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11章「世間の評価とリーダー論」
第115話「簡易知能テスト」
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#第115話「簡易知能テスト」
「——じゃ、今日は知能テストをしてみようか!」透子さんが嬉しそうに歩いていく。
今日はひよりと透子さんと共に恩方ダンジョンへ、人気(ひとけ)のないスペースに移動。
そして透子さんはタブレットと何枚かのテスト用紙、そして積み木を用意していた。透子さんはいろいろ落ち着きがない。緊張してるのか、ワクワクしてるのか、もしくはその両方なのだろう。
「レン、今日は知能テストをさせてもらう。所要は一体10分くらいだと考えて欲しい。FSの段階ごとの差を“傾向”で見る。統計ってほど厳密じゃないけど、おそらく現場で役立つ目安は作れると思うよ」
「了解です。ルフ、クー、ロア、ラム、リン、——順番にいこう。落ち着いていこう」
そう言うと、使役モンスターがみんな頷いてくれた。こうやって勢ぞろいすると壮観だ、嬉しくなるね。
「ご主人様、私たちはモンスターのままでいいでしょうか?念のために人化した方がいいような気もしますが」とラムが言ってくる。
「ああ、そうだな、透子さん、どうしよう?」
「人が来ないならばどちらでもいいよ。それよりもモンスターの時、人の時で差がないかチェックしたい。戦闘能力は変わらないとのことだったけど知能もどうかチェックしたいからね」
そういうとラムとリンは頷いた。まずはラムとリンのテストはモンスター状態からだ。
その前に念のためにステータス確認。今の内訳はFS5:ラム/リン、FS3:ロア、FS2:ルフ/クーの順だ。うん、間違いないな。
FS4、FS1はいないと言うと、透子さんも「FS4は遷移したその時にテストしたいからロアでお願いする、FS1は知能レベルを図るのが困難だから後回しでOK」とのことだった。
確かにあの落ち着きのないFS1モンスターで知能テストをするとか難しそうな気がする。FS2からになりそうだ。
ということでテストの開始。まずはFS2のルフ/クーからのようだ。
<FS2:ルフ/クー>
最初、ルフとクーに最初にいくつかの形の積み木を見せた。そして「この形の積み木の数が1つ、2つ、3つだからこの形の数は3。分かるかい?」そういうとルフもクーも頷いた。まずは数字を教えているっぽい。
それ以外の数も教えているようだ。何とも凄い。ルフとクーはどんどん覚えていく。
次に絵カードを見せる。「積み木の数は?」と聞くと3の数字を指す。おお凄い!ちゃんと合っている。
ということでいくつかの絵カードを見せてそこにある同じ積み木の数を答えるようなテストをしていった。
それ以外にも抜けている絵の中の抜けている形の積み木を指定する、色のテストをするなど様々なテストを進めていく。
「ふむ。簡単なテストならばすぐに回答できる。FS2でもかなり頭がいい。人間に当てはめるとおよそ幼稚園年長前後ぐらいだよ」
「だからルフとクーは戦闘なら十分通用するけど、指示は簡単に。可能であれば手振り交えてという感じが良さそうだな」
透子さんは猛スピードでメモを走らせる。
<FS3:ロア>
次はロアのテスト。ロアは相変わらず元気だ。そしてさっきと同じことを透子さんが説明しようとしたら首を振った。
「どういうことだい?」
<<ご主人様!さっきルフとクーのを見ていたからもう分かるよ!>>と俺に伝えてきた。
なるほどそういうことか。そこで俺は透子さんに説明する。
「透子さん、さっきのを見ていたからもう分かるらしいです。その他にも説明する必要があれば付け加えてもらえればいいです」
「ほう、ロアはFS3だっけか?やはりかなりかしこいな」
透子さんがロアをかしこいと言うとロアは得意満面な感じで胸を張る。念話はできないが透子さんの言うことはほぼ完ぺきに理解しているようだ。
そこで説明はほぼなしでテストに進んでいった。おお、ルフとクーよりも明らかに早く回答しているように見える!そしてしばらくテストが終わった。
「ロアはやはりかなりかしこい。人間だと小学生低学年ぐらいの知能がある。指示を出せば普通に一緒に戦闘ができそうだ。理解力も高いから少し難しい戦術でも一度理解すればできると思うよ」
「うん、ロアはかなりかしこいよ。私の指示もちゃんと聞いてくれるし強いし助かっているよ」とひよりが説明を加えてくれた。ロアはその言葉を聞いて嬉しそうにしている。
<FS5:ラム/リン>
最後にラムとリン。まずは人化は使わず、モンスター形態のまま。
透子さんは「2人共に今までのテストを見ていた?」と聞くと2人は頷く。どうやら説明は不要っぽい。
そして透子さんの問題に2人は次々と回答していく。そのスピードがかなり早い。もしかして俺よりも早いんじゃ?
