悪役令嬢は悪役になりきれず、隣国の王子に溺愛される!

一ノ瀬 彩音

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理由は簡単、人が多い方が紛れやすいと思ったからだ。
ま、実際はあまり意味はないんだけどね。
でも、何事もチャレンジ精神が大事だと思うのだ。
それに、他の領地の街とか村に興味があるのもあるから、
ついでに見て回りたいという下心を隠さずにアベルに伝える。
アベルは苦笑いを浮かべていたが、私の頭を撫でてくる。
どうやら許してくれたようだ。
私はアベルにありがとうとお礼を言うと、早速行動に移すことにした。
まず最初にすることは、この屋敷にある転移魔法陣を使って、実家に帰ることだ。
これは事前に両親に伝えて許可を得ているので問題なく使えるはずだ。
私はアベルの手を引いて、部屋に戻ることにする。
アベルは不思議そうな顔をしながらついてくるのだった。
私は自室に戻ると、机の上に置いてあった日記帳を手に取り、ページを開く。
そして、最後の方の白紙のスペースを開き、ペンを走らせた。
書き終わるとそれを持ってリビングに向かう。
アベルは私の手の中にあるものを見ると、首を傾げていた。
私はその様子が可愛らしくて笑ってしまった。
私はアベルにその紙を渡すと、アベルは困惑しながらも受け取ってくれた。
私はアベルが読んでいる間に、自分の荷物をまとめ始める。
といっても、元々大したものなどないのですぐに終わってしまった。
私がまとめたものをアイテムボックスに収納すると、ちょうど読み終わったのか、
アベルがこちらを見ていた。
私はアベルに感想を聞くと、アベルは私にキスをしてきた。
私は突然のことにびっくりしたが、アベルは私に微笑みかけてきた。
私はアベルの笑顔に見惚れてしまった。
アベルはそんな私にもう一度キスをすると、私を抱きしめてくれた。
私はアベルの温もりを感じながら、幸せな気分に浸っていた。
アベルは私の頭を撫でた後、私を抱きしめている腕を緩めて、私の頬を両手で包むと、じっと見つめてくる。
私はアベルの瞳に吸い込まれそうになる。
そして、アベルは静かに私の唇を奪ってきた。
私はアベルの首の後ろに両腕を回すと、アベルを受け入れる。
しばらくそうしていると、アベルは満足したようで唇を話した。
私は物足りなさを感じていたが、アベルはそんな私の様子に気づいているはずなのに
気づかぬ振りをしてくれていた。
アベルは私の頭を撫でてから、私の腰を抱いてソファーに連れていく。
そして、私をソファーの上に座らせると、隣に座ってきた。
私はアベルの肩にもたれかかると、アベルは私の頭を撫でてくる。
私はアベルの手に頭を擦り付けて甘えると、アベルは私の頭から手を離して、私の腰を抱くと、
引き寄せてくる。
私はアベルに寄りかかりながら、これからの事を考える。
そういえば、私はまだアベルに言っていないことがあったのを思い出したので、それを口にすることにした。
それは…… 私はアベルにプロポーズされた時のことを思い出して、嬉しくなってニヤケてしまう。
すると、アベルは私の顔を覗き込んできた。
私は慌てて誤魔化そうとするが、アベルは見逃してくれない。
私は観念して白状することにする。
アベルは私の話を黙って聞いてくれている。
話が終わると、アベルは私を抱きしめながら頭を撫でてくる。
私はそれが気持ちよくて目を細めた。
アベルは私の頭を一通り撫でると、私の額に軽く口づけをする。
私はそれだけでは不満だったので抗議の意味を込めて見上げてみると、
アベルは私の唇に口付けをしてくれる。
私はそれで機嫌を直してあげると、再びアベルにもたれかかる。
アベルは私の背中をポンポンと叩いてくる。
私はアベルに促されて、目を閉じた。
しばらく待っていると、眠気が襲ってきたのでそのまま身を委ねることにした。
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