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第一章 少年は旅立つ
22.正気と狂気5
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「光の言葉は生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭くて、精神と霊魂、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通し、心の思いと志とを見分け、その身に宿る」
繰り返す。
「光の言葉は生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭くて、精神と霊魂、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通し、心の思いと志とを見分け、その身に宿る」
レヴィさんの体が、ぽうっと淡く光る。少し遅れて僕の体も。
「人に食われるものは幸いである。そうすれば、そのものが人になる。そして、そのものに食われる人は忌まわしい。そうすれば、人がそのものになるであろう。ならばこそ食われてはならぬ」
繰り返す。
「人に食われるものは幸いである。そうすれば、そのものが人になる。そして、そのものに食われる人は忌まわしい。そうすれば、人がそのものになるであろう。ならばこそ食われてはならぬ」
レヴィさんの手のひらに強い光が宿る。そして、僕の手のひらにも。
見れば、人々全員が光っていた。
「それは彼らすべての上にある光である。それはすべてである。すべてはそれから生まれる。そして、すべてはそれに達した。腕を見なさい。それはそこにいる。頭を上げなさい。そうすればあなたがたは、それをそこに見出すであろう」
繰り返す。
「それは彼らすべての上にある光である。それはすべてである。すべてはそれから生まれる。そして、すべてはそれに達した。腕を見なさい。それはそこにいる。頭を上げなさい。そうすればあなたがたは、それをそこに見出すであろう」
人々は頭を上げ、見る。
その目に怯えなどなかった。
気付けば、怪我人たちも強い意志を持った目でそこにいた。
「私の言葉を飲む者は私のようになるであろう。そして、私もまたその者になるであろう。そして、隠されていたものがその者に現われるであろう」
繰り返す。
「私の言葉を飲む者は私のようになるであろう。そして、私もまたその者になるであろう。そして、隠されていたものがその者に現われるであろう」
力が、溢れる。
体から勇気が漏れる。
恐怖も怯えも消えていく。
温かな光だけが、そこにある。
「さあ、最後だ。『求めよ、さらば与えられん』」
「『求めよ、さらば与えられん』」
その意志は濁流となって、光に変わる。
放出された光の濁流は渦のように人々を包み込む。
人々は次々と口にする。
「ちくしょう、魔物め」
「ああ、勇者様、ウェダ様」
「やってやる」
それは狂気を孕んでいた。
「ありゃま、少し効きすぎたか」
レヴィさんがあっけらかんと言う。
そして僕の頭をまた撫でる。
「ありがとう。済まないね。私はこんなやり方しかできない」
レヴィさんは、悲しそうに言った。
「さて、ここからは君は休んでいてほしい。だいぶ魔力を使ったはずだから」
言われて気付く。
そういえばすごく体が重かった。
その場にへたり込む僕を、里の人が抱えてくれる。
「ウェダ様」
「ウェダ様、ありがとう」
その言葉と目が、僕には怖かった。
「刮目せよ!これがその力!」
レヴィさんが叫ぶ。
そして、淡々と呪文を口にする。
「我が同胞。パトモスの兄弟。暗雲に一迅の怒り。裁きと鉄槌」
ごうごうと鳴り響く風。
それは巻き上がる。
月光を遮り、見えるのは暗雲。
がらがらと音を立てて鳴り響く雷音。
「ひれ伏せ」
瞬間、轟音。
天から光が落ちる。
雷だ。
それは寸分狂いなく魔物たちに落ちていく。
魔物たちの狂ったような叫びがこだまする。
焼け焦げる匂いがあたりに漂う。
それでも、まだ魔物は残っている。
「総員!進軍!路地を曲がり、宿屋に陣を置け!村民は案内しろ!戦え!勝ち取れ!我々は勝つぞ!」
「うおおおおおおおおおお!!!!」
レヴィさんの叫びに呼応する人々。
人の意志の濁流となって、そこには溢れていた。
繰り返す。
「光の言葉は生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭くて、精神と霊魂、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通し、心の思いと志とを見分け、その身に宿る」
レヴィさんの体が、ぽうっと淡く光る。少し遅れて僕の体も。
「人に食われるものは幸いである。そうすれば、そのものが人になる。そして、そのものに食われる人は忌まわしい。そうすれば、人がそのものになるであろう。ならばこそ食われてはならぬ」
繰り返す。
「人に食われるものは幸いである。そうすれば、そのものが人になる。そして、そのものに食われる人は忌まわしい。そうすれば、人がそのものになるであろう。ならばこそ食われてはならぬ」
レヴィさんの手のひらに強い光が宿る。そして、僕の手のひらにも。
見れば、人々全員が光っていた。
「それは彼らすべての上にある光である。それはすべてである。すべてはそれから生まれる。そして、すべてはそれに達した。腕を見なさい。それはそこにいる。頭を上げなさい。そうすればあなたがたは、それをそこに見出すであろう」
繰り返す。
「それは彼らすべての上にある光である。それはすべてである。すべてはそれから生まれる。そして、すべてはそれに達した。腕を見なさい。それはそこにいる。頭を上げなさい。そうすればあなたがたは、それをそこに見出すであろう」
人々は頭を上げ、見る。
その目に怯えなどなかった。
気付けば、怪我人たちも強い意志を持った目でそこにいた。
「私の言葉を飲む者は私のようになるであろう。そして、私もまたその者になるであろう。そして、隠されていたものがその者に現われるであろう」
繰り返す。
「私の言葉を飲む者は私のようになるであろう。そして、私もまたその者になるであろう。そして、隠されていたものがその者に現われるであろう」
力が、溢れる。
体から勇気が漏れる。
恐怖も怯えも消えていく。
温かな光だけが、そこにある。
「さあ、最後だ。『求めよ、さらば与えられん』」
「『求めよ、さらば与えられん』」
その意志は濁流となって、光に変わる。
放出された光の濁流は渦のように人々を包み込む。
人々は次々と口にする。
「ちくしょう、魔物め」
「ああ、勇者様、ウェダ様」
「やってやる」
それは狂気を孕んでいた。
「ありゃま、少し効きすぎたか」
レヴィさんがあっけらかんと言う。
そして僕の頭をまた撫でる。
「ありがとう。済まないね。私はこんなやり方しかできない」
レヴィさんは、悲しそうに言った。
「さて、ここからは君は休んでいてほしい。だいぶ魔力を使ったはずだから」
言われて気付く。
そういえばすごく体が重かった。
その場にへたり込む僕を、里の人が抱えてくれる。
「ウェダ様」
「ウェダ様、ありがとう」
その言葉と目が、僕には怖かった。
「刮目せよ!これがその力!」
レヴィさんが叫ぶ。
そして、淡々と呪文を口にする。
「我が同胞。パトモスの兄弟。暗雲に一迅の怒り。裁きと鉄槌」
ごうごうと鳴り響く風。
それは巻き上がる。
月光を遮り、見えるのは暗雲。
がらがらと音を立てて鳴り響く雷音。
「ひれ伏せ」
瞬間、轟音。
天から光が落ちる。
雷だ。
それは寸分狂いなく魔物たちに落ちていく。
魔物たちの狂ったような叫びがこだまする。
焼け焦げる匂いがあたりに漂う。
それでも、まだ魔物は残っている。
「総員!進軍!路地を曲がり、宿屋に陣を置け!村民は案内しろ!戦え!勝ち取れ!我々は勝つぞ!」
「うおおおおおおおおおお!!!!」
レヴィさんの叫びに呼応する人々。
人の意志の濁流となって、そこには溢れていた。
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