。」
「え?そうなの?」
「1度は見てみたいと思ったけど、機会が無かったな。でも、王都育ちの人間では少なくない。」
私は地図を見ながら、全く行ったことの無い海辺の街を指差す。
「じゃぁ、こっちの街に行ってみるのはどう?」
ルナルドは、しばらく眺めてから聞く。
「どうしてここ?」
「なんとなく?理由は無いわ。」
すると、ルナルドは笑った。
「リリアナらしい。もう少し、意味とか考えたほうがいい。」
私はバカにしてると思って、頬を膨らませる。
「ルナルドは、意味とか理由とか、考え過ぎなのよ!」
そう言い返すと、ルナルドは、じっとリリアナを見て微笑んだ。
「リリアナのそうゆう所も、全部が好きだ。」
ルナルドの手が肩に回されて、抱き寄せられてキスをする。
どちらからともなく抱き合って、ベッドに倒れこむ。
「ルナルド・・・ルナルドっ。」
どうしても、思い出してしまう、襲われた記憶から逃れるように体を求めた。自分から縋りつくようにキスをして、懇願する。
「ねぇ、お願い。今日は激しくして!壊れちゃうくらい、激しく抱いて。」
「・・・リリアナ」
意味を悟ったルナルドは、眉をしかめて、強く強くリリアナを抱きしめた。
「愛してる。リリアナ、愛してるよ。」
深く深く、何度も何度もキスをする。
秘部に手を入れて、クリトリスを刺激しながら、膣内に指を入れ、ゆっくりとかき回し、徐々にスピードを上げて、抜き差しする。
「はぁ、あんっ。もっと、もっと!グチャグチャにして!もっとっ!」
リリアナは、首を左右に振りながら髪を乱し、声を上げる。
もっともっとと、必死に自分を求めるリリアナの姿に、興奮せずにはいられず、ルナルドは激しく指を動かして、トロトロに愛液が零れたのを確認するなり、すぐに肉棒を埋め込んで、最奥まで突き入れた。
強い衝撃に仰け反りそうになりながら、必至にルナルドの背中に腕を回して、しがみつく。
「っん!あっ、はぁ・・・ん!」
「リリアナ・・・!」
ルナルドは、リリアナを抱きしめてキスをしたまま、激しく腰を振った。
刺激が強ければ強い程に、気持ち悪かった男の指の感覚も、何もかもをかき消してくれるような気がする。何も考えられなくなって、大好きな人に抱かれているという実感だけになる。
「んっ!んんっ!ルナルドっ・・・あなただけ、あっ、わたし・・・を、ルナルドの、モノにして!はぁあっ、ぁぁぁあっ!」
力強くて激しい挿抜に、おかしくなる。
お互いに汗だくになるまで腰を振って、抱き合ってキスをした。
ずっと全力疾走してきたみたいに、荒い息を吐いて、凶器のように大きく固くなった肉棒が、ブルリと震えて熱い飛沫を中で感じた。
ビクンビクンッと体が痙攣して、抜けてしまいそうになるのを、抑え込むかのようにルナルドはリリアナを強く抱きしめた。
私の中に全部流し込んで、ふぅっと息をつくと、名残惜しそうにねっとりとキスをした。
ぼうっと、彼の目を見つめていたら、ふっと微笑んで、あなたは言う。
「リリアナ。愛してる。」
心の底からの声に、私の心が震えるほどに、満たされる。
「私も。」
幸せだった。
ずっとずっと、2人でいられたら。
それだけで、幸せだった。
ルナルドの言葉に、驚いて袖口を掴んで彼の目を見る。
「・・・戻らない、って・・・?」
「俺は、帰宅しすぐ、リリアナが居ない事を、父上に問い詰めた。」
『婚約者として従兄弟の家に住まわせることにした。リリアナは、もう、この家には戻らない。』そう言われて、ルナルドは、家を飛び出した。
「父上なんだ!無理やり従兄弟の家に追いやって、俺たちを別れさせようとした。」
私を、従兄弟の家に追いやっただけじゃない・・・確実に、ルナルドと私の関係を絶たせるために、ロドリスに事情まで話してあった。
きっと、お義父様にとって、何が何でもルナルドとの結婚は認められないということなのだろう。
ルナルドは、リリアナを掻き抱く。
「許せない!!こんな・・・こんな事されてっ!おまえを傷つけられて!!殺してやりたいっ・・・・父上も!あいつも!絶対に許せない!!」
許せない!と、ルナルドは何度も悔しそうに言って、歯を噛みしめた。
傷ついているルナルドを、慰めるように、彼の背中をさする。
私は、何も言葉が出て来なかった。
たぶん、私も、きっと、あなたも、追い込まれてしまっていた。
慰め合うように、抱き合うことしか出来なかった。
お互いに抱きしめあって、互いの体温に安心感を得ていた。
「俺は、リリアナが傍に居てくれれば、他に何も要らない。」
真剣な顔で言うルナルドの目を見て、そっと頬に触れる。
「私も・・・私も!」
抱きしめあって、キスをした。
