王様の愛人

月野さと

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30話★

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 陛下は、ベッドの上に私を放置して、ベッドから降りていく音がする。
 そして、急にガタガタと物音がして、何をしているのだろう?と思うと、彼は戻って来て、私を抱き上げた。

「へ・・陛下?何?何?」
 目隠し&拘束されたまま、どこに連れて行くの?
 と、思ったけれども、すぐに陛下の膝の上に座らされる。
 どこ?ここ?ソファーの上??
「???」
 状況がつかめずにいると、秘部に男性器がゴリゴリと当たり、擦られ始める。
「んっ、あっ、あっ、あっ!」
 素直に声を上げて感じ始める。
 気持ち良くて、自分でも腰を振る。もう、トロトロになっていて、やっと気持ちの良い所を擦ることができる喜びに、男根を舐め回すように膣口を擦りつけて、愛液でベトベトにしていく。

 その瞬間に、目隠しを外された。
「・・・!!」

 目の前には、姿見の大きな鏡があった。
 鏡に映るその姿は、椅子に座った陛下の上に大きく両足を開いて乗り、腰を振っている自分だった。
「ほら、おまえが肉棒に秘部を擦りつけて、気持ち良くなっている姿が、よく見えるだろう?おまえの擦りつけた愛液で、私のモノはヌルヌルだ。」
 そう言うと、陛下は私の腰を掴んで、下から突き入れた。

「あっあああん!!」
 その衝撃と快感で、体はビクン!!ビクン!!ビクン!!と震えた。
 
「挿れただけでイクとは、もう我慢できなかったか。」
 後ろから乳房を掴まれて、陛下が鏡越しに言う。
「ほら、ソフィア。よく見るんだ。どんなふうに私に愛されて、その愛におまえが、どんなふうに答えて体を開くのか。」
 容赦なく、下から突き上げて、ジュブッ!ジュブッ!と音を響かせて出し入れされる。
 陛下の大きな男性器が、私の中に入ったり出たりしているのが見える。自分と陛下が繋がっている場所が生々しくて、てらてらと愛液が光る。胸は突き上げられるたびに弾んで、衝撃の強さを伝えてくる。
「あんっ!あっ、あん!んっ、あん!」
 気持ち良くなって、だらしなく口を開き、今にもイキそうな顔で声を上げる。ピストンを止められると、体が勝手に快感を求めて腰を振り出す。欲情している自分が、鏡に映っている。
 恥ずかしさで、目を閉じてしまいたいのに、目が離せない・・・。
 
 陛下は、そんな私を、鏡越しに眺めて言った。
「どうだ?自分から私を求めて、快感を得ている姿は?」
 顔を後ろに向かせて、チュッとキスをされて、また膣内を締め付けてしまう。
「も・・・もう、恥ずかしいっ!!んっ、あん!・・・あっ!」
 もう、見ていられなくて目を閉じると、陛下は挿抜を続けながら言う。
「目を閉じるな。その目で見て、自分がどうなっているのか、言ってみろ。」
 後ろから首筋にキスをして、唇を這わせながら言う。
「気持ち良いのだろう?ほら!鏡を見て、おまえはどうなっている?私に何をされて、どう感じているんだ?」
 そう、促されて、そうっと目を開ける。

 鏡に映る自分は、トロンとした目で、緩く腰を振っている。
「んっ、んっ、んっ。はぁ、き、気持ち、良く・・・なってる。」
 ギュウっと乳首を摘ままれる。
「あっ、へいか・・に、あんっ!ナカ・・・んっ!・・いっぱい突かれて・・・はぁっ!奥っ、欲しい・・・からぁっ!自分で・・腰振って・・・る。んっ!」
 陛下は、後ろから手を伸ばして、私のクリトリスをグリグリといじめる。
「あぁぁ!ダメ!」
 ピタリと陛下は手の動きを止める。
「ダメ?やめるか?」
「あっ!イイの!止めちゃヤダ!して?ぐりぐりして?もっと・・・あん!」
「こうか?」
「あんっ!うん・・うん!いいの!それ!」
「くっ・・・締まってきたな。ほら!欲しいなら、もっと足を開け!」
 クチュクチュっと卑猥な音が鳴り響く。陛下に言われて、何も考えられずに足を開いて、気持ち良さに酔いしれた瞬間だった。いつもと違う所に当たり、何か・・・変な感じに気がつく。
「あん!あぁあ!!あうっん!あぁん!あっ・・・ダメっ!」
 体が飛び跳ねる。私の感覚に陛下が気がついて、執拗にそこを責め続けてきた。
 私は、何か・・・いつもと違う感覚に慌てはじめる。
「あ!!ダメダメダメ!!な・・なんか、なんか変なの!!出ちゃ・・・出ちゃう!!やめてーーー!」

 叫んだ瞬間、プシャッと結合部から噴き出し、陛下が肉棒を引き抜いた瞬間に、プシャーーと勢いよく潮を吹いた。
 
 ソフィアは、顔を真っ赤にして、拘束されている手で顔を隠して、泣き出した。
「やだっ・・・やだやだ。ごめんなさい・・・私・・・私こんなっ!!!」
 恥ずかしさで、泣き出したソフィアの頭を撫でて、抱きしめてから、陛下は言った。
「ソフィア。これは潮吹きというんだ。女性が気持ち良くなって、膣内から出てしまうものだ。大丈夫だ。」
 優しい声で言いながら、陛下は手首の拘束を解いて、私を抱き上げた。
「男にとって、潮を吹くまで気持ち良くなってくれるのは、とても嬉しいことなんだ。」
 横抱きにされて、ベッドまで運ばれながら、私は陛下に抱きつく。

「お願い・・・・。おしおきは、もう嫌。」
 ベッドに2人で倒れ込みながら、陛下は笑う。
「もうしない。・・・だが、興奮しただろう?」
 そのことに関しては・・・否定できない。
「うん。」

 お互いに見つめ合って、抱き合いながらキスをする。

 陛下の固い男性器が当たっているのを感じて、自然と足を開く。それに気がついて、陛下が少し擦りつけて、
ヌルヌルになったところを、ゆっくりと挿入させた。

「あぁっ・・・ソフィア。お前の中は温かくて気持ちが良い。」
 ゆるゆると互いに腰を動かしながら、抱きしめて言う。
「んっ・・・陛下・・・私も。」

 ピタリと、陛下の動きが止まる。
「なぁ、ソフィア。」
 繋がったままで、上半身を起こして陛下が私を見て言った。
「私の、名前で呼んでくれないか?」
「え・・・名前?陛下のことを?」
「そうだ。王子たちは呼び捨てだったではないか。」
 
 陛下の顔を見て、嫉妬していたのだと気がつく。

「あ・・・じゃぁ、えっと・・・ヴィンセント・・・?」

 陛下がニッコリと笑う。
 そして、何故かメキメキと膣内の男性器が大きさを増す。
 ビクリと反応させると、すぐに挿抜が開始された。
「んっ、あ・・・あん!」
「ソフィア。愛してるよ。ずっと、こうしていたい。」
「あっ、あっ、ヴィンセント・・・私もっ、愛してる。」
 急に激しく腰を振り出して、陛下は言った。
「嬉しい・・!ソフィア!ソフィア!」
 陛下が何を求めているのかが、解って、それに答える。
 
「ヴィンセント・・・!!ヴィンセント!」
「愛してる!ソフィア!」

 互いに抱き合って腰を振り、深く深く繋がりあって、求めあって名前を呼び合う。 
 
 愛していると同じ意味を含めて、あなたの名前を呼んだ。





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