悪役令嬢は悪役になりきれず、隣国の王子に溺愛される!

一ノ瀬 彩音

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私には逃げるだけの力はない。
なら、ここで生きていくしかない。
幸いにも王太子は優しい、きっとこれからも大丈夫だ。
それに、もし、駄目だったとしても、もう1人じゃない。
だから、私は決めた。
シイラの手を取る事に……。
そして、私は王太子の部屋に向かう。
ゆっくりと深呼吸をして心を落ち着ける。
そして、意を決して扉を開く。
いつものように、優しく迎え入れられる。
私達はそのまま寝室に行き、ベットに押し倒される。
そして、服を脱いでいく。
下着姿になる頃には私の体は火照って来ていた。
そして、ゆっくりとと抱きしめられかければ手が止まった!
「シイラいるか?」
唐突な怒鳴り声に絶句する!
「お前の肌から他人の匂いがする」
その言葉に青ざめる!どうしよう、バレた! でも、まだシラを切ろう。
だって、私はまだ処女だ。
それなのに、他の男と寝たと知られたら嫌われてしまう。
そう思うと怖くなる。
でも、王太子は容赦がなかった。
私をうつ伏せにして押さえつけると、一気に貫いてきた! 痛さに悲鳴を上げる! その瞬間、中に熱いものが放たれた! そして、ゆっくり抜かれていく! 私は恐る恐る後ろを振り向くと、王太子は私を見て言った。
その瞳は怒りに満ち溢れている。
私は終わったと思った。
もう、終わりだと。
しかし、王太子は私を見つめてこう言ってくれた。
「俺以外の男の臭いがするのは気に入らないなぁ」
そして、私を仰向けにしてキスをする。
舌が絡み合い、気持ちよくなる。
そして、ゆっくりと離れれば糸を引く。
「ごめんね、優しく出来なくて」
「いいえ、私が悪いんです」
「そうだよ、君は何も悪くない、悪いのは俺だけだ」
「違います、私です」
「じゃあ、2人で謝らないとな」
「はい」
そして、私たちはキスをした。
その行為は明け方まで続いた。
そして、目が覚めた時、私は王太子の腕の中で眠りについていた。
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