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第三章
20義務と性欲と愛情 前編 ユリウス視点
しおりを挟む私はアルフォード公爵とアリア様の奏でる音楽を聞いて満足したので部屋に戻る事にした。
百合の間の扉を開けると女の喘ぎ声が聞こえた。
「ああぁ! あっ、んんっ!」
どうしたものか、と思いつつも自分の部屋なので入ると、クロエの寝台でクロエとオリオンが裸で閨事をしていた。
「きゃああ! ユリウス様!!」
クロエが驚いてオリオンから体を離そうとしたが、オリオンは力で抑え込む。
「結局ダメだったのか……」
私ががっかりした様に言うとオリオンが言った。
「そうでもないかも知れません。蜜壷は死守していましたから」
私は眉間に皺を寄せた。
「どういう事だ?」
「気持ち良くなりたいし、弄って欲しいけど、蜜壷は使わせないとの事です。そこはユリウス様専用だそうですよ? だから私は素股をしています。気持ち良くさせているんですからね? こっちも良くしてもらいたい物です」
私は目を丸くした。
「そのように言ったのか? クロエ」
「わ、わたくしは……ユリウス様で快感を知ったのです! 本当に閨事をしたい相手はユリウス様です! でも、わたくしがお嫌だから、オリオンをあてがったのですよね? オリオンで満足しろって事ですよね? でも、わたくしのここはユリウス様だけの物ですから!!」
「ふむ……」
クロエにはクロエなりの矜持があるようだ。私は少しクロエを見直した。それと同時に可愛く思えた。
「オリオン、場所を変われ。お前はクロエの口でしてもらえ」
私は服を脱いで裸になった。そして寝台へ上がってクロエの股の間に体を入れる。
オリオンはクロエの口に自分の一物を入れている。
「クロエ、オリオンのそれを噛むなよ?オリオンは私の右腕だ。私の体の一部みたいな物だと思え」
クロエはオリオンの肉棒を口一杯に含みながら頷いた。
私は自分の陰茎を持って亀頭をクロエの花びらで擦る。クロエとオリオンの愛液でそこはもうぐちゅぐちゅだった。その二人の液が混ざっているところを私の肉棒で掻き回す。
興奮したのかすぐ硬くなったそれを、私はクロエに挿入した。ぬるっとして温かい。
腰を動かすと中の襞が艶かしくぐにゅぐにゅと動いて私を締める。私はそれに身を任せながらも抵抗する。抵抗しないとすぐ達してしまうからだ。
「クロエ、口が疎かになってるぞ、ちゃんと手も使って扱いてやれ」
クロエがオリオンに奉仕しているのを見て激しく腰を動かして突き上げる。
「オリオンを先にいかせてやれ。私はお前と一緒にいく」
私は腰をゆっくりグラインドさせるように動かした。そして先だけ出し入れしたりする。
「あああ、ユリウス様! いってしまいます……!うっ!」
激しく口と手で扱かれたオリオンがクロエの口の中に射精した。
「クロエ、それを飲め、オリオンのも舐めて綺麗にしてやるんだ」
クロエはごくりと音をさせて飲み込んだ。そして私に口を開けて見せる。
そのあとオリオンの肉棒を綺麗に舐めて掃除した。
私はそれを見届けてから激しく腰を動かした。ぬぷぬぷと音がしてクロエの中の襞が熱を持つ。私は根元まで激しく突き上げた。痛いのでは? と思うくらいだ。
暫く突き上げていると、亀頭の先から痺れるような快感が押し寄せてくる。
ああ、出そうだ……。
「はっ、はっ、ううぅ、いくううっ!」
私はクロエの中に放出した。いつの間にか服を着ていたオリオンが言った。
「こんなに頻繁に中に注いでいるのだから、やや子がもうすぐ出きるかも知れませんね?」
「私にプレッシャーを掛けるな」
「……わたくしは罰せられないのでしょうか?」
クロエが遠慮がちに聞いてきた。
「クロエ、私の目を見よ」
『お前は私の物だ。私の言う事を良く聞き、私の好みの女になれ。慎ましく気立てのよい女がいい。わかったな?』
「……はい」
『お前は私の言うとおりの女になる』