「ラムとリンはFS5だっけか?さすがに凄いな。人間でいうところのおよそ高校生レベルの上位だ。人間ならばここらへんでほぼピークになるが使役モンスターだとどうなるか?これは先が楽しみだな」
次にラムとリンが人化して後に知能テストもした、でもモンスター時と人化している時ではそれほど大きな差は見られなかったらしい。
透子さんは、データをタブレットにまとめを打ち込みながら指を折る。
<FSの遷移と知能>
FS2(ルフ/クー):幼稚園児レベル
FS3(ロア):小学生低学年レベル
FS5(ラム/リン):高校生レベル(人化、モンスター変わらず)
「ざっとこんな感じだな。留意点はいくつかある。同じFSでも個体差の寄与もある。そして念話、会話、戦闘の回数。FS遷移だけじゃなくおそらくそれらの経験も関係するだろう。また人間も同じだが純粋な知能だけの差じゃないからこの知能テストだけで判断するのも危険だ。あとFSが変わって急に知能が変わるのかどうかも分からない。経験を重ねるうちに知能が上がっている可能性もあるからな」
透子さんが説明するとラムが俺の袖を引く。
「なんだ、ラム」
「もう1回やったらもっといい成績取れると思います」
「そうか、そうか。ならばまた1か月後ぐらいにテストをしてもいいかな?」
と透子さんが嬉しそうにする。
どうやらラムは慣れたらもっと良い成績が取れると思っているらしい。そして透子さんはFSが同じでも戦闘経験などで知能が上がるかどうかチェックしたいようだ。
「いや、おもしろいデータが取れたよ。レン、ありがとう」
透子さんは、タブレットを閉じて満面の笑みを浮かべた。まあお礼は言われても俺は何もしていないのだけどね。
「およそ1か月置きぐらいにテストさせて欲しい。あとルフ、クー、ロアはもうすぐレベルアップするのだよな。その前後でも可能であれば確認したい」
「分かりました。ならばおよそのレベルアップ予定日などを連絡します。それを見て知能テストのスケジュールをおよそ組んでもらえると助かります。できるだけ合わせますので」
使役モンスターは全般に俺よりも身体能力が高い。知能も伸びている。
——俺は、自分より強く賢い使役モンスターたちと組んで戦うことになるのかもしれないな。そうなると、もうリーダーでもないかもしれない。
俺も負けてはいられない。使役モンスターと共に成長するのがワクワクする。
思わず俺は独り言ちた。
「みんな、本当にかしこいな。……今や俺よりラムやリンがリーダーにふさわしいかも。みんな強くなったし、これならもう俺はいなくても大丈夫だな」
すると急に空気が重くなったような気がする。何かあった???
ひよりを見るとジト目で俺を見ている。どうやら俺が何かやらかした?
「——じゃ、今日は知能テストをしてみようか!」透子さんが嬉しそうに歩いていく。
今日はひよりと透子さんと共に恩方ダンジョンへ、人気(ひとけ)のないスペースに移動。
そして透子さんはタブレットと何枚かのテスト用紙、そして積み木を用意していた。透子さんはいろいろ落ち着きがない。緊張してるのか、ワクワクしてるのか、もしくはその両方なのだろう。
「レン、今日は知能テストをさせてもらう。所要は一体10分くらいだと考えて欲しい。FSの段階ごとの差を“傾向”で見る。統計ってほど厳密じゃないけど、おそらく現場で役立つ目安は作れると思うよ」
「了解です。ルフ、クー、ロア、ラム、リン、——順番にいこう。落ち着いていこう」
そう言うと、使役モンスターがみんな頷いてくれた。こうやって勢ぞろいすると壮観だ、嬉しくなるね。
「ご主人様、私たちはモンスターのままでいいでしょうか?念のために人化した方がいいような気もしますが」とラムが言ってくる。
「ああ、そうだな、透子さん、どうしよう?」
「人が来ないならばどちらでもいいよ。それよりもモンスターの時、人の時で差がないかチェックしたい。戦闘能力は変わらないとのことだったけど知能もどうかチェックしたいからね」
そういうとラムとリンは頷いた。まずはラムとリンのテストはモンスター状態からだ。
その前に念のためにステータス確認。今の内訳はFS5:ラム/リン、FS3:ロア、FS2:ルフ/クーの順だ。うん、間違いないな。
FS4、FS1はいないと言うと、透子さんも「FS4は遷移したその時にテストしたいからロアでお願いする、FS1は知能レベルを図るのが困難だから後回しでOK」とのことだった。
確かにあの落ち着きのないFS1モンスターで知能テストをするとか難しそうな気がする。FS2からになりそうだ。
ということでテストの開始。まずはFS2のルフ/クーからのようだ。
<FS2:ルフ/クー>
最初、ルフとクーに最初にいくつかの形の積み木を見せた。そして「この形の積み木の数が1つ、2つ、3つだからこの形の数は3。分かるかい?」そういうとルフもクーも頷いた。まずは数字を教えているっぽい。
それ以外の数も教えているようだ。何とも凄い。ルフとクーはどんどん覚えていく。
