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13章「新しい変化と誘惑」
第129話「2度目の合同」
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#第129話「2度目の合同」
二度目の合同討伐が行われることになった。ただし今回はクラン『暁の牙』ではなくエリナさんのクラン『白嶺(はくれい)』との合同討伐だ。
場所は再び新宿ダンジョンの4階層。編成はレベル5が2人、レベル4が2人、そこに俺で合計5人での討伐になる。この編成も前回と同じだ。エリナさんにちらりと聞いたら偶然でしょうと笑われた、なんでだ解せない。
開始前のブリーフィングは簡潔だった。エリナさんが説明する。
「レン、経験値分散のためにトドメは極力、均等でお願い。レンは自由行動でいいけど動きを他の人に示唆してから動くように。分かりにくいと感じたら気軽にお互いに言い合いなさい。疑問はできるだけ次の討伐までに残さずに話し合うように」
「うちのメンバーは、レンが合同討伐に慣れていないのを考慮に入れ、彼にできるだけ合わせて動くように。何かあれば必要に応じて話し合いで解決して進めるように」
「「「「了解です」」」」
言葉少なめなのに、すっと肩が軽くなったような気がする。不思議な統率力だ。黒澤さんとはちょっと違う。
まあ俺は前回の『暁の牙』との合同討伐の時と同じだ。俺の希望の割り当てを伝えて動いて行こう。
最初の敵がやってきた。敵は10体、主軸はストロングウルフ2体だな。取り巻きはレベル3までの雑魚が並ぶ。
俺はいつもの恩方ダンジョンより敵が遅いので余裕だ。しかし他の4人は緊張しているように見える。
「左半分、受け持ちます」と言ってダッシュした。
大丈夫か?という感じの4人。俺は頷いて更に前に出た。
半身から最近覚えた袈裟の二連撃――一撃目で端の一体目を倒し、二撃目で隣の二体目を倒した。うん、いい調子だ。多少は感覚は違うけどそこは微調整。
その後は一旦、体勢を立て直し再びの二連撃で四体を倒し残りはストロングウルフのみ。
味方が右側の五体を相手している間に適当に弱らせて体を開いて受け流して譲った。
「どうぞ」
「ありがとう。助かります」
合図に合わせ、味方4人がたこ殴り。誰かの一撃でウルフが崩れた。経験値分配はこれでいいのだよね?ちょっと自信ない。
「ちょっとうちのレベルとは違い過ぎない?」
「ああ強すぎる。でも助かるな」
他の4人のメンバーが俺を必要以上に持ち上げてくれる。まるで接待だけど、こういうのはちょっと気分がいいな。
などと思っているうちに再び敵がやってきた。今度は15体。『白嶺』では普段スルー対象らしいが、今日は俺がいるということで討伐をすることに。
「まずは左5体を受け持ちます」
俺は左に流れ5体と対峙する形に。そしてできるだけ早く雑魚4体を倒す。そしてストロングウルフを何とか倒した。まだ敵は残り10体。しかしここまできたら後は最初と同じ。
俺が更に5体を引き受けて残りの5体を4人が討伐。俺はストロングウルフ1体だけを譲って終了。今回も連撃がいい感じで入った。間違いなく削るのが早くなった。訓練の成果が確実に出ている。
「凄いな。驚いたよ、15体でも余裕だ。レンがいるとダンジョン内の風景が全く違う」
「いつもこれだけ楽だったらいいけどね」
俺をほめたたえる声が再び聞こえる。これまた嬉しいがそれを軽く聞きながら俺は1人反省会を始めた。
(まだ二撃目の威力が落ちることがあるのでそこだけは注意しないと駄目だな。ひやりとするほどではなかったけど今回は二撃目で倒れなかったことがあったのが反省材料だ)
