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3章「高校卒業とダンジョンへの挑戦」
第9話「経験値とレベルアップ」
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#第9話「経験値とレベルアップ」
「――では、これより新規登録ハンター向けダンジョン講習を開始します」
講師は、40代半ばほどの女性だった。スーツ姿に白衣を羽織り、いかにも“お役所の人間”という堅さを持っていた。
俺は十数人の参加者とともに、協会の会議室のような部屋に座っていた。周囲には学生らしき若者から、元自衛官っぽい体格の男まで、年齢も見た目もばらばらだった。
財閥企業系のハンターならばもっと年齢は若くなるだろう。もしかしたら一般人ハンター希望者が集められているのかもしれない。
「本講習では、皆さんがこれからダンジョンで活動する上での“基礎ルール”を理解していただきます。特に【レベル】と【経験値】、【武具】に関する項目はハンターの生命線です。必ず概念を覚えてください。細かい数字も出てきますがそれはおいおい覚えていけばいいです。また数値はこれまでのハンターから得られたデータで構成されています。予測値もあるのでその点は留意ください」
「ハンターたちの証言によるとゲーム『ダークファンタズム・オンライン』に比較的近い世界観と言われていますが、現実には全く異なる部分も多いので注意してください。またダンジョン内は地球の物理法則とは全く異なる事象ばかりです。今まで自分が持っている概念を全て消し去るつもりで今回の講習を聞いてください」
(おお、懐かしいゲームの名前が出てきた。そのゲームの世界線ならば知っているから有利だな)
モニターに図解が映し出された。
■階層ごとの敵モンスター経験値
階層 経験値(1体)
1階 1EXP(経験値1)
2階 10EXP(経験値10)
3階 100EXP(経験値100)
4階 1,000EXP(経験値1000)
5階 1万EXP(経験値1万)
6階 10万EXP(経験値10万)
7階 100万EXP(経験値100万)
8階 1000万EXP(経験値1000万)
9階 1億EXP(経験値1億)
■レベルと経験値の基礎ルール(人・武具共通)
レベル 累積経験値
Lv1→Lv2 1万EXP(経験値1万)
Lv2→Lv3 10万EXP(経験値10万)
Lv3→Lv4 100万EXP(経験値100万)
Lv4→Lv5 1000万EXP(経験値1000万)
Lv5→Lv6 1億EXP(経験値1億)
Lv6→Lv7 10億EXP(経験値10億)
Lv7→Lv8 100億EXP(経験値100億)
Lv8→Lv9 1000億EXP(経験値1000億)
Lv9→Lv10 1兆EXP(経験値1兆)
「ダンジョン内でモンスターを倒すと経験値が得られます。その経験値は『とどめを刺した個人、または使役モンスターとその武具』に入ります。それ以外の参加者には微量が入る場合も報告されいますが基本的にはとどめがすべてです。特に使役モンスターがとどめをさすと経験値は自分に入らず使役モンスターに入るので注意してください」
(つまり、これがいわゆる“経験値の取り合い”になるってわけか……ゲームでよく見たやつだ。とどめのおいしいところだけ持っていこうとする奴はどこにでもいる。実際、知識としては知っていたが現実となると責任が違う。クランで戦う場合は要注意だ。ちょっとしたことで喧嘩の原因になる)
「下層部に行くほどモンスターを倒した時の経験値が大きく上がります。逆に上層では経験値効率が悪いので安全マージンを見る必要はありますが適切な階層で討伐をするといいでしょう」
「そして経験値が一定の数値になるとレベルアップします。上層だとモンスターを倒しても得られる経験値は少ない。そのためレベルアップには数万、数十万体を倒す必要があります」
「早くレベルを上げたい場合は上位ハンターに同行してもらって“とどめだけ刺す”レベリングが常套手段とされます。ただし低レベルのレベリングでも一般相場で数百万円~の依頼料がかかります。高レベルになると数千万円以上となります」
(レベルの高い人に下層に連れて行ってもらって止めだけ刺してレベルアップするという手法だな。俺のようなソロ志望にとっては関係ない。財閥系企業などの金持ちがやる手法……これをやられると俺のような一般人は普通は全く対抗できない。ゲームも現実も残酷だ)
■ステータスの成長(初期値とレベル補正)
レベル スピード 技術 体力
Lv1 10 10 10
Lv2 20 20 20
Lv3 30 30 30
Lv4 40 40 40
Lv5 50 50 50
Lv6 60 60 60
Lv7 70 70 70
Lv8 80 80 80
Lv9 90 90 90
Lv10 ? ? ?
