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13章「新しい変化と誘惑」
第137話「5階層の構想」
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#第137話「5階層の構想」
最近の俺たちはようやく安定してきた。
恩方ダンジョン4階層も余裕が出てきて以前のような緊張感に追われる戦いはほとんどなくなった。
ラムとリン――この2体の使役モンスターを加えた3人(1人+2体)パーティーなら、敵が最大の15体出てきてもそれほど問題ない。
連携も取れてきたし、更にはルナから教えてもらった連撃で雑魚を一気に片づけられるようになったのが大きい。
もちろん油断は禁物だ。特にレベル4相当のクイックウルフは動きが速くパワーもそれなりにある。常に動きをチェックしておく必要がある。
それでも、言うなればそれだけなんだよね。逆に言えばクイックウルフさえ注意していれば4階層は何ら問題がない階層。以前に比べれば圧倒的に余裕がある。
……となると、自然と次が気になるのだよな。
そう、5階層だ。5階層はレベル5相当とされているけど、どんな感じなのだろう?レベル4の俺達でも討伐できるのだろうか?
俺は気になってルナにも聞いてみた。
「ルナは5階層には行ってないのか?4階層は余裕あるみたいだけど?」
するとルナでさえ5階層への挑戦は少し迷っているらしい。
「私も映像で見ただけだから詳しくは分からないけど5階層のオークは、スピードもパワーも桁違いに見える。一撃でも食らったら連続攻撃を受けて一気にやられる可能性がある。だから今は4階層で様子を見ているんだ」
なるほど。やはり5階層のことも考えてはいるんだな。
ルナはソロとは言え、まずは4階層で安全な討伐を進めている。そこでレベル5を目標にしてそれから5階層に挑戦するかどうか考えるつもりらしい。
4階層でも余裕で討伐しているように見えて実は安全マージンをしっかりとっている。冷静に判断しているところがルナらしいところだ。
しかもその会話の中で、ルナはふと笑って言った。
「前にも言ったかと思うけど、できればレンと組んで挑戦したいとも思っている。2人以上ならば5階層もある程度は余裕ができるだろうからね」
そういえば、ルナと初めて会って話したときも「一緒にクランを作りたい」と言ってくれていたな。
ゲーム時代では同じクランだった。その後、俺は追放されもう縁がないと思っていたけどこうやって再び話できるようになった。
ルナから連絡を取ってくれて、それだけでなく稽古を付けてくれて俺を強くしてくれる。更には一緒にクランを作ろうと言ってくれる。本当にありがたいことだ。
今はハンター協会との契約があるから無理だけど将来的には考えたい。
でもそれもそれほど遠くはないのか?俺の使役モンスターがすべてレベル4になり、FS5(人化)を達成すれば――
使役モンスターということはバレない。そうすれば、少なくともルナとの合同討伐は可能になるだろう。ハンター協会との使役モンスターに関する秘密保持の協定を破るわけでもないからな。
更にクランを組むのも可能かもしれない。その辺は朝倉さんにも相談してみよう。許可が出たらルナとのクラン結成も視野に入れたい。
ルナには恩があるからな。俺がここまで強くなれたのは、間違いなく彼女との出会いがあったからだ。
ルナがずっと変わらず俺とクランを作りたいと思っているならば恩返しの意味も込めて、一緒に戦いたいと思う。
もちろんルナと組めば戦力的にも心強いという事情もある。ルナと一緒ならば大幅に戦力アップだ。凄くありがたい。
それに――ひよりもすでにレベル3だ。次はレベル4。そうなれば、ひよりもクランに加えての討伐という形も考えられる。
ルナ、ひより、そして俺。更には俺の使役モンスター。合計8人(3人と5体)での討伐か。それならばレベル5、レベル6、そしてレベル7にもいけるかもしれない。
なんだか本当に夢が広がるな。近い将来に実現する可能性もある
……が、ふと嫌な予感もした。
俺はいま、使役モンスターを2体連れている。どちらも人化をすると女性になる。人前での討伐はもちろん人化した状態になるだろう。
それだけで「ハーレムパーティー」と噂されたのだよな。クラン『暁の牙』のオフィスではさんざん黒澤さんと田嶋にいじられた。
このまま5体全部が女性人化したら?
さらにルナとひよりが加わったら……どうなる?
――どう考えても俺以外、全員女性だよな。
合計7人の女性に囲まれたパーティー、男は俺1人。
いやいやいや、これは絶対に変な噂になるぞ。2人でもハーレムと言われたんだぞ。これが7人になったら更に言われるよな?
「リアルでもやってるんじゃないか?」とか「羨ましい」とか、それぐらいならまだしも「リア充死ね」とかも言われそうな。
余計な憶測や罵詈雑言が飛び交う未来が目に浮かぶ。
でも、強くなればそんなことも言われなくなるだろう。レベル7ぐらいにまでなれば憧れの職業ということでやっかみはなくなるよね?
