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だが、ミミリィの思惑は外れてしまい、 王の口から発せられたのは意外な答えだった。
だが、ミミリィは諦めずに食い下がることにしたのだった。
そして、ミミリィはこう言った。
自分はマハティスの事を心の底から愛しており、マハティスも自分を愛していてくれたから、
マハティスから溺愛されたのを受けたこと。
マハティスは、自分の意思を尊重して自分の意見を聞いてくれたことなどを話す。
そして、マハティスは、ミミリィの事を一番に考えているから、
ミミリィが嫌がることは絶対にしないと言う。
だが、そんなミミリィの言葉も虚しく、 王はミミリィの話を聞き入れることは無かった。
(何を言っているのですか? そんな話信じられるわけがないでしょう?
ただでさえマハティス様は前科者なんですよ?  そんな人間が信用できるとお思いですか?
はあ、まったくあなた達は本当に愚かな人達ばかりなんですか?  さて、それでは皆様。
本題に入りたいと思います。
ここにいるマハティスは、この国の貴族を騙して金品を巻き上げるなどの悪行を重ねておりました。
しかも、彼はミミリィにまで手を出してきたようなので皆様はご注意くださいませ)
と書かれていたのだった。
それを見たミミリィは絶句してしまう。
しかし、次の瞬間にミミリィの中で怒りが爆発してしまうのだった。
(ふざ……けるなあ!)
と叫ぶと、 そのまま立ち上がり、その場から立ち去ろうとする。しかし、それを王が許さなかった。
ミミリィの手を掴んできたのだった。
ミミリィは、振り払おうとするが、力が入らずにその場に倒れ込んでしまう。
マハティスは、慌ててミミリィの元に駆け寄ると、ミミリィを抱きかかえて、
急いで部屋を後にするのだった。
その後、マハティスは、衛兵達をかき分けて、何とか脱出に成功する。
しかし、マハティスの体力は限界を迎えてしまったようでその場で気を失ってしまったのだった。
ミミリィは、その後意識を取り戻す事は無かったが、数日後に目を覚ますことになるのだった。
目が覚めたミミリィは、マハティスの事を思い出して、辺りを見渡すがどこにも見当たらない。
ミミリィの脳裏に浮かび上がってきたのは、自分がマハティスを愛しているという事、
マハティスは自分を助けてくれた事、マハティスは私のために頑張ってくれている事、
マハティスは私のことをいつも気遣ってくれていること、マハティスは私の事を大切に思っている事……。
そんな事を思い浮かべながらも、ミミリィはマハティスを探し続けるのであった。
ミミリィはしばらく探し回った結果、マハティスは庭園の片隅で倒れ込んでいる事を発見する。
ミミリィはすぐにマハティスの元へ駆けつける。
(大丈夫? しっかりしてください)
と言って、抱き起こそうとするが、マハティスは力なく地面に伏せたままであった。
ミミリィの呼びかけにも応じる事はなく完全に衰弱しきっていたのだ……。
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