「人のステータスは、初期値として全て【スピード10/技術10/体力10】で始まります。そしてこのステータスは先に紹介したレベルアップで大きく変わります。具体的にはレベルが1つ上がるごとに、全ステータスが+10ずつ増えます。よって、Lv3のハンターなら各ステータスは30になります。ただしこれはあくまでもダンジョン内での話。ダンジョンから外に出るとその力は発揮されないと言われています。また現在、Lv9まで確認されていますがそれ以降はまだ未確認です」
(当然、上位レベルになるほど差は広がるということか。俺は未だLv1だ。これから先、長い道のりになるのは間違いない。あとはこの数値が何を意味しているかだな。単純に倍率か?実際にダンジョンに入って体感で確認するしかないのか?)
「あと、【スピード10/技術10/体力10】などの数値は実際の人間のスピード、技、体力に掛け算であたえられる数字ではないかと言われています。よって地球上で体を鍛えている人はダンジョンでも強いと言われています」
「なるほど納得した。ここはゲームと全く違う。実践が一番だろうが日頃の訓練も必要だな。地上でのトレーニングの時間も必要か?かなり忙しくなりそうだ」
■武具とその成長
<武具>
ブーツ:スピード補正 1.1倍~
武器:技術補正 1.1倍~
防具:体力補正 1.1倍~
「武具も同様に、戦闘に参加し、とどめを刺すことで経験値を得て成長します。装備しているだけではあまり意味がありません。レベルが上がるたびに性能が向上し、Lv1で1.1倍ですが、Lv2で1.2倍、Lv3で1.3倍……という具合にステータスを強化していくと言われています」
(つまり、レベルを上げないと武具もあまり使い物にならないってことか。それにしても凄いなLv5で1.5倍だとステータスが単純に1.5倍にもなる。下層に挑もうと思ったら武具の成長も必須なのだろう。厳しいだろうができるだけ早いうちに武具も入手したいところだ)
「ではここで一旦、休憩します。次はダンジョンでモンスターを倒した時にまれに出てくる宝箱の話になるので10分後にお集まりください」
そうして休憩に入った。ここまでの講習だけでもかなりためになった。やはり俺の知っているゲームと違う部分はかなり多い、しっかりと勉強する必要がありそうだ。
「――では、これより新規登録ハンター向けダンジョン講習を開始します」
講師は、40代半ばほどの女性だった。スーツ姿に白衣を羽織り、いかにも“お役所の人間”という堅さを持っていた。
俺は十数人の参加者とともに、協会の会議室のような部屋に座っていた。周囲には学生らしき若者から、元自衛官っぽい体格の男まで、年齢も見た目もばらばらだった。
財閥企業系のハンターならばもっと年齢は若くなるだろう。もしかしたら一般人ハンター希望者が集められているのかもしれない。
「本講習では、皆さんがこれからダンジョンで活動する上での“基礎ルール”を理解していただきます。特に【レベル】と【経験値】、【武具】に関する項目はハンターの生命線です。必ず概念を覚えてください。細かい数字も出てきますがそれはおいおい覚えていけばいいです。また数値はこれまでのハンターから得られたデータで構成されています。予測値もあるのでその点は留意ください」
「ハンターたちの証言によるとゲーム『ダークファンタズム・オンライン』に比較的近い世界観と言われていますが、現実には全く異なる部分も多いので注意してください。またダンジョン内は地球の物理法則とは全く異なる事象ばかりです。今まで自分が持っている概念を全て消し去るつもりで今回の講習を聞いてください」
(おお、懐かしいゲームの名前が出てきた。そのゲームの世界線ならば知っているから有利だな)
モニターに図解が映し出された。
■階層ごとの敵モンスター経験値
階層 経験値(1体)
1階 1EXP(経験値1)
2階 10EXP(経験値10)
3階 100EXP(経験値100)
4階 1,000EXP(経験値1000)
5階 1万EXP(経験値1万)
6階 10万EXP(経験値10万)
7階 100万EXP(経験値100万)
8階 1000万EXP(経験値1000万)
9階 1億EXP(経験値1億)
■レベルと経験値の基礎ルール(人・武具共通)
レベル 累積経験値
Lv1→Lv2 1万EXP(経験値1万)
Lv2→Lv3 10万EXP(経験値10万)
Lv3→Lv4 100万EXP(経験値100万)
Lv4→Lv5 1000万EXP(経験値1000万)
Lv5→Lv6 1億EXP(経験値1億)
Lv6→Lv7 10億EXP(経験値10億)