きっと……たぶん……おそらく……。
なんだか余裕ができてきたことでおかしなことも考えるようになってきた。先のことは分からない。まだまだやるべきことがたくさんある。
そんなこと遠くの夢よりも俺はまず着実に強くなることが大事だ。余計なことは考えるべきではない。
俺は自分にそう言い聞かせながら、今日もダンジョンに向かった。
まずは4階層で着実に実力を付けよう、稽古もしっかりとやる必要がある、そしてその先も少しずつ視野に入れていこう――。
最近の俺たちはようやく安定してきた。
恩方ダンジョン4階層も余裕が出てきて以前のような緊張感に追われる戦いはほとんどなくなった。
ラムとリン――この2体の使役モンスターを加えた3人(1人+2体)パーティーなら、敵が最大の15体出てきてもそれほど問題ない。
連携も取れてきたし、更にはルナから教えてもらった連撃で雑魚を一気に片づけられるようになったのが大きい。
もちろん油断は禁物だ。特にレベル4相当のクイックウルフは動きが速くパワーもそれなりにある。常に動きをチェックしておく必要がある。
それでも、言うなればそれだけなんだよね。逆に言えばクイックウルフさえ注意していれば4階層は何ら問題がない階層。以前に比べれば圧倒的に余裕がある。
……となると、自然と次が気になるのだよな。
そう、5階層だ。5階層はレベル5相当とされているけど、どんな感じなのだろう?レベル4の俺達でも討伐できるのだろうか?
俺は気になってルナにも聞いてみた。
「ルナは5階層には行ってないのか?4階層は余裕あるみたいだけど?」
するとルナでさえ5階層への挑戦は少し迷っているらしい。
「私も映像で見ただけだから詳しくは分からないけど5階層のオークは、スピードもパワーも桁違いに見える。一撃でも食らったら連続攻撃を受けて一気にやられる可能性がある。だから今は4階層で様子を見ているんだ」
なるほど。やはり5階層のことも考えてはいるんだな。
ルナはソロとは言え、まずは4階層で安全な討伐を進めている。そこでレベル5を目標にしてそれから5階層に挑戦するかどうか考えるつもりらしい。
4階層でも余裕で討伐しているように見えて実は安全マージンをしっかりとっている。冷静に判断しているところがルナらしいところだ。
しかもその会話の中で、ルナはふと笑って言った。
「前にも言ったかと思うけど、できればレンと組んで挑戦したいとも思っている。2人以上ならば5階層もある程度は余裕ができるだろうからね」
そういえば、ルナと初めて会って話したときも「一緒にクランを作りたい」と言ってくれていたな。
ゲーム時代では同じクランだった。その後、俺は追放されもう縁がないと思っていたけどこうやって再び話できるようになった。
ルナから連絡を取ってくれて、それだけでなく稽古を付けてくれて俺を強くしてくれる。更には一緒にクランを作ろうと言ってくれる。本当にありがたいことだ。
今はハンター協会との契約があるから無理だけど将来的には考えたい。
でもそれもそれほど遠くはないのか?俺の使役モンスターがすべてレベル4になり、FS5(人化)を達成すれば――
使役モンスターということはバレない。そうすれば、少なくともルナとの合同討伐は可能になるだろう。ハンター協会との使役モンスターに関する秘密保持の協定を破るわけでもないからな。
更にクランを組むのも可能かもしれない。その辺は朝倉さんにも相談してみよう。許可が出たらルナとのクラン結成も視野に入れたい。
ルナには恩があるからな。俺がここまで強くなれたのは、間違いなく彼女との出会いがあったからだ。
ルナがずっと変わらず俺とクランを作りたいと思っているならば恩返しの意味も込めて、一緒に戦いたいと思う。
もちろんルナと組めば戦力的にも心強いという事情もある。ルナと一緒ならば大幅に戦力アップだ。凄くありがたい。
それに――ひよりもすでにレベル3だ。次はレベル4。そうなれば、ひよりもクランに加えての討伐という形も考えられる。
ルナ、ひより、そして俺。更には俺の使役モンスター。合計8人(3人と5体)での討伐か。それならばレベル5、レベル6、そしてレベル7にもいけるかもしれない。
なんだか本当に夢が広がるな。近い将来に実現する可能性もある
……が、ふと嫌な予感もした。
俺はいま、使役モンスターを2体連れている。どちらも人化をすると女性になる。人前での討伐はもちろん人化した状態になるだろう。
それだけで「ハーレムパーティー」と噂されたのだよな。クラン『暁の牙』のオフィスではさんざん黒澤さんと田嶋にいじられた。
このまま5体全部が女性人化したら?
さらにルナとひよりが加わったら……どうなる?
――どう考えても俺以外、全員女性だよな。
合計7人の女性に囲まれたパーティー、男は俺1人。
いやいやいや、これは絶対に変な噂になるぞ。2人でもハーレムと言われたんだぞ。これが7人になったら更に言われるよな?
「リアルでもやってるんじゃないか?」とか「羨ましい」とか、それぐらいならまだしも「リア充死ね」とかも言われそうな。
余計な憶測や罵詈雑言が飛び交う未来が目に浮かぶ。
でも、強くなればそんなことも言われなくなるだろう。レベル7ぐらいにまでなれば憧れの職業ということでやっかみはなくなるよね?
きっと……たぶん……おそらく……。
なんだか余裕ができてきたことでおかしなことも考えるようになってきた。先のことは分からない。まだまだやるべきことがたくさんある。
そんなこと遠くの夢よりも俺はまず着実に強くなることが大事だ。余計なことは考えるべきではない。
俺は自分にそう言い聞かせながら、今日もダンジョンに向かった。
まずは4階層で着実に実力を付けよう、稽古もしっかりとやる必要がある、そしてその先も少しずつ視野に入れていこう――。
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