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24.

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「何か御用でしょうか? クリス」
そう言いながら、お茶を出してくれる。
「ああ、用と言うほどでもないが、この間のお礼を言おうと思ってね」
「気にしないで下さい」
「それでも、一応はな」
「そうですか」
「ところで、聞きたい事があるのだが」
「何でしょう?」
「好きな男とかいないのか?」
「はい?」
「いや、ただ気になってな」
「そうですね、居ません」
「そうか、それは残念だな」
「何がです?」
「いや、何でもない」
「変なクリス」
「そう言えば、俺も一つ聞いていいか?」
「何でしょう?」
「お前は俺の事が好きか?」
少しばかり間があった後、アイリスは答えた。
顔が赤い。
アイリスは俯きながら、小さな声で言った。
その言葉を聞いた王子は思わずアイリスを抱きしめた。
アイリスは驚いて固まっていたが、やがて王子の背中に手を伸ばして抱きしめ返してくれた。
「クリス、貴方が好きです」
王子は心の中で呟いた
(やっと手に入れた)
そう思った。
それから、2人の仲はより親密になっていった。
王子はアイリスと2人きりになると、アイリスを褒め称えるようになった。
アイリスは王子に褒められると、とても喜んでくれ、ますます頑張るようになった。
王子もアイリスの為に出来る事は進んで協力した。
そんなある日の夜、アイリスが王子の寝室を訪ねて来た。
王子はどうしたのか尋ねると、少し言いにくそうにしていた。
王子は優しく微笑むと、アイリスの手を取ってベッドへ誘った。
アイリスは恥ずかしそうにしていたが、何度ベッドに入って夜を共にしても
なかなか初心の頃の初々しさが取れない。
そんなアイリスが王子は可愛くて仕方がなかった。
そんな王子の心を知ってか知らずか、アイリスは顔を赤らめて言った。
「私、クリスの赤ちゃんが欲しい」
王子は驚いたが、嬉しくて仕方がない。
アイリスの頭を撫でながら言った。
アイリスは嬉しそうな顔をして王子に寄り添っている。
そんなアイリスを見ていると王子は乳房の奥から熱いものが込み上げてくる。
王子はそっとアイリスの唇にキスをした。
アイリスは恥ずかしそうにしながらも、受け入れてくれていた。
やがて、アイリスはドレスを脱ぎ始める。
王子はアイリスをそっと押し倒す。
アイリスは恥ずかしそうにしているが、嫌ではないようだ。
何度も繰り返されてきたことなのでアイリスに恐怖心は無い。
「結婚してからしような、と言う訳で、今日も普通に抱かせて貰うな」
まずは優しくキスをしながら服を脱がしていく。
王子の指が花弁に触れていく。
花弁をなぞるように触れて行くが花弁の中に入り込むような真似はしなかった。
アイリスの口から甘い吐息が漏れ始める。
王子の指が花弁から花弁の入り口に移動する。
そしてゆっくりと中に入り込む。
指が動く度に甘い吐息が漏れ始める。
王子の指が中のザラついた部分を擦り始める。
ザラつきの部分を中心に攻め立てる。
そして、指を増やして更に攻め立てていった。
王子は頃合いを見て、自らのモノを取り出した。
そして、アイリスの花弁にあてがい、ゆっくりと挿入する。
2人が繋がると、王子はアイリスを抱き寄せた。
「どうされたいの?」
王子はわざとらしく聞く。
アイリスは蚊の鳴くような小さな声で言う。
王子は満足げに笑うと、腰を動かし始めた。
「ごめんなさい」
王子は溜息を付くと、アイリスの背中に手を回してドレスを捲ると、ドレスを下ろした。
アイリスの背中には無数の引っ掻き傷が出来ている。
王子は背中の傷を癒すと、再びアイリスに覆いかぶさる。
やがて、王子は果てた。
アイリスはぐったりとしている。
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