Lv7→Lv8 100億EXP(経験値100億)
Lv8→Lv9 1000億EXP(経験値1000億)
Lv9→Lv10 1兆EXP(経験値1兆)
「ダンジョン内でモンスターを倒すと経験値が得られます。その経験値は『とどめを刺した個人、または使役モンスターとその武具』に入ります。それ以外の参加者には微量が入る場合も報告されいますが基本的にはとどめがすべてです。特に使役モンスターがとどめをさすと経験値は自分に入らず使役モンスターに入るので注意してください」
(つまり、これがいわゆる“経験値の取り合い”になるってわけか……ゲームでよく見たやつだ。とどめのおいしいところだけ持っていこうとする奴はどこにでもいる。実際、知識としては知っていたが現実となると責任が違う。クランで戦う場合は要注意だ。ちょっとしたことで喧嘩の原因になる)
「下層部に行くほどモンスターを倒した時の経験値が大きく上がります。逆に上層では経験値効率が悪いので安全マージンを見る必要はありますが適切な階層で討伐をするといいでしょう」
「そして経験値が一定の数値になるとレベルアップします。上層だとモンスターを倒しても得られる経験値は少ない。そのためレベルアップには数万、数十万体を倒す必要があります」
「早くレベルを上げたい場合は上位ハンターに同行してもらって“とどめだけ刺す”レベリングが常套手段とされます。ただし低レベルのレベリングでも一般相場で数百万円~の依頼料がかかります。高レベルになると数千万円以上となります」
(レベルの高い人に下層に連れて行ってもらって止めだけ刺してレベルアップするという手法だな。俺のようなソロ志望にとっては関係ない。財閥系企業などの金持ちがやる手法……これをやられると俺のような一般人は普通は全く対抗できない。ゲームも現実も残酷だ)
■ステータスの成長(初期値とレベル補正)
レベル スピード 技術 体力
Lv1 10 10 10
Lv2 20 20 20
Lv3 30 30 30
Lv4 40 40 40
Lv5 50 50 50
Lv6 60 60 60
Lv7 70 70 70
Lv8 80 80 80
Lv9 90 90 90
Lv10 ? ? ?
「人のステータスは、初期値として全て【スピード10/技術10/体力10】で始まります。そしてこのステータスは先に紹介したレベルアップで大きく変わります。具体的にはレベルが1つ上がるごとに、全ステータスが+10ずつ増えます。よって、Lv3のハンターなら各ステータスは30になります。ただしこれはあくまでもダンジョン内での話。ダンジョンから外に出るとその力は発揮されないと言われています。また現在、Lv9まで確認されていますがそれ以降はまだ未確認です」
(当然、上位レベルになるほど差は広がるということか。俺は未だLv1だ。これから先、長い道のりになるのは間違いない。あとはこの数値が何を意味しているかだな。単純に倍率か?実際にダンジョンに入って体感で確認するしかないのか?)
「あと、【スピード10/技術10/体力10】などの数値は実際の人間のスピード、技、体力に掛け算であたえられる数字ではないかと言われています。よって地球上で体を鍛えている人はダンジョンでも強いと言われています」
「なるほど納得した。ここはゲームと全く違う。実践が一番だろうが日頃の訓練も必要だな。地上でのトレーニングの時間も必要か?かなり忙しくなりそうだ」
■武具とその成長
<武具>
ブーツ:スピード補正 1.1倍~
武器:技術補正 1.1倍~
防具:体力補正 1.1倍~
「武具も同様に、戦闘に参加し、とどめを刺すことで経験値を得て成長します。装備しているだけではあまり意味がありません。レベルが上がるたびに性能が向上し、Lv1で1.1倍ですが、Lv2で1.2倍、Lv3で1.3倍……という具合にステータスを強化していくと言われています」
(つまり、レベルを上げないと武具もあまり使い物にならないってことか。それにしても凄いなLv5で1.5倍だとステータスが単純に1.5倍にもなる。下層に挑もうと思ったら武具の成長も必須なのだろう。厳しいだろうができるだけ早いうちに武具も入手したいところだ)
「ではここで一旦、休憩します。次はダンジョンでモンスターを倒した時にまれに出てくる宝箱の話になるので10分後にお集まりください」
そうして休憩に入った。ここまでの講習だけでもかなりためになった。やはり俺の知っているゲームと違う部分はかなり多い、しっかりと勉強する必要がありそうだ。
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