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12章「広がる世界と狭くなる世界」
第128話「ルフとクーのレベルアップ」
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#第128話「ルフとクーのレベルアップ」
ひよりとロアによるとルフとクーの経験値が順調に伸びているらしい。そしてもうすぐレベルアップだそうだ。つい先日、ロアがレベル3になったばかりなのにもう次のレベルアップ。めでたいけど混乱して目が回りそう。
順調すぎるぐらい順調なレベルアップの連続。……まあ、全員がレベル4に到達したら当面はないだろうけどそれまでは落ち着かない感じかもしれない。
朝倉さんに連絡を入れると例によって透子さんが来るとのこと。
透子さんは、使役モンスター絡みだと本当に目の色が変わる。ちょっと怖い。いや、ありがたいんだけどさ。
「レベル1→2の遷移はこの前ロアで見ましたよね?別にいいのでは?」
「レン、何を馬鹿なことを言っているのか?使役モンスターのレベルアップは凄く珍しいこと。その瞬間を見たいと思わない研究者はいないぞ!」
そうか、俺はこれが当たり前だと思っているけど世間一般的には使役モンスターのレベルアップなんてほとんどないのだよな。例外的に研究で上げることはあるらしいけどその程度。本当にもったいないと思う。
とは言え、俺は常識を身に着けた方がいいのかもしれない。そうしないといつかボロがでそうだ。
「それに再現性の確認も必要だ。何度でも見ることに意義がある」
「なるほど。でも再現性という話になると俺以外は使役モンスターの育成やっていないから今後は厳しいかもしれないですね」
「だからこそ、今回も必要なんだ。レン、宜しく!」
「分かりました。今回も宜しくお願いします」
目をうるうるさせて懇願されるとまるで俺が悪いことしているかのようだ。もちろん透子さんが来ても問題はない。ということで今回も透子さんの同行が決まった。
今回は恩方ダンジョン1階層になる。ひよりとロアがルフとクーに安全な相手を転がしていく。まあ手慣れたものだね。さすがにレベル3のひよりとロアから見れば1階層は余裕だろう。
そうしているうちに金箱が出てきた。
透子さんが、いつものように嬉しそうにしながらメモを走らせる。
「“裏技”の金箱!……何度見ても良いものだね」
箱の中身は――“着るタイプの防具”だった。俺が前回ロアのレベルアップの時にもらったのと同じ系統だ。
武器でもブーツでもなく、今回も防具。盾型が出ることもあるけれど、これは完全に身に纏うタイプ。
「バランスを考えると、これはラムかな?」
俺の提案に、全員がうなずく。ラムに決まった。
早速ラムが装着して簡単に可動テスト。
「ありがとうございます。ご主人様。それにしても軽いですね。動きを邪魔しないです」
「俺も同じ感想だったよ」
という会話をしているとルフがレベル2にレベルアップ、更には念話ができるようになったようだ。どこからか声が飛んできた。
<<ご主人様、私も戦力になれるように頑張るわ!>>
……念話。ルフのFSがFS3に上がった証拠。口調はどこかお姉さん風。ちょっと新鮮だ。変な扉が開きそうな気もするが駄目だ。ここはしっかりとしなければ。
少し間を置いて、もう一つの金箱が出現。今度はクー側からの出現。再び透子さんが嬉しそうに眺めながら何やらメモを取っている。
そして中身は――これも“着るタイプの防具”。なら、リンだな。
「みんな、これはリンでいい?」
異論なし。リンがすぐに装着して軽く動き回る。
「ご主人様、ありがとうです。こればっちりです。動きやすいですです!」
そしてクーもレベル2にレベルアップし更にはFS3に遷移したようだ。念話が聞こえてきた。