パン! と両手で叩くとさっきまでうつろな顔をしていたクロエは晴れやかな顔になった。
「クロエに幻影魔法を掛けたのですか?」
「ああ、【幻影魔法:催眠】を掛けた。今はもう催眠状態ではないが、私が掛けた内容は無意識に守ろうとするだろう」
「その魔法はどれくらい持つのですか?」
「初めて使ったから私にもわからぬ。アリア様に使う事も来るかも知れぬと試してみたのだが、いつ魔法が解けるか確認しないとな」
クロエが私とオリオンの話を聞いて怪訝な顔をする。
「わたくしに何かしたのですか? わたくしは……オリオンとあんな事をしたのに……許されるのですか?」
「クロエ、お前は何もしていない。私に命令されてあいつの一物を口で受け入れただけだ。蜜壷は死守したそうじゃないか? 上出来だ。まぁ、今日三人で致して私は楽しかったしなぁ? 興奮したし。オリオン、また三人で致そう? クロエもな」
「「ユリウス様のお心のままに」」
私は自分とクロエにアクアウォッシュをした。そして寝台から出て立つとオリオンが服を着せに来た。今さっき、お心のままにと言ったオリオンが渋い顔をしなが着替えを手伝う。
「なんだ? その顔は。何が気に入らない?」
「……クロエは一応蜜壷は死守していましたが……陥落するのは時間の問題だったと思うのですが? ユリウス様が戻ってくるのがもう少し遅ければ私と結合していたでしょうね?」
「そうか、クロエに入れたかったのか?」
聞くとぶんぶん首を振る。
「この私が女なんかにっ! あんなぶよぶよなだけの肉人形!!」
「……ホントにお前は女が嫌いだな?」
「ええ、否定しませんよ? 女なんて皆ただの雌豚です! 肉便器です!」
私はこめかみを押さえた。私はオリオンの頭をぽんぽんと軽く叩いた。
「まぁ、そう言うな。あれでも側室にすると決めたのは私なのだから。お前もあれの見目が良いから宮殿に連れてきたのだろう? 教育してやれ、物足りないと言うならば」
「……はい」
「しかし、不便だな」
「え?」
「屋敷にいた時はプレイスマークを付けていたからワイアットまでゲートで行き来出来たが、こちらでプレイスマークを付ければ私がワイアットの者だとばれてしまう。【つての者】が言うにはアルフォード公爵邸に付けたプレイスマークは既に解析されてワイアットが関与しているとばれている。ロックを三重に掛けて、トラップも仕込んだのに。さすがアルフォード公爵だな。ははは」
私は応接セットの長椅子に座った。オリオンが茶の準備をしながら顰めっ面を見せる。
「そんな大事な事を私は報告されていませんが?」
私は薄い目でオリオンを見た。
「お前に報告するとすぐ【攫ってしまいましょう!】と言うではないか。黙って私の好きにはさせてくれないだろう? いつもだ。【ツアーリのお心のままに】なんて口だけじゃないか」
「そ、そんな事は……」
「あるだろう? ……取り敢えず、この城にいる間は私の好きにさせてくれ。それでダメだったら……攫う。」
オリオンは私にブラウンティを差し出して、私はそれを飲んだ。
朝、目覚めると股間がむず痒いような気持ちいい様な感覚で目が覚めた。ぬっちょぬっちょと音がして驚いて布団を剥ぐとクロエが私の一物を咥えていた。
どういうことだ? 三日前に催眠を掛けてからは大人しくなっていたのにいきなり人の寝込みを襲うとは……もう解けたのか。
「クロエ、悪いのだが、今私はその気になれぬ。オリオンを呼ぶから少し待て」
クロエは大人しく私の一物を口から離した。私は寝台を降りてインターホンでオリオンを呼ぶ。百合の間の子機インターホンはオリオンが持っている。なので直通で繋がる。
『どうされました?』
「至急来い!」
と連絡したらクロエが私の寝巻きの裾から頭を入れ、下着をずらして一物をしゃぶる。
クロエは立ち膝で私は立ったままだ。これは……どうしたら良いのだ?
本当に私は今起きたばかりで、そんな気分ではないのだが……何故クロエは先程言ったにも関わらず分からないのだ?