ここでは誰も俺に問題を指摘してくれない。恩方ダンジョンでのラムとリンとの討伐ならば、おそらくどちらかから何らかの駄目出しを受けただろう。だから1人反省会になる。人数は多く賞賛を受けるのはいいけど、これはこれでちょっと寂しいかも。
ともかく新宿ダンジョンの4階層での討伐は以前の合同討伐よりも余裕が出てきた。いい感じで討伐が進む。
休憩を挟んで、合計150体以上を討伐。まだまだいけそうな気もするけどとりあえず今日はここまでとのことで終了した。
「今日はレン様様だね。こんなに討伐できたのは久しぶり」
「いや、ほんと強いね。レベル4って本当?ちょっとあり得ないんだけど?」
「レンは本当に凄いよ、うちに来る気はない?」
恒例の勧誘はやはり丁重に断った。いまは俺の使役モンスターの育成で手一杯なんだよね。
まずはルフとクーをレベル3に上げる必要がある。そしてその後はルフ、クー、ロア、ひよりをレベル4に引き上げる。他にも覚える必要がある技とかもまだまだある。稽古も必要だから他の人に合わせるとかとても無理。
いくらお世話になっているエリナさんのクランのメンバーとは言え仲間になるわけにはいかないのだ。
解散前、エリナさんが短く講評をくれた。
「レンはまた強くなったわね。まだレベル4だけどレベル5上位ぐらいの実力がありそうね。すぐに私にも追いつきそう。楽しみにしているわ」
「他のメンバーも討伐以外の修練を怠らないように。きちんと稽古を頑張ればレンのように強くなれるからね」
エリナさんにも期待されている。
でも俺はまだまだ足りない。連撃も1つのパターンしか習熟していないし、黒澤さんに指摘された必殺技に近い技の習得もできていない。
まだまだやることが多すぎる。
そしてラムやリンと組むときの方がやっぱり楽しいよな。意思の疎通が全然違うし、安全を重視しながらもお互いを軽くライバル視して競って戦うのが楽しい。そして様々な駄目出しをされるのは悲しい部分もあるけどやはり嬉しいものだ。
俺はラムとリンとの恩方ダンジョンでの討伐を想像しながら帰宅した。明日が待ち遠しい。
二度目の合同討伐が行われることになった。ただし今回はクラン『暁の牙』ではなくエリナさんのクラン『白嶺(はくれい)』との合同討伐だ。
場所は再び新宿ダンジョンの4階層。編成はレベル5が2人、レベル4が2人、そこに俺で合計5人での討伐になる。この編成も前回と同じだ。エリナさんにちらりと聞いたら偶然でしょうと笑われた、なんでだ解せない。
開始前のブリーフィングは簡潔だった。エリナさんが説明する。
「レン、経験値分散のためにトドメは極力、均等でお願い。レンは自由行動でいいけど動きを他の人に示唆してから動くように。分かりにくいと感じたら気軽にお互いに言い合いなさい。疑問はできるだけ次の討伐までに残さずに話し合うように」
「うちのメンバーは、レンが合同討伐に慣れていないのを考慮に入れ、彼にできるだけ合わせて動くように。何かあれば必要に応じて話し合いで解決して進めるように」
「「「「了解です」」」」
言葉少なめなのに、すっと肩が軽くなったような気がする。不思議な統率力だ。黒澤さんとはちょっと違う。
まあ俺は前回の『暁の牙』との合同討伐の時と同じだ。俺の希望の割り当てを伝えて動いて行こう。
最初の敵がやってきた。敵は10体、主軸はストロングウルフ2体だな。取り巻きはレベル3までの雑魚が並ぶ。
俺はいつもの恩方ダンジョンより敵が遅いので余裕だ。しかし他の4人は緊張しているように見える。
「左半分、受け持ちます」と言ってダッシュした。
大丈夫か?という感じの4人。俺は頷いて更に前に出た。
半身から最近覚えた袈裟の二連撃――一撃目で端の一体目を倒し、二撃目で隣の二体目を倒した。うん、いい調子だ。多少は感覚は違うけどそこは微調整。
その後は一旦、体勢を立て直し再びの二連撃で四体を倒し残りはストロングウルフのみ。