<<ご主人様、オレも頑張るから、どーんと任せてくれ!>>
なんとも元気だ。ロア寄りのテンションだな。こうやって性格がはっきりしてきたのも、FSが上がった影響かもしれない。
「簡易知能テスト、させてもらってもいいかい?」
透子さんの目が輝いている。こうなるともう断れるはずもない。どうぞとばかりに促した。そして簡易知能テストが進む。
「うん。どちらも小学校低学年相当……FS3妥当だね。想像通りだ」
FS遷移に合わせてやっぱり知能も階段状に上がっている。レベルが上がるたびに戦術の理解も早くなるわけだ。納得。
そのまま、今後の方針のミーティングに移る。
「今後は予定通り、ひよりとロアが2階層でルフとクーのバックアップ――それで、ルフとクーのレベル2からレベル3へのレベルアップを目指すということでいかな」
俺が切り出すと、ひより、ロア、ルフ、クーが頷く。
「それでいいと思う。私とロアはレベル3だから2階層は余裕あるし、ルフとクーを短期間でレベル3に引き上げることができると思うよ」
「ああ、分かった」
俺は少し考えてから続けた。
「ルフとクーがレベル3になったら。今度は俺、ラム、リンの引率でひより、ロア、ルフ、クーをレベル4に引き上げる。それも問題ないかな?」
みんなが頷く。これも、もともとの予定通り。そしてみんなにも今一度確認したが誰も異論はない。予定通りに進んでいけばいいだろう。
「そしてレベル4になったら全員で4階層だ。7人(2人と5体)全員で討伐するタイミングはすぐそこだ。楽しみだな!」
みんなも楽しそうに頷いている。全員で一緒になってダンジョン討伐を進める日も近い。
「その前にとにかく焦らず、だな」
言いながら、自分でも苦笑する。先を急ぎたい気持ちはある。けれど、急いで事故るのが一番悪手だ。じっくりやっていこう。
そして他にも道場での稽古もある。その稽古をしっかりと続けることも大事だ。新しい技を1つ1つ習得することで確実に強くなり戦いの幅が広がっている。
今のところ順調だけどこの先に何があるか分からない。慎重に進めて行こうと思う。
ひよりとロアによるとルフとクーの経験値が順調に伸びているらしい。そしてもうすぐレベルアップだそうだ。つい先日、ロアがレベル3になったばかりなのにもう次のレベルアップ。めでたいけど混乱して目が回りそう。
順調すぎるぐらい順調なレベルアップの連続。……まあ、全員がレベル4に到達したら当面はないだろうけどそれまでは落ち着かない感じかもしれない。
朝倉さんに連絡を入れると例によって透子さんが来るとのこと。
透子さんは、使役モンスター絡みだと本当に目の色が変わる。ちょっと怖い。いや、ありがたいんだけどさ。
「レベル1→2の遷移はこの前ロアで見ましたよね?別にいいのでは?」
「レン、何を馬鹿なことを言っているのか?使役モンスターのレベルアップは凄く珍しいこと。その瞬間を見たいと思わない研究者はいないぞ!」
そうか、俺はこれが当たり前だと思っているけど世間一般的には使役モンスターのレベルアップなんてほとんどないのだよな。例外的に研究で上げることはあるらしいけどその程度。本当にもったいないと思う。
とは言え、俺は常識を身に着けた方がいいのかもしれない。そうしないといつかボロがでそうだ。
「それに再現性の確認も必要だ。何度でも見ることに意義がある」
「なるほど。でも再現性という話になると俺以外は使役モンスターの育成やっていないから今後は厳しいかもしれないですね」
「だからこそ、今回も必要なんだ。レン、宜しく!」
「分かりました。今回も宜しくお願いします」
目をうるうるさせて懇願されるとまるで俺が悪いことしているかのようだ。もちろん透子さんが来ても問題はない。ということで今回も透子さんの同行が決まった。
今回は恩方ダンジョン1階層になる。ひよりとロアがルフとクーに安全な相手を転がしていく。まあ手慣れたものだね。さすがにレベル3のひよりとロアから見れば1階層は余裕だろう。