次に絵カードを見せる。「積み木の数は?」と聞くと3の数字を指す。おお凄い!ちゃんと合っている。
ということでいくつかの絵カードを見せてそこにある同じ積み木の数を答えるようなテストをしていった。
それ以外にも抜けている絵の中の抜けている形の積み木を指定する、色のテストをするなど様々なテストを進めていく。
「ふむ。簡単なテストならばすぐに回答できる。FS2でもかなり頭がいい。人間に当てはめるとおよそ幼稚園年長前後ぐらいだよ」
「だからルフとクーは戦闘なら十分通用するけど、指示は簡単に。可能であれば手振り交えてという感じが良さそうだな」
透子さんは猛スピードでメモを走らせる。
<FS3:ロア>
次はロアのテスト。ロアは相変わらず元気だ。そしてさっきと同じことを透子さんが説明しようとしたら首を振った。
「どういうことだい?」
<<ご主人様!さっきルフとクーのを見ていたからもう分かるよ!>>と俺に伝えてきた。
なるほどそういうことか。そこで俺は透子さんに説明する。
「透子さん、さっきのを見ていたからもう分かるらしいです。その他にも説明する必要があれば付け加えてもらえればいいです」
「ほう、ロアはFS3だっけか?やはりかなりかしこいな」
透子さんがロアをかしこいと言うとロアは得意満面な感じで胸を張る。念話はできないが透子さんの言うことはほぼ完ぺきに理解しているようだ。
そこで説明はほぼなしでテストに進んでいった。おお、ルフとクーよりも明らかに早く回答しているように見える!そしてしばらくテストが終わった。
「ロアはやはりかなりかしこい。人間だと小学生低学年ぐらいの知能がある。指示を出せば普通に一緒に戦闘ができそうだ。理解力も高いから少し難しい戦術でも一度理解すればできると思うよ」
「うん、ロアはかなりかしこいよ。私の指示もちゃんと聞いてくれるし強いし助かっているよ」とひよりが説明を加えてくれた。ロアはその言葉を聞いて嬉しそうにしている。
<FS5:ラム/リン>
最後にラムとリン。まずは人化は使わず、モンスター形態のまま。
透子さんは「2人共に今までのテストを見ていた?」と聞くと2人は頷く。どうやら説明は不要っぽい。
そして透子さんの問題に2人は次々と回答していく。そのスピードがかなり早い。もしかして俺よりも早いんじゃ?
「ラムとリンはFS5だっけか?さすがに凄いな。人間でいうところのおよそ高校生レベルの上位だ。人間ならばここらへんでほぼピークになるが使役モンスターだとどうなるか?これは先が楽しみだな」
次にラムとリンが人化して後に知能テストもした、でもモンスター時と人化している時ではそれほど大きな差は見られなかったらしい。
透子さんは、データをタブレットにまとめを打ち込みながら指を折る。
<FSの遷移と知能>
FS2(ルフ/クー):幼稚園児レベル
FS3(ロア):小学生低学年レベル
FS5(ラム/リン):高校生レベル(人化、モンスター変わらず)
「ざっとこんな感じだな。留意点はいくつかある。同じFSでも個体差の寄与もある。そして念話、会話、戦闘の回数。FS遷移だけじゃなくおそらくそれらの経験も関係するだろう。また人間も同じだが純粋な知能だけの差じゃないからこの知能テストだけで判断するのも危険だ。あとFSが変わって急に知能が変わるのかどうかも分からない。経験を重ねるうちに知能が上がっている可能性もあるからな」
透子さんが説明するとラムが俺の袖を引く。
「なんだ、ラム」
「もう1回やったらもっといい成績取れると思います」
「そうか、そうか。ならばまた1か月後ぐらいにテストをしてもいいかな?」
と透子さんが嬉しそうにする。
どうやらラムは慣れたらもっと良い成績が取れると思っているらしい。そして透子さんはFSが同じでも戦闘経験などで知能が上がるかどうかチェックしたいようだ。
「いや、おもしろいデータが取れたよ。レン、ありがとう」
透子さんは、タブレットを閉じて満面の笑みを浮かべた。まあお礼は言われても俺は何もしていないのだけどね。
「およそ1か月置きぐらいにテストさせて欲しい。あとルフ、クー、ロアはもうすぐレベルアップするのだよな。その前後でも可能であれば確認したい」
「分かりました。ならばおよそのレベルアップ予定日などを連絡します。それを見て知能テストのスケジュールをおよそ組んでもらえると助かります。できるだけ合わせますので」
使役モンスターは全般に俺よりも身体能力が高い。知能も伸びている。
——俺は、自分より強く賢い使役モンスターたちと組んで戦うことになるのかもしれないな。そうなると、もうリーダーでもないかもしれない。
俺も負けてはいられない。使役モンスターと共に成長するのがワクワクする。
思わず俺は独り言ちた。
「みんな、本当にかしこいな。……今や俺よりラムやリンがリーダーにふさわしいかも。みんな強くなったし、これならもう俺はいなくても大丈夫だな」
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