味方が右側の五体を相手している間に適当に弱らせて体を開いて受け流して譲った。
「どうぞ」
「ありがとう。助かります」
合図に合わせ、味方4人がたこ殴り。誰かの一撃でウルフが崩れた。経験値分配はこれでいいのだよね?ちょっと自信ない。
「ちょっとうちのレベルとは違い過ぎない?」
「ああ強すぎる。でも助かるな」
他の4人のメンバーが俺を必要以上に持ち上げてくれる。まるで接待だけど、こういうのはちょっと気分がいいな。
などと思っているうちに再び敵がやってきた。今度は15体。『白嶺』では普段スルー対象らしいが、今日は俺がいるということで討伐をすることに。
「まずは左5体を受け持ちます」
俺は左に流れ5体と対峙する形に。そしてできるだけ早く雑魚4体を倒す。そしてストロングウルフを何とか倒した。まだ敵は残り10体。しかしここまできたら後は最初と同じ。
俺が更に5体を引き受けて残りの5体を4人が討伐。俺はストロングウルフ1体だけを譲って終了。今回も連撃がいい感じで入った。間違いなく削るのが早くなった。訓練の成果が確実に出ている。
「凄いな。驚いたよ、15体でも余裕だ。レンがいるとダンジョン内の風景が全く違う」
「いつもこれだけ楽だったらいいけどね」
俺をほめたたえる声が再び聞こえる。これまた嬉しいがそれを軽く聞きながら俺は1人反省会を始めた。
(まだ二撃目の威力が落ちることがあるのでそこだけは注意しないと駄目だな。ひやりとするほどではなかったけど今回は二撃目で倒れなかったことがあったのが反省材料だ)
ここでは誰も俺に問題を指摘してくれない。恩方ダンジョンでのラムとリンとの討伐ならば、おそらくどちらかから何らかの駄目出しを受けただろう。だから1人反省会になる。人数は多く賞賛を受けるのはいいけど、これはこれでちょっと寂しいかも。
ともかく新宿ダンジョンの4階層での討伐は以前の合同討伐よりも余裕が出てきた。いい感じで討伐が進む。
休憩を挟んで、合計150体以上を討伐。まだまだいけそうな気もするけどとりあえず今日はここまでとのことで終了した。
「今日はレン様様だね。こんなに討伐できたのは久しぶり」
「いや、ほんと強いね。レベル4って本当?ちょっとあり得ないんだけど?」
「レンは本当に凄いよ、うちに来る気はない?」
恒例の勧誘はやはり丁重に断った。いまは俺の使役モンスターの育成で手一杯なんだよね。
まずはルフとクーをレベル3に上げる必要がある。そしてその後はルフ、クー、ロア、ひよりをレベル4に引き上げる。他にも覚える必要がある技とかもまだまだある。稽古も必要だから他の人に合わせるとかとても無理。
いくらお世話になっているエリナさんのクランのメンバーとは言え仲間になるわけにはいかないのだ。
解散前、エリナさんが短く講評をくれた。
「レンはまた強くなったわね。まだレベル4だけどレベル5上位ぐらいの実力がありそうね。すぐに私にも追いつきそう。楽しみにしているわ」
「他のメンバーも討伐以外の修練を怠らないように。きちんと稽古を頑張ればレンのように強くなれるからね」
エリナさんにも期待されている。
でも俺はまだまだ足りない。連撃も1つのパターンしか習熟していないし、黒澤さんに指摘された必殺技に近い技の習得もできていない。
まだまだやることが多すぎる。
そしてラムやリンと組むときの方がやっぱり楽しいよな。意思の疎通が全然違うし、安全を重視しながらもお互いを軽くライバル視して競って戦うのが楽しい。そして様々な駄目出しをされるのは悲しい部分もあるけどやはり嬉しいものだ。
俺はラムとリンとの恩方ダンジョンでの討伐を想像しながら帰宅した。明日が待ち遠しい。
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