そうしているうちに金箱が出てきた。
透子さんが、いつものように嬉しそうにしながらメモを走らせる。
「“裏技”の金箱!……何度見ても良いものだね」
箱の中身は――“着るタイプの防具”だった。俺が前回ロアのレベルアップの時にもらったのと同じ系統だ。
武器でもブーツでもなく、今回も防具。盾型が出ることもあるけれど、これは完全に身に纏うタイプ。
「バランスを考えると、これはラムかな?」
俺の提案に、全員がうなずく。ラムに決まった。
早速ラムが装着して簡単に可動テスト。
「ありがとうございます。ご主人様。それにしても軽いですね。動きを邪魔しないです」
「俺も同じ感想だったよ」
という会話をしているとルフがレベル2にレベルアップ、更には念話ができるようになったようだ。どこからか声が飛んできた。
<<ご主人様、私も戦力になれるように頑張るわ!>>
……念話。ルフのFSがFS3に上がった証拠。口調はどこかお姉さん風。ちょっと新鮮だ。変な扉が開きそうな気もするが駄目だ。ここはしっかりとしなければ。
少し間を置いて、もう一つの金箱が出現。今度はクー側からの出現。再び透子さんが嬉しそうに眺めながら何やらメモを取っている。
そして中身は――これも“着るタイプの防具”。なら、リンだな。
「みんな、これはリンでいい?」
異論なし。リンがすぐに装着して軽く動き回る。
「ご主人様、ありがとうです。こればっちりです。動きやすいですです!」
そしてクーもレベル2にレベルアップし更にはFS3に遷移したようだ。念話が聞こえてきた。
<<ご主人様、オレも頑張るから、どーんと任せてくれ!>>
なんとも元気だ。ロア寄りのテンションだな。こうやって性格がはっきりしてきたのも、FSが上がった影響かもしれない。
「簡易知能テスト、させてもらってもいいかい?」
透子さんの目が輝いている。こうなるともう断れるはずもない。どうぞとばかりに促した。そして簡易知能テストが進む。
「うん。どちらも小学校低学年相当……FS3妥当だね。想像通りだ」
FS遷移に合わせてやっぱり知能も階段状に上がっている。レベルが上がるたびに戦術の理解も早くなるわけだ。納得。
そのまま、今後の方針のミーティングに移る。
「今後は予定通り、ひよりとロアが2階層でルフとクーのバックアップ――それで、ルフとクーのレベル2からレベル3へのレベルアップを目指すということでいかな」
俺が切り出すと、ひより、ロア、ルフ、クーが頷く。
「それでいいと思う。私とロアはレベル3だから2階層は余裕あるし、ルフとクーを短期間でレベル3に引き上げることができると思うよ」
「ああ、分かった」
俺は少し考えてから続けた。
「ルフとクーがレベル3になったら。今度は俺、ラム、リンの引率でひより、ロア、ルフ、クーをレベル4に引き上げる。それも問題ないかな?」
みんなが頷く。これも、もともとの予定通り。そしてみんなにも今一度確認したが誰も異論はない。予定通りに進んでいけばいいだろう。
「そしてレベル4になったら全員で4階層だ。7人(2人と5体)全員で討伐するタイミングはすぐそこだ。楽しみだな!」
みんなも楽しそうに頷いている。全員で一緒になってダンジョン討伐を進める日も近い。
「その前にとにかく焦らず、だな」
言いながら、自分でも苦笑する。先を急ぎたい気持ちはある。けれど、急いで事故るのが一番悪手だ。じっくりやっていこう。
そして他にも道場での稽古もある。その稽古をしっかりと続けることも大事だ。新しい技を1つ1つ習得することで確実に強くなり戦いの幅が広がっている。
今のところ順調だけどこの先に何があるか分からない。慎重に進めて行こうと思う。
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