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魔力が貯まるのは、働かないものだけだ②
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――引きこもって早十年。
俺の部屋は、もはや人の住処というより、掃き溜めと化していた。
床には栄養食品の空パック(主食)、読みかけの魔法書(最後に開いたのは7年前)、壁には毛布が何重にも積み上がり、布団兼クッションが部屋の隅を支配している。
空間自体は静かだが、俺の身体は違った。
十年分の魔力が体内に蓄積され続けているのだ。
一歩動くたびに、筋肉の奥がぴりぴりと震える。心臓の鼓動に魔力が乗り、血液と一緒に全身を巡るのがわかる。
かつての【魔力投資(極)】スキルは、いまや自分でも制御できないほどの魔力の塊を体内に貯めこんでいた。
それはもう、魔力貯金箱というより、歩く爆弾に近い。
寝返りを打つたびに、ベッドが軽く浮くのはたぶん気のせいじゃない。
「ふわぁああ……。今日もいい朝だな」
俺は寝ぼけたまま伸びをする。その瞬間、腹がぐぅぅと鳴った。
「……あれ? 食料のストック、まだあったよな?」
ゴソゴソと段ボール箱を漁る。乾パン、なし。栄養チューブ、空。魔力グミ、袋だけ。完全に底をついていた。
「ま、まさか……引きこもりプロの俺が……外出しなきゃならないのか……?」
十年間、魔力の蓄積に全振りしてきた引きこもり魔力ニートとしてのプライドが、ポキッと折れる音がした。
それでも背に腹は代えられない。
部屋の角に押し込んでいたホコリまみれのマントを引っ張り出し、軽く魔力でしわを吹き飛ばす。
そして、ついに決意する。
「よし……じゃ、ちょっとだけ社会復帰するか……食料でも買いに」
こうして俺は、久しぶりにドアノブを握った。
俺の部屋は、もはや人の住処というより、掃き溜めと化していた。
床には栄養食品の空パック(主食)、読みかけの魔法書(最後に開いたのは7年前)、壁には毛布が何重にも積み上がり、布団兼クッションが部屋の隅を支配している。
空間自体は静かだが、俺の身体は違った。
十年分の魔力が体内に蓄積され続けているのだ。
一歩動くたびに、筋肉の奥がぴりぴりと震える。心臓の鼓動に魔力が乗り、血液と一緒に全身を巡るのがわかる。
かつての【魔力投資(極)】スキルは、いまや自分でも制御できないほどの魔力の塊を体内に貯めこんでいた。
それはもう、魔力貯金箱というより、歩く爆弾に近い。
寝返りを打つたびに、ベッドが軽く浮くのはたぶん気のせいじゃない。
「ふわぁああ……。今日もいい朝だな」
俺は寝ぼけたまま伸びをする。その瞬間、腹がぐぅぅと鳴った。
「……あれ? 食料のストック、まだあったよな?」
ゴソゴソと段ボール箱を漁る。乾パン、なし。栄養チューブ、空。魔力グミ、袋だけ。完全に底をついていた。
「ま、まさか……引きこもりプロの俺が……外出しなきゃならないのか……?」
十年間、魔力の蓄積に全振りしてきた引きこもり魔力ニートとしてのプライドが、ポキッと折れる音がした。
それでも背に腹は代えられない。
部屋の角に押し込んでいたホコリまみれのマントを引っ張り出し、軽く魔力でしわを吹き飛ばす。
そして、ついに決意する。
「よし……じゃ、ちょっとだけ社会復帰するか……食料でも買いに」
こうして俺は、久しぶりにドアノブを握った。
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