オリオンは三分もしないでやって来た。
「どういたしました? ユリウス様! あっ、最中でしたか、失礼」
「いや、朝起きたらこのような状態で離れてくれないのだが。オリオン変われ」
「なんだか、クロエの様子が変ですね? 媚薬でも飲んだかの様だ」
とオリオンが言った。
「後宮の女と数多く致しているがこんな事は無かったぞ?」
「後宮の女がツアーリの意思を無視するような行動を取ったら、即死刑ですよ」
オリオンは自分のズボンと下着をずらし一物を出した。私はクロエの口から私の物を出し、クロエの顔を押さえて口を開けさせる。そこにオリオンの肉棒を突っ込ませた。
クロエの顔は嬉々としてそれを受け入れている。
「私は朝食に行って来るぞ、オリオン」
「クロエはどうします? このままされては私も出てしまうかも知れませんよ?」
「そうだな……私が戻ってくるまで達するな。二人共な?」
「承知しました」
オリオンはクロエを抱えてクロエの寝台に乗せた。そしてそこに覆いかぶさる。
私は最後まで見ずに部屋を出た。
食堂に行こうとしたらアルフォード公爵のお抱え肖像画家であるハンスに会った。
「おはよう、ハンス」
「おはようございます、ユリウス様」
私は食堂に向かう道すがらハンスに話しかけた。
「君の描く肖像画が素晴らしいと師長様に聞いたのだが、うちの妹も描いてくれないか?」
「クロエ様ですか……モチーフとしては良いですねぇ、美しいですし」
「では、引き受けてくれるか?」
「引き受けたい所なのですが、今はアリア様で手一杯なのです。あの方は色々な表情を見せますから、描き止めるだけで大変なのです。少し動かすと世界が変わって見える……まるで万華鏡の様な方です」
私は顎に手をやり考えた。ハンスの描くアリア様の絵を見てみたい……。
「ハンス、その万華鏡の1枚を私に売ってくれないか? 金なら師長様の倍出す」
「はっ? ……でも公爵様の後になりますから、時間が掛かりますよ?」
「私に一番に描いてくれないか? 一番に描いてくれるなら、金は倍じゃなく、5倍出そう。」
「……ユリウス様も魅了されているのですか?」
「お前もだろう? ハンス」
「そうですけど……公爵様より先にお渡ししたことを黙っていて貰えるんですよね?」
「もちろん。ばれてしまえば嫉妬深い師長様の事だ、私やアリア様に強く当たるだろうな? それはやりずらい、皆仲良くしないとな? ふふふ」
「まぁ、私は絵が描けて、色絵の具や画材を買うのに高く買い取って貰えるなら全然問題ないですけどね。描き始めると絵の具はすぐ無くなるし、高級品ですから」
「じゃあ、楽しみにしてるぞ? ハンス」
「ええ」
話し終わった所で丁度食堂に入ると何やら雰囲気が穏やかではない。
なるほど、レンブラントがいるからか。
「皆さん、おはようございます。朝から集まりがいいですね、今日は」
私は皆に挨拶をして自分の席に着いた。クロエを置いてきたので席が空いている。私はその席をハンスに座らせた。
なるほど、スライム狩りにヒューイットが行きたいと言って、おかしな雰囲気になっていたのか。結局話の流れで私とクロエとレンブラント、ヒューイットはワイナリーで合流する事になった。こいつらと一緒と思うと憂鬱だ。しかもクロエはあの調子だ。至急なんとかしないといけない。私は食事を終えるとすぐ部屋に向かった。
部屋に入るとクロエの喘ぎ声が聞こえた。
「あっ、あっ」
「戻ったぞ、オリオン。ん? また素股でやっていたのか?」
「入れない方が持ちますからね」
「昼の刻にはワイナリーにクロエも連れて行かねばならん。どうしたものか」
「私が思うにクロエは正常です」
「は? これのどこが正常なんだ?」
「話をしていいぞ、クロエ」
クロエは寝台でオリオンに素股をしながら答えた。
「わたくし、ユリウス様に魔法を掛けられてからずっと性欲を我慢していました。慎ましく気立てのいい女がユリウス様はお好きですから。ずっと我慢していると私の体の中で欲望が溜まって行ったのです。それが、魔法が解けると共に爆発して私自身自分の感情を制御できませんでした。ユリウス様の橘が欲しくて欲しくて。それで朝から咥えてしまうことになったのです。ユリウス様の橘はいい香りがして、離れがたいのです」
「どうです? 正常に話ができるでしょう?」
オリオンが腰を動かしながら私に言った。
