今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?

まめたろう

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7章「3階層へのチャレンジ」

第64話「御影と紗月とルナ」

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#第64話「御影と紗月とルナ」

 4階層でソロにも関わらず圧倒的な強さを誇り、若手ハンターたちの憧れの的となっているルナ。
 だが彼女には密かに探し続けている人物がいた。

 ある日、ダンジョン外で耳にしたのは――「エクリプス」という名。
 懐かしい響きにルナの胸が高鳴る。もしかしたら、そこにレンがいるかもしれない。

 ルナはわらにもすがる思いで、そのクランに連絡を取りその拠点を訪ねた。
 出迎えたのは2人の男女。リーダーを名乗る御影と、その隣に控える紗月だった。

 ルナから対面の申し込みがあった時に御影は内心浮き立っていた。
 ――あの超有名人の新星ルナが、わざわざ我がクランを訪ねてきた。
 もしかして、うちに入りたいという話か?何らかの協力要請か?これは大きなチャンスだ。俺にもツキが回った来たのかもしれない。
 しかも実力者であるだけでなく、目を奪われるほどの美貌。紗月よりも明らかに……。
 何もかも揃っている、俺にこそふさわしい女だ。場合によっては紗月から乗り換えるのも悪くないかもしれないな。

 そんな御影の浮ついた態度に、紗月は呆れ顔を隠しきれなかった。しかしルナは今をときめく有名人、普通ならば会うことさえもできない人との対面に紗月も心が躍っていた。

 ルナはインタビューにも口を開かない。すなわちほとんどの人が話したことさえもない人だ。話をしただけでも知り合いに自慢できるだろう。どのような話をしよう、何を聞こうかといろいろと考えていた。

 対面の席についたルナは口を開いた。
「ルナといいます。今回は要請に応じてくれてありがとう。こちらのクラン名は『エクリプス』で間違いありませんか?」

 御影はやや緊張しながら答えた。
「ああ、間違いない。俺がこのクラン『エクリプス』のリーダーの御影司だ」
「私はメンバーの高嶺紗月です。このクランでお世話になっています」

 そこでルナは単刀直入に口を開いた。
「こちらに、レンという名前の人間はいませんか?」

 御影と紗月は思わず硬直した。ルナの目的はレンなのか?でも何故レンと会いたいのだ?ルナとレンに接点などないだろうに。

 御影が言葉を絞り出した。
「……その名前を、どこで?」

「私がゲームをしていた時代にリーダーだった人の名前です。彼を探しているの」

 御影はしまったと思ったがもう遅い。自分達二人の反応そして顔色からレンを知っていることは明らかだ。もう隠しようがなかった。

 御影は舌打ちを飲み込み答えた。
「ルナさん、あいつなら会う価値もない。全く使えないから俺がすでにクビにしたからね。実力も何もない、今頃どこかでゴミ漁りでもしてるはずだよ」

「居場所は?」

「以前は新宿ダンジョンにいたらしいけど最近は姿を見なくなったと聞いている。もうハンターを辞めたんじゃないかな」

「……そう。ありがとう。話はこれだけ」

 ルナはそれだけを告げて席を立とうとした。

「ちょっと待てくれ!」御影が慌てて声を張る。
「ルナさん、うちのクランに入るつもりはないか?俺のクランは財閥企業系だ。好待遇で迎えることができる!一緒に上を目指そう!」

 ルナは静かに首を振った。
「申し訳ないけれど、興味は全くない。仮に……レンがリーダーだったなら、違ったかもしれないけれど。彼を追い出すようなあなたがリーダーでは無理。まあ私もゲームで同じようなことをしたから人のことは言えない立場なのだがな」

 そう自嘲気味に言い残し、ルナは去っていった。

 取り残された御影は荒れていた。
「またあいつか!あいつさえいなければ……。俺の邪魔ばかりしやがって!」

 当然のことだが現実にはレンは何もしていない。
 むしろレンがいなければルナが「エクリプス」を訪ねてくることなど決してなかったのだ。そんなことさえも気が付かないぐらいに御影は我を忘れていた。

 一方で紗月は考え込んでいた。
 レンがあの有名人ルナの知り合いだった?私ならレンの居場所は分かる。住んでいるところは変わっていないと思う。ならば何かに利用できるかもしれない…。
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