その時だった。御者が外から声をかけた。
「すみません!今、王都を出たところなんですが、雨が凄くて視界も悪い。こんな夜の移動は危険です。今日の所はどこかに宿をとって、明日、日が昇ったら様子を見て出発したほうがいい。」
ルナルドは、御者と話をして、その通りにすることにした。
街外れの小さい宿に、その日は宿泊する事になった。
宿の主人が、「パンとスープしかないけれど。」と温かいスープを出してくれた。
けれども、何故かおなかが空いていなくて、スープだけを口にした。そんな私を見て、ルナルドは残りのパンを部屋で食べも良いか?と聞いて、貰って来た。
部屋は、とても小さくてベッドは1つしかない。けれども、綺麗に清掃されていて、居心地の良さを感じた。
浴場で身を清めていると、ふいにロドリスにされたことを思い出す。
気持ち悪くて、悲しくて、泣きながら体を洗い、部屋に戻ると、ルナルドが地図を広げていた。
「地図?」
声をかけると、ルナルドは温かいお茶を私にも入れてくれた。
「どこに行くとか決めてなかったから。今考えてた。」
私は、ルナルドの隣に座って、一緒に地図を見る。
「ルナルドは、王都産まれの王都育ちだものね。私は、港のある・・・あぁ、ここ。この街で産まれたの。」
そう言って指を刺す。
「海か・・・実は見たことが無い。」
「え?そうなの?」
「1度は見てみたいと思ったけど、機会が無かったな。でも、王都育ちの人間では少なくない。」
私は地図を見ながら、全く行ったことの無い海辺の街を指差す。
「じゃぁ、こっちの街に行ってみるのはどう?」
ルナルドは、しばらく眺めてから聞く。
「どうしてここ?」
「なんとなく?理由は無いわ。」
すると、ルナルドは笑った。
「リリアナらしい。もう少し、意味とか考えたほうがいい。」
私はバカにしてると思って、頬を膨らませる。
「ルナルドは、意味とか理由とか、考え過ぎなのよ!」
そう言い返すと、ルナルドは、じっとリリアナを見て微笑んだ。
「リリアナのそうゆう所も、全部が好きだ。」
ルナルドの手が肩に回されて、抱き寄せられてキスをする。
どちらからともなく抱き合って、ベッドに倒れこむ。
「ルナルド・・・ルナルドっ。」
どうしても、思い出してしまう、襲われた記憶から逃れるように体を求めた。自分から縋りつくようにキスをして、懇願する。
「ねぇ、お願い。今日は激しくして!壊れちゃうくらい、激しく抱いて。」
「・・・リリアナ」
意味を悟ったルナルドは、眉をしかめて、強く強くリリアナを抱きしめた。
「愛してる。リリアナ、愛してるよ。」
深く深く、何度も何度もキスをする。
秘部に手を入れて、クリトリスを刺激しながら、膣内に指を入れ、ゆっくりとかき回し、徐々にスピードを上げて、抜き差しする。
「はぁ、あんっ。もっと、もっと!グチャグチャにして!もっとっ!」
リリアナは、首を左右に振りながら髪を乱し、声を上げる。
もっともっとと、必死に自分を求めるリリアナの姿に、興奮せずにはいられず、ルナルドは激しく指を動かして、トロトロに愛液が零れたのを確認するなり、すぐに肉棒を埋め込んで、最奥まで突き入れた。
強い衝撃に仰け反りそうになりながら、必至にルナルドの背中に腕を回して、しがみつく。
「っん!あっ、はぁ・・・ん!」
「リリアナ・・・!」
ルナルドは、リリアナを抱きしめてキスをしたまま、激しく腰を振った。
刺激が強ければ強い程に、気持ち悪かった男の指の感覚も、何もかもをかき消してくれるような気がする。何も考えられなくなって、大好きな人に抱かれているという実感だけになる。
「んっ!んんっ!ルナルドっ・・・あなただけ、あっ、わたし・・・を、ルナルドの、モノにして!はぁあっ、ぁぁぁあっ!」
力強くて激しい挿抜に、おかしくなる。
お互いに汗だくになるまで腰を振って、抱き合ってキスをした。
ずっと全力疾走してきたみたいに、荒い息を吐いて、凶器のように大きく固くなった肉棒が、ブルリと震えて熱い飛沫を中で感じた。
ビクンビクンッと体が痙攣して、抜けてしまいそうになるのを、抑え込むかのようにルナルドはリリアナを強く抱きしめた。
私の中に全部流し込んで、ふぅっと息をつくと、名残惜しそうにねっとりとキスをした。
ぼうっと、彼の目を見つめていたら、ふっと微笑んで、あなたは言う。
「リリアナ。愛してる。」
心の底からの声に、私の心が震えるほどに、満たされる。
「私も。」
幸せだった。
ずっとずっと、2人でいられたら。
それだけで、幸せだった。
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