「オリオン、頭は大丈夫か? クロエは全然正気じゃないぞ?」
「え~とですね、ユリウス様、私が思うにクロエは所謂貴族の女で快感に弱かったという事ですよ。初めてがレンブラントであの下手糞男で終わればこうはならなかったかもですが、ユリウス様、あなたがクロエに快感を教えてしまって、クロエはそれに嵌っただけに過ぎないのです」
「なんだと? こうなったのは私のせいと言う事か?」
「多分、そうですね。だから快感を欲してる状態のクロエに魔法を掛けて性欲を制限するから、魔法が切れたと同時に欲望が抑えられなくなったのでしょう」
「う~ん……では性欲を制限せずに言う事を聞かせる様に魔法をかけねばいけないのか」
オリオンが場所を変ります、とクロエの頭の方に言って肉棒を口に突っ込んだ。
その肉棒をクロエが右手で扱きながら口の中に出し入れする。
じゅぷじゅぷと水音が部屋に響く。
クロエが股の割れ目を指で広げて見せて私を誘う。私はズボンを脱いで下着も脱いだ、そしてクロエの寝台に上がりクロエの濡れた液で、ぬめっている蜜壷へ自分の肉棒を挿入する。
はぁ~。中がきつくて温かく蕩けている。
ああ、こんな風に中を楽しんでいる場合ではなかった。
「オリオン、クッションを取ってくれ」
「どうぞ」
オリオンが渡してくれたクッションをクロエの腰の下に置く。こうすると尻の位置が上がって手前を突き易い。私は腰をゆっくり動かした。
「ほら、これでお前のいい所に当たるだろう? オリオンにも奉仕しろよ?」
クロエは止まっていた手を動かしオリオンの肉棒を涎を垂らして舐める。
「オリオン様のお汁、苦くてとっても美味しいです!」
「うるさい! この雌豚がっ!」
オリオンはクロエの頭を両手で押さえると激しく腰を動かした。
「この雌豚が! ユリウス様に抱かれてありがたいと思え!」
「オリオン、私が冷めるような事を言うな?」
私はクロエのいい所に自分の肉棒を当てながらオリオンと会話する。
だが腰の動きは忘れていない。オリオンが顔を蒸気させて目を瞑る。
「ほら、いくぞっ! 雌豚めっ! 全部飲み込めよ? 肉便器がっ!!」
オリオンは射精しそうになって、クロエの喉奥に自分の肉棒を突っ込んだ。見るからに相当深く入っていると思われる。クロエは中に出されたそれをごくごくごくごくと飲んだ。
あれ? 長くないか? オリオン、お前別の物まで出して飲ませただろう?
まったく、困ったやつだ。
私は激しく腰を動かした。じんわりとクロエの愛液が中で広がって行くのがわかる。感じているのだろう。私はそのまま激しく腰を動かした。クロエの腰が逃げがちになるのでオリオンに押さえさせる。オリオンは押さえるついでに乳房に噛み付いている。
私はクロエの両足を持って腰をグラインドさせた。
「ああぁああ! ユリウス様ぁああ!」
「クロエ、いくなら先に行け!」
腰を早く動かすと、ぬぷぬぷたっぷんたっぷんと肉棒の出入りと玉袋が当たる水音が響いて私を興奮させた。
「ほら、いけ! いけぇ!」
「あ、ぃいいいぃい! イクイクイク! ひぃっ!」
クロエは力が抜けていた。オリオンが怒って乳房にまた噛み付く。
「ユリウス様も気持ち良くさせろっ! この馬鹿女!」
「まぁいい、私はこのまま突き続けてから果てる」
私がそのまま腰を激しく振っているとクロエがまた喘いだ。
「おかしくなっちゃう! もうらめっ! らめぇえええ! 許してぇええ!」
私は気にせずそのまま突いた。肉棒全体が気持ち良くなってぶるっと背筋に何かが来たとき射精した。もちろんクロエの中で。私はゆっくりと自分の物を抜いてアクアウォッシュを掛けた。クロエにも掛けてやった。そして私はクロエの両肩を掴んだ。
『クロエ、私の目を見ろ……これからワイナリーで食事し、見学をする。皆と時を過ごすが粗相のない様にな。失態を演じなければ褒美として私の橘から精を与える。オリオンからもな? 3人で快楽に浸るのもいいだろう? だが、私の言った事を守れなければ、それはない。優しく、美しい女であれ。褒美が欲しければな』
それだけ言うと、クロエはいつもの普通のクロエに戻っていた。
「オリオン、クロエ、昼食はワイナリーで取る。二人共仕度を」
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